ガイドの技術 立ち方編5選

ガイドは知識が豊富なことはもちろん、技術面も重要です。
技術にも色々ありますが、今回はガイドの立ち位置に関する注意点を5つお伝えします。

1.他者に道を譲る時は山側に立つ

熊野古道を歩いていると、足の速い人が追い抜こうとする時があります。
ガイドはもちろん、後ろの状況にも注意を払っておかなくてはなりません。

自分たちを追い抜かせる時は、必ず山側に立ってください。

万一接触して落ちたら、中には救助が困難な場所もあります。

そうならないためにも、注意してください。

2.列の真ん中で話す

人数が多くなってくると、列の先頭で話していても後ろのお客様には聞こえません。
また、せっかくファイルを用意して写真を見せても、後ろの人はあまり見えません。

声が通る人であればいいのですが、そうでない場合は、スペース的に可能であれば列の真ん中に入ってみんなが聞けるようにしましょう。

もし、スペース的に厳しい場合は、その手前に広い場所で説明をして、後からそのスポットをみてもらうという方法もあります。

10人以上になれば、このことを意識するといいと思います。

3.立つ場所をきちんと決める

できれば一か所で止まって、立ち位置を決めて話をするようにしましょう。
たとえば、狭い場所に説明スポットが点在している場合は、一か所で説明でき、お客様もそれらを確認できることができる場所を選んで立ってください。

時間がない時は歩きながら説明をすることもありますが、声が後ろまで届きにくいため、この方法は少人数(3~4人程度まで)の時にしかできません。

後ろ向きに歩きながら説明することはやめましょう。

4.お客様に向かって立つ

これはよくあることですが、例えばお地蔵さんの説明をする時にお地蔵さんに向かって説明をする人が見受けられます。

少人数のの場合はこれでもかまいませんが、やはり10人以上になってくると、聞こえない人が出てきます。

声は前方と上方によく届きます。

電車やバスで座っているとき、後ろの人の会話はよく聞こえます。
梅畑で作業をしていると、下の畑で会話をしているおばちゃんたちの会話が丸聞こえです(笑)

人数が多い場合は、お客様に向かって話すように注意しましょう。

また、人に聞かれてマズい話をする時は注意しましょう(笑)

ファイルの見せ方にも注意が必要です。

せっかく用意したファイルを、自分の方に向けて見せる(自分が一番見える)見せ方をしている人が結構います。

もったいないですよ。

5.通路を空けて説明をする

熊野古道はもちろん、他の施設などで説明をする時には、必ず他の方が通行できるスペースを確保して説明をしてください。

先日もありましたが、15人くらいのグループが古道いっぱいに広がって止まっていました。
その人の輪の中心にはガイドさんが・・・

私はこれで一度叱られたことがありますので、結構注意を払っています。

以上、ガイドの立ち方5選についてお伝えしました。
ご参考にされてください。

1.他者に道を譲る時は山側に立つ

2.列の真ん中で話す

3.立つ場所をきちんと決める

4.お客様に向かって立つ

5.通路を空けて説明をする

ガイド時の注意事項7選

ガイドというと、「知識を売る仕事」というイメージがあり、スポットについての知識を覚えることだけに目が行きがちですが、それだけでは不十分です。

これが行き過ぎると、「知識の押し売り」になり、よくある「俺の話を聞け」と言わんばかりの、自己陶酔型のおっさんのようになりがちです。
逆ギレ

今回は、知識面ではなく、技術面での注意事項をお伝えいたします。

これは、当会の認定試験でのチェック項目にもなっています。

1.全員とアイコンタクトを取るように心がける

まずはアイコンタクトです。
たとえば、お客様が5人いたとします。

説明をする時には、その5人全員の目を見ながらします。

大切なのは「ここにいる全員、私の大切なお客様ですよ」ということをアピールして、お客様にも自己重要感を持っていただくためです。

中には一人だけを見て説明をする人もいますが、これをしてしまうと周りの人は「私は別にどうでもいいのか」という気持ちにさせてしまう恐れがあります。

大人数の場合はなかなか難しい部分はありますが、説明をする時は全員の目を見ながら話すよう心がけましょう。

2.特定の人とばかり話さない

これはよく苦情であがってくる項目です。

特に、熊野古道のガイドは、歩きながらお客様と会話する時間が多いため、少人数であれば問題ありませんが、大人数になると、後ろの人までその会話の内容が聞き取れないという状態になります。

なので、どうしても自分の近くにいる人と話をしてしまう傾向にあります。

これはある程度仕方のないことですが、一点だけ注意が必要です。

それは、お客様から質問が出た時です。

その中でも、「これは全員に共有したほうがいいな」と感じた質問に対しては、全員に共有するようにします。

例えば「そんな昔に、どうやって熊野古道は有名になったのか?」という質問が出たとします。

もし自分がお客様だったら、答えを聞きたいと思いませんか?

こういった質問は、その人だけに答えるのではなく、一旦「これは他の方にも共有しますので、後でお答えします」と言って、広い場所で止まってから「今こういう質問がありました」と、質問とあわせて回答をするようにするといいです。

これは熊野古道のみならず、バスツアーでも同じです。

前列の席に座っている人から質問を受けた場合、後ろに座っているお客様には、その質問が聞こえません。

ガイドはマイクを使って答えるので、回答だけが聞ける状態です。

こういう場合も「今こういう質問がありましたのでお答えします」と言ってから回答をします。

特定の人とだけ話さないように注意しましょう。

3.お客様の方を見て話す

これも試験中によくあるのですが、例えばお地蔵さんの説明をする場合に、お地蔵に向かって話す人が多いです。

話を聞いてくれるのはお客様です(笑)

お客様に向かって話しましょう。

声は、顔を向いている方向と、上方向によく届きます。

バスに乗っている時に後ろの人の会話がよく聞こえるのも、このためです。

お地蔵さんの方を向くと、その声はお地蔵さんに届きます。

また、歩いている時に前を向いたまま説明をする人がいますが、これでは後ろの人はまず聞こえません。

特に危険箇所などで注意喚起をする時には、一旦立ち止まって、お客様の方を向いて話してください。

歩きながら後ろを向くことは避けましょう。

4.通路を空けて説明をする

先日の認定試験の時は、団体が多く歩いていたので、語り部さんや英語ガイドさんが結構いました。

その中で、ある英語ガイドさんがスポット説明をしている時に、お客様を道いっぱいに広げて説明をしていました。

私たちが近づいたことにも気付かず、ずっと説明をしています。

気づいたツアーリーダーさんが道を空けるように促し、やっと通ることができました。

それでも、そのガイドさんは私たちが目の前を通るまで説明に没頭し、全く気付いていませんでした。

お客様の人数が多いと、こういったことがよく起こります。

私は一度、研修の時に、他のハイカーが近づいてきたのを知って道を空けるように参加者に促したのですが、時すでに遅しでした。

道を空けておけよ!

普通、旦那がこういうと、奥さんは「まぁまぁ、あなた」みたいに、その旦那をなだめる役に回ることが多いのですが、

あなた、ガイドでしょ!?

と追い打ちをかけられました(笑)

ちなみにこの夫婦は日本人です。

話はそれますが、私は日本人の方がやりにくいです。

結構「文句言い」が多いからです。

あとはそのくせ反応も薄く、何を考えているのか分かりにくいという点も挙げられます。

欧米人は言葉と態度にそのまま出るし、リアクションが大きいので本当に分かりやすいです。

まあ、これは私の力量が足りないのでしょう。

旦那のことを「あなた」と言っている人を聞いたことはありませんが(笑)

5.写真はお客様全員に見えるように工夫する

説明の補足としてファイルに写真などを入れておいて説明することを当会会員にも勧めています。

そのファイルを活用することはいいことなのですが、見せ方が残念な人がいます。

これも先ほどの声と一緒で、お客様に向けて見せないと、全員が見ることができません。

中にはファイルを水平に持って、自分の方に向けている人がいます。

もうこれでは「自分に説明している」という、シュールな光景になってしまいます。

大人数の場合は、ファイルを正面に持って、左右にゆっくり振りながら見せるなど、全員が見られるように工夫をすることが大切です。

6.時折後方に注意をする

熊野古道を歩くと、お客様によって体力もまちまちなので、ペースが違うということがよく起こります。

中には遅れがちになる人もいます。

そういう人に限って「周りに迷惑をかけたくない」という心理が働き、列の後ろを歩きたがります。

後ろを歩くので余計に遅れます。

結果、どんどん遅れてきます。

ガイドは常にそういったお客様を気にかけて歩く必要があります。

中には「行軍」のように後ろも見ずにガンガン歩くガイドがいますが、これではお客様に何かあった時に発見が遅れてしまいます。

また、そればかりではなく、お客様の急な異変に気付けない時もあります。

そうならないためにも、後ろは時々振り返って注意を払うようにしましょう。

あと、遅れがちにな人は嫌がりますが、ガイドのすぐ後ろを歩いてもらい、周りの人はそのペースに合わせてもらうという方法もあります。

7.他のガイドさんとかち合ったときは先の人が優先

他のガイドさんとかち合った時には、先に説明をしているガイドさんの説明が終わってそこを離れてから入るようにします。

待機している間に、先に入っているガイドさんに声が届かない範囲でおおかたの説明をしておくといいです。

そのガイドさんが立ち去った後に、その「現物」を確認していただき、補足の説明や質問を受けるといいでしょう。

あるベテランガイドさんからこのように言われたことがありました。

〇〇さん、私が説明をしているところに来て、マイクで説明を始めた

先に来ている人の説明の上から、マイクで説明を被せる・・・もうこれは最悪です。

お互いプロとしての意識を持って、譲り合いの精神を忘れないようにしていただきたいものです。

熊野古道であれば、先に説明スポットに入っている人が優先になりますが、たとえば神社の境内などではどうすればいいと思いますか?

神社の境内であれば、他にも説明スポットがありますので、先にそこを説明しておくということもできます。

「ストーリー的にこの順番でなければ」という場合は別ですが。

まとめ

以上、ガイド時の注意事項7選についてお話をしました。

1.全員とアイコンタクトを取る
2.特定の人とばかり話さない
3.お客様の方を見て話す
4.通路を空けて説明をする
5.写真はお客様全員に見えるように工夫する
6.時折後方に注意をする
7.他のガイドさんとかち合ったときは先の人が優先

以上、ご参考になれば幸いです。

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一般社団法人 和歌山地域通訳案内士会

相手のことを知ろうとする大切さ

ガイドとは、ただ単に説明だけをすればいいものではありません。

お客様との会話の中から、お客様の興味のあることを見つけ、その話題について会話をして親睦を深めることも重要です。

ガイドの時間は非常に限られています。

その短い時間の中で、いかに距離を縮められるかが、終了後の印象にもかかってきます。

今回は、お客様とのコミュニケーションの取り方とそのコツ、心得などをご紹介します。

「私はあなたが好きです。あなたのおかげで私はとても嬉しい。あなたにお目にかかって嬉しい」
犬が可愛がられるゆえんである。

私はイチゴ・クリームが大好物だが、魚は、どういうわけけミミズが大好物だ。
だから魚を釣りをする場合、自分の好物のことは考えず、魚の好物のことを考える。
イチゴ・クリームを餌に使わず、ミミズを針につけて魚の前に差し出し、「一つ、いかが」とやる。

ーデール・カーネギーー 「人を動かす」より

相手にミミズを与える

最近登山にハマってるんですよ

そうなんですね(終わり)

たまにこういう会話があったりします。

最悪、無反応で返事すらない時があります。

自分に興味がないものについてはまったく無関心で、質問すらしない人っています。

相手がせっかく打ち解けられるきっかけを与えてくれているのに、そのチャンスを逃しているかもしれませんよ。

これはどうでしょう。

最近登山にハマってるんですよ

面白そうですね!よく行く山とかありますか?

最近は近所の◯◯山に良く行きます。今度屋久島に行くのでトレーニングです

屋久島に行くんですか!いいなぁ!私は体力もないので行きたくても行けないでしょうね

私も今回初めてなので体力的に不安で・・・雨も多いと聞いたので、安全面を考えてガイドをお願いしようかと思っています

登山に行く時はいつもガイドをお願いするんですか?

いやぁ、実は今回が初めてなんですよ。初めてづくしで不安でいっぱいですが・・・〇〇さんは、何か趣味とかあるんですか?

相手に「ミミズ」を与えている会話ですよね。

これは極端な例かもしれませんが、何を言いたいかと言うと「私はあなたに興味を持っていますよ」ということを相手に分かってもらうことの重要さです。

色んな話題を提供してくる人も、結局は「自分に興味がある話題」であったりします。

自分視点なんです。

人は自分の話をしたがるものです。

自分の話を聞いてくれる人、共感してくれる人には、返報性の法則が働きます。

返報性の法則とは、何か相手にしてもらった時に「こちらも何かお返ししなければ」という心理が働くことを言います。

スーパーの無料試食なんかも、この返報性の法則を利用しています。

相手の話を聞いてあげ、返報性の法則が働くと、こちらの話も聞いてくれるようになります。

すると、お互いの会話が弾み、お客様との距離が縮まります。

中庸であることも大切

そして、いかに業務を真面目に遂行しても、ただ真面目に淡々とやっているだけでは相手に喜んでもらえません。

チャランポランはいけませんが、真面目すぎるのも相手に魅力がないと感じられてしまいます。

真面目ジメジメ・・・(斎藤一人さんの言葉ですよ。私が言っているのではありませんよ)

硬すぎるのは良くありません。

緩すぎるのも良くありません。

何でも中庸です。

人間、少しくらい緩い方が魅力的になるものなんですよ。

相手も気持ちは同じ

さて、これは実際にあった話ですが、お客様から何かスポーツをやっているのか?とよく聞かれました。

「私は空手と古武道をやっています」と言ったら、本当に色々質問してきます。

もう鬱陶しいほど(笑)

逆にうちの会員さんや、周りの人は、質問はおろか、まるで聞いていなかったかのように無反応を決め込む人もいます。

空手について質問されたことはまったくありません(笑)

あ、一人だけいました。

みなさん、よくご存知なんですね!(笑)

だから質問しないんですよね?

ガイド中、空手のことについて聞かれた事がある人もいると思います。

その時にどう答えたんですかね?

話がそれましたが、質問をしてくるということは、お客様も私と打ち解けよう、知ろうとする努力をされているからです。

相手もこちら側と同じ気持ちです。

それを、自分が興味ない、あるいはその知識がないからと言って「そうなんですね」とか、最悪な場合、無反応な対応で終わる人に限って、知識に偏りがあるがゆえにだまされたりします。

知らない情報にフタをすると、後でとんでもないことが起こったりします。

なぜなら、人をだまそうとする手口を知らないからです。

知らなければ、知ろうとしてください。

・・・何も「私のことをかまってください!」と言っているのではありませんよ(笑)

業務をただするだけでは極論、オーディオガイドで事足ります。

あるいは「説明板を読んでください」で事足ります。

相手が人間である以上会話があり、その人にしかないストーリーもあるからガイドとしての価値があるんです。

なので、相手の興味のあることや主張も聞いてあげてください。

たとえお客様の主張が間違っていても、まずは共感してあげることです(同意するということではありません)

「でも」「だって」を使って頭から否定すると、相手は自分の人格まで否定された気分になり、心を閉ざします。

否定と議論(特に論破)はご法度です。

「負けて勝つ」という気持ちが大切です。

それでも地球は回っているんです。

間違っている人には、そのうち気付きを得るようなことが起こります。

相手に失礼のないように

「お前は懐(なつ)いてけーへんからな・・・」

高校を卒業して和歌山市で就職した時、同じ郷里の大先輩からボソッとこう言われたことがあります。

私はスナックなどに酒を飲みに行くことが嫌いだったので(食わず嫌いです)そういうところに連れて行かれるのが本当に嫌でした。

ある日、誘ってくれたその先輩に向かって「もう帰ります」と言って、店から歩いて帰ってしまいました。

本当に失礼なことをしてしまったと反省しています。

ここまでとはいかなくても「早く帰りたいオーラむき出し」も同列です。

相手にはそれが伝わっています。

伝わっている時点で失礼にあたります。

そのうち誘ってくれなくなります。

当時は「何で仕事の仲間とプライベートの時まで付き合わんとあかんねん。仕事だけやっといたらええやろ」とか「こんなことよりギターの練習したいねん」とか思っていました。

しかし、今思えば「あの時、もっと先輩の好意に甘えておけばよかったな」と後悔しています。

先輩も、やはりこちらと打ち解けたかったのだと思います。

特に同じ郷里だったので特別可愛がってやりたいと思っていたのでしょうね。

何も嫌いな人間をわざわざ誘ったりはしませんから。

自分のことや、その先輩の色んなストーリーを話したり聞いたりして打ち解けるチャンスを自ら断ってしまったことは後悔しかありませんでした。

仕事ももっとやりやすくなっていたでしょうね。

あの時は、ギターの練習とか、目先のことだけしか考えておらず、長期的な視点に欠けていました。

今度は上の立場になってつくづく実感しています。

それからその先輩は二度と私を誘ってくれなくなりました。

ガイドでは、お客様といられる時間は非常に限られています。

その中で、いかにここ(和歌山)での体験を印象付けるかは、ガイドにも大きな役割があります。

自分ばかり話すのではなく、ぜひ相手にもしゃべらせてあげてください。

そして共感しながら聞いてあげてください。

話の切れ間にお客様が話した単語を繰り返すだけでも効果はあります。

そして、できればお客様が話されていることについて質問を入れてください。

話がさらに深くなって理解不能になる時がありますが(笑)

でも、「相手を理解しよう」「打ち解けよう」という姿勢は相手にも伝わります。

「嫌やし興味のない話やけど、付き合ってあげよう」とか

「お客様と晩ご飯かぁ、面倒くさいなぁ」

という気持ちも相手に伝わります。

人間関係は、形だけで相手を満足させられるような、そんな易しいものではありません。

気持ちも非常に重要です。

無反応は最悪です。

「面倒くさい」という言葉も私は大嫌いです。

しゃべりっぱなし、聞きっぱなしはどちらも疲れます。

適度にその役割を交替しながら、お客様との距離を縮めていってください。

そして「私はあなたと一緒にいられて嬉しい」という気持ちを持って接してください。

・・・「犬のように相手の顔を舐めろ」とか「体と摺り寄せろ」とか言っているのではありませんよ(笑)

そして、「説明そっちのけでお客様と会話をしろ」と言っているのではありませんよ、念のため。

まとめ

以上、相手のことを知ろうとする大切さについてお話をしました。

相手に興味のある話題を仕向ける
・チャランポラン、真面目過ぎもNG

・共感する。否定・論破は避ける
・相手もあなたのことを知ろうとしていることを認識する

・相手にも話をさせる
相手に興味を持つ
・言葉に表さなくても態度で通じる

以上、ご参考になれば幸いです。

高評価をいただくガイドの共通点5選

ガイドで、高評価をたくさんいただく人には共通点があります。

その共通点を5つ、ご紹介します。

お客様をご案内するにあたって、どういったところに気を付ければいいのか、ご参考にされてください。

1.笑顔で対応する

ガイドは言うに及ばず接客業です。
笑顔が必要なのは当たり前ですが、これができていない人も中にはいます。

「自分はリーダーだ」という考え方は間違ってはいませんが、これが行き過ぎると高圧的な態度を取ってしまい、笑顔が消えがちになります。

人は上から押さえつけられたり、強制されることに非常にストレスを感じますよね。

ガイド中、自分は確かにリーダーですが、あまりにもその意識が強すぎると笑顔が消え、お客様から反感を買ってしまうこともあるかもしれません。

また、緊張のあまり笑顔が消える方もいるようです。

「常に笑っていろ」ということではありませんが、必要に応じて笑顔を出せるように練習することも大切です。

2.時折ジョークを挟む

人は笑うと緊張が解けます。

お客様も中には緊張されている方もいらっしゃるかもしれません。

高評価のフィードバックをもらう人は、ユーモアのセンスがあり、お客様をたくさん笑わせる人が多いです。

お客様が笑う姿を見て、自分も緊張が解けます。

「笑う門には福来たる」です。

3.適度な説明をする

これ、特に定年退職をしたおっさんに多い傾向なんですが、説明が多すぎる、長すぎる人は嫌われます。

というより、相手の反応を見ずに延々と話す人が嫌われます。
アウトラインの説明をしたあと、さらに相手が説明を求めてくる(質問などをしてくる)場合は、そのお客様が納得するまで説明をすればいいのであって、「説明の押し付け」は単なる自己満足です。

お客様は日本が初めてなのか、そうでないのか、お客様は神道や仏教のことをどこまで知っているのかなど、それらを聞き出しながら、お客様が知らないことのその一歩先を話す。
簡潔に分かりやすく話す。
そういった、お客様に合った説明ができて、初めて「説明が上手い」と言えると思います。

もちろん、技術的な面も必要です。

訥弁が多いとか、「えー」とか「あー」ということば多いと聞きにくくなります。

結構これは日常の生活で癖づいていますので、普段から意識することが必要になってきます。

4.細やかな気遣いができる

細やかな気遣いができる人はやはりどんな場合でも人に好かれます。

ガイドも同じです。

お客様が上着を脱ぐ時にバックパックを持ってあげる。
雨が降っている場合はさらに傘をさしてあげる。

少し息が荒くなってきたら、さりげなく休憩を挟みつつ何か説明のネタを話す(あくまで「あなたのせいで休憩をしているのではありませんよ」という気遣い)

遅れている人がいないか常に注意を払う。

前列の人とばかり話すのではなく、全体にまとめて話す。

きちんと声が届く範囲を読んで立つ。

しかし、行き過ぎると召使いのようになってしまう恐れがあります。

以前一緒に仕事をしたツアーリーダーさんは、完全にお客様の召使いの状態でした。

これではもはや、その人の言うことを聞いてくれなくなり、主導権が向こうに行ったっきりになります。

5.柔軟な対応ができる

お客様の要望に沿う形で、出来る範囲で柔軟に対応することも必要になってきます。

また、雨で歩けないとなった場合や、足を痛めてしまったお客様への代替案の提案など、気象条件や、そのお客様の状態によって柔軟に対応できる人は、やはり評価が高くなります。

今年から、通訳案内士のライセンスを持っていれば、自家用車でご案内できるようになりました。

雨や足のケガなどの時の代替案も、かなり幅が広くなりましたので、通訳案内士にとっては喜ばしいことです。

特に交通の便が悪い熊野では、これまで為す術がないことがありましたが、この規制緩和は非常にありがたいです。

ただし、高野・熊野地域通訳案内士では、案内できる範囲が限られていますので、下記のエリア以外を自家用車でご案内しないように、十分注意してください。

高野・熊野地域通訳案内士 自家用車の案内範囲

橋本市、田辺市、新宮市、かつらぎ町、九度山町、高野町、白浜町、上富田町、すさみ町、那智勝浦町及び串本町

まとめ

以上、高評価をいただくガイドの共通点5選をご紹介しました。

1.笑顔で対応する
2.時折ジョークを挟む
3.適度な説明をする
4.細やかな気遣いができる
5.柔軟な対応ができる

どれもガイドのみならず、人付き合いにも言えることですので、やはり普段からの心掛けが大切です。

以上、ご参考になれば幸いです。

とにかくガイドに出てみろ

たとえば、新宮から本宮まで車の運転をするとします。

運転をする前に

「あの横断歩道で子供が飛び出してきたらどうしよう?」

とか

「あそこで対向車線から車がはみ出して来たらどうしよう」

とか

「後ろから煽られたらどうしよう」

とか

「目的地に時間通りに着かなかったらどうしよう」

とか、いちいち考えていますか?

もちろん、起こり得ることを想定し、その対処法をあらかじめ考えておくことは重要ですが、「すべてがクリアになってから運転しよう」とは考えないものですよね。

そんなことをしていたら、いつまでたっても本宮には行けません。

車の運転は、その時の気象、体調、混雑状況などから、まったく同じコースであっても起こり得ることが違うため、こういうことを考え始めればキリがありません。

ガイドも同じで、

「お客様がケガしたらどうしよう」

とか

「大雨になった時はどうやって判断しよう」

とか

「道中でお客様がヘビに咬まれたらどうしよう」

とか

「私の答えられない質問が来たらどうしよう」

とか

「ここで急にトイレに行きたいって言われた時はどうしよう」

とか

「自分はまだまだ」

とか、考えれば考えるほど深みにハマっていきます。

ある程度考えられる問題とその解決法が準備できたなら、思い切ってガイドに出てみることです。

「百聞は一見に如かず」とよく言いますが、まさにガイドは百聞は一見に如かずです。

出て見れば

「思ったよりハードルが低かった」

とか

「楽しさの方が勝っていた」

とか思うことの方が多いです。

もちろん、中には大変な案内になる時もありますが、実に稀です。

起こりもしないことを初めからいくら考えても、時間の無駄です。

逆に、そういったことばかり考えていると「引き寄せの法則」で本当に起こってしまうかもしれません。

以前、私は結構楽天的に準備をする派なんですが、前日に旅行会社から送られてきた「アクシデントレポート」という書類に、自分が記入する想定で目を通していたことがありました。

それまで何度かその旅行会社の案件を抱えていたのに、それまでは全く目もくれていなかったものです。

そして当日、お客様を実際にご案内する時になって、何でもないところで滑ってこけて手首を骨折してしまいました。

アクシデントレポートに記入する羽目になってしまったのです。

こんなことを言ってしまうのもどうかと思いますが、あんな書類は、いざ書く段になって、記憶をたどりながら記入すれば書けるようなものです。

別に自分が記入することを想定しながら目を通す必要はありません。

悪いことを想像すると、悪いことが起こります。

想念というものは本当にあると思います。

どうせなら、いいものを引き寄せるようにしたいものです。

なので私はガイド前にはお客様と笑顔で写真を撮っているシーンや、笑顔で握手をしながらお別れする姿を想像していました。

もちろん油断はいけませんが、お客様の安全を確保しつつ、楽しくご案内するように心がけることが必要だと思っています。

禅僧という立場だからでしょうか、私は、たくさんの人からさまざまな相談を受けます。

内容は千差万別ですが、それでも大別すれば、不安や悩み、迷い・・・といったものです。

そんな話にじっくり耳を傾けてみると、気が付くことがあります。

それは、そのほとんどが、実は「妄想」や「思い込み」、「勘違い」や「取り越し苦労」に過ぎない、ということです。

「実体がない」といってもいいでしょう。

ー枡野 敏明ー 「心配事の9割は起こらない」より

経験の少ない人や、まだガイドデビューしていない人に良くある現象です。

その気持ちは分かります。

私もそうでした。

しかし、とにかくやってみないと分かりませんよ。

実際に私も自分の出来に満足はもちろんできませんでしたが、思ったよりもハードルが低かったし、何より楽しかったです。

同じ楽しみを、ぜひ一緒に味わいましょう。

目標達成とその順序

物事には旬と同時に順序というものがあります。

よく「順序の理(ことわり)」と言われますが、この順序って、本当に大切なんです。

世の中のすべては順序の理の通りに動いていると言っても過言ではありません。

地球が誕生する順序、惑星が並んでいる順序、赤ん坊が生まれてから成長するまでの順序、すべて順序です。

これらがあべこべになってしまえば、この世は成り立ちません。

今まで一度たりとも、朝からいきなり夜になったことはありません。

必ず朝の次には昼が来ます。

デビュー間もないガイドが、いきなり先輩方のようになれるわけではありません。

その先輩方も、お客様からイレギュラーな質問をされて答えられなかったり、わがままなお客様の要望に対応に苦慮したり、悪天候の対応を余儀なくされたり、「ガイドをやっていて本当によかった」と思うようなことなど、たくさんの経験を積んで今があります。

いきなり高いところを目指すのではなく、階段を一段ずつ上るように、ちょっと頑張れば手が届きそうな小さな目標を設定して、それを一つずつクリアしていくことです。

さらには、最終目的地を決めておき、そこに到達するには何をすればいいかを考えると、おのずとしなければならないことが見えてきます。

大谷翔平選手がやっていたというマンダラチャートを使ってやると、本当に自分がしなければならないことがよく分かります。

これは、なにも野球選手の特権ではありません。

誰にでも使えます。

何を隠そう、私も「日本一の熊野のガイドになる」と中心に書き込んで、そうなるにはどうすればよいのか、マスを全部埋めて完成させ、部屋に貼っていたことがあります(この「日本一」の定義が難しいので、今となってはこれは目標設定の失敗だったと思っていますが)

今はガイドではなく、経営者として目指すべきところに目標を変えて、毎週それができているかのチェックをしています。

ぜひやってみてください。

人に嫌われるには、これをしろ

人に嫌われたり、陰で笑われたり、軽蔑されたりしたかったら、次の秘訣を守るに限る。

「相手の話を、決して長くは聞かない」

「終始自分のことだけをしゃべる」

「相手が話している間に、何か考えが浮かんだら、すぐに相手の話をさえぎる」

デール・カーネギー

ガイドさんは職業柄、おしゃべりが好きな人が多いです。

そのおしゃべりが時に災いしている可能性もあるということをお話いたします。

ガイドは情報を売る仕事です。

しかし、ただ情報を売るだけではオーディオガイドやガイドブックで事足ります。

そこに会話があり、お互いの交流があってこそ、ガイドの価値が発揮され、そこに付加価値が生まれるものだと思っています。

相手の話を決して長く聞かない

お客様が地質の専門家で、その話をしていたとします。

自分には分からないことだらけだったとしても、相手に関心を持って聞くという姿勢が重要になってきます。

なので、「ひたすら我慢強く聞け」ということではありません。

適度に相槌を入れ、時に質問を挟み、お客様の話をより発展させる。

そうすることによって、「この人は私の話を聞いてくれる人だ」となり、こちらの話を聞いてもらえるようになります。

「目は口程に物を言う」と言いますが、聞く態度にもそれは出ます。

たとえば、オンライン会議で自分が話をしている時に、頬杖をしながら聞いていたり、背もたれにもたれて腕を組んで顎を上げて聞いている人がいたら、あなたはどう思うでしょうか?

決していい気はしないと思います。

「私はあなたの話に興味があります」という態度を見せることも重要になってきます。

終始自分のことだけをしゃべる

たまに「うちの子は・・・」といって、延々と自分の子供の話をする人がいます。

「これだけあったご飯をペロッと食べた」とか、

「こんなところは父譲りで絶対に譲らない」とか、

「〇〇にものすごく興味がある」とか、いわゆる「我が子自慢」です。

これも「終始自分のことだけをしゃべる」です。

集合写真で真っ先に探すのは誰の顔でしょうか?

人というものは自分に一番興味があります。

これが同じ子育て世代のお母さん同士であれば、その話にも花が咲くかとは思います。
しかし、他人、それもあまり知らないその子供の話をされても、たいていの人は聞いてはくれますがそれほど興味は持っていません。

人は自分が思っているほど他人の子供には興味を持ってはいません。

ガイドさんでも、お客様に喜んでもらえたという話や、いろんなエピソードを延々と話す人がいます。

もちろん、それは今後自分がガイドをするにあたって役に立つことはあるかとは思いますが、それが10分、20分となってくると、さすがに聞くのも疲れてしまいます。

人が話を聞く集中力が持続するのは3分が限度です。

たいてい、そういった人は人の反応などお構いなしに話します。

以前、ある実験(?)をしたことがあります。

ある人から電話がかかってきたので、「自慢話」が始まったと同時に一切返事をしなければ相手はどういう反応をするかというものです。

その人は、思った通りこちらの相槌は関係なしにずっと話していました。

対面であればおそらくはこうはいかないでしょうが、結局この人は自分の話したいことを話してスッキリすることが目的だったと思います。

途切れることなく延々と話し続け、言葉を挟む隙間すら与えないような話し方をする人は、自分の欲求を満たすために相手の時間を奪っているといってもいいでしょう。

相手が話している間に、何か考えが浮かんだら、すぐに相手の話をさえぎる

これ、よくうちのガイドさんでもやる人がいます。

まだ話をしているにもかかわらず、その話に上から被せて物を言う人。

そんな人は「今聞かないと忘れるから」という言い訳をします。

確かに忘れることもあるかとは思いますが、たとえばそれが会議であればメモを取っておいて、一通りその人の話が終わったら質問をするという形を取ることもできます。

また、話している人の話を最後まで聞いてみないと、その人の言わんとすることが分からない時もあります。

特に日本人は結論を最後に持ってくる傾向にあるので、本当に最後まで聞かないと分からない場合が多いです。

また、自分が質問しようとしていたことが、最後まで聞くことによって解決する場合があります。

最悪なのが、相手の言いたい事を遮って自分の話題に強引に変えてしまう人です。

たとえば、屋久島に行った時に大雨に遭って、下りで滑ってケガをして、ガイドさんや仲間に助けてもらってありがたかったという話をしたかったとします。

「こないだ屋久島に行ったんですよ」

「屋久島と言えば私も一度行った事があります。縄文杉が本当に良くって感動しました。杉と言えば、那智の大門坂にある夫婦杉も私は感銘を受けました。あれって、どっちが男性でどっちが女性か知ってますか?あれは向かって右が男性なんだそうです。何でも、昔は神様を背にして左、つまり向かって右が男性で、神様を背にして右が女性だって言われていたからなんだそうですよ。これは那智大社の神様を背にした場合、向かって右が男性になるんですよ。云々・・・」

もうこれでは「大雨に遭ってケガをした」という話はできなくなります。

これをやっている人が実に多い(笑)

そして、悪いことにそういう人はそのことにまったく気づいていません。

別にその人を直してやろうとか、指摘してやろうとは思わずに、その人の振りをみて「自分はああならないでおこう」と思い、その人を反面教師だと思って感謝しておけばいいと思います。

「相手の話を、決して長くは聞かない」

「終始自分のことだけをしゃべる」

「相手が話している間に、何か考えが浮かんだら、すぐに相手の話をさえぎる」

これらは間違いなく相手に嫌われます。

せめて、気づいた人はこれらのことをしないように心がけておくことが大切だと思います。

早く経験を積め

ガイドとして、最もスキルを上げる一番の方法は、現場にたくさん出るこです。

和歌山地域通訳案内士会の新人会員さんでも、「私はまだまだ」とか言ってなかなかガイドデビューしない方がいるのですが、こちらとしては一日も早く早く実践で経験を積んでいただきたいと思っています。

一日でも早くガイドデビューができれば、それだけ経験を積むことができます。

経験を積むことができればスキルアップも早くなります。

スキルアップできればお客様の評価も上がります。

お客様の評価が上がれば依頼件数が増えます。

依頼件数が増えれば当会の信頼が高まります。

当会の信頼が高まれば、ガイドの信頼も高まります。

早くデビューすることはいいことずくめなのです。

「経験しろ」ということは何も、私が勝手に言っていることではなく(もちろん私の経験をもとにお話をしていますが)、日本語教師の大ベテラン・谷山徹先生も、やはり「出たと勝負」とおっしゃっていましたし、吉田松陰さんも行動を積み重ねることによって、必要な言葉や知識が身に付くとおっしゃっています。

経験に勝るスキルアップ法はありません。

もちろん、ある程度、最低限の知識の習得は必要ですが、ある程度の知識があれば、あとは「やってみろ」です。

その方が、現場に即した知識が身に付きます。

お客様の質問がどのような内容なのかも分かってきます。

お客様の質問の傾向がわかってくれば、初めて下見に行った時でも、だいたい飛んできそうな質問が読むことができるようになります。

あとは、いかに自己評価を上げられるかにかかっています。

飛行機はある、燃料もある、目的地も決まっている、操縦できる技術もある、そんな中で「私はまだそこまで行く自信がない」「上手く離陸できる自信がない」「何か起こっても責任は取れない」などといって、ずっと「できない言い訳」を探している状態に、あなたはなっていませんか?

最初はだれでも怖いんです。

不安もあります。

しかし、それが単なる取り越し苦労で終わることが多いです。

やってみれば、「こんなもんか」とか「もっと早くやっておけばよかった」と思うことでしょう。

そういう後悔をしないように、私は口を酸っぱくして会員さんに発破をかけています。

・・・なかなか伝わらないですがね。

フィードバックをもらってなんぼ?

別れ際のお客様からの感謝のコメントは社交辞令の場合が多いので鵜呑みにすることは避けた方が無難かもしれません。

本当に良かったとお客様が思ったなら、必ずと言っていいほどお礼のメールが来たり、旅行会社さんのサイトにフィードバックをしてくれています。

旅行会社経由のお客様の場合は、旅行会社を通してお礼のメールが来ることもあります。

ただ、フィードバックをする習慣のない方もいますので、絶対とはいえませんが。

私は以前、東京から白浜への帰りの便で、あまりにもフライトアテンダントさんの対応が良かったので、帰ってからその方を名指しでJALのサイトにフィードバックをしたことがあります。

日本のフライトアテンダントさんは総じて質が高いですが、この時は乗客への気遣い、話題の提供、笑顔、どれをとってもこれまでで最高でした。

それはもう、「惚れてまうやろ!」と勘違いするほど(笑)

スターバックスコーヒーもスタッフの接客の質が高いですよね。

あれ、接客マニュアルのようなものがないそうですよ。

よくもそれで接客の質にバラつきが出ないものだと感心してしまいます。

・・・中には勘違いして本当に惚れてしまう男もいるとか。

逆に、悪かった場合もフィードバックはありますが、みなさんのおかげで当会ではそういったことはありません。

自分の中では「良かったなぁ」と思っていたのにフィードバックがなくて肩透かしを食らう時もあります(笑)

お客様の言葉を参考に、良かった点をさらに伸ばしていくことも重要ですが、以前ご紹介した「PDCA日記」で改善点を洗い出し、毎回改善していくことを強くお勧めします。
振り返りツール(PDCAの大切さ)

「満足」という言葉にあぐらをかくと、成長は絶対にありません。

同じコースを何度も案内していると、おのずと完成度は上がってきます。

そのうちに「今日はお客様の質問にはよどみなく、ほとんどすべて答えられた」という日が来ます。

どんなに自分の中で「今日は良かった」と思った案内でも、必ずどこかに改善点はあります。

その改善点を探し、見つけ、改善し、次の機会に実行する・・・

その作業の繰り返しを怠らないようにしていただきたいと思います。

お客様の質問が自分を成長させる

「すべての質問によどみなく答えることができる」という状態になる一番の近道があるとすれば何だと思いますか?

それは「現場にたくさん出ること」です(笑)

近道があると思った方、世の中そんなに甘くないです(笑)

一つ言えるとすれば、それはアウトプットをたくさんするということです。

お客様の質問は似通ってきます。

英会話1000本ノック」の著者・スティーブ・ソレイシーさんが来日した当初、「どこの出身ですか?」とか「日本に来てどれくらいですか?」とか、会う人会う人に同じ質問を何度もされたそうです。

しかし、彼はそれを「面倒だ」と捉えることなく、逆に自分の日本語の練習になったと述べています。

同じように、似通った質問には何度も答えるので当然、よどみなく答えられるようになります。

そうなると、完全に自分の知識として定着します。

私の場合、答え慣れた質問がくると思わず「よし来た!」とニヤッとすることがありました。

お客様からいただいた質問を思い出して、アウトプットする練習を繰り返してもいいかもしれません。

さらにその答えを、もっと分かりやすく改善することもできます。

しかし、たまにイレギュラーな質問が飛んでくることもあります。

その時は自分の知識の引き出しを増やすチャンスと思ってください。

引き継ぎの時にたまに「お客様は色々質問してくる人ですか?」と聞いてくる方がいますが、そういう人に当たった時は、自分が成長するための格好のチャンスだと捉えてください。

そういう情報もなく、お会いするなり「マシンガン質問」をしてくるお客様もいます。

私はそういうお客様の方が、歯ごたえがあって好きでした。

こうやって、現場をたくさん踏みながら成長するのが、地道ではありますが一番早く成長します。

そして何より、いつ飛んでくるか分からない質問のために本を読んだり、ネットで調べたりすることに多くの時間を使うよりも、現場に即した知識を多く得る方が、成長が早いことは明白ですよね。

日本語教師の谷山先生は、その道30年の大ベテランですが、やはり「日本語教育は出たとこ勝負」とおっしゃっていたのが印象的でした。

その谷山先生をもってしても、「いまだに受けたことがない質問を受ける時がある」ともおっしゃっていました。

谷山先生がおっしゃるには、「日本語教師は永遠の未完成」だそうです。

日本語教師とガイドは、外国人を相手にするのでよく似ています。

極論、その場所が教室なのか、熊野古道なのかの差と言っても過言ではないかもしれません。

谷山先生の言葉をお借りするならば、「ガイドも永遠の未完成」です。

オススメ書籍

そうは言っても、やはり基本的な知識はあらかじめ持っておく必要はあります。

現場だけ、机の上だけ、どちらに偏ってもよくありません。

これまで何度もお伝えしているように、何でも中庸が大切です。

こちらの本は、一読の価値ありですよ。
熊野古道

後半のコース説明は情報が古いのであまり参考にならないかもしれませんが、歴史的な情報については私も知らないことがあり、大変勉強になりました。

壁を楽しむ

壁は何のために立ちふさがるのか。

実は壁に見えていたのは、一段が異常に高い階段なのだ。

三流は壁を避ける。

二流は壁を乗り越える。

一流は壁を楽しむ。

ー木下 勝寿ー

一流は、壁は自分が成長するためのイベントであることを知っているので、壁が現れると「成長のためのイベントが始まった」と思って楽しむそうです。

斎藤一人さんも、問題が起こったときに「面白いことが始まった」と言うそうです。

問題を問題と思わず、成長のためのイベントと考え、時には人の力を借りながら、楽しみながら乗り越えようとすると、壁にも前向きになれるかもしれません。

ガイドをやっているうちに困難な状況に出くわすことがあります。

明らかにその時はその人にとっての成長の時です。

私も多くの経験を踏ませてもらって今があります。

注意しなければいけないことは問題が起こっても「なんで私ばっかり」と思わないことです。

以前「問題はその一つ前の段階にある」とお伝えしましたが、やる前から「ああなったらどうしよう」「こうなったらどうしよう」とばかり考えていませんでしたか?

もちろんある程度の予防策を考えておくことは必要です。

しかし、予期せぬ問題も起こり得ますので、すべてを網羅することは不可能です。

そして、この世は想念と言霊の世界です。

想像が強ければ強いほど、言葉を発すれば発するほど、物事は現実に向かって動きます。

ネガティブな言葉を発すれば、その方に物事が動きます。

ある程度対策を考えたら、あとは「何とかなる」をたくさん言って腹をくくることです。

不安になれば「何とかなる」

時間が経ってまた不安が頭をよぎったら「何とかなる」

「何とかなる」は不安を打ち消す最強の言霊です。

ネガティブなことばかり考えないことです。