野生動物に餌を与えてはいけない

時折、野生動物に餌を与えている人を見かけることがあります。
熊野古道沿いでも、トビに餌を与えている地元の人を見たことがあります。

しかし、野生動物はもともと、自分の力で餌を探して得ることができるものです。

それを、人間が安易に餌を与えることによって味をしめ、人への警戒心がなくなり、人に怪我を負わせる事件も発生しています。

普通、野生動物は人を警戒して寄ってきません。

野生のサルは人を見れば逃げていきますが、餌付けされたサルは人に寄ってきます。
餌を持ったままあげないでいると怒り始めます。

当会の会員が近露の河原でお弁当を食べている時に、トビにコロッケを奪われたそうです。
幸い怪我はなかったそうですが、一歩間違えればトビの鋭い爪で大怪我をしていたかもしれません。

白浜や新宮城跡でも、同じような被害が起きています。

原因は人の餌付けです。

白浜では、釣り人がイカ釣り用の余ったアジをトビに与えているところを見たと、たまたま居合わせた観光客から聞きました。

野生動物がひとたび餌付けの味を覚えると、自分で餌を探さなくなります。
また、人を「警戒する対象」から「餌をくれる対象」へと変わるため、人への警戒心が薄れます。
警戒心が薄れた結果、人を襲ったり、民家の中にまで入って食べ物を漁るという行為に発展します。

また、人間が食べる食べ物は野生動物の体には合わないこともあります。
結果的に免疫力が下がり、病気を起こしてしまうこともあるようです。

直接的ではなく、間接的に餌付けをしている場合もあります。

熊野古道では、食べ物を古道沿いに捨てる行為がそれにあたります。

以前お客様から、
「バナナの皮を山に捨ててもいいだろう?」と聞かれたので、
「ダメだ」と答えると、
「自然に還るからいいだろう」と食い下がってきたので、
「そのバナナの皮を捨てることによって、古道にイノシシなどが出てくることになる」と言ったら納得してくれました。

食べ物は自然に捨てないようにしましょう。

こうして餌付けをすることによって人に危害をくわえた結果、悲しい末路をたどる動物もいます。
森の動物に餌を与えないで 一本のソーセージが招いたヒグマの最後

こちらの記事もご参照ください。
動物の餌付けがどのような問題を引き起こすか、詳しく書かれています。
野生動物への餌付けと問題点について

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