大雨、あなたならどうする?

昨日から激しい雨が降っていますね。
今回は大雨の時の対処法についてお話をします。

一口に大雨といっても、それが案内中なのか案内前なのかでは当然対応が変わります。

案内前

エージェント経由の場合

案内前は、依頼経由によって連絡を取るところが変わります。
とりあえず、エージェント経由で依頼が入った時の場合についてお話を進めていきます。

前日の天気予報で確実に大雨が降ると分かっている場合は、まずエージェントに連絡を取ります。
エージェントも天気予報を気にしていることがほとんどなので相談に乗ってくれます。
代替案が可能かどうか、またはお客様に意向を聞いてみるとか、何らかの進展がそこでありますので、その結果を待ちます。

また、当日の朝、エージェントから「お客様からキャンセルしたいとの連絡が入った」ということもありますし、エージェント経由であっても本人から直接連絡が来る場合もあります。
基本、出発しなければならない時間帯は、エージェントの営業時間外のことが多いので、エージェントやお客様から連絡がない場合は現地に向かって出発します。

自分で「これぐらい降ってるのだから当然ないだろう」と勝手な判断をする人はこのブログを読んでくださっている方にはいないと思いますが・・・

現地に向かっている道中でキャンセルの連絡が入ることもありますが(笑)

キャンセルになった場合、あわせてキャンセル料のことについてエージェントから連絡が入ります。
ただし、台風などの場合はキャンセル料がゼロになります。
これは実績が収入に直結しているガイドにとっては非常に痛いことですが仕方のないことですね。

あと、お客様と待ち合わせの宿に到着してから話し合うこともあります。
そこで「やめたい」とか「代わりの案はないか」と話し合うこともあります。
その後の天気の状況によって、中止にするのか代替案で行くのかを判断します。
もちろん、代替案がない場合もありますので、その場合はお客様に正直にお伝えします。

お客様から直接依頼が入った場合

お客様から直接依頼が入った場合は、本人(あるいは代表者)と連絡を取ってどのようにするかを話します。
基本は電話になりますが、これがなかなか厄介です。
相手の顔を見ながら話す場合と、そうでない場合、聞き取りも含めてかなりハードルが上がります。
あと、キャンセルになった場合はキャンセル料のことなどを話さないとなりません。
エージェントがやってくれていることを自分でしなければならないので少し面倒です。

また、キャンセルになった場合で、ガイド料が現地での現金決済だった場合、お客様が泊まっている宿まで行かなければならない場合もありました。
この現地決済システムは、日本人のお客様も含めてやめるべきだと思っています。

案内中

案内中に大雨になる場合もあります。
これが一番厄介かもしれません。

とりあえず、あずまやなどがあればそこで雨宿りなどをして様子を見ますが、回復の見込みがない場合で、リタイヤポイント(バス停など)がない場合は強行で目的地まで行かなければなりません。
熊野古道ではタクシーもすぐには来てくれないことがほとんどです。
石畳などが滑りやすくなっていますし、木の根も非常に滑りやすいので注意が必要です。
また、レインジャケットを着てフードを被っているため、会話もしにくい状況です。
お客様の様子も見づらくなりますので、適度に様子を見るように心がけましょう。
リタイヤポイントが近くにある場合や、目的地までの間にある場合はそこでの中止を提言します。

開始前に大雨でも後に止むという予報の場合、出発時間をずらすこともあります。
なるべくお客様を濡らさない工夫も必要です。

翌日に大雨の予報の場合

お客様と何日間かご一緒する時が、一番融通が利いてやりやすいです。
翌日のことについてじっくり話ができるからです。
先ほどの例のような、出発予定時間に大雨が降っていても後に止む場合などは、前日に出発時間をずらすことや、地図を見せながら行程変更の提案が出来ますので、お伝えするのも非常に簡単です。

ただ、そこにエージェントが噛んでいる場合で行程変更をする場合は、必ず一報入れるようにしなければなりません。
「お客様と相談した結果、このような提案をして了承を得ています」とい類の報告でだいたいはOKをもらえます。

ただし、大幅な行程変更をする場合、たとえそれがお客様の同意を得ていたとしても「事後報告」ではなく「事前報告」をしなければなりません。
旅行業者には旅程保証という制度があり、旅行業者が契約書面の通りの旅程を提供できなかった場合に、一定の補償金を支払う義務があるためです。
また、これが仮に旅行業者の責任となると、旅程補償金ではなく、損害賠償金の支払いをしなければなりません。
そうなると、旅行業者は大損です。

やむを得ない行程変更であっても、必ずエージェントに確認を取ってください。

いずれにしても、天気予報の確認は必須です。
その雨がこの後どうなるのかによっても判断が変わってきます。

まとめ

以下に今日のまとめをしておきます。

◯案内前はエージェントあるいはお客様に連絡を取って代替案でいくのか中止にするかの相談をする。

◯案内中に大雨になった場合は、目的地までにリタイヤポイントがある場合は、そこで中止を提言する。

◯同じお客様を数日間かけて案内している場合で、翌日が大雨の場合はじっくりと相談して決めることができる。

◯ただし、エージェント経由の依頼での大幅な行程変更は必ず事前に確認をする。

◯天気予報は常に気にかけておく。

以上、大雨の時の対処法をお伝えしました。
ご参考にされてください。



ガイドと日本語指導の共通点

本日も谷山先生の日本語指導勉強会を受講しました。

今月のテーマは「名脇役副詞の世界」です。

今日はお話を聞いた中で、講義の内容とはまったく関係ありませんが、「ああ、ガイドも一緒だな」と感じたことを先生からお聞きしたので共有したいと思います。

「日本語教師は永遠の未完成」

「日本語教師は永遠の未完成」というこの言葉、ガイドもまさに「永遠の未完成」であり、「ここで終わり」ということはありません。

この先もずっと、ガイドに携わっていくのであれば学びは永遠に続きます。

あらかじめガイドをするにあたって必要最低限の知識というものはありますので、何の知識もないままガイドに出ることはもちろんオススメできませんが、ある程度の基礎を入れたのであれば、あとは現場で鍛えていくことが一番の近道です。

では、その勉強はどこまですればいいのでしょうか?

次の先生の言葉も、ガイドとまったく被ります。

「出たとこ勝負であり、経験によって鍛えられていく」
「早く始めると早く上手くなる」
「ここまで必要な知識を勉強してからでは遅い」

ガイドもお客様の質問によって鍛えられていきます。

質問に答えられなかったことは、わたしも何度もあります。
そのたびに、後から調べて自分の知識としてストックしていき、今があります。

もちろん、終わりはありませんので、私の約5年分の知識なんて屁みたいなものです。
しかし、現場で鍛えられたことだけは、紛れもない事実です。

もし、あなたがガイドデビューで二の足を踏んでいるのであれば、私が後ろから背中をやさしく蹴っ飛ばしてあげますよ(笑)
二の足を踏んでいるその時間がもったいないですよ。
その間に、現場に飛び込んでいった他のガイドたちは確実に成長しています。

ガイドは永遠の未完成。とにかく現場。

これにつきます。

実際の熊野古道ガイド業務における注意点⑤-案内後-

今回は、案内を終えた後の注意点についてお話をします。

お客様の行き先を再確認する

別に案内中でもかまいませんが、お客様がこれからどこに向かうのかを確認します。
ガイド依頼書などの書類に書かれてはいますが、念の為口頭でも確認しておきましょう。

行程によっては所定のバスや電車に乗る必要がありますので、あらかじめ案内中の時間管理は必須です。

宿に向かう場合、可能な範囲で宿もでお連れするとお客様も安心されます。
ただし、ガイドとの解散が案内終了地点のバス停であれば、無理にお送りする必要はありません。
ガイドと別れてからちょっと辺りを見て回りたいかもしれませんので、とりあえずは「ここで終了ですが」と断りを入れておいてから「私も同じ行き先なので、宿までお連れもできます」と言うといいと思います。

私はだいたい、お客様が当日泊まられる宿周辺に車を置いておき、バスで集合場所まで向かっています。
そうすることで、お客様を宿までお送りすることができます。

あなたが電車やバスで帰らなければならない時で、お送りすることによって間に合わなくなる場合は、その理由を説明してお送りせずにお別れすることも必要かもしれません。
ただし、依頼書に「宿で解散」となっている場合は、お客様が「ここ(例えばバス停)でかまわない」と言ってくれない限りは、遅れても宿までお送りする必要があります。
依頼書に書かれていることは守ることが基本です。
勝手に行程や契約内容を変えないようにしなければなりません。
万一、お客様の同意なしに行程や内容を変更したい場合は、エージェントに一言相談しておく必要があります。

翌日の行程を確認

翌日も案内する場合は、全体のスケジュールを、案内がない場合や、他の誰かが引き続き案内する場合は、翌日に利用するバスの時間などを確認しておきます。
もし、近くにそのバス停などがある場合は、お客様と一緒に時刻表も確認しておきます。
あなたもそうだと思いますが、見知らぬ土地で一番不安なのが交通です。
その不安を少しでも拭ってあげられるようにしておきましょう。

また、余談ですがお客様が泊まられる宿付近で、見どころなどがあればお伝えしておきます。

挨拶をしてお別れ

最後に今日一日ご案内できたことの感謝を述べてお別れします。

お客様との連絡先の交換についてですが、当法人では基本的に自由ですが、中には禁止をしているところもあるかと思いますので、事前に確認をしておくといいでしょう。

私はいつも名刺をお渡ししています。
お客様から自発的に名刺やFBのアカウントなどを教えていただく場合は別として、基本的に「あなたの連絡先をくれ」というようなことは私は言わないようにしています。
なかには個人的な情報を知らせたくないからもいらっしゃと思いますので、そのあたりの配慮は必要かと思います。

帰宅中

ガイド後は気力と体力をかなり消耗します。
私は結構な割合で放心状態になります(笑)

注意しなければならないのは、車で運転して帰らなければならない時です。
以前の記事、「ガイド業務と車の運転」にも書きましたが、居眠り運転は非常に危険です。

「マイクロスリープ」という現象が起きた場合、早めに駐車できる場所を見つけて潔く仮眠を取りましょう。
しかし、仮眠はせいぜい30分以内で収めましょう。
くわしくは以下の記事を読んでみてください。

帰宅後

帰宅後は疲れ切ってはいますが、なるべく記憶の新しいうちにその日のまとめをしておきます。
報告書の提出が必要な場合は、遅くとも翌日にはまとめておきたいものです。

まとめにはその日の様子や反省点や改善点(必ずあります)、良かった点(これも重要)、タイムスケジュールなどを記録しておきます。

この積み重ねははっきり言ってしんどいですが、後から見返した時に必ず役に立ちますし、振り返ることによって少しずつではありますが、確実に成長していきます。
この積み重ねが、数年経った時に、気づけば大きな進歩になっています。

何事もにも言えることですが、「一度にたくさん」より「毎日少しずつ」のほうが、確実に定着していきます。

あたなの成長が、さらなるお客様の満足につながり、和歌山(熊野)のファンを増やすことに繋がります。

あなたの成長をお祈りしております。

実際の熊野古道ガイド業務における注意点④

本宮・速玉・那智大社

熊野三山の境内をご案内するときに注意すべきところは、あらかじめ説明する場所を伝えておくということです。

これまで一本道の熊野古道を歩いてきて、いきなり広くてあちらこちらに斬新なものが飛び込んでくると、だいたいのお客様は勝手にその目を引いた場所に行こうとします。

そうならないように、入口付近に到着したタイミングで、「最初に◯◯、次に△△、最後に□□を説明します」と、その方向を指しながらお伝えするとついてきてくれます。

熊野三山では、最初に説明をしたあと、集合時間と場所を決めて自由時間を作ります。

また、最近は御朱印を集めているお客様もいらっしゃるので、忘れず案内してあげます。
ただ、御朱印を集めているお客様はだいたい自分から聞きにくることが多いですが。

本宮大社では、本宮大社と大斎原の計2つ、速玉大社では、速玉大社と神倉神社の計2つ、那智大社では、那智大社と御縣彦社(みあがたひこしゃ・八咫烏をお祀りしてるお社)、飛瀧神社(ひろうじんじゃ・那智の滝がご神体)の計3つ、それに青岸渡寺をいれると計4ついただけます。
ご注意を。

那智大社では迷子に注意

本宮、速玉では道を間違うようなことはありませんが、那智大社の境内は那智の滝まで入れると案外広く、細い道が入り組んでいますので迷子になる人がいます。

FIT(個人旅行者)であれば特にそういった問題は起こりませんが、大人数を案内する際には注意が必要です。

那智大社から滝が見えるところは要注意です。
だいたい、滝を見てしまうと、滝に吸い込まれるように歩いて行きます(笑)

以前のツアーで、私のグループではありませんでしたが、2名の迷子が出ました。
結局、お客様自身で勝手に船に帰っていたので大事には至りませんでしたが、担当していたガイドも責任者である私も、それが分かるまでは血の気が引いたままでした。

予防策としては、滝に後から訪れる場合には「後で行くから滝には行かないように」とはっきりとお伝えしておくことで迷子の確率をかなり低くすることができます。

また、船のお客様は足腰が弱い(本当に弱い)方が多いので、熊野交通の駐車場から青岸渡寺の駐車場までシャトルバスを出すことがあります。

行きは比較的大丈夫ですが、帰りはお客様が境内に残っていないかを確認して最後にシャトルに乗り込むようにします。

だいたい、大人数のガイドの場合はガイド2名がいますので、もうひとりのガイドとうまく連携・打ち合わせをしておくことが必要です。

お客様の足腰の弱さについては、特に船のお客様は要注意です。
手すりがなければ無理なお客様も結構いらっしゃいますので、たとえば那智の滝に降りていく前に車内で133段の階段があることと、手すりがあることをお伝えするといいと思います。
中にはエージェント話をきちんと聞いていないのか、エージェントが伝えていないのかは分かりませんが、滝まで階段がないと思っているお客様もいらっしゃるので、具体的に数字で「何段ある」とお伝えしておきます。

とにかく、何事もお客様目線でみると、何をすればいいのかが見えてきます。

説明の完成度に注意が行きがちですが、他にもしなければならないことが山ほどありますので、様々な方向にアンテナを張り巡らせておくといいと思います。

実際の熊野古道ガイド業務における注意点③

今回は実際の熊野古道ガイドにおける注意点の中で、説明についてお話します。

目的地に着くまでにだいたいのスケジュールをお話しますが、現地に地図があればそれを使って説明する場合もあります。

一番いい方法は、田辺市が発行している地図拡大コピーしておき、それをファイルに入れておいて説明することです。
田辺市の地図にはエレベーションチャートも載っていますので、一番的確にお客様に情報を伝えることができます。

また、道中でも「今ここです」とエレベーションチャートを使って説明してあげれば、お客様は本当に納得してくれます。

はっきりと喜怒哀楽が出る外国人を相手にする場合、こんな時にやりがいを感じます。

コースの説明をする際には、以下のようなことをお伝えしています。

■距離と所要時間

■難易度(上りや下り、舗装または山道)

■自販機の場所(道中でする場合もあり)

■昼食場所

これでだいたい、これから歩くコースのイメージをつかんでもらえます。

スポット説明

スポット説明では、あまり長くならないように、また、考えながらたどたどしく話さないよう、簡潔にわかりやすく説明をします。
当法人では、一ヶ所の説明に2分以上かけないように指導しています。
時にそれ以上になることもありますが、つまりながら話すような2分ではお客様も疲れてしまいます。
逆に早口でまくしたてるような2分でも、お客様は理解してくれません。

適度なスピードで、なるべく受動態を使わずに短い文で話すようにします。

書き言葉ではありませんので、小難しい表現などは必要ありません。
理解して楽しんでもらうことを最優先に説明できるよう心がけます。

また、一気に話すのではなく、文脈の区切りで一旦ポーズを置いてお客様の理解がついてこれるようにすることも必要です。

写真・絵・グラフの活用

また、写真や絵、グラフなどを活用して理解度を深めてもらうことも必要です。

話を聞いて想像したあと、実際の物を見た時にイメージと全然違ったというような経験があなたにもあると思います。
実際に写真を見せることは、お客様の想像と現物のギャップを埋めるのに非常に役に立ちます。

質問に対する応答

説明をすると、質問が返ってくることがよくあります。
何を質問されるのか不安があるのがガイドの仕事です。
しかし、このことは裏を返せば、お客様がきちんと話を聞いてくれている証拠でもあり、その質問によってあなたのスキルが磨かれていくことを思えば、質問が怖くなくなります。
また、スポットごとにだいたい似たような質問が飛んでくることが多いので、やはり経験に勝るものはありません。

わたしもお客様からの質問で知識はおろか、英語力もかなり鍛えられました。

しかし、分からないことははっきり分からないと言っても大丈夫ですが、あまり「分からない」と多用すると信頼を失いますので、適度に使う分にはという前提でOKです。

また、分からなかった時の対応としては、後日も案内する予定があれば「今日調べて明日お答えします」という方法や、自分のこれまでの経験から判断して答えるという方法もあります。
あるいは、この日でお別れしなければならない場合で、お客様がどうしても知りたがっていることについては、メールアドレス・FB・What’s upなどの連絡先聞いておき、後日お答えするという方法もありますが、そこまでして知りたがるお客様はこれまでの経験上あまりいません。
また、あまりオススメできませんが、その場でスマホで調べて答えることもあるかと思います。

熊野古道を案内する時は、単に歴史の話ではなく自然、コース、周辺知識など、雑多な内容の引き出しを用意しておく必要があります。
「歴史は得意だが、草木のことはさっぱり」という場合、お客様の興味が草木ならアウトです。
当然、ガイドそれぞれに得手・不得手な分野があるので、すべてにおいて専門的な知識は決して必要ではありませんが、「まったく知らない」という最悪の事態は避けたいものです。

実際の熊野古道ガイド業務における注意点②

今日はお客様に会うまでです。

待ち合わせ場所での待機

宿で待ち合わせの場合、待ち合わせ時間は宿の忙しい時間帯ですので、挨拶とお客様とお会いするまで少し待たせていただくということを告げて、あまり迷惑にならないような場所で待ちます。

くれぐれも、お客様が先に待っていた・・・なんてことが無いような時間に到着しておくことが前提です。

余談ですが、宿によってはコーヒーをいれてくれるところがあります。

ウェルカムボード

お客様を待っている間が一番緊張します。
「どんな感じの人なんやろう」とか「うまく答えられるかな」などの不安が常に頭をもたげてきますが、ほとんどは取り越し苦労で終わっていまいますので、開き直ることが大切です(笑)

お客様を待つ間、容易に自分を見つけてくれるように、お客様の名前、またはツアー名を書いたものを用意しておきます。

人数、男女の内訳などがすでに分かっていますから、それに当てはまる人を見つけて声をかけていきます。

語り部さんたちは直接声をかけていることが多いようですが、私はお客様が日本人であっても必ず用意をしていきます。

バス停で待ち合わせの場合は、バスの到着にあわせてウェルカムボードを掲げてお客様を待ちます。

挨拶

晴れてお客様に会えたなら、まずは挨拶ですよね。
あとでたっぷり時間はありますので、ここではあまり長い自己紹介はしていません。
宿でお会いするなら、お客様はチェックアウトの手続きを済ませないといけないし、シャトルバスで目的地に行く場合などは時間も限られています。
ここでは手短に挨拶と自己紹介をし、目的地に到着するまでにゆっくりと自己紹介やその日の行程などを説明します。

あと、お客様のことを聞いたり、お客様の国について聞いたりします。

何度も同じことを聞いているので知っていることも多いですが、あえて同じ質問をして初めて聞いたように振る舞うこともあります。
要はアイスブレイクです。

宿でお会いの場合でも、そこが熊野古道沿いの場合はバスの心配などはありませんので、宿で挨拶と簡単な自己紹介をして、全体の行程の説明をして出発します。

道中の説明箇所は限られていますので、お互いの話をする時間はいずれにしてもたくさんあります。

明日は説明についてお話します。

実際の熊野古道ガイド業務における注意点①

今回は、何回かにわたって、実際に熊野古道でガイドをする上で特に注意すべき点についてお話をしていきます。

エージェントなどと詳細の打ち合わせ・確認をして問題がなければいよいよ当日の案内です。

まずはお客様に会うまでについてお話します。

集合場所まで

終了地点に車を置いておく

集合場所は、お客様に土地勘や交通の知識もないことから、宿でお会いすることが多いです。
可能であれば、案内が終わってからお客様が当日泊まる宿の近くに車を置いておき、バスで待ち合わせ場所まで行くことが望ましいです。

その理由として2つあります。

1.案内後、お客様を宿までお連れすることができる

2.帰りのバスの心配をしなくてもよくなる

 

1についてですが、お客様が一番不安に感じるのが、公共交通機関を利用して目的地に行かなくてはならない時です。

たとえば、案内後に本宮大社前からバスを利用して湯の峰温泉の宿に向かう場合、どこのバス停で降りるのか、また、降りてからどのようにして行けばいいのかお客様は不安です。

そこで、ガイドが一緒にバスに乗り、バスを降りてから宿までお連れできればお客様としても安心して一日を終えることができます。

次に2についてです。

熊野ではバスの運行頻度が低く、便にもよりますが大体1時間から1時間半に1本という割合です。
仮に14:50発のバスがあったとして15:00に案内を終えた場合、次のバスまでは約1時間待たなくてはなりません。

車を解散場所に置いておくことで、こういった事態を防ぐことができます。

集合時間の20分前には到着していること

バスを利用して行く場合は無理な場合がありますが、車で集合場所まで直接行く場合には、最低でも20分前には現地に到着していることが望ましいです。

理由は2つあります。

1.時間的余裕を持つことにより、気持ちに焦りがなくなる

2.不測の事態が起こった際に対応できる

1についてですが、時間ギリギリに家を出ると、少し遅い車があったりしたらイライラしたり、信号待ちが長く感じたりという経験があなたにもあるかと思います。
時間に余裕を持って出ることにより、そういった焦りがなくなります。

時間ギリギリに待ち合わせ場所に行くことは、精神的な焦りを引きずったままガイドに出る可能性があり、その時点で精神は疲れてしまっています。

余計なことで神経を使っていては、案内する時に「神経の貯蓄」がなくなり、細部に注意が行き渡らなくなる可能性がありますので、時間には余裕を持って行くことをオススメします。
人間、神経や決断に使える量(頭を使うことができる量)が決まっているそうです。
「体力と同じ」と考えていただければ分かりやすいかと思います。
それを無駄なところで使ってしまわないようにしたいものです。

次に2について。

なにか忘れ物をした時、近くであれば取りに帰ることもできます。
また、予期せぬ工事などで片側通行になっている場合がよくありますので、そういったことを踏まえた上で家を出るようにしておきたいところです。

これはさきほどの1にもつながることですが、遅い車があるということは十分に想定されます。
ガイドでさえ「遅い車が前を走っていて」と言い訳をする人がいますが、それは自分の意識が足りないということを自ら公表しているようなものです。

今回は、集合場所までについてお話しました。
明日はお客様に会うまでと実際に会ってからについてお話をします。


ガイドの仕事、事前確認の方法

今回は、ガイドの仕事をもらった時に、先方と確認をしておかなければならないことについてお話します。

日程と曜日

日程に誤りがないか確認をします。
自分が予定していた日程と同じか、また、たまにですが依頼書などに書かれている日程と曜日が食い違っていることがありますので、それも確認をします。

時間

時間は待ち合わせの時間と、開始・終了時間です。
依頼をいただいた時点での時間と同じかどうか確認をします。

人数

人数の増減がないか確認をします。
募集型ではよく人数の変動がありますので、注意が必要です。
また、当日に急遽変更される場合があります。

代表者名とその連絡先

いざお会いする時は、ネームプレートを掲げてお客様を待ちますので、代表者名は最低限把握しておかなければなりません。

電話番号については書かれていない場合もありますが、エージェントがガイドの電話番号をお客様に伝えていますので、なにかお客様のほうでトラブルや確認したいことがあれば、直接電話がかかってきます。
こちらからかけることは緊急時以外ほとんどありませんので、絶対事項ではありません。
もし連絡をつけたいのであれば、宿にかけてお客様を呼び出してもらえば済みます。
また、直接かけると国際回線を使いますので、通話料がバカ高くなりますので注意が必要です。

待ち合わせ場所

待ち合わせ場所に誤りがないかを確認します。
また、時間も一緒に確認しておきます。
待ち合わせ前のお客様の行程も知っておくといざという時に対応ができます。
例えば、「8:45新大阪発の特急くろしおに乗車予定」と書かれていて、お客様が万一待ち合わせ時間に現れない場合は電車の遅延を疑います。

行程

行程に誤りがないか、時間的・動線的に無理がないかを確認します。
ガイド団体を通して依頼を受ける場合は、未然に無理な行程はエージェントと話をして変更しているのでほぼ問題がないですが、エージェントから直接受ける場合には注意が必要です。
何度もツアーを催行しているエージェントであれば「経験値」がありますので大丈夫ですが、初めてツアーを組むようなエージェントは、時間・動線をむちゃくちゃに組んでいるところがあります。
無理な行程だと思ったら、迷わず改善を提案しましょう。
無理な行程かどうかは、やはり経験がないと分かりにくいものです。
経験がなくても下見をしっかりしておくことが重要です。

ガイド料

金額・支払い方法などが明記されているかどうかを確認します。

昼食

次に昼食です。
どこで取るのか?
レストラン
弁当

支払い方法

◯お客様分
レストランの場合、ガイドが立替をして後日請求なのか、お客様にその場で実費を支払ってもらうのか。

◯ガイド分
お客様にその場で実費を支払ってもらうのか、実費を支払って後日請求なのか。

弁当の入手方法

宿に届けてくれるのか、道中のどこかでピックアップしなければならないのか
何時にピックアップなのか。

荷物搬送

熊野古道のガイドであれば、お客様の荷物は専門の荷物搬送業者を使うか、翌々日の宿に到着するように宅配便を手配している場合がほとんどです。

また、スルーガイドの場合は、ガイド分の荷物搬送の手配があるかどうかも確認しておきます。
エージェントによっては手配していない(忘れている)場合もあります。
なければ数日分の荷物を背負って案内する羽目になりますので、スルーの場合は確認しておきましょう。

荷物運搬を手配しているかどうかの確認は非常に重要です。
荷物運搬業者の名前と連絡先が分かれば教えてもらいましょう。

前後のガイド

デイガイドで、前後の日程に別のガイドがいる場合がありますので確認をしておきます。
連絡先が記載されていれば、前日のガイドからその日のお客様の様子を聞くことができますので、精神的にも非常に楽になります。
また、翌日に違うガイドがいる場合も同じで、翌日担当のガイドも結構不安がっています。
その日の様子を伝えてあげることにより、翌日担当のガイドの気持ちもかなり楽になります。

アレルギー

お客様にアレルギーがないかを確認しておきます。
何も記載がなければエージェントに聞いておいたほうがいいでしょう。

案内後の行程

案内後、お客様がどちらに向かわれるのかも重要です。
近くの宿なのか、電車・バスにならなければならないのかで、案内の時間配分が変わってくることがあります。
特に公共交通機関を利用する場合は、運行頻度が少ない熊野では非常に重要です。

以上、仕事の依頼をもらった時に確認しておくべきことでした。
ご参考にされてください。

熊野のバス事情

今回は、熊野のバス事情についてお話します。
中辺路については結構整備されていて、発心門王子のような山奥(?)にまで停留所があります。
現在の問題点や、改善された点などについてお話します。

間違いやすいバス停名

以前にくらべ、随分と改善されましたが、いまだにややこしいバス停が存在します。

発心門口と発心門王子

この2つのバス停は、以前は「発心門」と「発心門王子」でした。
本宮大社前から乗ったお客さん(日本人を含む)が、よく「発心門」で降りようとしていたので、バス会社が変えたのでしょう。
そこで、この「発心門」を「発心門口」としたわけですが、外国人には「Hosshinmon-guchi」が「Hosshinmon-oji」にも聞こえるようで、やはりここで降りようとする外国人が後を絶ちません。
さらなる改善が必要だと思います。

湯の峰温泉と下湯の峰

日本人なら間違うことはありませんが、外国人は「Yunomine」という言葉が入っていると「ここか?」と迷うようです。
ガイドをつけていない旅行者がほとんどですので、同乗している時に「違いますよ」と言ったことが何度もありました。

改善されたバス停

参考までに、これまでややこしかったが改善されたバス停を。

「熊野本宮」と「本宮大社前」

現在は「熊野本宮」が「大日越登り口」に変更されましたので、今は間違って降りる人はなくなりました。

「大門坂」と「大門坂駐車場」

大門坂駐車場から約100m先に「大門坂」というバス停がありました。
「大門坂駐車場」で待ち合わせの時に、お客様が「大門坂」で降り、危うくミスミート・・・という事が以前はよくありましたが、「大門坂」と「大門坂駐車場」を統合し、バス停の場所は「大門坂駐車場」、名前を「大門坂」としたことでこういったことはなくなりました。

「那智駅前」と「那智駅」

前回の記事、「下見では何を見ればいい?」にも書きましたが、新宮方面から那智山に行く際に、那智駅で乗り換えなければいけませんが、降りるバス停が「那智駅前」、那智山行きは「那智駅」で乗らなければならず、知らないお客さんは混乱していました。
現在は駐車場をターミナルのように改装し、「那智駅」として統合されました。
もうひとつ欲をいうなら、新宮から那智山へ直通の便があれば非常に助かりますがね。
接続が悪すぎます。

他に間違えた事例

みんなが降りていたから降りた」

もうこれは笑うしかありませんが、バス停の名前を確認せずにみんなが降りていたから降りたお客様がいました。
ちなみに、私のお客様ではありませんでしたが。

単にバス停の勘違い

待ち合わせ場所に、約束の時間にお客様が現れず、宿に電話をしようと思っていたらお客様から直接「間違えた」と電話がかかってきた場合がありました。
この場合は、お客様が電話をしてくれたので会うことができましたが、電話がなければ会えずじまいでした。

間違えないようにするためには

ガイドがついている場合は間違うことはほぼありません(間違った人もいますが)が、問題は、解散後にお客様が自分たちで目的地に向かう場合です。
旅行会社からもらった行程表にはきちんと降りるべきバス停が書かれていますが、結構行程表を持ってきていない方もいらっしゃいます。
そんな場合は、英語名と日本語名でバス停の名前を書いたメモをお渡ししています。
たとえば、降りるべきバス停が「権現前」だとすると「Gongenmae」「権現前」と書いてお渡しします。
読み名を英語で、バス停名を漢字(視覚)で確認してもらうためです。
また、運転手さんに「権現前で降ろしてあげてください」とお伝えする場合もあります。
運賃も一緒にお知らせしておくといいでしょう。

また、降りてから宿まで行く場合、周辺の地図があればお渡ししています。
たとえば、本宮大社前から湯の峰温泉や川湯温泉に行く場合は、本宮館で地図をもらってきてお渡しするようにしています。

だいたいの場合、わたしはあらかじめお客様が泊まる予定の宿の近くに車を置いて、そこからバスで待ち合わせ場所まで向かいますので、終了後は宿までご一緒することが多いです。

翌日続けてお会いする場合や、違うガイドが翌日担当する場合などは、翌日に乗るべきバス停と時間を確認してお別れしています。

現金での支払

本宮には龍神自動車、明光バス、熊野交通、奈良交通、十津川村営バスの4社が入り混じっています。
運賃に差はありませんが、支払い方法は奈良交通以外は特殊な「3日間周遊チケット」などを除いて基本現金オンリーです。
この点では、三重よりも遅れているという印象が拭えないですが、導入と維持管理に莫大なお金がかかるため、導入に踏み切れていないという現状があるそうです。

慣れないお金で、細かい金額を用意することは、なかなか骨が折れます。
また、五円硬貨のようにアラビア数字で書いていない硬貨もありますので、外国人には難しいようです(よく五円硬貨を見せながら「これはいくら?」という質問を受けます)
これが到着時間の遅延を生み出しています。
時には30分遅れという事態も発生していますので、何とか改善してもらいたいところですが、なかなか強く言えない部分でもありますね。

大辺路沿いはそもそも路線バスがない

大辺路で一番困ることが、路線バスがないことです。
一応、町が運営しているバスはありますが、運営が町単位なので、たとえばすさみ町と串本町がまたがるような場合は乗り換えが必要になります。
また、路線によってはあらかじめ予約をしておかなければなりませんし、「地元住民の足」という位置づけなので、可能性は低いですが、仮に住民で満席になれば「乗車拒否」という可能性もあります。
ただ、大辺路沿いには運行頻度は低いですがJRがありますので、「駅から駅」という歩き方で対応ができるところが多いです(富田坂は無理です)

以上、熊野のバス事情でした。
バス会社の努力によって、以前に比べれば本当に改善されています。
お客様の要望に沿って柔軟に対応できる姿勢は見習いたいところです。


下見では何を見ればいい?

今回は、下見に行く際に、どの点に注意をしながら下見をすればいいのかをお伝えします。
主に熊野古道での下見について書いていますが、他の地域の下見でも応用は利くと思いますので、熊野を案内しない方にも読んでいただけたらと思います。

下見で重要ことの結論からいうと、「お客様目線で物事を見る」ということです。
スポット説明ではお客様の素朴な疑問、交通に関してはお客様の不安を取り除けるように意識をして下見をするといいと思います。

交通

ガイドで切っても切り離せない重要な項目です。
都会などの地域に比べれば、熊野の交通の複雑さは幾分ハードルが低いかもしれませんが、中には初めて利用すれば間違うようなややこしい場所もあります(最近はそういった場所は、間違わないように随分改善されてはいますが)

たとえば、

◯似たような名前のバス停
◯乗り換えは少し離れた違うバス停から
◯同じ名前で行き先が同じバス停でも、バス会社によっては反対車線のバス停から

・・・など、改善されたとはいえゼロになったわけではありません。

熊野古道の案内では、公共交通機関をまったく利用しない日もありますが、デイガイドであればあなたの帰りのバスの心配をしなければなりませんので、やはり重要な項目であることに変わりはありません。

乗り場の確認

以前は降りる場所と乗る場所が違っていたり、行き先によってバス停が違ったりしてややこしいバス停がありましたが、今は随分改善されています。

例えば、以前は本宮大社前から発心門王子行きへのバス停と、奈良方面行きのバス停が別々だったり、新宮から那智山への乗り換えの場合、「那智駅前」で降り、少し歩いて「那智駅」から乗る必要がありました。

その距離約50m・・・

「那智駅前」は国道沿いの停留所、「那智駅」は那智駅改札口の正面にあるバス停でした。
しかし現在は停留所が「那智駅」に統合されましたし、発心門王子行きも同じく統合されました。

また、バスNo.も導入を始めましたので、お客様に説明する時は「〇〇番のバスです」ということでわかってもらえるようになったのはありがたいことです。

時刻表

今はネットで確認できるため、あまり必要がないと思われがちですが、バス会社の更新が遅れている可能性もありますので、必ず確認しておきます。
特に運賃と時刻表の改正がある春と秋は注意が必要です。

また、先ほどの話とつながりますが、行先やバス会社によって、同じ名前・行き先でも反対車線のバス停から乗らなければならない場合があります。
湯の峰温泉がそうですね。

ガイドの仕事は確認、そして確認です。

運賃

時刻表と同じですが、運賃も確認しておきます。
お客様は結構バス運賃について聞いてきます。
覚えなくてもかまいませんが、せめて聞かれた時にすぐに調べられるようにしておきたいものです。
ちなみに、何度も乗っているコースの運賃は、覚える気がなくても結果的に覚えてしまっていることが多いです。

所要時間

これもよく質問を受けます。
私は先手を打って先にお知らせすることが多いですが、たまにお伝え忘れる時があります。
そんな時は必ずといっていいほど聞いてくるほど多い質問ですので、所要時間の確認は必須です。

スポット説明

次にスポット説明です。
実際に現場に出て初めて見えてくるものがあります。
スポット説明でもやはり「お客様目線で見る」ことを念頭に置いて下見をします。

所要時間

コース全体の所要時間はもちろん、スポットから次のスポットまでにかかる時間なども把握しておきます。
熊野古道では地図がありますので、全体の所要時間は地図に書いていますが、やはり自分が実際に歩いて確かめることも必要です。

また、当然のことながら、地図はガイドの説明時間を入れて所要時間を書いているわけではありませんので、説明をしながらどれくらいかかるのかを把握しておくことは非常に重要です。

距離については、地図に書かれている距離は正確ですし、番号道標があるコースがほとんどなので、改めて実際に測って確認する必要はありませんが、番号道標がないコースについては、主要なスポット間の距離と所要時間を把握しておくといいと思います。

距離を測るには、距離計測アプリを使うといいでしょう。
私は「Strava」を使っています。

トイレ

熊野古道を歩く際に最も重要な要素のひとつです。
全部で何ヶ所あるのか、また、次のトイレまではどれくらいの時間がかかるのか、和式か洋式かというところをチェックしておけばいいと思います。

「男子トイレの小便器は3つ、大便器は1つ、女子トイレは全部で3つと、一度に何人が使えるかを把握しろ」と教わったことがありますが、今までその必要はありませんでした。
団体を案内する時は重要ですが、個人客で少員数のお客様が圧倒的に多かったからでしょう。

写真スポット

写真好きなお客様でなくても、「ここは」というところでは写真を撮ることがほとんどです。
どこから撮れば背景とお客様がキレイに収まるかなどを考えながら見るといいと思います。
また、先輩ガイドに教えてもらうという手もあります。

昼食場所

お弁当を取る場合、初めてならばどこで取ればいいか迷うと思います。
また、天候によっても食べる場所を変えなければならない場合もあります。

屋根があり、テーブルと椅子があるようなところで、ちょうどお昼にそのあたりに到着するのであれば申し分ありませんが、そうではないところもあります。

中辺路は結構整備されていますので、あまり困ることはないかもしれませんが、他のコース、例えば大辺路や紀伊路などは雨が降っていれば場所は非常に限られてきますので、雨が降ったらどこで食べることができるかということも念頭に入れておく必要があります。

レストランで食事をするのであれば、あらかじめ場所が決まっていれば、その場所一択です。
さらに、メニューや予算も決められていることもありますので、決まっていれば同じもの、同じ価格帯のものを注文し、内容を確認しておくといいでしょう。
特に食材などの質問を受けることが多いので、分からない単語があれば調べておくことができます。

また、ネットでメニューを提示しているとこが多くなってきましたので、あらかじめメニューに目を通しておくといいです。
ネットにメニューがなければ、わたしは現場で写真を撮ったりしています。

目に入るもの

ガイドの盲点は「私たちが当たり前と思って見過ごしているところ」です。
当たり前と思っていることほど、その云われを聞かれた時に説明できないものです。

たとえば、実際にあった質問でいえば、お墓にある卒塔婆。

私たちには、お墓に卒塔婆が立てられているのは当たり前の光景ですが、外国人にはそれが何の目的で立てられているのかが分かりません。

そういった当たり前のものを「一歩引いた視点」から見るように心がけておくと、飛んでくる質問がある程度予測できるようになってきます。

宿

場所と行き方

案内が終わり、宿にお連れして終了という場合があります。
その際には、場所が分からなければ降りるべきバス停や、降りてからのルートを確認しておくといいでしょう。

宿の下見(内覧)は、あまりオススメできません。
電話で十分だと思います。
電話をするにしても、内覧をお願いするにしても、チェックインの時間帯やチェックアウト後の時間帯は、宿の人も忙しいので避けましょう。
もしお願いするなら、その間の時間帯がいいと思います。

以上、ご参考にされてください。