
参詣道
まず、和歌山・奈良・三重には各霊場から熊野三山を結ぶ「参詣道」という大きなくくりがあります。
それが「熊野参詣道」「高野参詣道」「大峯奥駈道」です。
「熊野参詣道」と呼ばれているルートには、5つのルートがあります。
大阪窪津王子に始まり、田辺に至る「紀伊路」、田辺から紀伊半島を横切る形で入り本宮大社に至り、速玉大社、那智大社を結ぶ「中辺路」、田辺から紀伊半島の湾岸部を通り那智勝浦町の補陀洛山寺に至る「大辺路」、伊勢の神宮から速玉大社、本宮大社に至る「伊勢路」、、そして、高野山から本宮に至る道の「小辺路」です。
奈良・吉野から本宮大社を結ぶ「大峯奥駈道」は「参詣道」というくくりの中の「大峯奥駈道」であり、厳密にいうと一般に言われている「熊野古道」ではありません。
以前、熊野古道についてWikipediaにははっきりと「熊野古道ではない」と書かれていましたが、今は「熊野古道」の一部として改訂されていますがね。
ガイドでさえも「熊野古道」と言って説明している人もいるので、ここは議論の分かれるところだと思います。
・・・まあ、どっちでもいいですけど(笑)
話がそれました。
その「熊野参詣道」の中で一番厳しいところが「小辺路」です。
全長は約80kmで古道に中でも最短ルートなのですが、1000m級の山越えを繰り返すために難所とされています。
・・・確かにキツいです。
通常だと、例えば高野山から本宮大社という順路で行くと
1日目 高野山で前泊
2日目 高野山~大股(17km)
3日目 大股~三浦峠口(14.5km)
4日目 三浦峠口~十津川(18km)
5日目 十津川~本宮大社(15.5km)
の最低5泊は必要になります。
また、山深い土地でもあるため、2台で車回しでもしなければ日帰りはまず難しいです。
松尾芭蕉の弟子・河合曾良は、このルートを2泊3日で歩いたという言いますから、強靭な足腰の持ち主だったのでしょうね。
私が2年前に歩いた時には、トレイルランをしている人に会いました。
彼らも2泊3日(おそらく高野山泊は入れていない)の行程と聞きました。
・・・上の距離を合計しても65kmにしかなりませんが(笑)
小辺路は元来、京都や大阪から物資を運ぶ道として利用されていたものが、後に参詣道として利用された道です。
京都や大阪から来た商人が熊野で物産を販売し、帰りには熊野の産物を仕入れ、それを京都や大阪にで販売していたそうです。
そういった道なので、中辺路の王子などのような歴史的な物は少ないですが、古道がいい状態で残されていますし、自然林も残されている所が中辺路よりも多いので、植生は豊かです。
小辺路のそれぞれのコースの詳細については、8日からアップしていく予定にしています。
写真を結構撮ったのですが、Google Photoにアップロードした際に手違いで今年のもの以外すべて消してしまうという失態を犯してしまったため、残っていません。
