♪紀ノ川は今日も〇〇〇〇海に~♪
和歌山県民ならだれでも知っているこのCMソング、この「〇〇〇〇」に入る言葉は何でしょうか?
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正解は「輝く」です。
でも、99%の人は「流れる」と答えます。
「え?ウソ?流れるやろ?」
と思われた方、全体の歌詞をみれば一目瞭然です。
紀ノ川は今日も輝く海に
変わらぬ微笑み浮かべ
夢見て流れる
この「輝く」の代わりに「流れる」を入れれば明らかに意味がおかしいですよね。
「変わらぬ微笑みを浮かべて、夢を見ながら、輝く海に紀ノ川が流れ込んでいる」という意味です。
修飾が長すぎて意味を取りにくいことが「流れる」という誤解・思い込みにつながっているのでしょうね。
前置きが長くなりましたが、何を言いたいかと言えば「既成概念」についてです。
鴨頭嘉人氏のVOICYより要約してご紹介いたします。
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サイゼリヤの社長(?)の発言で、「消費者の給料が上がっていないのだから、値上げはしない」とあったが、サイゼリヤの従業員でイキイキと働いている社員はいるか?
サイゼリヤは現在「増収減
益」
売上が上がっているが利益は下がっている。
物価高なのに値上げをしなければ利益は減るに決まっている。
(この状態のままで)利益が減ればお客様の数を増やすしかない。
仮に、お客様は喜んでいるとしよう。
しかし、会社は利益が出ていないから不幸。
スタッフはお客様の数が増えているのに給料が上がらないから不幸。
お客様しかハッピーになっていない。
持続可能なビジネスというのは、
- お客様もハッピー
- 会社もハッピー
- 従業員もハッピー
これ以外にない。
中小企業は値下げも、現状価格の維持もNG。
低単価ビジネスも危険。
値上げするしかない。
JALはこの5年で初めての減益。
しかし売上高は過去最高。
「売上を追うな、利益を追え」
JALは売上高11%増。
上場以来過去最高。
特に国際線の売上が13%増で顕著。
しかし、利益は39%減。
大企業ならまだしも、利益率が一桁の企業なら倒産。
ビジネスはキャッシュが切れたらゲームオーバー。
それ以外は「試合続行」なのだ。
つまり、「増収減益」も「減収減益」もNG。
「増収増益」と「減収増益」はOK。
YAKINIKUMAFIA池袋店では直近の平均月商は1500万円。
客単価は2万円。
月間の来店者数は750人しかいない。
1日に直すと25人。
傍から見ると「暇なお店」
客席数は30席あるので、回転数は0.8。
しかし利益は300万。
これが客単価5000円の場合だとどうなるか?
1500万売ろうと思うと、月間来店者数は3000人。
1日に直すと100人。
約4回転しなければならない。
当然、営業時間は現行の17時~23時では無理。
11時~23時に変える必要がある。
そうなると、スタッフのシフトは9時~24時。
スタッフの数は4倍。
鍋を磨くのも4倍、グラスも4倍洗わなければならない。
トイレも4倍掃除しなければならない。
人件費は2倍で、運営レベルは下がる。
利益が減って、スタッフが疲れ果てて、顧客体験が落ちる。
だれも幸せにならない。
利益が減るということは会社が不幸。
スタッフが疲れるということはスタッフが不幸。
顧客体験が落ちるということはお客様が不幸。
YAKINIKUMAFIAのスタッフの平均年収は0.8回転のお客様の数で678万円。
サービスは行き届き、グラスを洗う回数も気にすることなく、トイレもJAL以上に掃除が行き届いている。
会社が不幸であればキャッシュがなくなるから閉店、倒産。
スタッフが不幸であればどんなにお客様が幸せでも続かない。
持続可能なビジネスというのは、
- お客様もハッピー
- 会社もハッピー
- 従業員もハッピー
これ以外にない。
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2024年の当会の依頼件数は、2019年並みか少し減のペースで推移しています。
しかし、売上、利益は過去最高を記録しています。
ガイド料の値上げと固定費の徹底的な見直しによるものです。
2019年のままだとどうなっていたでしょうか?
依頼件数は増える、ガイドは忙しくなる、事務所は忙しくなる、しかしガイド料も従業員の給料も上がらない。
これでだれが幸せになっていたでしょうか?
いつか誰かが疲弊します。
何度もお伝えしているように、当会はどこの自治体の観光協会の傘下にも入っていません。
他のガイド団体さんの多くは、事務的な対応を観光協会のスタッフが担っています。
観光協会の傘下に入っていない団体さんでは、会員さんが持ち回りで事務所に出向くという形で運営しているはずです。
おそらくボランティアか、お小遣い程度の金額をもらっている程度でしょう。
そしてそのうち「私たちは遠いから免除してほしい」と言い出します。
だれかが疲れてくるんです。
事務所を構え、従業員を雇って運営しているガイド団体は、和歌山県では当会くらいでしょうね。
きちんと給料を出して、ガイド料を支払っても運営できる体力を得るには、10%や15%の手数料で賄えるはずがありません。
以前もお伝えしたように、粗利率20%以下のビジネスは成立しません。
直接依頼を貰う方がもちろんガイドさんに入る金額は上がります。
しかし、顧客とのやり取り、行程の作成、自前の請求書の発行、立て替え費用の計算、顧客別の入金確認などの手間と時間を考えれば、ガイドだけに集中した方が時間単価が高かったりします。
たまに「ガイド料が安い」とかいう人がいますが、どこと比べて「安い」と言っているのでしょうか?
例えば、発心門王子~本宮大社では、一番低い料金でみなさんにお支払いする金額は16,717円です(源泉徴収前)
案内時間を約4時間とすると時給は約4000円になります。
もちろん交通費や現地までの時間を入れればもっと単価は下がりますが、時給4000円のアルバイトって他にどこかありますか?
同じ業態で、日本語の語り部団体さんでこれくらいの金額をもらえていますか?
それも面倒なお客様とのやり取りなど一切なしに、ガイドのみに集中できる環境にいながらです。
日本語での語り部団体さんでは、「(ガイドが決まれば)以後のやり取りはお客様と直接」のところが多いはずです。
また、これだけの依頼を貰えるのも「和歌山地域通訳案内士会」という看板があるからです。
今と同じ数の依頼を個人でもらおうと思うと、実績の積み上げと営業力が必要になってきます。
そういった手間と時間も節約できていることも頭の隅に入れておいてもらえたらありがたいです。
当会も経理の一切を経理会社に任せています。
もちろん数字の把握は私の方でも常にしていますが、経理は非常に煩雑で時間がかかりますので専門家に任せています。
お金はかかりますが、そのほうが本業に専念できる上に、かえって安上がりだからです。
それを「費用がもったいないから」と言ってケチって自分でやってしまうと、営業をする時間も、戦略を立てる時間も、アイデアを捻り出す時間も、組織内の法整備をする時間もなくなってしまいます。
経理の業務をやっても利益を生みません。
それなら、利益を生む方法を考える時間を確保するほうがよほど得策です。
ある会員さんから「よく色々なアイデアを思いつきますね」と言ってくれたことがありました。
「はい、常にだれよりも考えているからです」とお答えしましたが、まさに余計なことに時間を割いていないから、色んな思考を巡らせることが可能になるのです。
「(ガイド団体でも)事務員を雇えるもんなんや」という声も聞きましたが、違います。
「事務員を雇えるようにした」んです。
「ガイド団体は事務員を雇えない」というのは既成概念です。
まずはその既成概念を取っ払うことから、目的や夢の実現が始まります。
「でも」「だって」「難しい」「できない」は思考を止めます。
「どうすればできるか」を考えるとできるようになるものです。
お客様も、従業員も、ガイドも、私もすべてハッピーになれるようにこれからも頑張ります。
