食の安全保障

以前、白浜に鈴木宣弘氏がいらっしゃっり、その講演を聞きにいってきました。
最近、YouTubeでも講演がアップされていましたので、その内容の触りをお伝えいたします。

白浜の内容とは若干違うかもしれませんが、大筋では同じだと記憶しています。

講演のすべての内容はこちら

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食料自給率が著しく下がったのは、アメリカとの関係ではないか?
戦後、アメリカで膨大な農産物が余りました。それをどこで処分するのか?

日本人がその「処分場」の役割を果たすことになりました。

米以外の農産物の関税の撤廃を実施し、日本の麦、大豆、トウモロコシは壊滅しました。

それでも、アメリカにとって都合の悪いことが一つありました。

それは、日本人が米を食べていることです。

そこで、学者の回し者も使って「米を食うとバカになる」という本を出して大ベストセラーになりました。

経産相は「アメリカを喜ばせればいいんだ」と、食料と農業を生贄にして関税撤廃を進め、その代わりに自動車を売って、そのお金で食糧難の時にいつでも安く買える・・・という流れが強まってきました。

もうひとつの問題は、財務省。

農水省の予算は1970年で1兆円近くありました。

それが50年以上たっても農水省の予算は2兆円ちょっとで、これ以上出せないと言われている。

防衛予算は10兆円規模、エネルギーは、再生可能エネルギーの買い取りで使っているお金だけで4.2兆円。

軍事、食料、エネルギーが国家存立の三本柱と世界的には言いますが、その中でも要は食料。

インドなど、人口が爆発的に増えている国々では、すでに輸出に制限をかけて自国民を守る動きが加速している。

これで日本の農業も大変なことになってきた。

エサの穀物が入って来ない。

酪農、畜産農家はエサが2倍になって現在どんどん倒産しています。

さらにもっと深刻な問題は、化学肥料。

この原料のほとんどを、日本は輸入に頼ってきた。

中国は売ってくれない、ロシア、ベラルーシは「敵国には売らない」といって売ってくれない。

化学肥料や化学農薬を使う日本の慣行農業がこれからやっていけるのか?という重大な岐路に立たされている。
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講演は30分ありますが、この最初の5分の内容だけでも、我々日本人が考えなければならない問題がたくさんあります。

戦争に負けたことによって、アメリカの言いなりになってきた近代。
もちろん、当時は飢えをしのげたことは感謝しなければならないでしょうが、それを利用されて、日本人を「小麦・乳製品中毒」にしてしまいました。

また、この講演でも述べられていますが、戦後にキッチンカーを全国に走らせ、主婦たちにフライパンを使った料理やサンドイッチなどを紹介し、日本人の食生活を変えてしまいました。

食料の備蓄、日本は米中心にどれくらいあると思いますか?

1.5か月分です。

中国は1年半分を目標に掲げています。

野菜の自給率は高いと言われていますが、種も化学肥料もほぼ海外からの輸入です。その肥料の分を差し引くと自給率は22%、種から考えると、9.2%。

「野菜から種をとればいいじゃないか!」という人がいるかもしれませんが、その野菜から種を取っても同じ品種ができないようにされているそうです。

種はすでに外資に牛耳られているという状態です。

現在の米の価格は一俵9,000円。生産コストは15,000円。

米農家は決して過保護ではありません。

食料がなくなれば買えばいいという考えも危険です。
現在は中国に買い負けをして買えない状態です。
また、国際情勢が悪くなり、海上封鎖されたら輸入はストップします。

江戸時代には、海外から肥料や種を輸入しなくても国内で循環させていました。

現在の農業は肥料も種も海外依存が主流です。

そのツケが今回ってきていると思います。

いまだに海外で禁止されている除草剤を使っています。

虫が来るからといって農薬を撒きます。

除草剤、農薬によって死んだ土地を、人工的に強制的に化学肥料で作られた土壌から作られた作物を私たちは食べています。

これが本来の農業でしょうか?

農家さんが悪いのでしょうか?

それをきちんと説明しない政府に責任があると思います。

経団連も、この「農家いじめ」に一役買っていると思います。

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