リスクと注意点①
募集型と着地型、客層の違い
旅行は大きく分けて募集型と着地型に別れます。
募集型とは、決まった行程に対して文字通り募集をかけ、不特定多数(もちろん定員はあります)が参加するツアーです。
着地型とはいわゆるオーダーメイドツアーで、依頼者の要望を聞きながら行程を作成していきます。
この場合は少人数で、例えば家族であったり、会社の仲間だったり、友達同士という場合が多いです。
問題なのはこの2つの旅行に参加する客層が違うということです。
募集型は見ず知らずの人が参加するため、参加者同士の信頼関係や友情などはもちろんありません。
集まってくる人の要望も様々であり、「私」が第一の外国人が集まってしまうとどのようなことになるか、ある程度想像できるかと思います。
毎回そういうわけではありませんが、意見が対立したり、ガイドの言うことを聞かなかったりする傾向が強いです。
この「エゴ集団」をまとめることは、なかなか至難の業です。
一方、着地型はというと、参加者はすでにお互い知ったもの同士であるため、信頼関係や友情は出来上がっています。
なので、例えば、誰かが遅れてしまっている時などは、自主的にその人を待ってくれることが多かったりします。
また、信頼関係が出来上がっているので意見もある程度の妥協を見せ、まとまりやすい傾向にあります。
たまにガイドの方から聞く話でクレームが多いのは前者、募集型のツアーです。
募集型は参加人数を多めに取るため、ただでさえ「私」が強い人間が大人数集まれば全員の要望に沿うことなどできません。
そんな人からクレームがあがってくるようです。
私が思うに、外国人にはこの募集型ツアーは向いていないと思います。
訴訟問題
幸い、私も私の団体のメンバーにもこういった経験はありませんが、訴訟に対する心構えも必要です。
特にアメリカなどでは訴訟を起こすことが日常茶飯事とされていますので注意が必要です。
当法人では、ツアー前に誓約書にサインをしてもらいます。
訴訟に発展するかどうかは、危険と想定されるところできちんとガイドが注意を促していたかどうかによると思います。
例えば、石畳の下り坂の前に一旦止まって、全員が集まってから注意を促すくらいのことはやっておいたほうがいいです。
歩きながら「Be careful」と言うだけではきちんと伝わっていない可能性があります。
「滑るので注意が必要」「石の縁に足をかけて下りる」「サイドに石畳がない所はそこを歩く」などを付け加えておけば申し分ないでしょう。
あとは横断歩道を渡る時とか、木の根がたくさんあるところではつまずかないようにとか。
また、木の根やグレーチングは雨が降れば滑るのでそういったところにも注意が必要です。
普段からこういったところに常に意識を置くことで大難を小難に、小難を無難に変えることができるようになると思います。
下見をされるときなどはそういったところにも注意されることをお勧めします。
