宗教
日本にも神道、仏教などが定着しているように、海外でもその国が大多数を占める信仰があったり、あまり多くはないが熱心に信仰している方がいらっしゃいます。
祈りへの理解
なかでも、祈りに対する理解は必要です。
イスラム圏やキリスト教のお客様などがそうです。
イスラムでは一日に5回の祈りの時間があります。
国際空港などに行くと祈り部屋が設えてありますよね。
ただ、これも信仰の度合いによって違うようで、あるお客様をご案内している時、「案内中に祈りの時間が来ると思いますが」というと、「大丈夫、今朝まとめて5回してきたから」とおっしゃったお客様がいました(笑)
「え?それでいいの?」とこちらが驚いたくらいです。
キリスト教などでは、敬虔なクリスチャンであれば、食事の前はもちろん、朝の出発前に円陣を組んで祈り始めます。
・・・その間、私は待ちぼうけです(笑)
食事制限
また、仏教、ユダヤ教などでは信者にもよりますが中には厳しい食事制限をしているお客様がいらっしゃいます。
ただ、そのようなお客様は事前に情報がある場合が多いので、旅行会社などからの書類をチェックしておくと良いでしょう。
中には蓋を開けてみなければ分からない事がありますが。
その他
その他、意外に神経質なお客様が多いということが挙げられます。
こういったお客様のニーズに応えられるように以下のようなものを用意しておくといいと思います。
ただ、各自で持ってきている場合が非常に多いですが。
手洗いジェル
おそらく、旅慣れているお客様が多いからなのかもしれませんが、特に衛生面において神経質なお客様が多いです。
日本人であればお弁当を食べる時にそのまま弁当箱を開けて食べ始める人が多いと思いますが、海外のお客様は手洗いジェルなどを出してくる場合が多いです。
消毒液
消毒液は、怪我をした際に必要なので絶対に常備が必要です。
あと、これは私の感覚で言わせていただきますが、怪我をした場合なども、消毒液を欲しがる人が多いです。
少しの切り傷程度でも欲しがる人がいるので、小さころから怪我ばかりして放っておけば治っていた私にとっては、初めのうちは理解しにくい感覚でした。
これはやはり、衛生状態の良くない各国を旅行した先で得たお客様の知識なのでしょうね。
日焼け止め
欧米のお客様は特に日焼けには弱いです。
男女問わず結構日焼け止めを塗ります。
5月のある日、岩上峠でタンクトップと短パンで歩いている女性二人組に会いました。
その後彼女らに本宮大社で再び会いましたが、すでにゆでダコ状態で痛々しかったです。
ミネラルウォーター
これは私の経験ではなく当法人のガイドから聞いた話ですが、お客様が怪我をした時、持っていた水で傷口を洗い流そうとした際「それは何の水?」と聞いてきたそうです。
そこで「水道水です」と正直に答えたところ「あなたは水道水を消毒に使おうとしているの?」と言われたそうです。
現在の日本では水道水=きれいというイメージがありますが、他国ではいまだに上水道の設備や衛生状態が整っていないところが多いので、必ずしも水道水=きれいというイメージではないようです。
なのでこのお客様は水道水を消毒に使うことに対して懸念を示したようです。
「日本の水道水はきれいなので大丈夫です」と説明すると納得してくれたようですが、やはりそのお客様にとっては気持ちの良いものではなかったかもしれません。
私は常にバックパックに新品のミネラルウォーターの予備を1本入れています。
怪我をした時に砂などが入っている場合は、消毒液では追いつかない場合があります。
こんな時は新しい水だということをアピールする意味で、お客様の目の前でキャップを開けて見せ(封を切る音が鳴りますよね)、その水で傷口を洗浄すると安心されると思います。
また、お客様が水を飲み切ってしまった時に差し上げることができます。
体力
よく友達や知り合いから「外国人って、体格が大きいし体力があるから付いていくのが大変でしょう?」と聞かれます。
確かにそのような場合もありますが、ガイドを雇うお客様というのは、あまり体力に自信のない方が多いです。
なので、大体のお客様は歩くスピードはさほど速くありません。
また、年齢も関係ありません。
70を過ぎた人でも健脚な方は大勢います。
以前小雲取越を案内する時「歩く前に朝2kmジョギングしてきた」とい75歳の強者カップルがいらっしゃいました。
一方で、20代でも大雲取越に9時間かかったお客様もいます。
地域別で言えば、シンガポール、香港のお客様は石畳の下り坂では極端にスピードが落ちる傾向が強いです。
これは、普段周りにそういった場所がなく、歩き慣れていないためだと考えられます。
