分かりやすい話をする人とそうでない人の違い

今日は分かりやすい話をする人とそうでない人の違いについてお話をします。
ガイドにとっても重要な要素となっていますので、ぜひ読んでいただき、参考にしていただければと思います。

早速いきましょう。

世の中には、話の内容がスッと入ってくる人っていますよね。

藤井厳喜先生や、橋下徹さんとか。

話の筋道がはっきりしていて、理論的で本当にわかりやすいです。

分かりやすく話をしてくれる人、結局何を言いたいのか分からない人、この違いは一体何なのでしょうか?

話がわかりやすい人に見える共通点は、以下の6つに集約されると思います。

①結論から述べる

②例え話をする

③ゆっくり話す

④無駄な情報がない

⑤理解度を細かく確認する

⑥最後にまとめる

 

それではそれぞれについて深掘っていきましょう。

結論から述べる

話がわかりやすい人の特徴として、まず結論から述べる人が多いです。

日本ではまず理由を述べてから結論を導き出すという方法が取られていますが、これは日本語の文法、つまり文末決定型が影響しているものと思われます。

日本語では結論にあたる動詞が一番最後、さらに否定形はその後、つまり一番最後に来ますので、文脈がなければ最後まで話を聞かないと結論が分からないことが多いです。

この「文末決定型」と同じ方法で、結論を最後に持ってくるように話されると、聞いている方としては、話の結論が見えてこないので結論の予測を強いられるため、これがストレスになります。

「明日雨は降らないと天気予報では言っていますが、山の中を歩くので、ひょっとしたら雨が降るかもしれません。明日は気温が上がり暑くなるそうですが、山の中は肌寒いかもしれませんので、念の為必ず持ってきてください」

明日カッパが欲しいかどうか聞いた時に、こういった返答をされると結論が出るまで「どっちなの?」となりますが、こういった類の返答をする人が本当に多いのが事実です。

まず、相手が何を求めているのか、それを見極めて答えてあげることが重要です。この場合、「yes か no か」をまず答えてあげなければ、相手は混乱します。

「はい、念の為必ず持ってきてください。明日雨は降らないと天気予報では言っていますが・・・(以下同文)」
と言えば、相手は「あ、必要なんだな」とまず理解をしてくれます。
ただ順番を変えただけですが、こちらのほうが答えとしてはスッキリしますよね。

例え話をする

日本に軍備が必要かどうか、という時の例え話で、軍事漫談家(と本人はおっしゃています)の井上和彦さんは

「雨が降るかもしれないから傘を用意するんです。軍備反対を唱えている人たちは『傘を用意したら雨が降りますよ』と言っているのと同じです」

とおっしゃっていましたが、本当にわかりやすい例え話です。

ガイドでお客様から質問を受けた時などでも、私もよく例え話をします。
小難しい理論で説明するよりも相手は理解してくれますし、語彙力のない私にとっても、例え話をする方がお伝えしやすいです(笑)

例えば、「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の違いは何なの?という質問をよく受けますが、まず、日本語の「ありがとう」には現在形と過去形があることをお伝えします。
これで大まかな点は理解をしてくれますが、「レストランで食事をウェイトレスに出してもらう時は『ありがとうございます』、レストランを出る時、店員には『ありがとうございました』を使います」と付け加えるとさらに理解度が深まります。

ゆっくり話す

もう一つ話を理解してもらう重要な点として、ゆっくり話すことが挙げられます。
先出の藤井厳喜先生や橋下徹さんなどの口調は、結構ゆっくりめです。

頭の回転が早い人というのは、伝えたい情報量が多く、それをなるべく早く相手に伝えようとする心理が働くせいか早口になりがちですが、受け取る相手からすれば溢れる情報量についていくことができず、矢継ぎ早にポンポン出てくる話に対して聞くだけで精一杯になります。

早口で矢継ぎ早に言いたいことをすべて出しきったあなたは満足でしょうが、残念ながらあなたの言っていることを聞き手はほとんど理解できていません。

無駄な情報がない

話の内容がわかりやすい人というのは、余計な情報を挟むことはせず、端的に伝えたい情報を話します。

先ほどの文章を使って最悪の例を挙げると

「明日雨は降らないと天気予報では言っていますが、山の中を歩くので、ひょっとしたら雨が降るかもしれません。雨といえばこの前◯◯山を歩いた時に急に雲が出始めて雷が鳴り出したんです。当たったら運が悪いと思って開き直って歩いたけど、あの時の怖かったこと。明日は気温が上がり暑くなるみたいだけど、山って標高が100m上がるごとに0.6度下がるそうですね。私はこの前富士山に登ったんですが、山頂は零度くらいで本当に寒かったです。ダウンジャケットを持っていって良かったなって思いました・・・ペチャラクチャラ・・・」

そしてこのように結論を述べることを忘れるという最悪な人、結構私の周りに多いんです(笑)
脱線しながら相手の求めている答えを忘れてポンポン自分の話をする人。
あなたの周りにもいませんか?こんな感じの人。

上記は最悪な例ですが、たとえここに結論を最後に持ってきたところで、結論の焦点は、脱線した時点でかなりぼやけていますし、聞き手は結構イライラしているはずです。
聞き手はあなたの苦労話を聞きたいのではありません。カッパが欲しいかどうかを聞きたいわけですからね。

理解度を細かく確認する

特に仕事において重要なのが、相手の理解度を細かく確認するということです。

「ここまでのお話で分からない点はありますか?」

と、一旦区切って相手にそれまで話した内容が理解できているかの確認と同時に、少し時間をおいて相手に今話した内容の咀嚼をしてもらう時間も必要です。

ガイドをしている時でも、ザーッと切れ目なく話すのではなく、少し情報を整理する時間をお客様に与えることが重要です。
たとえば、熊野古道の概要に続いて王子の説明をするような場合、一旦熊野古道の概要を説明した後に少し間をおいてから王子の説明に移ります。
あるいはそれまでで疑問がないか確認してもいいですし、質問をする時間を与えるという意味で少し間を置く方法も有効です。

わかりにくい話をする人というのは、先ほどの話と同様、言いたいことを一気にまくし立てて相手につけ入るスキを与えていないことが多いです。

相手を説得するためによくこの方法を取る人がいます。
このような人の場合、過去にこういった話し方で相手を丸め込んだ成功体験が元になっていることが多いです。

もし、そういった人に遭遇してしまった場合、話の腰を折るような形で大きな声で「ちょっとすみません」とその流れを切り、「すみませんが、私の理解力がないせいかお話の要点がいまひとつ理解できていませんので、これまでの要点を整理させていただけませんか?」と言って相手のノッてきたペースを崩し、自分のペースに持ち込むようにするとうまくいく場合が多いです。

最後にまとめる

一通り自分の言いたいことを伝えたならば、もう一度最後にまとめを伝えるとさらに理解度があがります。
これをするのとしないのとでは雲泥の差があります。
特に伝えたい項目が多い場合は、せっかく時間をかけて伝えたことを相手が忘れてしまっている場合があります。
そこでまとめをすることによって理解度を上げるわけです。

注意しなければならないことは、相手に「今言った要約を言ってください」と要求しないことです。
これは「先生と生徒」のような関係の場合にのみ許される言葉で、間違ってもお客様には使わないように注意をしましょう。
上司と部下の関係であっても、少し蔑んだニュアンスや、相手を試しているニュアンスがありますのでおすすめはできません。
私は以前の上司にこれを言われ、屈辱感を味わったことがあります。
いきなり情報の咀嚼の時間なしにスラスラと言える人の方が稀だと思いますし、分かっていてもうまく言葉に出すことが苦手な人もいます。
それを言うなら、先ほどの「理解度を確認する」という方法を取れば事足ります。

結局は、相手に対する配慮の問題

さて、今までのお話の中で、一本筋が通っている点があります。
それは「相手に対する配慮が前提にあるかどうか」という点です。

結局は、自分が言いたいことをただ押し付けているのか、本当に相手に理解してもらいたくて言っているのかの違いです。
自分の言いたいことを押し付けてくるような人は、話し言葉だけではなくメールでも内容が同じです。
文章というのは言葉を選び、考えながら作ることができるにも関わらず、こうした人の文章というのは結局何が言いたいのか分からない、という現象が起きます。

このような現象は、特に頭の回転が早い人に多く見られます。
こういった人は、相手の言わんとすることを理解する能力に長けているため、自分のレベルと相手のレベルが同じだという考えが根底にあるようです。
そういった人には「これだけの情報を与えておけば、後は相手が理解するだろう」という傲慢な考えが背景にあります。

頭の回転が早い人なら、相手への配慮ができて当たり前だと思われるかもしれませんが、「頭の回転が早い」と「相手の配慮ができる」は明らかに違います。
自分が話したいことだけに焦点を当て、それに集中するがあまり相手への配慮が欠けていることがあります。
自分の言いたいことを出し切ることに満足感を得ているのか、相手に理解してもらった姿を見て満足するのかの差と言ってもいいかもしれません。

相手に伝わるように工夫するコツとしては、相手の立場に立って検証してみるといいと思います。
メールであれば検証できますよね。
一旦一歩引いて第三者をとして読んでみた時に理解できるかどうかを検証することをおすすめします。

贈り物を渡す場合でも「相手の喜ぶ方法で渡せ」と聞いたことがあります。
包装を例にするならば、子供に渡すならその子が好きそうな絵柄のものを選んだり、女性に渡すのであれば可愛い色使いのラッピングを選ぶなど(選べない場合が多いですが、あくまでも例ということで)、包装一つとっても相手によって違うように、言葉は贈り物だと思い、相手の立場に立って、わかりやすい丁寧な言葉、表現、順序で説明する配慮が必要です。

まとめ

ということで今日のまとめです。

分かりやすい話し方をする人の特徴は以下の通りでした。

①結論から述べる

②例え話をする

③ゆっくり話す

④無駄な情報がない

⑤理解度を細かく確認する

⑥最後にまとめる

でした。
yes か no か、まず結論を述べ、次に理由を説明する。
例え話をして相手の理解度を深める。
ゆっくり話して無駄な情報は入れず、話の区切りで相手の理解度を確認し、最後にまとめる。
これを実行するだけで、驚くほど相手の理解度が上がります。

「わたしは今までそうだっかかも?」と思われた方、是非上記のことを念頭に入れ話してみてください。


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