ガイドのスキルアップと車の運転

今年も和歌山県主催の高野・熊野地域通訳案内士研修が無事終了しました。
今年はもう一度学びたいところがありましたので、私も一受講生として参加させていただき、多くのことを学ばせて(思い出させて?)いただきました。

研修では座学で熊野の地理と歴史、コミュニケーション及びホスピタリティーなどを学び、次に現場研修へと移ります。
これは「ガイドとなる上での基礎的な知識」という位置づけで、運転免許取得でいうところの「学科」「路上実習」にあたります。
しかし厳密にいうと、特に現場研修では単に講師の言っていることを聞くだけなので「路上実習」にはあたらないですね。
実際にだれかを案内してそこで初めて「実習」となるので。

現場が最高の学びの場

さて、この3月に口述試験がありますが、その試験に合格して晴れてライセンス取得となるわけですが、まったく未経験の方が、いざライセンスを取っていきなりガイドとしてデビューできるかというと、答えは否です。
現に、いままでそういった方にお会いしたことがありません。
それはそうですよね、誰かを案内したこともないんですから。

現場研修でもお伝えしましたが、車の運転も、運転免許証を取ってからが本当の意味でのスキルアップであり、学び・実践の場です。
実際に路上に出て運転し、たくさんの経験を積みながら、時には危険な場面に遭遇しながら、運転技術の向上につなげていくわけです。

ガイドにもまったく同じことが言えます。

少し語弊がありますが、ガイドスキルは経験した回数によって決まります。
年数でもなければ、どれだけ机で勉強したかでもありません。

ガイドは、実際にお客様を案内することで初めて見えてくるものがあります。
それを経験することによってスキルが磨かれていきます。
運転と一緒です。
免許を取ってから運転する時に「こんなことが起こったら怖いな」とか「もう少し知識を増やしてから」とか「自分はまだまだだから」とか考えて運転に二の足を踏んで、じっと家に引きこもっていましたか?
あるいは、運転をする前にもう一回、学科のテキストを開いて勉強しましたか?
もし、ガイドをする前にいろんなことを考えて二の足を踏んでいるのであれば、思い切って「こちら側」に飛び込んできてもらいたいです。

「こんなことが起こったら怖いな」と、起こるか起こらないかわからないことで悩んでいるのであれば、それは単なる「妄想」です。
もちろん対処法を考えておくことは重要ですが、それが実際に起こるかどうかは、どんなに経験を積んでも予測できないものがあります。
それは「無駄な心配」です。自分にはどうすることもできないんですから。
考えるだけ、時間の無駄です。

「もう少し知識を増やしてから」と思われている方は、これからもデビューすることはありません。
もちろんあらかじめ用意しておくことは必要ですが、「知識の習得」には終わりはなく、突き詰めていけばいくほどどんどん新しく学びたいことが出てきます。
また、深いところにある知識ほどその出番は少なく、せっかく覚えても使う機会がないかもしれません。
それなら、現場に出てお客様からの質問を実際に聞き、自分に穴のあったところを埋めていく方法を取った方が、ずっと生きた知識を身につけることができますし、ずっと早く成長することができます。
また、何回も同じ現場に出ていると、お客様の質問も似通ってきますので、知識について自信が持てないのであれば、ある特定のコースばかりをやってみて、徐々に案内範囲を広げるのもいいかもしれません。
同じように「自分はまだまだだから」と思っている方もそうです。
四の五の言う前にやってみれば、その不安が取り越し苦労だったことがわかるはずです。

「研修生」という名の輩

毎年、和歌山県が主催する、高野・熊野地域通訳士育成の現場研修に参加している方を見かけます。
その方がどういった目的で参加されているかにもよりますが、いい加減そこからは卒業して、現場に出てみることを強くお勧めします。

いつまでも現場研修に参加している人に成長はありませんし、私は個人的に好きではありません。
おそらくそういった方は、他のところでも同じことをしていて、何事においても成功していない人のはずです。
知識の習得が目的であれば、習ったことをきちんと理解できたかどうか、終わってから確認する作業が必要です。
もちろん聞いたことすべてを再現することは不可能ですが、たった一ヶ所の説明でさえも「言語化」できていないのであれば、聞いたことを理解できていないのと同じです。
「あー、今日もいいこと聞いた」で終わっているならば、出るだけ無駄です。
厳しい言い方ですが、県の無料の研修を食い物にしている輩です。
通常、ガイドを8時間雇えば3万円かかります。
もし、あなたが毎回3万円払うとなれば、1回でものにしようと思いませんか?
何回も出ている人には、その意識が足りていないのです。

現場に慣れる方法

とは言っても、やはり不安は誰にもかならずあります。
私も、ある程度現場に出て慣れてくるまでは、ガイド前日まで頭が痛くなるほど緊張してロクに眠れないほどでした。
今でもプレッシャーの高いガイドがある場合は直前まで緊張はしますが、いざ始まると開き直ることができ、結局いつもと変わらない感じでガイドができています。

むしろ現場研修の講師の方が緊張します(笑)

当法人では、経験のない方でも先輩ガイドの実際の案内を見ることができる制度もあります。
また、県の研修ではカバーしきれない部分やコースについては、新人研修やその他の研修で学ぶことができますし、先輩ガイドや一般の方を案内する試験もあり、まさに「実践形式」で学ぶことができます。
できれば、ライセンスを取る前から入会してもらい、県の研修と並行して学んでもらい、ライセンス取得とともにデビューという形が理想的です。
別にライセンスを取ってからでなければならないという決まりもありませんので、すでにライセンス取得に興味のある方がいましたら、いつでもご連絡ください。

あなたのガイドとしての成功をサポートさせていただきます。

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