ガイド報告書と振り返りの大切さ

報告書の内容について

こと細かく書く必要はありませんが、「特になし」という記載があった場合は再度作成をお願いしています。

以前は年間120~150日程度を5年間ほど出動していましたが、「特にない」ことなんて私の経験からしても一度もないからです。

そんな内容の報告書を書こうという発想もなかったです。

以前にも書きましたが、振り返りは非常に大事です。

何年たっても大事です。

旅行会社によっては提出の要望があるのも提出をお願いしている理由の一つですが、一番の理由は、成功点や反省点も踏まえて振り返ってもらい、今後の糧にしていただくためです。

提出の要望がある旅行会社以外の分もお願いしているのはこのためでもあります。

振り返りをしない人には成長もありません。

次に生かす意識

報告書に書く必要はありませんが、うまく説明ができなかったことや、質問に答えられなかったことなどがあると思います。

「終わった~!やれやれ!帰りに温泉入って、アイスクリーム食べて・・・」

となるのはかまいません(笑)

私もたまにします。

しかし、それで終わるのではなく、帰宅後に適切な表現を調べたり、お客様から聞いた新たな表現を自分の知識としてインプットしたり、質問に答えられなかったことについて調べたりして、次に同じような場面に遭遇した時に対処できるように準備をしておく必要があります。

同じコースを案内していると、お客様の質問も似通ってきます。

「なるほど、こういうところに興味や疑問を持つんだ」ということが分かれば、初めて行くコースで下見をしている時でも、飛んでくる質問がある程度予想できるようになってきます。

お客様も先生

たまに「それはこういう言葉があるよ」とお客様が教えてくれることがあります。

その時、私は「それはどういうスペルですか?」と聞いたり、ゆっくり発音してもらって聞くようにしています。

また、英語だけではなく自分の知らない様々なことを教えてくれることがあります。

英語クラスの先生だけが先生ではありません。

ガイドは絶えず情報を与え続けなければならないわけでもありません。

次につなげるためにはお客様から教えていただくことも一つの手だと私は思っています。

あと、話がそれますが、たとえそれが自分の知っている話題でも、私はお客様が気持ちよさそうに話している間は絶対に上から被せて話したりはしません。

上から被せられ、相手の話題に強引に持って行かれた人は気分を害します。

当会の会員さんの中に、これをやっている人が結構います。

そしてそのことに気づいていないようです。

双方向のやり取りがあって初めてガイドとしての存在が生きてくると思います。

ご注意を。

閑話休題。

自分で知識を付けることももちろん重要ですが、お客様から教えていただいたり、色んな質問を受けたりすることも自分の成長にとって非常に重要です。

こういった準備や、次につなげる意識が自分の「穴」を埋め、また一歩成長することにつながります。

とは言え、あまり肩肘張らず、悲壮感を漂わさず「教えたり教えてもらったりでいいや」という気持ちで気楽に臨んでもらえたらと思います。

楽しんでガイドをしましょうね。

自分が楽しめばその波動はお客様にも届きます。

突然の雨への対策

昨年の和田通信からの抜粋です。

先日7月27日、久しぶりに滝尻~高原のご案内をしました。

40歳、シンガポールの女性二人組でした。

不思議とこの日は、当会のガイドさんの都合が誰も合わなかったので私が行かせていただいたのですが・・・

今回は体力的な面や天候的な点で、私で良かったと思っています。

この日の天気予報は15時くらいに1時間ほど雨とのこと(前号でご紹介したtenki.jpです)

バスの車中で滝尻方面が曇っていたので、お客様に雨具を持っているか確認したところ、一人が持っていなかったので古道館でポンチョを買ってもらい出発。

滝尻王子からの登りで、一人が山道に慣れていないことが判明。

少しの段差でも頻繁に手を引いてあげなければ登れない状態でした。

出発前に杖をお勧めすべきでした。

いや、杖があっても難しかったと思います。

不寝王子を過ぎたあたりから雷が鳴りだし、剣ノ山付近であたりが真っ暗になり、とうとう土砂降りの雷雨に。

「雨具を持っている」と言っていたお客様のポンチョがお粗末で、着ている最中に大半が破れてしまう始末。

そんなお客様を尻目に私だけ「完全防備」するわけにもいかなかったのでパンツを穿くことができず、シューズまでずぶ濡れになりました。

結局大雨は掘割あたりで小降りになり、道標6番あたりで止みました。

滝尻~高原に限らず、古道を案内する際に覚えておくと良い点を少し挙げておきます。

  1. シンガポール、香港のお客様は山道に弱い方の率が高い
  2. 雨具・水などの所持の確認は出発前にしておく
  3. 雷が聞こえてきたらすでに落雷の範囲に入っていることを認識しておく
  4. 予備のジップロックは持参しておく

【1について】

特にシンガポールでは山と呼べるような場所がないため、年齢に関係なく山道に弱い方が多いです。

【2について】

日本人であれば、たとえ晴れていても雨具持参は必須だということは分かっていますが、海外の方は持っていない方がいますので、出発前に確認をする必要があります。

ちなみに、海外の方はレインパンツを穿かない方が大半です。「下は別に濡れてもいい」という感覚のようです。

水も夏場であれば最低1リットルは欲しいところです(塩分タブレットも)

ガイドは予備の水(新品)も持っておいてください。お客様が飲み干した時やケガをした時に傷口を洗い流すために使います。

【3について】

以前メキシコのご家族をご案内した時と同じパターン(剣ノ山付近で大雨)でした。

時間的に午後3時あたりは山沿いの夕立に要注意です。

また、滝尻~高原ではあづまやなど避難する場所がないので落雷の避けようがなく、運にまかせるしかありません(それでも、予防策として人との間隔は4m以上開けてくださいね)

【4について】

海外のお客様はパスポートをお持ちなので、ジップロックを用意しておき、突然の雨の際にはお渡しするようにしています。

パスポートは宿のチェックインの時に必要になります(和歌山県警からの指示だと記憶しています)

まだまだありますが、今日はこのぐらいにしといたろ(笑)

リスクの予測と想念・言霊の世界(お役立ちアプリのご紹介)

今回はちょっと信じがたいようなお話が続きます。

信じる人だけでかまいません。

ガイドにおいて、事前に考えられるリスクを予測することは大切です。

「こうなった場合はこうしよう」とあらかじめ対処法を考えておくことは重要です。

ただし、私にも経験がありますが、あまりネガティブなことばかりを考えていると、本当にそういったことが起こります。

この世界は想念と言霊と行動の世界です。

信じられない方は別に無理に信じなくてもかまいませんが、強く思えば思うほど、良いことも悪いことも本当に起こります。

そして、それを言葉に出せば出すほど、それが現実に向かって動きます。

また、行動をしなければ結果はついてきません。

その行動の原動力となるものが「思い」です。

その思いが、良くも悪くも、思った通りの未来を連れてきます。

ちなみに私は毎回、ガイドが始まる前に、お客様と笑顔でお別れするところを想像し、「絶対にうまくいく」と言ってから臨んでいます。

想念と言霊が行動に乗り移ります。

妄想も重要なんです(笑)

最強の肯定語「何とかなる」

心配したい気持ちは山々ですが、ある程度のリスクの予測と対処法が整えば、あとは「何とかなる」という気持ちで臨んだ方がうまくいきます。

「何とかなる」は最強の肯定語なのだそうです。

不安になれば「何とかなる」と言葉に出して言ってみてください。

不安な気持ちが起こるたびに「何とかなる」と言って打ち消してみてください。

何度でも何度でも繰り返し言ってみてください。

気持ちが楽になりますし、本当に何とかなるものです。

自分ではどうしようもならないことを考えても何の解決にもなりません。

そういった問題は神様に委ねることです。

「何とかなる」は神様にこの問題をお預けしますといった意味合いもあるそうです。

そうすることにより、人間では想像もつかないような解決法で問題が解決します。

「万一のために」用意しておくといいアプリ

しかし、そうは言っても、実際に何かが起こった場合のために準備しておいた方がいいと思うアプリをご紹介しておきます。

私は一応、下記のアプリをインストールしています。

GPSアプリ

GPS Status & Toolbox

地図ロイド

地図ロイドはプロの登山家の方にご紹介していただきました。

AEDマップ

日本全国AEDマップ(アンドロイド)

日本全国AEDマップ(App Store)

他のアプリについてはこちらをご参照していただいて、ご自身の使いやすいものをインストールしておくといいと思います。

登山地図アプリをダウンロードしよう!おすすめ12選のまとめ

以前、滝尻~高原で喘息持ちのお客様が途中で息切れをし始め、大量の脂汗をかいて体調が急におかしくなった時のことです。

あらかじめ喘息持ちという情報が入っていたので、慎重に歩き、不寝王子でこのまま行くかやめるかを確認しましたが、この時は大丈夫だったので続けることにしました。

しかし、しばらく登ったところで体調が急変しました。

もう滝尻に戻るには遠すぎるし、堀割(ほりわり)までも遠すぎるということでその場で歩くのをやめて救急車を呼ぶことにしました。

その時に消防署から確認されたのが「居場所の緯度と経度」です。

番号道標さえ把握していれば大丈夫と思っていましたので、まさかそこまで聞かれるとは思っていませんでした。

とりあえず現場が入口から何分くらいの場所かという事と、通過した番号道標の番号を伝えれば来てもらえましたが、GPSで自分の居場所を知らせてくれるアプリでその緯度経度を伝えることで、消防もいち早く現場の特定ができるようです。

喘息持ちのお客様は要注意

特に滝尻~高原などの急坂を含むコースの場合、喘息を持っているお客様は要注意です。

私は過去に先ほどの件も含めて2度のリタイヤを経験していますが、いずれも喘息持ちの方でした。

ただ、軽い症状の方もいますので、一概には言えません。

私も何度か喘息持ちの方を案内しましたが、ペース配分に無理がなければ大丈夫な場合が多いです。

旅行会社から情報をくれる場合もありますが、当日になって分かる場合もあります。

依頼書などに記載がない場合は、忘れずにその情報を翌日のガイドに知らせてあげてください。

アレルギーも同じです。

お客様との待ち合わせについて

標記について、私の経験からの情報をお伝えしようと思います。「そんなこと知ってるよ」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ミスミートを避けるためにも一応目を通しておいてください。

ネームプレートを掲げましょう

海外のお客様はお名前が読みにくい方もいらっしゃいます。
日本語のガイドのように名前を口頭で確認する方法は、発音が間違っている場合はミスミートになる可能性があります。
ガイド中にA4のファイルを使うかと思いますので、そのファイルにお客様のお名前(旅行会社から指定される場合もあります)を明記したネームプレートを掲げてお待ちください。ネームプレートを掲げて立っているだけで関係のない人までそのネームプレートを見て目の前を通ります。

特に外国人が一斉に電車から降りてくる田辺駅ミートの場合は威力を発揮します。

そこで、待ち合わせのお客様が見たら間違いなく声をかけてくれます。
宿ミートの場合はフロントの方が紹介してくれる場合もありますが、念のために用意をしておきましょう。

こちらからも声をかける

万一、誰からも声をかけてもらえなかった場合は、それらしき人、例えば2人で夫婦という情報が分かっていれば、ネームプレートを見せながら声をかけることも重要です。わたしはネームプレートを見せながら「Are you…?」というだけです。

「Mr.」や「Ms.」などもつける

ネームプレートの様式に特に指定はありませんが、お客様の名前の前には「Mr.」や「Ms.」などもつけてください。名前だけだと呼び捨て感があり、お客様をお迎えするにはふさわしくありません。
ちなみに、最近海外の方とメールのやりとりをする場合は「-sama」をつけることが多いです。「-sama」や「-san」は「onsen」「dashi」「umami」などのように海外でも定着しつつあり、海外のお客様とメールのやり取りをする時もお互いに「-sama」や「-san」をつけることがほとんどです。
ネームプレートにも応用できると思います。

待ち合わせ時間に現れなかった場合

結構焦りますよね。

その場合はいずれかの方法が考えられます。

①依頼書にある連絡先(事務所、旅行会社等)に電話で問い合わせる

②前日の宿にお客様が何時頃に出たか問い合わせる

③お客様の連絡先を知っているならば(電話番号やwhatsupなど)直接連絡する

実際にあったケース

①大門坂駐車場ミートで約束の時間に現れず→お客様から電話があり、待ち合わせ場所のバス停を通り過ぎて最後(那智山バス停)まで来てしまったということを知らされました。
お客様には折り返しの便に乗ってもらい、大門坂駐車場で無事にミートできました。

②紀伊田辺駅で約束の時間に現れず→TBさんに電話をして確認しましたが、何の連絡もないとのこと。
〇時〇分まで待ってもらって、それで現れなかったら当日キャンセルということでお願いしますとの指示。

こういうドタキャンはまずありません。後にも先にも私はこの1回のみです。
このお客さんには、まだ話の続きがあります。
この時は確か5日間のスルーで、滝尻~高原、高原~継桜、継桜~本宮大社、小雲取越、大雲取越の予定でした。
結局このお客様は初日に引き続き翌日も現れず。
もう全日程キャンセルかと思っていたら、2日目に宿泊予定だった野中山荘に夜にタクシーで突然到着。当然、宿にも無連絡だったので宿の方もてっきりキャンセルだと思っており、ご飯も用意していませんでした。
「ゲストだから食事を出してもらうのは当然だろう」のようなことを言われ「何の連絡もなしにこんな時間に来ておいてそんなことできるわけがない!と怒ってやった」と、翌日聞きました(笑)
そして翌日にお会いしましたが、その日はあいにくの土砂降り。
ショートカットを提案しましたが、どうしても歩きたいというので渋々出発。
そして歩いている途中で「やめたい」と言い出す始末。
発心門王子まで歩きましたが、バスは3分前に出たばかりで、次の便まではかなりの待ち時間。
ずぶ濡れで寒かったので本宮館に電話をして迎えに来てもらいました。
本宮大社前からバスに乗って当日宿泊予定の宿に行きましたが・・・
その宿でも、中を見るだけ見てドタキャン。
結局小雲取越、大雲取越もキャンセルして

バスに乗って田辺に帰って行きました。

唖然。

あわててTBさんに連絡をしました。
・・・スルーだったので私もそこに泊まる予定だったのに、帰らなければならない羽目に。
とんでもない客でした。
ちなみに国籍はドイツでした。

無連絡の欠席

信用とは、人に好かれること、約束を守ること、儲けさせることに尽きる。

ー本田 宗一郎-

クルーズ船オプショナルツアー勉強会を開催いたしました。

参加は3名の予定でしたが、結局実際に参加されたのはお一人でした。

私はこのツアーはこういった勉強会もなしにぶっつけ本番で臨みました。

だれも同じツアーを経験したことがなかったからです。

なのでもちろん、勉強会を開催する機会なんてありませんでした。

そのことを思えば、今は経験者がいてその人から話を聞ける機会を持てることは幸せな環境だといえます。

この春に来航するオプショナルツアーに向けて会員からも要望がありましたので、こちらはどんなことを話すのかなど準備に時間をかけた上で、希望者と日程をすり合わせて開催しました。

ここまで配慮をしたにもかかわらず無連絡で出席しないというのは、主催者を馬鹿にしている行為とも取れます。

はっきり言って、クルーズ船のオプショナルツアーは当会からは手が離れているため「自分で経験者から聞いてください」と言って突き放してもいいところを、あえて時間を取って開催したんです。

今後こういったことがあるようなら、勉強会については何らかの措置が必要だと思っています。

〇うまくいかない人の共通点

私が購読しているメルマガに書かれている内容を一部引用いたします。

このメルマガでは、うまくいかない人の共通点を2つ挙げています。

一つ目は自己否定が強い人、もう一つは以下の通りです。

ー------------------------

そしてもう1つは、約束を平気で破る人です。

当たり前ですが、これは本当にダメですね。約束を平気で破る人は、人にやってもらった善意や優しさにも気付けない不感症さがあると思います。

例えば自分がこれに行きます、これをやります!と言って、結果的にできなかったことや、やれなかったというのは仕方がないこともあるかと思いますが

でも、それを平気で「やっぱりやりません」「やっぱり行きません」と後から撤回してくる人は何をやってもうまくいかないでしょう。

そしたら最初から「やる」とか「行く」とか言わなければ良い話で、相手の気持ちも考えずにこういうことを平気で言ってしまう人は、なぜ発言に責任を持つ必要があるかわかっていないのです。

こういう人は、例えば今まで誰かに与えてもらった優しさとか、誰かに与えてもらった愛に気づいていない、わかってないのです。

こういう人は、決まって小さい頃から甘やかされて育ってきたタイプが多く

甘やかされて育ってて、何でもかんでも与えられてきたし、何でもかんでも誰かがやってくれたのでやってもらえることが当たり前だと思っていて、やってもらえることへの感謝が全くないので、結果的に、本当にやってもらえてよかった、本当にこの人がいてくれてよかった、本当にこういうことをしてもらって助かったという感覚が薄いのだと思います。

なので、いざ自分が大人になって、誰かに何かをやってもらってもあまり感じることができないのです。

もっと言えば、自分が約束を破ってもそれがどれだけ人や自分を傷つけるかということすらわからないんだと思います。

こういうことを平気でする人は本当にうまくいかないと断言できます。

行くと言って来なかったり、やると言ったのにやらなかったり、こういうことをどんどん積み重ね、結果的に信頼を失います。

やれるかどうかは別としておいて、行くと言った以上は行くべきだし、やると言った以上はやるべきだと思います。

そうやって他人との約束を守るというのは、自分との約束を守るところから始まっていくのです。

結局、自分との約束を守れない人間は、他人との約束も守れないわけだし、自分との約束をしっかりと守るということがまずは大事な1歩ではないかなと思います。

ー------------------------

約束を守ること、スケジュール管理をきちんとすることは、社会人としてできて当たり前のことです。

お客様からの質問

最近のガイドで、お客様から受けた質問をご紹介いたします。
みなさんならどう答えますか?

■日本の住宅ローンは高い?住宅ローンの金利の仕組みは?固定?変動?
■なぜ日本には美容院が多いの?
■たぬきの置物の意味は?私これ大好き!
■日本の活火山の数は?
■日本人が一生に着物を着る機会は何回あるの?

お客様から飛んでくる質問は熊野古道に関するものだけではありません。
こうした質問を受けるたび「自分って、日本のことを本当に知らないなぁ」と痛感させられます。
しかし、こうした質問が自分の知識を確実に上げていってくれます。

質問に答えられなくてもいいんです。

分からない場合、私はぶっちゃけたまにハッタリをかまします(笑)

あまりに「知らない」「知らない」を繰り返すとガイドとしての信頼を失うからです。

その時は答えられなくても、次にちゃんと答えられるようにしておけばいいんです。

それくらいの気持ちで臨んでいただけたらと思います。

ちなみに、活火山の数の質問については、スルーガイドの時だったので後から調べて「110あります」とお答えしました。
日本に110もあるとは驚きです。

https://www.data.jma.go.jp/vois/data/tokyo/STOCK/souran/souran_jma_hp.html

ガイド報告書

和歌山地域通訳案内士会では、ガイド終了後にガイド報告書の提出を義務付けています。

こと細かく書く必要はありませんが、「特になし」という記載があった場合は再度作成をお願いしています。

以前は年間120~150日程度を5年間ほど出動していましたが、「特にない」ことなんて私の経験からしても一度もないからです。

そんな内容の報告書を書こうという発想もなかったです。

以前にも書きましたが、振り返りは非常に大事です。

何年たっても大事です。

旅行会社によっては提出の要望があるのも提出をお願いしている理由の一つですが、一番の理由は、成功点や反省点も踏まえて振り返ってもらい、今後の糧にしていただくためです。

提出の要望がある旅行会社以外の分もお願いしているのはこのためでもあります。

振り返りをしない人には成長もありません。

〇次に生かす意識

報告書に書く必要はありませんが、うまく説明ができなかったことや、質問に答えられなかったことなどがあると思います。

「終わった~!やれやれ!帰りに温泉入って、アイスクリーム食べて・・・」

となるのはかまいません(笑)

私もたまにします。

しかし、それで終わるのではなく、帰宅後に適切な表現を調べたり、お客様から聞いた新たな表現を自分の知識としてインプットしたり、質問に答えられなかったことについて調べたりして、次に同じような場面に遭遇した時に対処できるように準備をしておく必要があります。

同じコースを案内していると、お客様の質問も似通ってきます。

「なるほど、こういうところに興味や疑問を持つんだ」ということが分かれば、初めて行くコースで下見をしている時でも、飛んでくる質問がある程度予想できるようになってきます。

〇お客様も先生

たまに「それはこういう言葉があるよ」とお客様が教えてくれることがあります。

その時、私は「それはどういうスペルですか?」と聞いたり、ゆっくり発音してもらって聞くようにしています。

また、英語だけではなく自分の知らない様々なことを教えてくれることがあります。

英語クラスの先生だけが先生ではありません。

ガイドは絶えず情報を与え続けなければならないわけでもありません。

次につなげるためにはお客様から教えていただくことも一つの手だと私は思っています。

あと、話がそれますが、たとえそれが自分の知っている話題でも、私はお客様が気持ちよさそうに話している間は絶対に上から被せて話したりはしません。

上から被せられ、相手の話題に強引に持って行かれた人は気分を害します。

当会の会員さんの中に、これをやっている人が結構います。

そしてそのことに気づいていないようです。

双方向のやり取りがあって初めてガイドとしての存在が生きてくると思います。

ご注意を。

閑話休題。

自分で知識を付けることももちろん重要ですが、お客様から教えていただいたり、色んな質問を受けたりすることも自分の成長にとって非常に重要です。

こういった準備や、次につなげる意識が自分の「穴」を埋め、また一歩成長することにつながります。

とは言え、あまり肩肘張らず、悲壮感を漂わさず「教えたり教えてもらったりでいいや」という気持ちで気楽に臨んでもらえたらと思います。

楽しんでガイドをしましょうね。

自分が楽しめばその波動はお客様にも届きます。

目の前の「壁」は「階段」だった

ガイドをしていると楽しいことばかりではないこともあります。

そもそもガイドも人と人との付き合いなので、合う人と合わない人がいます。

日本人同士でもそうなので、やはりお客様とも性格というか、相性というか、合わない人に当たることもあります。

また、非常に稀ですが、様々な問題が起こり疲労困憊になる場合もあります。

その時、それがとてつもなく高い壁に見えることがありますが、実際に登ってみれば、それが高い階段だったりすることがあります。

そしてその先の階段は、段差が低かったりします。

高いと思っていた壁の前であきらめてしまえば、そこでその人の成長は終わりです。

しかし、登った後にはさらなる成長があります。

神様は越えられない困難は与えないとよく聞きます。

人は生まれて来る時、「自分は魂の成長のために、今世ではこの国のこの地域で、この親の元に生まれて、こういう課題をクリアする」と神様にお誓いしてから生まれてくるとも聞いたことがあります。

「子は親を選べない」ともよく聞きますが、実際はそうではなく、その逆だったりします。

何か壁にぶち当たった時は、自分の成長のチャンスと前向きに捉えるようにしたいものです。

私はスルーガイド2回目にして連日問題が起こり、大変な思いをしました。

しかし、ここで「やめよう」と思わなかったのは、「ま、いっか」という神経の図太さでしょうか(笑)

反省を活かして次回から改善することはもちろん大切ですが、過ぎてしまったことをずっと気にしていても過去は変えられません。

できることは、次にどうするかです。

そこに成長があります。

もし、みなさんが「壁」にぶち当たった時は、このことを思い出してください。

そのレベルに到達するかどうかは嫉妬をするかどうか

前回の続きになりますが、その先輩の案内を見て自分がどう思ったかを考えてみるのもいいと思います。

前回の話題はこちら

たとえば、素晴らしいと思ったり尊敬をするという感情もあるでしょう。

一方で、嫉妬をする時もあるかもしれません。

嫉妬をすることは、一見ネガティブな感情と思われるかもしれません。

もちろん、普段の生活では良くないでしょう。

しかし、ある人のガイドを見て嫉妬するようであればそれは、「自分の手が届く範囲にある」ということです。

頑張れば到達するレベルです。

こう考えると、嫉妬もポジティブに捉えることができます。

では、嫉妬しない状態とは、どういうことでしょうか?

たとえば大相撲を見て力士が豪快に相手を投げ飛ばしたとき、その力士に対して嫉妬するでしょうか?

おそらく「すごいな!」「強いな」「上手いな」で終わるはずです。

間違っても「あいつを越えてやる」「俺ならもっと上手く投げ飛ばせる」とは思わないでしょう。

レベルが違いすぎるからです。

嫉妬するということは、自分もそのレベルになれるということの裏返しです。

私のレベルなんか、どんどん追い越していってください。

少なくとも、皆さんがガイドを続けている限り、その日は必ずやってきます。

あ、度を越して、間違っても先輩を恨んだり、ライバル意識をむき出しにしないようにお願いします(笑)

尊敬しつつ、密かに追い抜きましょうね(笑)

目標を小さくし、成功体験を積み上げる

和歌山地域通訳案内士会では、トレイニー制度を実施しています。

トレイニーは先輩ガイドが実際に案内しているところを見ることができるので非常に学びが多いです。

トレイニーでどのように感じられるかは、みなさんの捉え方次第だと思いますが、まずはその先輩ガイドと同じレベルに一気に行こうとしないことです。

一気に行こうとすると「あぁ、自分には無理だ」という思考になり、成長が止まってしまう可能性があります。

なので、まずは目標を小さく持って、どこにテーマを置くかを事前に決めて参加するといいと思います。

漠然と参加するよりも確実に吸収できます。

何か一つでも学びがあれば、それを自分のガイドに活かすことにより成長します。

説明も同じです。たとえば、

  • 杉と桧の違いの説明ができるようになったら、桧皮や材の用途について説明できるようにする(建築材料とか皆地笠とか)
  • 桧皮の用途について説明ができるようになれば、原皮師(もとかわし)と桧皮葺職人の説明をできるようにする。
  • 原皮師(もとかわし)と桧皮葺職人の説明ができるようになれば、間伐について説明できるようにする。
  • 間伐の説明ができるようになれば、天然林と人工林の割合について説明できるようにする。
  • 天然林と人工林の説明ができるようになれば、日本における木材自給率の変遷について説明できるようにする。
  • 日本における木材自給率の説明ができるようになれば、状態がいい植林とそうでない植林の違いについて説明できるようにする。

歩きも同じです。たとえば、

  • 滝尻~高原を歩けるようになったら、次は高原~近露まで歩けるようにする。
  • 高原~近露を歩けるようになったら、道湯川橋~本宮大社まで歩けるようにする。
  • それができるようになれば大雲取越を歩けるようにする。
  • 大雲取越を歩けるようになれば、小辺路にチャレンジする。

そうやって一段一段、小さくてもいいので確実に階段を上っていくように成功体験を積み上げていけば、気づいた時にはかなり高いところまで上って来た自分に気づくはずです。

それは、今後みなさんが後輩を受け入れた時に気づくはずです。