
勾玉。このブログを読んでくださっているあなたなら、おそらくどんなものかご存知だと思います。
しかし、姿かたちは知っていても、それがどんな意味を表すのかというところまでご存知ない方も多いのではないでしょうか?
今日はそんな勾玉についてお話をします。
勾玉とはトの教え
ホツマツタヱを読むと、勾玉はトの教えを形にしたものだという事がわかります。
では、その「トの教え」とは何でしょうか?
トの教えとは、初代アマカミ・クニトコタチが8人の子に授けた、この国を豊にしていくための理念です。
クニトコタチは次のようなお言葉を子らに伝えます。
あなた達の力でこの国を素晴らしい国にして欲しい。
まず先に行うことは民を豊かにすることです。 民の安定した生活こそが、この国の平和と安全をもたらすのです。
自分の身を惜しんではなりません。
私が教えた、木の実の栽培方法と、住居の建て方は、必ず役に立ちます。
この教えを持ってそれぞれが、創意工夫してこの国の発展に尽くしてもらいたい。
「まず国民ありき」
まさに今の天皇家にまで脈々と受け継がれている理念ですね。
さらに、ヲシテ文字の「ト」を見ると、「Y」といういう字を「□」で囲っています。
「Y」の二股に分かれている上部は「見える世界と見えない世界」を表し、「□」はハニ(土のように固まる)を表します。
なので、「見える世界と見えない世界がひとつになり固まる」という意味を表します。
私達の住む世界には、目に見える物はもちろん、風、空気、電波、心などのように目に見えないものがあります。
古代の人々は、その目に見えない世界も大切にしており、見える世界とともに重要視していたそうです。
これらの世界を2つに分けると、目に見える世界を「ヲ(陽)」とすれば、目に見えない世界は「メ(陰)」となります。
勾玉は実は「円形」?
さて、「陰陽」といえばこの図を思い浮かべる方が多いと思います。

元来、これは中国の思想ではなく、日本にあった「ヲとメ」の思想が中国に渡り「陰陽」として解釈されたというのが本当のところだそうです。
この形、片側だけ見るとよく分かると思いますが、まさに勾玉です。
なので、勾玉は本来、このような形をしており、片方は目に見えない世界を表しているので、形式上片方が見えていない・・・これが勾玉だということです。
いかがでしたか?
このお話を信じる信じないはさておき、ひとつひとつの意味が分かると、まさに「目からウロコ」ですよね。
お客様から質問を受けた際や、三種の神器の説明をする時などに役立ててください。

勾玉のモチーフに動物の牙・爪説や月説、胎児説等々あげられていますが、生き返るようなヤマネの冬眠覚醒の姿を模した「勾玉ヤマネ説」を提唱しています。
ヤマネは哺乳類でも完全冬眠(体温を氷温にまで下げる)する数すくない生理を持つ動物で、冷たく死んでいると思ったヤマネが小一時間で覚醒し始め、体温を戻し動き出した様子に当時の人々が仰天し、その生命力の「命の再生」にあやかりたいと勾玉に模したと思っています。
参考映像 動物の冬みん 学習研究社製作(NPO法人 科学映像館)
https://www.youtube.com/watch?v=MwQLp2qc3q8&t=518s
またヤマネは東アジアでは日本にだけしか生息していない日本固有種で、勾玉のデザインも中国大陸の玉にはなく日本オリジナルと知り、ヤマネとの共通点と感じました。
しかし生き返りを容認しない仏教伝来と大和朝廷内の覇権争いで推仏派の蘇我氏に排仏派の勾玉やその代表的な材料のヒスイの痕跡は出てきません。
以上の点から勾玉ヤマネ説はどうでしょうか?