スピーキング向上
今日はスピーキングの勉強法についてご紹介いたします。
スピーキングでは、
◯自分の言いたいことを英語で言える能力 ◯受け答えの能力
が必要です。
言うまでもなく、ガイドはお客様とのコミュニケーションが大前提ですので、このどちらが欠けてもコミュニケーションとして成立はしません。
そこで、この2つを埋め合わせてくれる教材が
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
英会話1000本ノック
です。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング は、中学で出てくる文型を使って文字通り日本語から英語に瞬間的に英作をする訓練をする教材です。
試しに、以下の日本語を英語に瞬間的に訳して口に出してみてください。 ただし、一文につき10秒以内で答えてみてください。
1.学生の時、私はすべての科目の中で数学が一番好きだった。 2.君はあの先生に叱られたことがある? 3.昨日私たちがあった女の人は彼の叔母さんです。
どうですか? 答えられましたか?
1.When I was a student, I liked mathematics the best of all the subjects. 2.Have you ever been scolded by that teacher? 3.The woman whom we saw yesterday is his aunt.
このトレーニングを積むことによって中学で習う文型を駆使して自分の言いたいことが言えるようになります。 「学校で習う英語は使い物にならない」「意味はわかるがネイティブはそんな言い回しは使わない」という言葉を耳にすることがありますが、中学英語には英語の基本となる文型がほぼ網羅されており、現にこれを使いこなせるようになれば、ほぼ自分の言いたいことが言えるようになります。 あとは中学の文型を使った発展型のようなものが多いので、まずは中学文型をマスターすることによって次の段階に進んでも比較的学習が楽になります。 また、極論、少々表現に違和感があっても、一番大切なのは自分の言いたいことを相手に伝えてコミュニケーションを図ることです。 日本に住んでいながら英語を学習するには、四六時中ネイティブの表現を学ぶことには無理があります。
「使い物にならない」という人に限って中学文型を使いこなせていないかもしれません。
「ネイティブはそんな言い回しをしない」と言っている人は、ではどうすればネイティブの言い回しを体系的に学習することができるのか、そこまで説明してあげなければ、日本で学習している人に対して学習意欲を削いでいるだけの無責任な発言になります。 海外ドラマを見て学ぶ方法もありますが、出てくる表現は雑多であり体系的に学ぶことは不可能ですし、ネイティブの発話に特化した体系的な教材があるならばそれを紹介するべきでしょう。
前置きが長くなりましたが、では具体的にどうやって学習すればいいか、本の中にも書かれていますがその方法を簡単にご紹介します。
セグメント分割
いきなりこの教材にあるすべてを英訳するのではなく、まずは部分的に完成させていき、最後の仕上げとして全体を英訳していきます。
これを「セグメント分割」と言います。
具体的には、Part2(中学2年)では全部で34文型がありますが、これを11~12文型ずつ、3つのセグメント(パート)に分割します。 なお、セグメント分割は、5つとか6つとか、あなたのできる範囲で決めてもらってもかまいません。
トレーニングの手順
第1サイクル
基本的には
1.日本語を見て瞬時に英作 2.英文を見て答え合わせ 3.英文を数回音読して口になじませる 4.英作文を流す
という流れです。
1.日本語を見て瞬時に英作
各文型には10問用意されていますので、その日本語を見て英作をしますが、10秒以上かけてノロノロと英作しないように心がけます。
2.英文を見て答え合わせ
英作した自分の発話を、英文の答えをみて合わせてみます。 英作に時間を掛けないようにするのですが、訳に詰まった場合はすぐに答えを見てもかまいません。 瞬時に英作をすると、三単現のsが抜け落ちていたり、時制の表現が抜けたり、Does を使った疑問文なのに動詞の三単現にsをつけてしまったり、語頭が母音の単語に a をつけたりと、様々なケアレスミスが出てきます。 結構なレベルの人でも間違うところですので、こういった間違いを矯正するためにも、このトレーニングは大きな効果を発揮します。
3.英文を数回音読して口になじませる
次にその英文を、まずは見ながら発話します。 いきなり諳んじると滑らかさのないゴツゴツした分になりますので、正解の英文を見ながら何度か発話をし、口につけます。
そのあと、今度は諳んじて発話をして口につけます。 この際、暗記しようとするのではなく、意味を把握しながら、自分が相手に対して発話をしているようにすることが重要です。
暗記するわけではありませんので、口をついてなめらかに発話できるようになればOKです。
4.英作文を流す
最後に、10あった日本語文を順に1回ずつ英訳していきます。 この時は完璧に英作できなくてもかまいません。 このあと「サイクル回し」という段階に入りますので、その時に言えるようになります。
ここで1日の学習を終わってもかまいません。
第2サイクル
次に、先ほどの4から始めます。 この時もスラスラと出なくても一向にかまいません。 焦らずにじっくりと取り組むことがコツです。
さらに、先ほどの3で英文を見ながら口に落ち着け、次にその英文を諳んじて口に落ち着けます。
この第2サイクルを、負荷がなくなるようになるまで繰り返します。 何回かやっていると、そのうち負荷がなくなります。
負荷がなくなってもそれで終わりにせず、「長期記憶」として定着させるためにさらに5~6周して記憶に定着させます。 これを「熟成サイクル回し」と言います。
ここまでしてようやく次のセグメントに移ります。
パートのサイクル回し
上記の手順で各セグメントごとに仕上げていったら、パート全体に移ります。 ここでの手順も、先ほどの「4.英作文を流す」→「3.英文を口に落ち着ける」→「熟成サイクル回し」を繰り返し、そのパートを完成させていきます。
これで一つのパートが完成して初めて、次のパートに移ります。
ちなみに、この方法は他の勉強法でも大きな威力を発揮します。 とにかく部分的に繰り返す→全体を繰り返しという流れは、学習には最強の方法です。 わたしはこの方法で様々な試験に望み、ほとんど一発で合格しています。
次に、日本文を見てストレスなく英作ができるようになれば、次は付属のCDを使います。
CDでは、聞いたことを覚えておかなくてはならない能力が必要になりますので、これまで日本語文を見て英作していた時よりも負荷が強くなります。
これはもう、通訳がやっている方法と同じです。
次のステップへ
これができるようになれば、次は
スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング
でトレーニングをします。 トレーニング方法は同じですが、これまでは文型ごとに英作をしていたものを、今度は文字通りこれまでの文型をシャッフルしていますので負荷が強そうに感じますが、どんどん話すための瞬間英作文トレーニング を完成させていてばさほど負荷は強くありません。
しかし、この教材の後半にある「文型コンビネーショントレーニング」では、これまでの文型をつなげた応用型のトレーニングをしますが、これがなかなかの難敵です。 ここでは少々発話としての自然さは犠牲にしています。 スポーツのトレーニングでいうところのウェイトトレーニングです。
実力がついたと思われたら、是非チャレンジしてみてください。
これができるようになれば、少々の複雑な文章などは結構楽に理解できるようになります。
・・・私はここで何回この教材を壁に投げつけたか(笑)
ここまでできるようになれば、次は様々な教材を使った瞬間英作文トレーニングに移行します。 ちなみに私は現在、大学入試用の文法書の瞬間英作文トレーニングをしています。
これは、これまでのトレーニングの応用ですので、負荷はさほど強くなくなります。 ただ、教材選びには注意が必要です。 どういったものを選べばいいかというと、日本語訳が英文に忠実であることです。 中には意訳をしてるものがありますが、これは瞬間英作文トレーニングには向いていません。
【CD・音声DL付】キク英文法
は、アルクが刊行している教材で、大学入試用に作成された文法書ですが、対訳も英文に忠実で高校文法が同時に学べるすぐれものです。
ただ、どういった教材を利用するかはもう、あなた次第です。
英会話1000本ノック
瞬間英作文トレーニングと平行して、私が行ったのが
英会話1000本ノック
です。
これはアメリカ出身のスティーブ・ソレイシー氏の著作ですが、ここではどのような受け答えすすればいいのかが書かれています。
瞬間英作文トレーニングでは英作文に特化していますので、会話の面では少し不十分です。 そこでこの教材が威力を発揮します。 「こう聞かれた時はこう」のような具体例が載っていますので、ここでそういった受け答えの力を養います。
ただ、私は学習の比重については、瞬間英作文トレーニングに重きを置いていましたので、こちらは今はあまりしていません。
以上、もしあなたが外国人とストレスなくコミュニケーションをとりたいのであれば、是非これまでご紹介した方法を試してみてください。
英語勉強に近道はなし
どの方法も近道はありませんが、あえて言うなら、地道に一つずつ確実に積み重ねていく方法が一番の近道と言えます。
かくいう私もまだまだ勉強中です。 どんどん話すための瞬間英作文トレーニングは今でもやっています。 これは、テニスでいうところの素振りであり、野球でいうところのキャッチボールです。 今や世界の名だたるテニスプレイヤーとして名を馳せている錦織圭さんなんかも、嫌というほど基本的な打ち返しをさせられと言います。 どんな一流のプロ野球選手でもキャッチボールはします。
この基本なくしては、いくら小難しい英文を勉強したところで使い物になりません。 それよりも、基本的なことをマスターしてそれを使いこなせる方がずっとコミュニケーションが取れます。
他にもいい方法がありましたらお教えいただけたましたら幸いです。
これまでの英語勉強法は、以下のリンクをご参照ください。
https://7875937fbfc6f01c.main.jp/2020/12/29/studyenglish/
https://7875937fbfc6f01c.main.jp/2020/12/30/studyenglish2/