来る者、去る者

自分ではコントロールできないものに執着しないこと。

去る人は去るし、残る人は残るし、ご縁ある人は何度でも出会う。

人に執着をするから人生がつらくなるのです。

流れに任せることが実は一番「良い流れ」に乗れるコツだったりします。

ーマノマノー

当会でも、茶パンデミック(わたしはこう呼びます)が明けてからというもの、新規の会員が10人以上増えました。

そして、今年度(2024年)には、4人が去っていきました。

私の責任でもあります。

会者定離

みなさんの周りに、子供の時からずっと離れずお付き合いしている人は何人いますか?

大学を卒業し、就職してから今も一緒に仕事している方はどれくらいいますか?

以前ある会員に、とある相談をしたところ、「今までの和田さんにはついてきたが、今までの和田さんの考えが変わったり方向が変わったりしたときは、私はついて行かないかもしれない」という言葉を聞きました。

私の考えでは「現状維持は停滞」であり、法人的にも、今後はメインのガイド業務をさらに伸ばすだけではなく、ガイドの強みを生かした事業や、ガイドがもっと活躍できる場を展開して行きたいと考えています。

また、組織のシステムを積極的に改善し、ガイドや事務員が、より気持ちよく働けるような環境作りをしていきたいと考えています。

しかしながら、次のステージに行く時には、少なからず痛みが伴う場合があります。

さきほどの言葉からだけで判断すると、残念ながらその会員さんは今後離れていく可能性があります。

しかし、悲しいけれど、これはある程度は仕方のないことだと割り切っています。

「会者定離」という言葉があります。

「会う者は必ず別れが来ること」を表す言葉で、私はあまり好きな言葉ではありませんが、これまでの人生を振り返ってみると、やはりこれは真実であり、避けては通れないことだと思います。

またこれも真実だと思っていますが、ある目的を達成しようとしているところには、同じ目的を持った人が集まってきます。

そしてその目的が達成されたら次の段階に進みますが、そこで合わない人は離れて行き、また次の段階を目指している人が集まってくる・・・そういったプロセスを繰り返し、組織が成長しながら、目的を達成していくものだと考えています。

「私はそこには行きたくないから、このあたりでごめんなさい」

・・・これはこれででいいと思っています。

そのことを考えると、今までほぼ同じメンバーでやってこられたことのほうが、よっぽど奇跡に近いと言えます。

これまで運営等に携わっていただいた会員さんに感謝を申し上げます。

お断りしておきますが「離れた人のレベルが低い」とか「私と考えや方針が合わない奴は辞めろ」という意味ではありません。念の為。

研修のその先

今、和歌山地域通訳案内士会で和歌山県各地で研修を行なっています。
今は熊野古道や高野山に集中していますが、それだけでは非常にもったいない。
和歌山県のさらなる魅力を発信し、少しでも和歌山県に多く滞在してもらい、和歌山の地域経済の発展に寄与したいという思いがあります。

それにはまず、和歌山のことを知らなければなりません。

研修を通して改めて思うことは、和歌山県に住んでいながら、本当に和歌山県のことを知らないなということを痛感させられることです。

昨日の黒江もそうですし、広村の濱口梧陵さん、有田川町の保田紙など、その地を訪れてお話を聞いて初めて見えてくるその土地の良さと先人たちの苦労やエピソード。

和歌山に生まれ住んでよかったとつくづく思います。

まだまだ学びたいことや場所がたくさんありますが、今度は学んだことをいかにして海外のお客様に発信し、実際に訪れてもらうようにならなければ意味がありません。

研修だけで終わらせないように、その先を見据えて今後も活動をしていきます。

水際対策緩和へ

26日付の日経新聞から。

入国時検査を原則撤廃 政府、水際措置の緩和正式発表

入国時検査を原則撤廃 政府、水際措置の緩和正式発表

以下、引用です。

松野博一官房長官は26日の記者会見で、新型コロナウイルスの水際対策を10月11日から緩和すると正式発表した。一部の国からの入国・帰国者に求めている空港での入国時検査を原則撤廃すると明らかにした。ワクチン3回接種の証明書か、PCR検査などでの事前の陰性証明書があれば入国できるようにする。

引用終わり。

これで外国人旅行者が大幅に増えることが期待されます。

ここに来てようやくか、といった感じです。

日経新聞の菅野幹雄氏の、この記事に対するコメントは全くもってそのとおりです。

世界はすでにコロナ騒ぎが終わっているにも関わらず、いまだに厳しい水際対策を講じていた日本。
小出しの緩和で「日本離れ」を引き起こしてしまったこの状況からの回復は、かなり大変かもしれません。

最初の頃は世界でも感染者数が最も少ない国の一つとして挙げられていたにも関わらず、今年に入ってからはそれが逆転。

「不名誉な世界一」を冠する国になってしまいました。

マスクの着用率はおそらく世界でも群を抜いているでしょうし、ワクチン接種率も世界トップクラス。
岸田首相が4回目のワクチンを打ってからすぐにコロナに罹り、これでワクチン接種の流れが止まると思いきや「ワクチンのおかげで重症化を防ぐことができた。3回目、4回目を打ちましょう」という信じられない発言。

あの、本心から言っていますか?

私も8月に罹りましたが、重症化はしていません。

4日間の発熱のあと、1週間程度咳が続いた程度で済みました。

インフルエンザよりはずっと楽でした。

ところで「重症化」「重症化」と言っていますが、どの症状までいけば重症化だか、ご存知ですか?
新型コロナの重症の定義は「ICUに入室または人工呼吸器が必要」です。
新型コロナ感染症 重症度分類

人工呼吸器またはエクモを利用している全国の患者は、エクモネットによると、9月26日現在で30人です。
NPO法人日本ECMOnet COVID-19 重症患者状況の集計

日本経済をガタガタにしてしまった政府とマスコミの罪は大きいです。

「賃金を上げろ」という前に

ツイッターの投稿から。

全くもって正論です。

今年10月に最低賃金が上がります。

和歌山では889円/時間になります。

会社を経営する立場から言わせてもらうと、この最悪の不景気の時に「賃金を上げろ」と言われることは大変な苦痛です。

今は雇用調整助成金でなんとか食いつないでいますが、これも段階的に補償内容が先細りしていきます。

それより、バカ高い社会保険料を何とかしてほしいものです。

ちゃんと言いましたからね

「逆張り主張」の理由

このブログや、会員向け通信などでも様々なことについてお話をしています。

いつも妻からは「あなたが言っていることはいつも逆張り」とか「嫌われるようなことを言わなくてもいいのに」などと言われていますが、私は頑固なのでやめるつもりはありません(笑)

それには2つ理由があります。

ひとつは、せっかく縁をいただいた方々なので、できればなるべくみんなで楽しく過ごしたいという想いがあるということです。
そのためには、もちろん違う意見も必要ですが、共通した認識や知識が必要だということです。

・・・おせっかいですかね?

もう一つは、責められないようにすることです。

・・・は?

と思いました?

「逆張り」を言えば言うほど責められる可能性は高まりますよね。

多分、今までこのブログや会員向けの通信で私がお伝えしていることは、一般の人々にとっては本当に「逆張り」だと思います。

繰り返しお伝えしていることですが、物事を常に多面から見て判断しなければならないということは非常に重要だと思っています。

テレビや新聞だけから情報を取っていると、本当にマスコミのいいように洗脳されてしまいます。
ネットや本では全く逆の主張もあり、テレビや新聞では、まずこういった情報を聞くことはありません。
なので、こういったまったく違う角度からの情報も取り入れた上でご自身で判断していただきたいと思っています。

ネット情報がフェイクだと言っている方は、本当にネット情報をきちんと聞いてからそう判断したのでしょうか?
以前の記事で、行動に移さないのは「できない」ではなく「やらないだけ」とお伝えしましたが、もし、あなたがきちんとネットの情報を「門前払い」で聞いていないのであれば、まずはきちんと聞いてみることから始められてはいかがでしょうか?

ネットにも本当の情報はたくさんあります。

そうした上で「やはりテレビの言っていることが正しい」と思うのであれば、それはそれでいいと思います。

私が言いたいのはそこです。

話がそれましたが、「責められない」とはどういうことかというと、「あの世に行ってから」という言葉がその前に入ります。

「お前、知っていたのに何で教えてくれなかったんや?」

と言われないようにするためです。

本気でそう思っています。

知っているのに伝えないことは罪だと思っています。

穴があるよ!

たとえば、友達と歩いている時に、その友達の前にもし穴ががあれば

「穴があるよ!」

と教えてあげますよね?

自分からは見えているのに、友達はおしゃべりに夢中になって気づかない場合だってあります。

自分からは見えているのに、友達に「穴がある」と教えてあげないことはないでしょう。

教えてあげれば、その友達も気をつけるでしょう。

人の忠告を無視しておしゃべりを続ける人はいないでしょう。

熊野古道を歩いている時でも、先に歩いている人が危ない箇所を発見したら後続の人に教えてあげるでしょう。

その感覚と同じです。

穴があることが見えていて友達がその穴にハマったとしたら、「知っていたなら何で言ってくれなかったんや!」と言われるかもしれません。

それでもしらを切って「いや、自分は知らなかった」とか「気づくのが遅かった」といって言い訳をすることはできるでしょうが、自分は自責の念に駆られるでしょう。

そうなりたくはないのです。

その人がみすみす穴にハマるのを黙って見ていられないんです。

歩いている時に目の前に穴があることを言ってくれた人には感謝するでしょうが、こと新型コロナやワクチンや健康の話や、特に政治の話などになると迷惑がられます。

それが顕著に現れるのがSNSです。
今は仕事の関係で、いったんやめたアカウントを渋々再登録しましたが、SNSにかまっている時間がもったいないので今はほとんどやっていません。

以前やっていた時にはイイネの数に本当に差が出ました。

どうでもいいような「◯◯に行ってきた」というような投稿はイイネの数も多いのですが、自分の主張や、特に政治の話になると極端に減ります。

人の自己満足の投稿をダラダラ見ている時間ほど生産性のない時間はありません。
健康や政治など、きちんと何かの主張をしている投稿なら読む価値はあるかもしれませんが、そういった投稿は皆無です。
人それぞれ価値観が違いますので、人のことをとやかく言うつもりはありません。
私はそう思っているだけなので。

SNSについてはもっと言いたいことがありますが、主題とは内容が外れますのでまたの機会に。

本当に迷惑?

会員の中にいるかどうかわかりませんが、

「別に私はガンになっても他の病気になってもいい。知ったこっちゃない。大きなお世話だ」

と思っている人もいるかもしれません。

はっきり言います。

私も、あなたがどうなろうと知ったこっちゃありません。

もし、そう思っている人がいるならば、少なくともその中に「新型コロナが怖くてワクチンを打っている」という人はいないでしょう。

そうですよね?

ワクチンを打っていながらこんなことを言っているのなら、自分の言っていることの矛盾に気づいていない、かわいそうな人です。

SNSのグループの中でも「そんなことは自分のタイムラインで言えばどうか」と言われました。
特に、私の言いたいことが見事に合致している参政党のことだったのでなおさらだったんでしょう。
はい、言われなくてもタイムラインでもちゃんと言っています。
迷惑がられても仕方ないですね。

まぁ、そんなグループにいても仕方ないので脱退しましたけどね。
ハナから聞こうとしない人には、何を言っても無理ですから。

聞こうとしない人は、私から言わせれば

「穴?今はおしゃべりが楽しいので邪魔しないでくれ」

と言っているようなものです。

しかし、私は自分の信念を曲げずにこれからも「逆張り」を伝え続けます。
できればすべての人に気づいてもらいたいというのが本音ですが、それは土台無理な話ですので、その中で一人でも多くの人に気づいてもらえればそれでいいと思っています。

信じようと信じまいと、その人の勝手です。

しかし、穴は確実に目の前にあります。

私はしっかりと言いましたからね。
落ちても文句は言わないでくださいね(笑)

本当に「できない」?

昨日、「分からない」と「分かろうとする」というお話をしましたが、今日は「できない」と「やろうとする」というお話です。

昨日のお話と言いたいことは似ています。

よく「わたしにはできない」と仕事の現場で聞くことがあるかと思います。

しかし、わたしから言わせれば「やる前から何が分かる?」です。

別に「総理大臣になれ」とか「アイドル歌手になれ」とか、「1日で世界一周して来い」などと言っているわけではありません。

やはり問題は「意識」です。

「自分にはちょっと出来ないかな」と思う程度のことならだいたいできます。

「できない」と言っている人は、「やろうとしない」だけで、やはり「逃げ」です。

本田宗一郎は不可能とされていたCVCCエンジンを開発しました。
本田宗一郎 やってみもせんで、何が分かる

松下幸之助も徹底的に自分の目で確かめるということを実践してきました。
実際にやってみる~松下幸之助 おもてなしの心

出光佐三は、当時絶対不可能と言われていた、イランからの原油購入に成功しました。
出光佐三 反骨の言霊

そんな偉人たちが成し遂げた偉業をやれと言っているわけではありません。

こういったことに比べれば、屁の突っ張りにもならないようなことでしょう。

人間、必要に迫られるとやれるものです。

私が和歌山地域通訳案内士会と立ち上げる時、「自分が一般社団法人なんて立ち上げるのは無理」と思っていました。
しかし、誰もやってくれる人がいなかったし、言い出しっぺということもあり、自ら一般社団法人のことや立ち上げ方などを勉強し、定款を作成し、登記まで漕ぎ着けることができました。

「HPなんて、自分には無理」と思っていましたが、これもプロにお任せする費用なんてなかったので、自分で勉強して作りました。
和歌山地域通訳案内士会

・・・会員は誰も褒めてくれませんが(笑)

さすがにプロのものと比べるとかなり見劣りしますが、HPは見栄えの良さで依頼が来るわけではありませんので、あまり時間をかけて凝ったことをしても意味がないと思ったので、あえてそのままにしています。
もっと時間をかけるべきところがあるからです。

そんなことに比べれば、業務の一つを新たにするということは「枝葉」でしかありません。

それを「できない」と言われると、本当に腹が立つ。

「まずは『やろってみよう』という姿勢をみせろ」

この姿勢が大事です。

本当に時間がない?

会員向けにメールをしますが、返信の期限を守らない人がいます。
そのよくある言い訳に「忙しくてチェックをする時間がなかった」というものがあります。

しかし、そんな人は電話で5分で済むような用件に20分かけて話したりします。

要は、時間を浪費しているという意識がないということなのではないでしょうか。

本当に忙しければ、用件だけを伝えて電話を切りたがると思いますが、関係のない話を延々とする人も中にはいます。

なので、おそらくですが、そういう人はすべてにおいて無駄に時間をかけている可能性があります。

時間の棚卸し

忙しいと思っている人は一度、一日何をして過ごしたのかという「時間の棚卸し」をすることをオススメします。

お金と時間は非常に似ています。

お金も、今日一日何に使ったのかを把握しておかなければ無駄遣いはなくなりません。

時間も同じです。

そして、お金と時間の決定的な違いは、お金はなくなった分を取り返すことはできますが、使った時間は二度と戻って来ないということです。

なので、私は遅刻をする人が大嫌いです。

遅れることによって人の時間を奪っているからです。

時間の棚卸しをすれば、どんなに忙しい人でも15分の隙間時間くらいはできるはずです。

その15分でメールチェックは十分にできます。

あとは、メールをチェックするという意識があるかないかです。

忙しいという人は、そこまで気が回らないのかもしれませんが、そういう人は行き当たりばったりで、前日に一日の予定を立てていないはずです。

時間の棚卸しをすれば、一つの用事にどれくらいの時間がかかるかが見えてくるはずです。
また、「この用件は20分で済まそう」という意識も働くので、時間をさらに有効に使うこともできます。

「時間が余ったらメールチェックをしよう」と思っている人は「お金が余ったら貯金をしよう」と言っているようなものです。
そういう人は絶対にお金は貯まりません。

この方法がいいと思った人は、「明日からやろう」ではなく「今からやろう」です。
すぐに明日一日の予定を立ててください。

近況など

あらぎ島と紙すき体験

前回の記事でも触れましたが、あらぎ島と紙すき体験に行ってきました。

4月3日、内容については詳しくは言えませんが、地元の方の案内で、あらぎ島とその周辺について学んできました。
地元の方とあってさすがに詳しく、冗談を交えてお話される内容は人を引き込む魅力が十分にあり、参加者も大満足でした。
やはり、私達が目指している「ガイドの地産地消」を、何としても実現させたいと思いました。

紙すき体験では、紙すきと行灯作り体験をさせていただきました。
「見るとやるでは大違い」とは正にこのことで、紙すきはおろか、行灯作りも結構難しかったです。
練習が必要ですね。

今回は日程が合わずに参加できなかった会員がいましたので、また機会を作って同じ内容で開催しようと思っています。

勉強会

あらぎ島での研修に先立って、山椒の勉強会を開催しました。
和歌山県は、山椒の生産がダントツで日本一です。
しかしながら、後継者や安定した供給、苗木の問題などの問題があります。

こういった現状を一人でも多くの会員に知ってもらいたいと思って開催したのですが、会員の反応が鈍かったのが残念です。
私のアピール不足ですね。

現在、熊野古道の特定のコースの勉強会の準備と平行して、日本の歴史の勉強会の準備を進めています。
私たちが学校で学ぶ日本の歴史は「日本史」と呼びます。
しかし、本来であれば「国史」と呼ぶべきものです。

私たちが学校で学ぶのは「国語」と呼びます。
でも、外国人に教える場合は「日本語」と呼びます。

なぜでしょうか?

「日本史」というのはあくまでも「外国から見た歴史」を指します。
同じように、「日本語」は外国人から見た言語であり、国語とは教え方がまったく違います。
私たちは「外国から見た日本の歴史」を学校で学んでいるという、なんとも滑稽な状態が戦後ずっと続いています。

こんな勉強、面白くなくて当然です。
日本人が日本のことを誇らしく思えるわけがありません。
海外では建国の歴史はもちろんはっきりと言えますし、自国のことを蔑んで言うひとはあまりいません。
そんなことを言うのは日本人くらいです。

これは、GHQの占領政策の時になされたもので、先の大戦で日本人の国民性を恐れたGHQが本当の我が国の歴史を学ばせないようにして自虐史観を植え付けるために行われたものです。

残念ながら、私たちはもう求めなければ日本国内から見た歴史を学べない環境になってしまいました。
そこで、もう一度一から「日本国内から見た我が国の歴史」というものを学ぶ機会を設けようと考えたわけです。

日本の歴史を語る上で、そのベースとなるものが学校で習った歴史だけでは偏ったものになってしまいます。
「こういった見解がある、でも、こういった見解もある」という話をして、お客様にその判断を委ねるといったことが必要であると考えています。

私は常々、情報は多角的に取って判断するように会員にはお伝えしています。
この「国史」の勉強会も、そういった意味での開催であって、「私の言っていることが正しい」というものではありません。

本当に、多くの会員に興味を持ってもらいたいところです。

今後の予定

予定は目白押しです。
この4月の週末はすべて下見やイベントなどで埋まっています。
週末の予定の空きが出るのが5月中旬からです。

今のうちに行ける所は行っておき、和歌山についてできる限りたくさん学ぶことができるように予定を組んでいます。

そのうちどこかでバッタリお会いするかもしれませんね。

面接

現在、入会に興味がある方を対象に面接をおこなっています。
本日は2名、先日1名と面接をし、12日に1名の面接予定です。

ビジネスマッチングの時に結構多くの方がうちのブースに来てくれましたが、その中から選ばせていただいた方々です。

面接案内のメールをしてもお返事のない方がいましたので、その方は残念ながら入会が難しくなりました。

あとはこちらから連絡をしていない方もいますが。

今後、この4名の方が入会してくれれば、使用言語や案内範囲がさらに広がる可能性があります。

面接の後は古道歩きを一緒にします。
それを経てようやく入会です。
面接は通っても古道歩きが原因でお断りする人もいます。
うちの入会基準は厳しいんですよ(笑)

これには理由があるんですが、面接を控えている方もいますので、今はここでは言えません(笑)

語り部団体との間で懸念される問題

現在、熊野古道だけでもかなりの数の語り部団体があります。
そのほとんどは、世界遺産登録直後だと思います。

「語り部団体」とは言っても、その活動の実態はガイド団体とほぼ変わりはないでしょう。
語り部団体のおそらくほとんどは、熊野古道について知ってもらいたいという純粋な気持ちから結成されたボランティア団体から発展したものだと思います。

そんな中で、当会は最後発の団体として結成しました。

もともとは、語り部団体にいた人物が外国語で案内する団体を立ち上げ、メンバーを集め、その延長線上に当会があります。

一番苦労したのが料金設定です。

他の語り部団体さんがどのような決め方をしているのかは分かりませんが、NPO法人Mi-Kumanoから引き継いだ時の料金計算方法は、まったくありませんでした。

少しでもトリッキーなコースの依頼や問い合わせがあると、計算ができなかったのです。
公式なんてなかったので当たり前です。
では、どんな決め方をしていたのかというと、「あのコースが◯◯円だから、このコースはこれくらいかな?」という感じでした。

そこで、だれが計算しても料金が出せる公式を作ることが急務だと感じました。
現在は改良に改良を重ね、ようやく通訳案内士の現在のレートを考慮した上で、ある程度納得のいく料金設定と計算方法が確立されつつあります。
それでも、新しいケースが出てきたり、システム的に不備があったりするので、まだまだ改良の余地があります。

そこで問題として浮かび上がって来たのが語り部団体の料金設定でした。

端的に言うと、コースにもよりますが、通訳案内士のレートと開きがありすぎたのです。

単純に、きちんと「棲み分け」ができているのであれば何ら問題はなかったかもしれません。
しかし、今新たな問題が頭をもたげてきています。

英語を話せる人が、日本語で案内している語り部団体に所属をし始めたからです。

それだけならまだ問題はありません。
どこに所属しようとそれは自由です。

問題はその次です。

たまに、語り部団体に英語で案内ができないかという依頼が入るようです。

そこで、日本語と同じ料金で案内をすることがあるようです。
現に、三重の語り部団体では、日本語も英語も同じ料金設定です。

これが問題なのです。

もしこのようなことが和歌山で定着していけば、間違いなく市場が荒れます。
私は長年、ガソリンスタンド業界にいましたが、安売り店舗が参入を始めてから一気に燃料価格が下落し、一時はガソリンで80円台にまで落ち込みました。
お客様からは「今までたいがい儲けとったんやなぁ」とか「値段下げることできたんやないか」など心無いことも言われました。

その後、旧白浜町内にあった9軒のガソリンスタンドのうち、3軒が閉店、私がいたスタンドは他の安売り業者に売却されました。
約半数が閉店、または事業譲渡に追い込まれたのです。
現在はもっと少ないです。

同じようなことが今、通訳案内士の業界でも起ころうとしています。

当会は日本語でも案内はします。
しかし、料金設定は「先輩団体」より高めの設定です。

これは、後発が単価を下げて参入すれば市場が荒れるからです。
ガソリンスタンドでいた時の苦い経験があるからです。

単価を下げて客を取るという行為は頭の良くない人がすることです。

だからといって、うちと金額を合わせろとは言いません。
もちろん価格設定も自由です。
しかし、当会が日本語で案内することが最後発であるのと同様、日本語で案内していた団体が英語で案内することは「後発」のはずです。
その配慮はしていただいてもいいのではないでしょうか。
あるいは、そういった意識自体がないのかもしれません。

このままいけば、間違いなく熊野での市場が荒れます。
うちも料金の見直しを余儀なくされ、ガイドが相応のガイド料をもらえないとなると、ガイドの魅力がなくなり、入会する人も間違いなく減ります。

現に、熊野のみならず全国の多くの語り部団体が現在抱えている、後継者不足の問題の一つの原因は、間違いなく安いガイド料だからです。

これは何も、語り部団体に限ったことではありません。

今、農家さんが減っている原因は何だと思いますか?
収入が割に合わないからです。
そうですよね?
「米なんか作るより、買うほうが安い」という言葉を、私は幾度となく米農家さんから聞いてきました。
「わしの代で終わり」という梅農家さんも多くいらっしゃいます。

息子さんが跡継ぎ候補としているにも関わらず、その息子さんは別の「お固い仕事」をしています。
そのほうが収入もよく、将来安定しているからです。

語り部の世界でも同じです。

せっかく素晴らしい知識と経験をお持ちである語り部さんにも関わらず、「安すぎないか?」という質問に対して「僕はみんなに喜んでもらえればそれでいい」とおっしゃっている方を結構見てきました。

それは「今の自分だけ良ければそれでいい」ということであり、そこには、将来語り部を存続させていこうという意図がまったく感じられない無責任な発言です。
自分は定年退職で退職金ももらい、小遣い稼ぎ程度でいいかもしれません。
でも、普通に30代、40代、50代の働いている人から見れば、ガイド料をたくさんもらえるほうがいいに決まっていますよね?

どこの団体に所属するのかはもちろん自由ですが、日本語の語り部団体に所属されている方で、外国語で案内できる方にお願いです。

どうか自分を安く売らないでください。

みなさんのやっていることは、だれでもできる仕事ではないんですよ。
もし、所属されている団体で日本語と同じ料金で行ってくれと言われたなら、はっきりと「これぐらいは欲しい」と訴えてください。

その行動が通訳案内士の市場を守り、将来に渡って後継者問題を回避できることに繋がるからです。

当会は幸い、ガイドの高齢化による後継者問題はまったくありません。
毎年40~50代の人が入会してくれるからです。
他の通訳案内士団体も、新型コロナ問題はさておき、おそらく同じでしょう。
現在語り部団体が抱えているそんな問題に、うちは巻き込まれたくはありません。

そして、当会も決して儲かってはいないということも付け加えておきます。
料金の下落はそのまま、当会の解散にも繋がりかねません。
そうなれば、あたたはどうやってガイドの仕事をもらいますか?
他の外国語のガイド団体に所属しますか?
そこもうちと同じような状況から料金を下げている可能性もありますよ。
与える影響は当会に対してだけではありませんよ。

そのあたりも考慮に入れていただき、市場が決して荒れることのないよう、ご協力よろしくお願いいたします。

歩こう会

和歌山地域通訳案内士会の会員限定イベント、「歩こう会」を開きました。
「歩こう会」とは、どこかのトレッキングルートを、誰がガイドをするでもなく、ただ単にお喋りしながら歩くだけのイベントです。
・・・これをイベントと呼んでいいのかは分かりませんが。

午前中は風が強かったですが午後からはそれも止み、春の陽気の中会員さんとたくさんお喋りをしながら楽しく歩きました。
久しぶりに大笑いしました。
自然の中を歩きながら笑えるなんて、こんな幸せなことはありません。
これが結局、免疫の強化につながっていくんですよね。
人間とは本来、人と会って話をして、笑うことにより免疫が上がると思います。
ワクチンに依存することは、私は完全に間違っていると思います。
今、国がやっているまん延防止等重点措置は、完全に感染拡大防止に逆行していると思います。

現在は新型コロナのおかげでガイドの仕事が皆無ですが、会員の意識が離れないように様々な仕掛けを展開していくつもりにしています。
現在は会員の更新時期ですが、ほとんどの会員さんは残留してくれています。

感謝です。

また、こういった「遊び」を入れることにより、ひょんなことから仕事のアイデアにつながったりする場合もあると思います。
事務所の机に座っているだけでは新しいアイデアは生まれにくいかもしれません。
私は、真面目腐ることが嫌いなので、冗談を言いながらアイデアを出し合うスタイルの方が性に合っています。
なので、冗談の通じない人と仕事をすると息が詰まりそうになりますので苦手です。
というかそんな人とは仕事をしたくありません。お客さんならともかく、従業員としては絶対に不採用です(笑)

なにはともあれ、参加された皆様、ありがとうございました。