
稲作が日本人にとって、最も重要なことがありました。
日本は古来より台風、洪水、火山の噴火など、災害の多い国です。
その災害がひとたび起こってしまうと、今まで食べられていたものが食べられなくなってしまいます。
今であれば冷蔵庫に食料を保存することができますが、当時はもちろんそんなものはありません。
その災害に備えて4年5年と食料を蓄えておく必要がありました。
長期に渡って保存できる唯一の食料が米だったわけです。
今スーパーなどで売られている状態、つまり、精米した状態のお米であれば日持ちはしませんが、籾のついた状態であれば、味は落ちますが20年経っても食べられるそうです。
どんなに凶作になっても、どんなに災害が起きようと、お米さえあれば何とか食いつないでいくことができます。
これが日本の文化の中心に据えられるようになります。
そしてこれが、日本建国の理由になります。
当時、近畿地方では色々な問題が起き、飢饉の状態にありました。
一方、九州や四国にはお米がたくさんありました。
そこで神武天皇は、お米が食べられなくなった地域に、お米が多いところから米を融通するシステムをお創りになられます。
こうすることによって、日本国民全員が一つの家族としてお互いに助け合おうではないか、というのが日本の建国宣言なのです。
世界には様々な国がありますが、それらは制圧・征服・粛清・王権の強化というところから始まります。
あるいは、独立するために戦争をして自由をもぎ取るんだというところから始まります。
世界で唯一日本だけが、お互いが助け合うために国家がつくられました。
他国とはそもそも、国家成立の経緯がまったく違うということです。
これが神武天皇の即位以来、2680年ほど前から続いています。
そんな国に生まれた私たちは、本当に幸せだと思います。
