まずは明るいニュースから。
2022年6月2日付の紀伊民報の記事より。
梅干しが感染抑制
以下要約です。
みなべ町の委託によって2020年10月から今年3月まで研究が行われた。
研究によると、培養細胞に新型コロナウイルスのみを感染させると、ウイルスが細胞内で増殖した細胞が死滅したが、梅干しの抽出物とを一緒に投与した場合は感染を抑制した。
それは濃度が濃いほど効果があった。
また、武漢株、アルファ株、デルタ株、オミクロン株に対しても効果があった。
竹腰教授は「梅干しを食べて新型コロナみ効くかは調査が必要だが、細胞レベルではよく効いている。個人的には食べて効果があると感じている」とした。
宇都宮教授は「梅干しによる新型コロナへの予防は期待できる。これからの『ウィズコロナ』の時代に、梅干しを食べることは良いのでは」と話した。
また、3月には紀州田辺うめ振興協議会が大阪大学に依頼した研究では、梅ポリフェノールに新型コロナウイルスの感染を阻害する効果があることを確認したと発表している。
要約終わり
研究は細胞レベルの話なので、食べることによる効果はまだ分かりませんが、梅の産地としては明るいニュースですね。
そんな中、私も一応将来は農業に従事したいと思っていたので、農家さんに教えてもらったり、研修に参加したりして勉強をしてきました。
また、食についても自分で勉強をしてきました。
梅の立ち枯れ問題
そういえば、梅の立ち枯れが一時話題になりました。
その原因が、御坊火力発電所のばい煙によるものではないかという議論があり、紀伊民報でもよくこのことについての報道があったのを思い出しました。
そして、この問題は国会でも取り上げられました。
結局のところ、火力発電所のばい煙と、梅の生育不良に関連性は認められないということで一応の決着はついたようです。
【質問】
火力発電所の排煙による梅の立ち枯れ及び人体への影響に関する質問主意書 平成十三年六月八日提出
上記中の表によると、火力発電所の稼働率は平成2年の46%をピークに減少傾向にあり、平成9年からは10%代で推移しています。
立ち枯れが深刻になったのはいつからか分かりませんが、稼働率と梅の立ち枯れのタイミングとは合わないような気がします。
また、梅や農作物の生育不良の原因とされる二酸化硫黄についても、その濃度は0.1%前後で、原油の使用量も、平成2年をピークに減少傾向にありました。
収量については、増産・減産する農家や、その年の気候やミツバチの受粉状況なども複雑に絡んでいるため、単に火力発電所だけを原因として疑うことも無理があるのではと思います。
化学肥料と農薬では?
素人考えであることを先にお断りしておきます。
私が最近になって思ったことが、農薬と化学肥料による木へのダメージです。
ある農家さんからいただいたJA紀南が発行している「梅栽培暦」を見て驚きました。
年間の農薬散布の時期とその量や回数が書かれているのですが、その量と回数たるや、すごいことになっています。
農家さん曰く「これを守らないと農協は買ってくれない」「履歴を提出しなければならない」とのことでした。
次回に続きます。