今回は、「熊野のチョウ」と題して、熊野古道を歩いている時によく見かけるチョウ(主にアゲハ)について書こうと思います。
一口に「チョウ」といっても、チョウの仲間は細分化されています。
アゲハ、シロチョウ、シジミ、タテハなどが挙げられますが、今回は主にアゲハについてです。
アゲハは大型のものが多く、熊野古道を歩いているお客様も大変珍しがられます。
都会のお客様などはこういった大型のチョウを見かける機会がめったにないという理由のあるでしょう。
ではいってみましょう。
アゲハ
もっとも一般的アゲハ。
春型と夏型があり、春型はやや小ぶりです。

アゲハによく似た「キアゲハ」もありますが、熊野古道であまりみかけたことがありません。
あるいは単に見落としているのかも。
https://www.shizutan.jp/zukan/k_0840.html
クロアゲハ
熊野古道ではよく見かける、これもアゲハとならんで一般的なアゲハ。
羽には若干の赤い紋がありますが、それ以外は真っ黒です。
しかし、飛んでいる姿や写真のように花の蜜を吸っている姿は優雅です。
先日、家の庭の花にも飛んできて、しきりに蜜を吸っていました。

アオスジアゲハ
小型ですが、羽に「青筋」があるのが特徴です。
飛行速度が早く、捕まえることがなかなか難しい蝶です。
よく水場に来て給水している姿を見かけます。

ジャコウアゲハ
クロアゲハとよく似ていますが、クロアゲハと比べて羽の色に「ブリーチ」がかかっています。
なので、羽の色は白っぽいです。

モンキアゲハ
日本最大級のチョウ。
和名の「モンキ」は「紋が黄色」という意味ですが、生きている間は「白」です。
これが死後に黄色くなるから名付けられたとか。
「それだったら、『モンシロアゲハ』にしてあげた方がよくね?」とも思いますが、「モンシロチョウ」もあるのでややこしくなるから「モンキ」にしたんですかね?
それはさておき、熊野古道を歩いていると、特に大きいので目立ちます。
お客様の中には「あれはコウモリか?」と言われる方が、今まで何人もいました。


カラスアゲハ
一番好きな蝶です。
とにかく羽を広げた時の姿が美しすぎる!
特にオスは鮮やかな緑~青をしているので、花に止まって蜜を吸っている姿を見つけると、しばし見とれてしまいます。
あと、アオスジアゲハと同様、よく水場にも現れてしきりに「給水」をしている姿をみかけます。
カラスアゲハの類似種としてミヤマカラスアゲハがありますが、ミヤマカラスアゲハの方が色彩が強く、さらにきれいです。
(写真は類似種の「ミヤマカラスアゲハ」です、多分」


ナガサキアゲハ
私が子供のころまでは、見かけなかった蝶ですが、近年よく見かけるようになりました。
モンキアゲハと似ていますが、紋の形が違います。
ナガサキアゲハもモンキアゲハと並んで日本最大級の蝶です。
【番外①】アサギマダラ
熊野でこの蝶は欠かせないでしょう。
「渡り蝶」としても有名ですね。
記録によると、最遠は香港からの個体が確認されたらしいです。
10月頃に見かけます。
熊野ではアサギマダラを呼ぼうと、フジバカマを植えて意図的に「招致」をしていることろもあるようです。
ちなみに英語は「chestnut tiger butterfly」です。
お客様に「英語で何というチョウなの?」しつこく聞かれたことがあって調べました(笑)

【番外②】リュウキュウムラサキ
すみません、先に断っておきますが、熊野古道で見た蝶ではありません。
以前高野山の女人道を歩いていた時に、見慣れない蝶の羽が落ちていたのでを見つけ、調べたところ、リュウキュウムラサキだと判明しました。
リュウキュウムラサキは元来本州に定着している蝶ではなく、「迷い蝶」として確認される程度のものだそうです。
今回は羽だけでしたが、非常に綺麗で印象的だったので取っておいたのですが・・・どこかにいってしまいました(笑)
こんな蝶です。
https://www.j-nature.jp/butterfly/zukan/tateha63.htm
以上、熊野古道のチョウについてお話しました。
ご参考に。
