ヤタの鏡とヤタガラス

今日はヤタの鏡とヤタガラスについてです。
前回の3記事の中で、ヤタの鏡の「ヤタ」の部分をもう一度まとめると、

  1. 「タ(咫)」は約20cmであり、ヤタ(八咫)は約160cm
  2. 「ヤタミ(八民)」であり、万民を表す
  3. 初代アマカミ・クニトコタチが住まいを作る時に、屋根の形をヲシテ文字の「ヤ」をヒントに作られた
  4. 「タ」はヲシテ文字の父、または指導者を表す
  5. 「ヤ」と「タ」を合わせて、「民を教え導くヤシロ」を表す

でした。

さて、ではヤタガラス(八咫烏)の「ヤタ」とは、何なのでしょうか?
順に「ヤタの鏡」の「ヤタ」に当てはめて検証してみます。

1.以前の記事にも書きましたが、八咫烏は「翼開長がヤタ(約160cm)のカラス」と先輩から聞きました。
現実的に、そんな大きなカラス(それも三本足)は熊野地方にも、どこにも存在しません。
ただし、この「三本足」については、記紀にはその記載がないことから、平安時代に中国の三足烏(さんそくう)と習合、あるいは同一視されたのではないかという見解があります。
平安といえば、熊野が上皇・法皇がこぞって熊野に来た時代です。
熊野は神聖な国とされていましたので、八咫烏が神聖な鳥として崇めらたのは、自然なことだと思います。
三本足にすることによって、その「神聖度」が高まったのでしょう。

2.もし八咫烏が万民を表すのであれば、日本国民全員が八咫烏ということになりますので、これは明らかに違います。

3.これは建造物を造った時のお話なので違います。屋根の意味ではありません。

4.父であるかどうかは分かりませんが、指導者ということであれば、神武天皇を導いたということから少し当てはまるかと思います。

5.「民を教え、導くヤシロ」の、「ヤシロ」の部分が違います。
強引に解釈して、「ヤシロ」を「神の依代とする肉体(カラス、あるいは人)」とすれば、なんとなく辻褄は合います。

もう一度1に戻ります。
以前の記事「ヤタの鏡②」に書いていますが、長さの単位を決めるために八十万人の平均身長を測り、そこから導き出された単位が「タ(咫)・約160cm」でした。

ということは、この場合の「ヤタ」とは、やはり人のことを指すのだと思います。
そして、ヲシテ文字の「タ」は「人を導く」という意味があることから、本当に道案内を買って出た地元住民だと、私は思っています。

「神話だ」といって片付けるのは簡単ですが、その元となっているものは何かということを突き詰めていくのも、神話のルーツを探るという意味では、非常に面白いことだと思います。

私のヤタガラスの見解については、「古代史ホツマツタヱの旅⑤ 神武東征とヤタガラス」をご参照ください。

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