熊野古道にはなくてはならない(?)存在、お地蔵さん。
その役割は安産、子供のすこやかな成長に始まり、歯痛・腰痛の治療、行き倒れの方を弔うもの、身代わり等、さまざまなわけですが、外国人からよく質問を受けるのは・・・
「なぜ、赤いよだれかけをしてるの?」
という、日本人ではあまり考えたことのないようなもので、ガイドを始めたときは返答に困っていました。
「だって、昔からそうやから・・・」
なんて答えでは絶対に納得はしてくれません。
いろいろ調べた結果、そもそも地蔵というものがどういう存在なのかがわかりました。
釈迦の入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩が現れるまでの間、この世界を救ってくださる存在だということ。役割が多いのも納得できます。
さて、そのよだれかけですが、
「地蔵は6つの世界を自由に行き来できる唯一の存在で、母親は、子供が誤って底辺の世界にいる場合は、その子の匂いがついたよだれかけを地蔵に託して探し出してもらうようお願いをした」
という話をある方から聞きました。
昔は疫病や栄養失調で子供がたくさん亡くなりましたので、説得力のある説です。
また、「賽の河原地蔵」という話があります。
両親より早く亡くなった子供たちは三途の川のほとり、賽の河原で生前積むことができなかった徳を積むために石塔を作りますが、そこに鬼がやってきては石塔を壊すので、子供たちは永遠に石塔を積む作業をしなくてはならないところに、お地蔵さんが現れて子供を救う・・・というお話です。
この2つの話は、以前は完全に別物として捉えていました。
そもそも、一つ目の説は、話を聞いたときに私の解釈が間違っていたのでしょう。「6つの世界を自由に行き来できる
