ガイド業務と車の運転

今日は「ガイド業務と車の運転」と題してお話します。

スルーガイドで他府県からお客様をお連れする場合は別として、地元のガイドが熊野古道の案内をする時に、なくてはならないものが車です。

熊野は公共交通機関はあるものの、運行頻度が少ないので、集合場所、あるいは解散場所までの車での移動は必須となります。

スルーガイド以外のデイガイドでは、和歌山県在住のガイドは車がなくてはガイドができません。

気をつけなければいけないことは、何と言っても安全運転です。
しかし、一口に「安全運転」と言っても、どこを注意すればいいのでしょうか?

集合時間の最低20分前には現場に到着するように家を出る

まずは案内前についてです。

ガイドの中で、時間にルーズな人がいます。
集合時間のギリギリに来る人です。
あなたも経験があると思いますが、時間ギリギリに目的地に到着するというのは、それだけで精神的な余裕がなくなります。

時間に間に合わないかもしれないという焦りから、スピードも出してしまいがちです。
スピードを出すということは、余計に判断力と集中力が必要になってきます。
この時点で、目的地に到着する前から精神的に疲れてしまっています。

また、この余裕のなさが焦りとなり、事故を引き起こしてしまう可能性が大いにありますので、少なくとも集合時間の20分前には到着するように家を出ましょう。

早く出ることにより、万一忘れ物に気づいた時などは自宅から近ければ取りにも行けますし、事故渋滞に巻き込まれた場合でも迂回路があれば間に合うかもしれません。

そもそも、ギリギリに家を出る人って、そういった「まさか」を想定できておらず、「危機管理」という認識に欠けていると言えます。

以前、どことは言いませんが集合場所までの運転中に、後方からものすごい勢いで追い越していった車がありました。
私が目的地に到着するとさっきの車がいて、すでに運転手は車から降りていました。
その姿は、皆地笠に「◯◯語り部の会」と書いたシャツという「お馴染み」のいでたちでした。
このおばさんを見た時、プロとしての意識の低さに軽いショックを覚えました。

金額の多い少ないは別として、お金を頂いている以上はプロなのですから、ガイドの前後にもプロとしての意識を持つべきでしょう。

眠くなったら迷わず寝ろ

次に案内後についてです。

あなたにも経験があると思いますが、案内が終わると肉体的にも、精神的にも疲れ切っています。
また、案内終了後は気が張っていて自覚がなくても、車に乗ってしばらく運転をしていると急に睡魔に襲われることがあります。

特に「マイクロスリープ」と呼ばれる、意識をしていない短時間の睡眠はかなり危険です。

あなたも経験があるかもしれませんが、「気づいたら景色が変わっていた」ということはありませんか?

それがマイクロスリープです。

私は自宅が白浜なので、本宮まで約1時間、新宮まで約2時間、那智勝浦までは約1時間30分かかります。
往復するわけですから、この倍を運転するわけです。

行きはそれこそ気が張っているので眠くなることはまずありませんが、問題は帰りです。
緊張から開放されて気が緩みがちになり、道中で眠くなることはこれまで数え切れないほどありました。

こういった場合、私は駐車できる場所を見つけたらすぐに入ってシートを倒して眠るようにしています。

一番危険なのは、「道の駅すさみ」から白浜までの紀勢道です。
ひとたび眠くなると、駐車できるところはまずありません。
なので、一旦道の駅で休憩して眠気があれば休んでから紀勢道に乗るようにしています。
ほとんどは、仮眠をすれば眠気は飛びますが、眠気が取れない場合があります。
そんな場合は、迷わず国道42号線(いわゆる「下道」)を通りって帰ります。
国道であれば、万一眠くなっても駐車できる場所はたくさんありますからね。

車内で眠る際の注意点として、

■ロックをする
■真夏以外はなるべくエンジンを切る

という点です。

ロックは言わずもがな、防犯のためです。
仮眠中にドアを開けられ、バックバックを奪われるかもしれませんし、女性なら襲われる可能性もあります。
あなたが武術の達人でない限り、ドアロックをして仮眠しましょう。

エンジンをかけたまま眠ると、排気ガスが車内に入ってくる可能性があり、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。
どうしてもエンジンをかけたまま眠らなければならないのであれば、外気導入は避け、室内循環に切り替えておきましょう。

また、エンジンを切って仮眠をするもう一つの理由は、長時間眠ってしまわないようにするためです。
長時間眠ってしまうと、判断力が鈍り余計に危険になります。
車中泊をするわけではありませんから、エンジンをかけてエアコン使って快適に眠る必要はありません。

仮眠と言ってもせいぜい30分程度です。
冬でも防寒着を着て眠れば問題ない場合が多いですし、眠っていて寒ければ自然に起きます。
できることならエンジンは切って仮眠しましょう。

あと、重要なのは、仮眠が終わってもすぐに運転しないことです。
一度外の空気を吸って体を動かすなり、トイレに行くなり、自販機で水を買うなりして、引きずっている眠気をリセットしましょう。

運転中に眠くなった場合は?

睡魔は突然襲ってくることがあります。
駐車場所を探すにも、なかなか見つからない場合もあります。
そんな場合はどうすればいいのでしょうか?

私は次のようなことを試して頑張っています。

■カフェインを摂る
■窓を開ける
■大声で歌う
■ハンドルを一定時間強く握る

しかし、これらは所詮一時しのぎです。
一定時間が経つと、また眠気が襲ってきます。
やはり根本の原因を取り除かないと解消されない場合がほとんどですので、仮眠に勝る対処法はないでしょう。

また、「カフェイン」といっても、コーヒーの場合に注意しておかなくてはならない点があります。
砂糖が大量に入った缶コーヒーなどは、砂糖のせいで余計に眠気が増しますので、ブラック一択です。
また、誤解を生みやすいのが「微糖」です。
「微糖」とは言っても、「微糖」に明確な基準がないため、結構砂糖が入っていたりしますので、微糖もバツです。

「眠くなるのはエネルギーが足りないからだ!」と砂糖を摂ることは止めましょう。
逆効果です。
それなら、ブドウ糖タブレットです。
ただし、ザバスのような純粋なブドウ糖です。
市販のものは砂糖が大量に入っているものがあるため、注意が必要です。

まとめ

今日のまとめはいたってシンプルです。

1.集合時間の最低20分前には到着するように自宅を出る
2.眠くなったら迷わず眠る

眠くなったら仮眠を取る。これ以外に方法はありません。
仮眠はせいぜい30分以内にしてください。

以上、ご参考にされてください。


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