農業の明と暗②

写真は本文中のトウモロコシとは関係ありません

前回の記事はこちら
農業の明と暗①

さて、その農薬散布(南高・漬梅用)のスケジュールですが、年間以下のようになっています。小梅・古城・南高(青果用)はまた別にスケジュールがあります。
赤字が何を意味するのかは分かりません。
原本には他に「病害虫名」「倍数」「収穫前日数」などがありますが、省略しています。

薬剤名 使用回数
モスビラン顆粒又はサムコルフロアブル10 3回以内
オルフィンブラスフロアブル 3回以内
ロブラール(水) 2回以内
Zボルドー又はICボルドー66D
モスビラン顆粒(溶) 3回以内
アブロードフロアブル 2回以内
デラン(フ) 2回以内
マイコシールド
又は
カスミン溶剤
4回以内

2回以内
オルフィンブラスフロアブル
又は
イオウフロアブル
3回以内

マイコシールド 4回以内
オーソサイド(水)80 3回以内
マイコシールド 4回以内
スカシバコンL
モベントフロアブル 3回以内
オーソサイド(水)80
又は
スコア顆粒(水)
3回以内

3回以内
フェニックスフロアブル 2回以内
スターマイトフロアブル 1回
ベンレート(水) 1回
スコア顆粒(水) 3回以内
バリアード顆粒
又は
フォース粒剤
2回以内

1回

本当にこれだけの散布をしなければならないのでしょうか?

また、気になったのが除草剤です(上記の表にはありません)

バスタ液剤、タッチダウンiQ、ラウンドアップマックスロードの3種類の除草剤が別途掲載されています。

まず、バスタ液剤の主成分であるグルホシネートは、すでにEUでは2018年に登録が抹消されています。
グルホシネートの毒性についてはこちらをご覧ください。
除草剤グルホシネートのヒトへの毒性

次にタッチダウンiQですが、成分はグリホサートカリウム塩です。
これはラウンドアップと成分が同じであり、その強い毒性から、各国で使用禁止になっている薬剤です。

その毒性については、グーグルで検索しても「安全だ」「危険だというのは誤解だ」などという記事が大半でした。

ただ、違う検索エンジン「Duckduckgo」で検索すれば出てきます。
一番目のサイトにあるように、グリホサート単体では急性の毒性はなく、商品の「ラウンドアップ」として界面活性剤と一緒になると急性の毒性が現れるようです。
除草剤グリホサートの毒性
世界と逆行】除草剤グリホサートの危険性とは?

ラウンドアップは、市場がなくなったアメリカのモンサント社が、日本に売りつけているのが現状です。
現在では、ラウンドアップで枯れないトウモロコシが開発されているという情報もあります。
もちろん、このトウモロコシは遺伝子をいじっています。
こうなれば、ラウンドアップとトウモロコシの両方を買ってもらえるため、モンサント社は大儲けできます。

もちろん、雑草にかけるので問題ないという考え方もあるでしょうが、そのすぐそばに収穫する木があれば、はたしてまったく無毒といえるのでしょうか?
その除草剤を吸った木が成らした実を食べてまったく無害といえるのでしょうか?

私が言いたいのは、化学肥料で無理やり実を大きくしてたくさん成らせ、農薬を何回もかけられ、除草剤を吸わされた木が、はたして「健康体」でいられるのか?ということです。

立ち枯れの責任を他にぶつける前に、農協をはじめとした機関や国が本当に消費者のことを考えて農家に指導をしているのか、いささか疑問に思う今日このごろです。

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