エコツーリズムに関する消費者ニーズ調査④

ガイドに期待することは?

全体の1位は「専門的な知識」で34.5%、次いで「人柄」が32.6%ですが、「エンタテインメント性」も上昇しているそうです。

年代別では30代男性にエンタテインメント性を求める傾向が強く、40%、反対に50代女性は専門的な知識の44.7%と、年代、性別で大きな差がでていることがわかります。

全年代を通して、「経験値」と答えた人が案外少なく約6~13%止まりでした。

訪日外国人の統計

2019年訪日外国人の数

2019年に日本を訪れた外国人は3188万人で、そのうちの7割が中国、韓国、台湾、香港で占めているそうです。

うちとしては、欧米にもっと頑張ってもらいたいところです(笑)

平均宿泊日数

6.2泊ですが、欧米豪は10泊以上。

地理的な関係もあるでしょうね。
香港やシンガポールの方は5泊という行程もザラに聞きましたし、3泊という方もいました。
特に香港や台湾は「またいつでも来れる」という感覚があるからでしょうね。

わたしがスペインに行った時も10日は過ごしました。

一人あたりの平均旅行支出額は?

15万9千円で、内訳ではオーストラリアがトップの24万8千円、次いでイギリスの24万1千円、フランス23万7千円と続きます。
滞在日数が増えるにつれ消費額も上がりますから、ここに中国や香港がないのは当然かもしれません。

しかし、消費額について言えば、先進国では国柄はあまり関係ないように思えます。

「持っている人は持っている」

です(笑)

お金の使い方を見るとびっくりしますよ、ほんと。

黒いカードをこれまで何回見たことか・・・

日本の情報の入手先は?

「SNS」がトップの24.6%、「個人のブログ」が24.4%、「自国の親族・友人」が19.6%。
ソーシャルメディアと口コミが強いですね。

わたしもよくお客様にどうやって知ったのかを聞きますが、口コミが多かったです。

あと、まれに「たまたま検索でヒットした」なんて方もいましたが(笑)

次に日本でやってみたいことは?

「日本食」がトップで57.6%、「温泉」が49.2%、「自然・景勝地観光」が45%。
「自然体験ツアー・農漁村体験」は、16.4%と低迷。

これは、最初に示した外国人の国別の割合が如実に反映されていると思います。
おそらく、欧米豪で統計を取れば、「自然体験」が上位に来ると思います。

アジア系のお客様は美食家が多く、お金に糸目をつけない方をこれまで多く見てきました。
欧米系のお客様に多いアレルギーなどはほとんどありませんが、普通の料理に満足してくれないような方だと厄介です。

欧米系のアレルギーも厄介ですが、美食家も違う意味で厄介です。

あなたはどちらを取りますか?(笑)

外国人に人気がある国立公園トップ10

2018年の、国立公園訪日外国人利用者数で、1位はダントツで富士箱根伊豆です。
以下、②支笏洞爺、③阿蘇くじゅう、④瀬戸内海、⑤中部山岳、⑥上信越高原、⑦日光、⑧霧島錦江湾、⑨大雪山、⑩吉野熊野です。

我が吉野熊野は、なんとか10位・・・

もうちょっと上だと思っていましたがね。

まあ、日本を訪れる外国人の旅行先の傾向を見れば、「まずはゴールデンルート」、「次にそれ以外」という人が多いので、熊野が今後浮上する可能性は大いにあります。

以上、エコツーリズムに関する消費者ニーズ調査でした。
お役に立てれば幸いです。

エコツーリズムに関する消費者ニーズ調査③

小笠原諸島のガイドツアーに使われる金額は?

2010年より毎年、小笠原村によって行われている「小笠原マーケティング調査」の結果により、滞在期間におけるガイドツアーへの支出と、2019年の支出に占めるガイドツアー参加費の割合です。

滞在期間中のガイドツアーへの支出額の平均は25,809円だったそうです。

平均滞在日数が、初来島者で4.78日、リピーターが6.10日なので、だいたい5.5日滞在しているとして、一日平均で4,500円ほど使われていることになります。

この4,500円ですが、安いと思いますか?

でもこれ、「一人あたり」なので、家族での支出となると、まあまあいい金額になります。

ちなみに、小笠原のガイドツアーの料金を見てみると、半日で3,500円~5,000円、1日で8,000~10,000円です。
これ、グループ単位ではなく、一人の料金です。

当法人も含めて、このあたりのガイド団体は「1グループ〇〇名まででいくら」という料金設定をしているところがほとんどですので、それを考えると熊野古道のガイド団体の料金設定はかなり安いと言えます。

また、小笠原諸島のガイドツアー参加率は、驚異の85.1%(!)
熊野古道も何とかなりませんかね?
おそらくですが、小笠原って、どうしても、地元に精通した情報の入手や土地勘が必要になってきますので、そのあたりが参加率を押し上げているのかもしれません。

熊野古道のガイドツアー参加率はわかりませんが、少なくとも小笠原のような割合ではないと思います。
熊野古道も土地勘がある程度必要ですが、整備されすぎていて自分たちでも十分歩けるところに参加率の低さがあるのだろうと思います。
スポット説明の看板も至る所にありますしね。

エコツアーを知る手段は?

今回の調査では、参加者がエコツアーをどうやって探しているのかという数字も出しています。

トップはネットと口コミです。

1位「ツアー事業者のHP」48.6%
2位「ポータルサイト」47.6%
3位「口コミ(知人・友人から)」42.6%

ですが、年代別ではっきりと手段の違いが明らかになります。

まず10代は男性・女性ともSNSがそれぞれ61.5%と54.1%、対象的に60代以上になると8.3%と5.9%、現地の観光案内所・ホテルでは、10代男女がそれぞれ15.4%と13.5%、対する60代以上の男女では47.2%と50%。

この数字はある程度予想通りでした。

ちなみに、ポータルサイトとは、「じゃらん」やGoogleなどが運営している、いわゆる「玄関」に当たる会社などが運営しているサイトのことです。

ちなみに、うちはGoogleに登録をしています。

うちも、幅広い年齢層にアピール出来るように、様々な媒体を使うことをもっと考えないといけないですね。
じゃらんやアソビューなどに掲載してもらうのもいいですが、手数料がだいたい15%取られてしましますからね。
そこがネックです。

今日はここまでです。
また明日はシリーズ最終です。

エコツーリズムに関する消費者ニーズ調査②

エコツアーに参加したくない理由は?

全体では「自然や歴史などは自分自身で楽しめればいい」が39.2%でトップ。
続いて「専門ガイドが同行するので自由度がない」が29.8%。
次いで「同行者とコミュニケーションを取ることが面倒」と答えた方が22.7%。

ちょっとこの数字は、ガイド団体としては痛いです。

確かに自由度はなくなりますが、得られる情報は自分たちで行くよりずっと多く、さらに現地の理解度が深まってより有意義になるうえに、「こっちやろか?あっちちゃう?え・・・っと、地図では・・・」という時間が一切なくなりますので、効率よく回ることもできることを考えると、利用する価値は十分にあると思うんですがね。

「自然や歴史などは自分自身で楽しめればいい」を年代・性別で見てみると、50代から60代以上の男性、50代女性の割合が高いという結果が出ています。

「専門ガイドが同行するので自由度がない」では、30代男性、40代、60代以上の女性が高く、「同行者とコミュニケーションを取ることが面倒」では、40代から60代以上の女性(!)が「面倒だ」と答えています。

ちょっとこの数字には正直驚きました。

ちなみに年代別の男性の割合は、40代 26.4%、50代 9.5%、60代 7.1%、女性のそれは40代 35.3%、50代 50%、60代 37.5%となっており、数字にかなりの開きがあることが興味深いところです。

わたしはてっきり逆だと思っていました。

一人あたりが支払った金額は?

奄美大島で奄美群島認定エコツアーガイドのエコツアーに参加した人が支払った金額は、半日コースで2,000円~4,000円で33.1%、1日コースで8,000円~10,000円で17.3%が最も多かったそうです。

注意すべき点は、「一人たり」ということです。
熊野古道のガイド団体は、当法人も含めて「1グループいくら」という金額設定をしています。
わたしから言わせると、あれだけの知識とスキルを持っているなら、もう少しいただいてもいいくらいです。

ガイドになるためには相当な勉強と経験が必要であり、だれでもすぐになれるわけではありませんので、そのあたりをお客様に理解していただければ、少々高い金額でも納得してもらえると思いますがね。
ガイドは、自身を安売りしないようにしていただきたいところです。

今日はここまでです。

明日に続きます。

エコツーリズムに関する消費者ニーズ調査①

日本エコツーリズム協会が発行している季刊誌・「ECOツーリズム」86号に、エコツアーに関する興味深い内容が掲載されていましたのでシェアしたいと思います。

今回の「エコツアー」とは、自然系だけでなく、歴史・文化系や、体験・学習系、アクティブ系など、広義なエコツアーを対象としていますが、専門ガイドが同行するツアーという意味において共通性を持たせているそうです。

今回は、そのエコツーリズムについて、埼玉、千葉、東京、神奈川の20代、30代、40代、50代、60代以上を対象に行ったそうです。

旅行動機は「日常からの解放とリラックス」

旅行動機は「日常からの解放」が61.4%でトップ、次いで「リラックスしたい」が54.4%となっており(複数回答)、性・年代別で見ると、この傾向は男性よりも女性の方が高いという結果が出たそうです。

特に女性の40代、50代では、40代が76%、50代が82%で、男性の68%、64%と比べると、大きな差があります。

おそらく、仮に海外のお客様を対象に調査をしても似たような結果が出るのではないかと思います。
というのは、これまでたくさんのお客様と接して来ましたが、どうも奥さんが主体で旦那さんはそれとなく付いて来たのではないかという印象を持ったことが少なくなかったからです(笑)

あと気になったのが20代男性の「何となく」の28%(笑)(ちなみに同年代女性は10%)
現代の草食男子を表しているようで、この数字を見て吹いてしまいました。

どんなエコツアーに参加したいのか?

次に、参加したいエコツアーについて聞いたところ・・・これも面白いんですが、歴史・伝統(神社仏閣、古道など)が50.5%ともっとも高く、特に40代~60代以上の女性では60%以上という高い結果が出たそうです。

ちなみに、2位が動物系(ホエールウォッチング、バードウォッチング、ホーストレッキングなど)43.6%、3位は生活・文化(農山村、街並み景観、祭りなど)33.2%と続きます。
トレッキングは5位の32.3%でしたが、私たちは「歴史・伝統」のジャンルに入るでしょう。

そして、ダントツの最下位が、田植え・間伐などの「農林業体験」で6.9%でした。

逆に、内閣府が平成26年に行った「子供に参加させたいエコツアー」の調査では「農林業体験」が約50%で堂々の1位となっています。

これを見た瞬間、思わず笑ってしまいました(笑)

自分は興味がないけれど、子供には参加させたいんでしょうかね。
いや、多分ですが、田植え体験などは、その親が子供の頃に体験しているからなのでしょうけどね。
農林業の大切さを学んでもらうことは非常にいいことだと思います。

まだまだ続きますが、今日はこの辺りで。