ガイドをするにあたって役に立つ本・おススメの本をご紹介します。
今日は歴史編です。
1.現代語 古事記 著者:竹田恒泰
明治天皇の玄孫・竹田氏による古事記の現代語版。
熊野の歴史とも関係がある部分もある上、日本人なら絶対に読んでおくべき本です。
外国のお客様でも岩戸隠れの話を知っていたり、イザナギ・イザナミの国生み、黄泉の国の話などを知っている方がいらっしゃいます。
当の日本人が「さあ・・・」「読んだことないんです」とは言えませんよね。
それもこれも、神話を駆逐した犯人がいたからなんですが・・・このブログの読者の方ならもうお分かりですよね?(笑)
伊勢の神宮の近くに「神宮会館」という宿がありますが、ここに泊まった際にこの本が部屋に置かれているのを見ました。
何でも竹田氏は、日本のホテルに古事記を置く活動をされているとか。
たしかに、日本では聖書を置くならむしろ古事記を置くべきですよね。
本書では、文中で重要な神様の名前を太字で表示したり、まとまった分量で説明が必要な箇所については竹田氏の解説が挿入されていたりと、「古事記は難しい」という概念を覆す、初心者でも非常に分かりやすい内容になっています。
古事記でまず読む気を削がれるのが、おびただしい数の神様の名前です。全部頭に入れようものなら、何年かかることやら・・・
竹田氏も本書で記しているように、再び同じ神様の名前が登場するのは1割未満。「読んだら忘れろ」です。
また、「神武天皇は実在したか」についても言及されており、竹田氏の意見には納得させられました。
2.熊野御幸 著者:神坂次郎
現在中古品しかありません。
1201年、後鳥羽上皇の熊野御幸に供奉(ぐぶ)した歌人・藤原定家が記した日記をたどりながら解説していく。
定家の道中の苦労話や人間臭さが伝わってきて興味深くスラスラ読めます。
また、ガイド中に所々で定家のエピソードを入れると案内に幅が出てお客様も喜んでくれます。・・・話を聞いてくれるお客様に限ってですが。
大雲取越、小雲取越については、あまり熊野御幸記にその記述がないため、定家にまつわる話は少ないですが、代わりに様々な伝承を紹介していて、こちらの話も面白いです。
個人的には熊楠が語る妖怪「一つだたら」の話が好きです。
那智大社から大雲取越に入り、約40分上ったところに那智高原という公園があり、そこの案内版にも一つだたらの話が紹介されていますが、熊楠の話は物語になっているので、こちらのほうが断然面白いですね。
ただ、これを英語に訳すことは非常に難しいですが。
3.和英 日本の文化・観光・歴史辞典
通訳案内士必携の辞典。
タイトルにもあるように、歴史のみならず日本の文化や観光まで幅広く網羅した一冊。ただ、歴史よりも文化・観光に重点を置いているので、歴史を学ぶには物足りませんが、ここまで幅広く日本のことを和英で解説している本は他には見当たりません。
また別の機会にご紹介させていただきます。
