
最近、熊野古道でクマの目撃例があります。
熊野古道伊勢路ツヅラト峠では70代の女性が熊に襲われ大けがをしたそうです。
【注意】熊野古道で熊の出没がありましたのでご注意ください
熊野市や尾鷲市内でも目撃情報がありますので十分ご注意ください。
また、中辺路でも目撃情報がありますのでご注意を。
詳しい情報はこちら
ただ、中には誤認では?というものもあります。
今年(2024年)の5月に、滝尻~高原間の胎内くぐりあたりで目撃されたものは、地元の人が飼っていた黒い大型犬が逃げ出して、その辺りをウロウロしていたものを、外国人が見つけて熊と誤認したという話を聞きました。
祓殿王子手前で目撃されたものはカモシカではないか?という見方が強いとのことです。
いずれも目撃者は外国人。
以前聞いた話では、タヌキの子供を見て「クマだ!」と騒いでいた外国人もいたとか。
ツキノワグマがどういったものかを知らないので、特に外国人が多い中辺路では、目撃例の中には誤認も含まれているものが結構あるのかもしれません。
私自身も、はっきりと間近で見たことなかったので、三重県大紀町にある大内山動物園に行ってわざわざ見てきました。
https://photos.app.goo.gl/3bnknwPpKGB7hEmk9
ツキノワグマはさほど大型のクマではないので、他の動物と見間違えることがあるのでしょう。
とにかく、何でもそうなのですが、まずは相手がどういったものかを知ることが、過度な恐れを抱かずにすむ一番の方法です。
昆虫のアブひとつをとっても、それが吸血をするものなのか、花の蜜を吸うものなのかを知らないと、すべてのアブが怖くなると思います。
「あ、これは花の蜜を吸うやつやから大丈夫」と知っていれば、それだけ「怖い」と思う回数も減ります。
もう一つ例に挙げると、秋になれば、ホシホウジャクやオオスカシバという、スズメガの仲間が頻繁に飛びます。
これらは、オレンジや黄色や赤の服を着ていると花と間違えて人に寄って来て周りをホバリングしながら飛んで回ることがあります。
これを知らない人はハチと勘違いして「わぁぁ!」と言って騒ぎ始めます。


こいつらは高速飛行する蛾であり、何ら危害を加えるものではありません。
以前の記事「熊野の危険な生き物たち(ヘビ編)」でもお伝えしている通り、どんなヘビが毒を持っていて、どんなヘビが無毒なのかだけでも知っていれば、さほど恐れる必要はなくなります。
「生理的に受け付けない」という人は別ですが・・・。
クマが出没するようになった要因
こちらも以前の記事でお伝えしていますが、その一つとして、古道で食べ物やゴミを捨てる人が増えて来たというものが挙げられると思います。
つい最近も、発心門王子~本宮大社間のある地点で、おにぎり3つとおはぎ2つが捨てられていました。
イノシシやシカ、サルは雑食です。
こういったものもエサに十分なり得ます。
また、人間が食べないものでも、ヤツらにとっては十分にエサになるものもあります。
例えばバナナの皮とか、リンゴの芯とか。
特にイノシシは腐って液状になった果物でも食べます。
古道に動物を呼ばないためにも、絶対に食べ物は捨てないよう、お願いいたします。
クマ鈴は効果があるのか?
クマ鈴って効果があるのか?という議論が結構あります。
私も試したことはありませんのではっきりとは言えないですが、結論から言ってあるようです。
日本人に多い(というか、日本人しか見ない)ですが、クマ鈴を絶えず「チリンチリン」と鳴らしながら歩いている方を見かけます。
ただ、ガイドが絶えずお客様の前で「チリンチリン」鳴らすのは考えものです。
いくらクマよけだと言っても、お客様にとっては「騒音」に聞こえる場合もあります。
せっかく都会の喧騒から離れて静かで自然豊かな場所に来られている方にとっては、それを台無しにしてしまう可能性もあります。
なので、ストッパー付きの鈴を用意しておき、必要と思われる場所、特に、クマの目撃情報があった場所や注意喚起の看板がある場所の付近や、単独で歩くときなどは鳴らすといいと思います。
ストッパー付きのベルはこちら
東京ベル(Tokyo Bell) (TOKYO BELL) TB-K1 BEAR BELL 森の鈴 ゴールド
ただ、「これを付けているから安全」というような過信をせずに、周囲の状況に注意を払うことが重要かと思います。
ハイカーが捨てたゴミが間接的な餌付けになり、「人間が捨てたゴミ→人間はエサ」という認識に発展し、北海道では実際に人間が襲われたケース(この場合はヒグマですが)が発生しています。
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こういった場合は、クマ鈴の音が逆にクマを呼び寄せることになる場合があるとのことですので、やはり過信は禁物です。
クマは本来、警戒心が強く、特にツキノワグマは人間の姿を見れば逃げて行きます。
私も一度、渓流釣りで山深く入った時に、逃げているツキノワグマらしきものを見かけました。
すでにはるか遠くを走っていたので何も起こりませんでしたが、やはり気持ち悪くなったので釣りをやめて帰りました。
今回のツヅラト峠での女性が、どんな状況で襲われたのかは分かりません。
本当にお気の毒ですが、この理由が、人間が捨てたものに味をしめて来るようになったのではないと祈りたいものです。
もし単独で歩かれる場合で不安な方は、ガイドと一緒に歩きましょう。
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