料金の安い依頼は勇気を持って断れ

高野・熊野地域通訳案内士の口述試験が終わり、徐々に結果の通知が来ているようですね。
今回晴れて合格された方は、「よし、これからガイドで活躍するぞ~!」と意気込んでいると思います(ちょっとわたしの希望が入っていますが)

今日はそんな方向けの内容です。

今回は、「料金の安い依頼は勇気を持って断れ」についてお話しようと思います。

以下の3点について深堀りしていきます。

  • 料金が安い=経験がない=質が低いと見られる
  • 料金が安い依頼は面倒な客が多い
  • 料金が安い依頼は、お客様の質もそれなりに落ちる

料金が安い=経験がない=質が低いと見られる

あなたは、いざライセンスを取得され、これから活躍しようと思ってはいても、「では、ガイド料って、いったいどうやって決めるの?」と思われているかと思います。

一応「相場」というものがありますが、はっきり言って法律で定められているとか、決まりきった定義があるわけではありません。

相場としては、

  • 半日(4時間まで) 15,000円~20,000円
  • 一日(6時間~8時間まで) 30,000円程度

としている方や団体が多いようです。

たとえ、初心者であっても、「自分はまだまだ経験不足だから」といって、安易に自分を安く売ってしまわないことを強くオススメします。
以前の記事にも書きましたが、値段は経験を積むごとに追いついてきます。

注意すべきことは、
「追いついてきた質が、価格を追い越す努力を絶えずすること」です。
経験を重ねていくと、「価格に自分が追いついてきたな」という感覚を感じるようになってきます。
そこで満足していては、「並のガイド」になってしまいます。
「価格を追い越す努力」は、常に意識することが大切です。
それには必ず、ガイドのあとで振り返りをします。
振り返りについては、また機会を改めてお話しさせていただきます。

経験がないなら、他の自分が得意としていることを売り出すといいと思います。
みなさんには、かならず得意な分野というものがあり、それについては他の人より自信があると思います。
「人を笑わせること、楽しませることは誰にも負けない」
とか、
「地域の食べ物やそのレシピについて詳しい」
とかでもいいと思います。

あなたもぜひ強みを見つけてそれを売りにしてみてください。

値段を安くすることは、一番安易で稚拙な方法で、最終手段と心得てください。

料金が安い依頼は面倒な客が多い

最近、とある旅行会社から問い合わせがありました。
具体的な内容を列挙することは、だれがこのブログを読んでくださっているのかわからないので避けますが、たくさんの要望を提案しておきながら、こちらとしては受け入れ難い金額の提示でした。

私が担当していれば真っ先にお断りしていましたが、「面倒な客は断ってかまわない」ということを事務員に徹底していなかったために、問い合わせを受けた事務員が「何とか契約にこぎつけないと」という気持ちから対応をしてしまったことが原因で、金額交渉でも難航し、行程案は二転三転し、残業をしてまで対応していましたが、結局キャンセルされました。

最初の金額交渉の段階で断っておけば、無駄な時間や労力を費やすことはありませんでした。

同じ「旅行会社」といっても、富裕層を対象にしているところもあれば、単価の安い旅行を取り扱っているところもあります。
だいたい、会社名を聞くと、その旅行会社がどんな旅行を取り扱っているのか判断できる時もあります。
それがお断りするかどうかの、一つの判断基準になったりします。

これは、旅行会社だけの話ではありません。
次の話にもつながってくる内容ですが、個人からの問い合わせでも同じことが言えます。

その依頼を受けるか受けないかは、金額交渉の段階で判断すべきです。

料金が安い依頼は、お客様の質もそれなりに落ちる

問い合わせが旅行会社であれば、ガイドをする人にとっては、当日のお相手はもちろんそな旅行会社からのお客様であることから、ガイド自体は楽しくできたりする場合があります。

これが個人からの問い合わせとなればどうでしょうか?

「金持ち喧嘩せず」という言葉がありますが、ガイドを雇うという時点で、ある程度収入に余裕のある方が多く、そういった方は心にも余裕がある方が多いです。
もちろん、どの世界にも例外はありますので、すべてのお客様がそういった人ばかりではないということも事実ですが、総体的に無理な主張などをぶつけてくる人は少ないです。

これは、ガイドの世界だけではなく、どの業界にも言えることです。

私は以前、ガイドになる前は、とある店で働いていまいた。
その業界は価格競争の激しい業界で、1円でも安ければそっちに流れてしまうようなところでした。

そんな業界も、ある時期までは価格が安定していて「儲かる」という印象が強かったのですが、たった一つの安売り業者の参入で価格が暴落し、私が働いていた店もそれに対抗するべく、その地域の同業他社よりもずっと安い価格で販売を始めました。

はっきり言って、売れば売るほど赤字でした。

料金を一番安く売ることで、お客さんの数や売上高は増え、その地域での売上高が一番になったこともありましたが、それに比例して「面倒な客」が増えました。
「○○(商品名)は安いのに、何で他の商品は高いのだ?」とか、
「こんなお願いがあるんだけど、無料でやってくれ」など、忙しい割に利益が上がらない、そういった状態が続きました。

もはや「客」とはいえない状態です。

そういったお客さんは、その店が提供する価値を見ているのではなく「値段」しか見ていません。
なので、値段が他店より少しでも高くなると、もう来てくれません。
現にその店も、その後値段を上げると、そういったお客さんはほとんど残りませんでした。

「お客様は神様」の意味を履き違えている人が多いです。
お客様が必要とされているもの、あるいはお客様が抱いている問題を、こちらは提供、あるいは解決することによって価値が発生し、その対価として料金をいただくわけです。

「お金を払う側が偉い」みたいな態度を取ってくる人ほど、面倒なことが後々発生したりします。

こちらだって、お客様を選ぶ権利はあります。
強気に(しかし丁重に)お断りしても何ら問題ありません。
逆にそういう態度を取ることで面倒な客との境界線を張ることができる上に、あなたの価値は上がります。
「面倒だな、お客様だから仕方ないな」と思いながら仕事をするより、どうせなら楽しく、きちんとした対価をいただきながら仕事をしたいですよね。

まとめ

今日は「料金の安い依頼は勇気を持って断れ」をテーマにお話しました。
今日の話をまとめると、

  • 料金が安い=経験がない=質が低いと見られる
  • 料金の安い案件は面倒な客が多い
  • 料金の安い依頼は、お客様の質もそれなりに落ちる

自分の安売りは稚拙な方法で最終手段であること、安い案件は面倒な要望が多かったりするので、金額交渉の段階で早めに判断すること、料金の安い依頼の場合、お客様の質はそれなりに落ちることについてお話しました。

「あ、ちょっとこの依頼(お客様)は面倒だな」と感じたら、料金交渉の段階でお断りしましょう。

私が読んだ本で、価格決定についての良書がありますので、興味のある方はこちらにリンクを貼っておきます。

・なんでその価格で売れちゃうの?
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・絶対儲かる値上げの仕組み、教えます
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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