今日は林英臣先生のお話です。
綜学についてはこちらをご覧ください。
講義体系「綜学」
「見る」と「観る」
「綜学」とは全体をみることです。
全体をみるということは、さらにどこをみていくのかということに繋がります。
この時の「全体をみる」は「観る」と思ってください。
普通にみるのは「見る」です。
「見学」などに使います。
「見学」は目で見て学ぶ、「観光」は光を観ると書きます。
この「光」とは、その土地や地域の伝統・文化・人情、さらには水・空気・食べ物など諸々のことを含めて、これらはその土地の「光」であり、その光を観るというのが観光です。
では「見」と「観」では何が違うのかというと、「観」は「心で観る」ということであり、ただ目で見るだけではなく、心でどうやって受け止めるかというところまでを含んでいます。
「国家観」「歴史観」「世界観」「人間観」という言葉がそれにあたりますが、「国家見」や「歴史見」などという言葉は存在しません。
なので、全体を見る時には「観」という字を使います。
全体を「観る」
その時、人より一段高いところに立つということが重要です。
人より一段高いところに立つと全体が見渡せます。
具体的には、「わが社」を考える時には「地域」から考えます。
「地域」を考える時は「日本」から考え、「日本」を考える時は「世界」から・・・というように、一段高いところから考えるようにすると、全体が見えてきます。
行き詰まった人は、この考え方ができていない場合が多いようです。
核心を掴む
もし、問題解決を練っているとするならば、核心を掴むことをオススメします。
問題解決であればその問題の根っこの部分です。
さらに、問題解決の鍵を握っているキーパーソンを探し出すことです。
それらを洗い出すことで、問題解決のきっかけを掴むことができるようになります。
流れを読む
さらに、綜学的には「流れを読む」ということをオススメしています。
「流れを読む」というのは具体的には「直線思考ではなく、曲線思考で物事を捉えてください」ということです。
「直線思考」というのは「このままいったら悪くなる」「このままいったらどこまで増えてしまう」というものです。
「このまま人口が減れば日本人はいなくなる」という考え方です。
しかし、現実的には、ある段階で底をつくとか、ある所で天井に到達してまた下がってくるとか、上がってくるという「波による変化」があるわけです。
その「波による変化」というのが「曲線思考」になります。
動いているものは必ず波があるということです。
心臓の鼓動、呼吸も「波」であり、一日の「昼と夜」「四季のめぐり」も「波」です。
問題解決をしている時に「あとどれくらい上がるのか」「あとどの程度下がるか」ということを、経験も踏まえながら、歴史に学びながら、ともかく予想をするということです。
もちろん、予想通りにいくかどうかはわかりませんが、ここで肝心なのは直線で捉えないことです。
方法と手順
もう一つは、方法と手順です。
そもそも、問題解決は指導者の仕事です。
どういう手順・どういう方法で問題解決をはかっていくか、また、新しい物事を進めていくかという「工程表」をとにかくつくってみることが大切です。
これもつくった通りに物事が進むかどうかは分かりませんが、工程表があるほうが遅れが少ない、いや、むしろ早く進むということがままあるということです。
まずは全体を見る、そして核心を掴み、流れを読み、そして方法と手順を練る・・・というのが綜学的な考え方の基本です。
この考え方は、あらゆる分野に応用ができると思います。
みなさんもご参考にされてください。
