年数より経験

お客様から必ずといっていいほど受ける質問の中に

How long have you been a guide?

というものがあります。

わたしは、今は正直に答えていますが、ぶっちゃけ、デビュー当時は「詐称」していました(笑)

ちなみに今年(2018年)11月9日で丸4年となります。

これが長いか短いかは意見の分かれるところだと思いますが、要は「年数」ではなく「経験回数」です。

先日の現場ウォークでの会話の中で経験年数を質問され正直に答えたところ、「10年くらいだと思っていました」とのこと。

年数でいうとまだ「ペーペーレベル」ですかね(笑)

これは運転技術と似ています。

あなたが2人のうち、どちらかに運転をお願いするとします。

一人は免許取得から30年だが、年に2~3回しか運転しない人、もう一人は運転歴は3年だけれど毎日運転している人。

あなたはどちらにお願いしますか?

毎日するような仕事、たとえば事務であるとか、物作りをしているとかならば「年数=経験」として測れると思いますが、お分かりの通りガイドも運転もどちらも経験回数による技術がものをいう世界ですので、安易に年数では測ることができません。

運転中に危険な目に遭うことによってそれが自分の経験値となり、次に同じことが起こりそうな状況になった場合に回避できたり、逆に美しい景色の中を気分よく運転する時の喜びを伝えることができるようになります。

ちなみにわたしは、昨年は130日、一昨年は150日程度ガイドに出ています。これは、10年の経験がありながら年に2~3回の実務経験しかない通訳案内士よりも確実に密度が濃いです。

すべては経験から。

机上の勉強からだけでは得られないものを、なるべく早く経験していただきたい。

その準備のお手伝いをさせていただくために、この講座が生まれました。

割引適用期間は今日までです。

https://mi-kumano.com/archives/37909

面接を終えました

去る7月22日、25日の2日間に渡って、面接希望者を対象に面接と現場ウォークを開催いたしました。

今年は9名の応募があり、7名まで終えました。

あとの2名については、現時点で実施日は未定ですが、7名の方々の意識の高さはすばらしいもので、今後の活躍が大いに期待されます。

しかしながら、面接の結果をお知らせしたあと、合格者には研修が待っています。

中辺路ルートだけでも知識や情報を入れることは並大抵のことではありませんので、新規入会者には、これからが本当の試練となると思います。デビューまではまだまだ長い道のりです。

わたしは、ガイドになるためだけに、1年の歳月を費やしています。

1年間、当団体でガイドになるために特化したプログラムで訓練させていただきましたが、これがなければ現在の自分のスキルはどうなっていたのか疑問です。

何度も頭を打ちながら、何とかここまで来ることができたのも、その訓練のおかげでした。

なので、今度はわたしがこれからガイドになろうとしている方々に、これまで少ないながら得た知識と経験を交えて、なるべく早くガイドになっていただきたいと考えています。

みなさんには同じことで頭を打ってほしくありません。それは、わたし自身が経験してきた苦い経験をお伝えすることで回避できます。

また、どうすればお客様が喜んでくれるのかもお伝えすることができます。

泳ぎ方を知らなくても、プールに放り込まれれば何とか泳ぐことはできます。

しかし、泳ぎ方を良く知っている人に教えてもらいながら練習をするのと、どちらが早く上達するかは聞くまでもないでしょう。

ライセンスを取ってからでは、デビューまで1年はかかると肝に命じておいてください。

もし、「そんなに待てない」と思われたなら、この講座はあなたにピッタリです。

https://mi-kumano.com/archives/37909

デビューは、今年ライセンスを取得して入会された方々と同じ時期になることでしょう。

熊野ガイド養成講座のお知らせ

あなたは次のうち、どちらになることを選びますか?

①高野・熊野特区通訳案内士になるために、来年ライセンスを取ってからガイドの仕事をしたい

②来年、ライセンス取得後すぐにガイドに出ることができるように準備をしておきたい

もし、あなたが①を目指しているなら、今日あなたに紹介する講座はあなたに向いていないので、このページを離れてください。

しかし、もしあなたが②を選んだならば、このまま読み進めていってください。

きっとあなたの役に立つでしょう。

講座の必要性

あなたは、ライセンス取得後、すぐにガイドに出ることができると思っていませんか?

特に熊野古道を歩きながらお客様を案内する時は、体力はもちろんのこと、知識(歴史・文化・習慣・生活・自然)、状況判断能力、コースの確実な把握(区間の距離と所要時間・危険な場所・トイレの場所・昼食場所・リタイヤポイント)、交通機関(時刻・乗り継ぎ・バス停名等)、万一お客様が怪我をされた場合の応急処置(普通救命講習ではない)など、実際にガイドに出るまでには多くの実践的なことを学ばなくてはなりません。

これは、1回聞いただけでは身につくものではなく、何度も何度も体に染み込ませて覚えていくものです。また、一口に「熊野古道」といってもコースが多岐に渡るため、すべてを網羅するためには当然相当の時間を要します。

ですので、いざライセンスを取ってからガイドになろうとしても、実際に案内に出ることができるようになるまでに1年ほどかかってしまいます。

わたしは、今までそういった方をたくさん見てきました。

そして、わたし自身がもどかしい思いをしていました。

「たくさんの経験をはやく積んで成長してもらいたい」

そんな思いから今回の講座の開講にいたりました。

講座の内容

この講座では、多岐に渡る現場に即した内容を、現場研修はもとより、座学でさらに深く掘り下げる内容を多く含んでいます。

1.座学(スカイプのグループ通話)【8月~9月】

①語り部手引き等によるガイドの基礎知識の習得

②ケーススタディ

③コース別の復習(現場研修終了後・8月~9月、12月~3月)

2.現場研修 【8月~9月、12月~3月】

①田辺駅=滝尻~高原

②高原~継桜王子

③継桜王子~発心門王子

④発心門王子~本宮大社

⑤赤木越え~大日越え

⑥速玉大社~高野坂

⑦補陀洛山寺~那智の滝

⑧大雲取越え

⑨小雲取越え

3.普通救命講習・応急手当講習 【9月・3月】

4.認定試験 【2月】

発心門王子~本宮大社

実際に会員や一般参加者を案内し、試験官から評価を受ける。合格すれば、Mi-Kumano認定ガイドになることができる。

講師

和田 良穂

受講期間

2018年8、9、12月、2019年1、2、3月の6ヵ月間

各日程については受講者と講師間で調整します。

募集期間

2018年7月23日~随時

受講料

40,000円

※ただし、7月23日~7月29までにお申し込みの方は

35,000円

受講資格

1.全国通訳案内士および高野・熊野特区通訳案内士の資格をお持ちでない方で、ガイドの意思がある方

2.熊野地域において外国語を用いて旅行客を案内している他の団体に所属していない方

3.受験しようとしている言語で、以下のいずれかの条件にあてはまる方

  1. 英検2級以上、あるいはTOEIC750点以上の資格を取得または取得見込みの方
  2. 実用フランス語技能検定2級以上の資格を取得または取得見込みの方
  3. スペイン語技能検定3級以上の資格を取得または取得見込みの方
  4. 中国語検定試験2級以上の資格を取得または取得見込みの方

4.スカイプを使用するため、期日までにアカウントを取得できる方

特典

1.Mi-Kumano認定ガイドの資格取得

2.Mi-Kumano主催の研修・イベントへの無料参加

3.入会希望者は2019年度の入会金・年会費無料(ただし、入会に際して役員会の審査あり)

4.入会後は、トレイニーとして現場に出て先輩ガイドの案内を見ることができる

お申込みはこちらから

すぐにガイドにはなれない

平成30年度・第7期 高野・熊野特区通訳案内士の受講者を募集する時期がそろそろ来ます。

例年通りだと、8月に募集が始まり、9月から第1回の講義が始まります。

講義内容はホスピタリティー、旅程管理、世界遺産地域の地理・歴史、現場研修などから構成されており、翌年3月の口述試験の受験には、県が実施する研修の受講と一定の語学能力が条件となります。

見事基準を達成し、口述試験に合格すればライセンスが交付されますが、ライセンスを取ってからガイドになろうとする方がとても多いです。

はっきり言います。

それでは遅いです。

個人差等もありますが、未経験者だとデビューまで約1年かかってしまいます。

熊野全体の知識は県の講義でも教えてはくれますが、古道の細かいスポットに対する知識(道中の説明、スポットからスポットの所要時間と距離、トイレの場所、リタイヤポイント)、弁当を食べることが出来る場所(場所によってはレストラン)、宿の場所・情報、季節の花・草木、鳥、動物、昆虫、バスの運行時間と路線・行先・接続・・・

こういった、実務に関する内容は講義では教えてくれません。

また、現場研修では、ある程度の知識を得ることはできますが、大人数が参加するため(約40~50名)、説明を聞き逃したり、聞きたいことが聞けなかったりで、1つのコースを1回だけ受けただけでは絶対に身についていません。

なので、こちらとしても、あまりにも経験の浅いガイドをお客様に紹介するわけにはいきません。

もし、あなたが来年ライセンスを取ってからすぐにガイドに出ようと考えているなら、今から準備をしておかないと絶対に間に合いません。

今年より、Mi-Kumanoではライセンス取得後すぐにガイドに出ることができるような研修制度を検討中です。

内容が固まりましたらこのページでお知らせいたしますのでお楽しみに。

お勧め書籍①歴史編

ガイドをするにあたって役に立つ本・おススメの本をご紹介します。

今日は歴史編です。

1.現代語 古事記 著者:竹田恒泰

明治天皇の玄孫・竹田氏による古事記の現代語版。

熊野の歴史とも関係がある部分もある上、日本人なら絶対に読んでおくべき本です。

外国のお客様でも岩戸隠れの話を知っていたり、イザナギ・イザナミの国生み、黄泉の国の話などを知っている方がいらっしゃいます。

当の日本人が「さあ・・・」「読んだことないんです」とは言えませんよね。

それもこれも、神話を駆逐した犯人がいたからなんですが・・・このブログの読者の方ならもうお分かりですよね?(笑)

伊勢の神宮の近くに「神宮会館」という宿がありますが、ここに泊まった際にこの本が部屋に置かれているのを見ました。

何でも竹田氏は、日本のホテルに古事記を置く活動をされているとか。

たしかに、日本では聖書を置くならむしろ古事記を置くべきですよね。

本書では、文中で重要な神様の名前を太字で表示したり、まとまった分量で説明が必要な箇所については竹田氏の解説が挿入されていたりと、「古事記は難しい」という概念を覆す、初心者でも非常に分かりやすい内容になっています。

古事記でまず読む気を削がれるのが、おびただしい数の神様の名前です。全部頭に入れようものなら、何年かかることやら・・・

竹田氏も本書で記しているように、再び同じ神様の名前が登場するのは1割未満。「読んだら忘れろ」です。

また、「神武天皇は実在したか」についても言及されており、竹田氏の意見には納得させられました。

2.熊野御幸 著者:神坂次郎

現在中古品しかありません。

1201年、後鳥羽上皇の熊野御幸に供奉(ぐぶ)した歌人・藤原定家が記した日記をたどりながら解説していく。

定家の道中の苦労話や人間臭さが伝わってきて興味深くスラスラ読めます。

また、ガイド中に所々で定家のエピソードを入れると案内に幅が出てお客様も喜んでくれます。・・・話を聞いてくれるお客様に限ってですが。

大雲取越、小雲取越については、あまり熊野御幸記にその記述がないため、定家にまつわる話は少ないですが、代わりに様々な伝承を紹介していて、こちらの話も面白いです。

個人的には熊楠が語る妖怪「一つだたら」の話が好きです。

那智大社から大雲取越に入り、約40分上ったところに那智高原という公園があり、そこの案内版にも一つだたらの話が紹介されていますが、熊楠の話は物語になっているので、こちらのほうが断然面白いですね。

ただ、これを英語に訳すことは非常に難しいですが。

3.和英 日本の文化・観光・歴史辞典

通訳案内士必携の辞典。

タイトルにもあるように、歴史のみならず日本の文化や観光まで幅広く網羅した一冊。ただ、歴史よりも文化・観光に重点を置いているので、歴史を学ぶには物足りませんが、ここまで幅広く日本のことを和英で解説している本は他には見当たりません。

また別の機会にご紹介させていただきます。

ガイド体験談②食事その2

また、これはうちのメンバーがガイドをした時の話ですが、甲殻類アレルギーのお客様で、弁当を手配する業者さんが勘違いしたのかどうかはわかりませんが、ご飯の上にデーン!とお頭つきのエビが乗っていたことがあったそうです。

普通に考えれば、エビを除けてご飯を食べればいいと考えがちですが、すでにエビのエキスがしみ込んだご飯もNGだったそうです。

さて、スルーガイドをしていて思うことが、

料理が豪華すぎる

という点です。

朝と夜、毎回のようにテーブルに並べられた豪華な料理。

もちろん色々な物を楽しむことはできますが、量があまりにも多く、毎回残さず全部食べようものならお腹が悲鳴を上げそうなくらいです。

これをスルーガイド中、毎日食べいて痩せるわけがありません(笑)

ほんとスルーが続くとかえって太ります。

ましてや、貧乏性?の私は残すことが大嫌いですので、お客様を待たせるような状況の場合を除いて、つい全部平らげてしまいます。

わたしのことはさておき、そのような料理を見て、必ずお客様から「日本人は毎日こんな食事をしているのか?」「Yoshiも毎日こんな料理を食べているのか?」「日本人は毎朝魚を食べているのか?」という質問を受けます。

・・・朝食に魚を食べている家庭がどれだけあるのか、興味はありますが(笑)

お客様は、もちろん日本のおいしい料理を体験したいとは思いますが、その一方で日本人の日常を知りたいという側面もあります。

だいたい、海外のお客様は熊野のみならず日本中を2週間程度(あるいはそれ以上)かけて滞在していますので、そのどこかで本当の日本人の日常が体験できる日を設けるべきだと思います。ぜひ、素朴な家庭料理を味わっていただきたいものです。

戦後GHQの統治下にあった日本は、アメリカで小麦の貯蔵量がだぶついていたことを背景に、日本人に小麦の消費を促すため、パン食を給食に導入しました。

これがすっかり定着し、現在では町中のいたるところにパン屋さんがあります。

その光景が意外だという印象を受けているお客様も多いです。

現在ではほぼ半数の日本の家庭が朝はパン食だそうです。

忙しい現代人にとって、パンは手軽に取ることができ便利ですよね。かくいうわたしも約10年前にご飯食に切り替えるまではシリアルやパンを食べていました。

面白いデータがあったので紹介しておきます。

若い年代ほど、朝食にご飯を取る傾向が強いようです。

http://tg-uchi.jp/topics/5140

これを読んでからご飯食に切り替えたあなた、多分お若いですよ(笑)

<編集後記>

つい先日、農業用の運搬機械(いわゆるモノラック)の脱輪を直す作業中に左手親指を車輪とレールの間に挟んでしまい、11針を縫う怪我をしました。

幸い、骨折もせず、腱も切れず(神経は切れていますが)縫うだけで済みました。

挟んだ時は「指をちぎった」と思いましたが。

親指って普段よく使う指なんだと、不便を感じつつ改めて実感している今日この頃です。

 

ガイド体験談②食事

クルーズ船のオプショナルツアーも昨日でとりあえず終了し、次回の秋までありません。これが終わるまでは気が気ではありませんでした。

今回は、岸壁対応なども含め、14名のガイドが新宮市などを舞台に活躍しましたが、無事に終了してホッとしています。

さて、今日は食事についてお話しようと思います。

海外のお客様はアレルギーを持たれている方が多く、特にスルーガイドでは朝食・夕食があるので気を遣います。

また、アレルギーとまでは行かなくても食事制限をしている方も多く、中には宗教上の理由から特定のものを食べない方もいらっしゃいます。

旅行会社さんとお客様とのやり取りの中で抜け落ちたか、伝え漏れか、はたまた急にお客様の好みが変わったのか(笑)どうかは分かりませんが、本来あるはずのないメニューがテーブルに乗っていることがたまにあります。いや、結構あります。

これがなかなかガイド泣かせの部分でもあります。

経験から以下のような事例がありました。

1.旅行会社さんが宿に伝えたのに、宿が把握していなかった(失念していた)

2.お客様は「旅行会社さんに伝えた」とおっしゃったが、旅行会社さんが把握していなかった(あるいはお客様が言ったつもりにでもなっていたのか?)

3.NGのメニューに追加が出た(旅行会社さんが把握しきれていなかった?)

案内中に会話をしていて食べ物の話になることがありますが、その時に「実は○○アレルギーだった」と判明することがたまにあります。

あらかじめ案内前には依頼書でアレルギーの有無を確認していますが、慌ててもう一度依頼書を確認することがあります。

そんな時は、その日の夕食に間に合おうが合わまいが、とりあえず旅行会社さんに連絡を入れ、翌日以降の食事についても変更をお願いするようにしています。当たり前ですが。

特に最近多いグルテンフリーは個人差が激しく、アレルギーを持っている方から、アレルギーを持っていないにしても普段食べていないから、突然それを食べるとお腹の調子が少し悪くなるとか、グルテンフリーだが味噌汁は大丈夫とか、細かい「OK/NG」が多く、よく聞いておかないと大変なことになりかねません。

中には「そもそもグルテンフリーって何だか分かってんの?」と疑いたくなるようなメニューがテーブルに乗っていたりします。そして、そのテーブルには「別メニュー」とご丁寧にプレートまで置いてくれています。

また、見た目が「グルテン」なら、お客様は食べようとしないことがあります。

そのお客様は、テーブルに出された天ぷらを見た瞬間キレそうになっていましたが、それが米粉で揚げたものだと説明をしても納得はしてくれず食べてはもらえませんでした。

その方は米粉の麺は食べるんですがね。

私が見たアレルギーの中で特に変わったものが「ヨウ素アレルギー」でした。

聞いたことがなかったので思わずネットで調べました。これも判別が難しいですよね。幸いこのケースは旅行会社さんとレストランの連絡がうまく機能していたので大丈夫でしたが。

こういった、「食べれば命にかかわる」という方もいる反面、中には「単なる好き嫌い」の方もいらっしゃいます。

日本に来て口に合わなかったものを「食べれない」と言った結果が上記の3になるのだろうと思います。中には、宿に配達された弁当をその場で開け始め、「これとこれだけ持っていく。あとは他のお客様にあげて」と宿に突き返していたツワモノもいました。

また、米を食べ慣れていない方は、連日の食事に米が出てくるとうんざりするようです。

特に弁当は「またおにぎりか?」なんて弁当箱を開ける前に話をしていることがよくあります。

日本人が海外に行って慣れない食事が続くと、ご飯が恋しくなるのと似ていますね。

長くなりそうなので一旦切ります。

ちょっと現実的な話をします。

これを読んでガイドになるのをやめようと思わないでください(笑)

ただ、やはりガイドを生業としている者が、どういった生活をしているのか、この職業をどう考えているのかを正直にお伝えすることも、今後同じような目的でこの世界に入ろうとしている方には必要だと思いますので敢えて書きます。

4月から始まった繁忙期も5月末で終わり、これから梅雨の時季は例年通りだと一気に暇になります(梅雨にも関わらず、今年はどういう訳か例年より依頼件数が多いですが)

その分6月にゆっくり休めたらいいのですが、ぶっちゃけそこまで稼げていない上に、毎月の住宅ローンが重くのし掛かっているため、毎年この時季は梅取りの手伝いに行っています。

私のガイド歴もこの11月9日を以って丸4年となりますが、色々試行錯誤をした結果、ようやく1年間の生活リズムが出来つつあります。

なにせ、ここ熊野で英語ガイドを生業としている先輩がいないため、私がある意味実験台になっている格好です。

この5月に、ある旅行会社のツアーリーダーさん(私と同じように英語ガイドを生業としている方)とお話をした際にも同じようなことをおっしゃっていたので、「どことも同じなんですね」と意気投合しました。

夏も熊野は閑散期に当たりますが、幸い白浜がありますのでこの時期は何とかなりますが、問題は1月2月ですね。

この3年間は、団体の年度変わりの前月・前々月に当たるので、料金の改定(これが大変でした)や、事務作業の見直し・改訂などで膨大な時間を費やし、他に働きに行くことができませんでした。来年の1月2月も恐らくそんな感じになりそうな気配がします。さて、どうやって生きていこうか・・・と今から考えています。

現在、冬の閑散期を乗り切るには、春と秋でいかに稼ぐかにかかっています。しかし、ツアーが同じ日に何本も重なることが多いので、ツアーに出ることが出来る日数は限られています。もちろん体は一つしかありません。

なので、閑散期にいかにお客さんを呼び込むことができるか、季節を問わず来てもらうにはどうしたらいいか・・・ということにも焦点を当てつつ、現在の料金体系のさらなる変更をしていかなくてはいけないと考えています。

現在の料金体系は、日本語の語り部団体から派生したものであるため、コースにもよりますが、通訳案内士の平均的な料金よりもかなり安い設定になっています。

「どうしてそんな料金でやっているんですか?8時間だと通訳案内士の相場は3万円ですよ。もっといただくべきです」

内閣府の方や通訳案内士に精通している大学の教授から言われた言葉です。

そもそも、語り部団体はボランティア団体から発展し、後から有料になった経緯があるため、謝金は驚くほど安い設定となっています。以前にも書きましたが、日本語の語り部団体に後継者が入って来ないのは、そこにも問題があると思います。

また、特に熊野のガイドは歩くことが基本ですので、体力も必要です。

はっきり言って、フル稼働で2ヵ月間、約40日ガイドに出れば、かなり疲労はたまります。ましてや、これは私の場合ですが、ガイドが終わってから事務処理やお客様対応のメールをすることが日常ですから、寝不足気味のまま翌日を迎え、また翌日は1時間あまりかけて運転をして現場に行きガイドをし、1時間かけて帰る・・・という日々の繰り返しになります。途中車で何度寝たことか(笑)

なので、いつまでこの状態を維持できるかは正直不安でもあります。

ガイドを通して得るものは大きく、視野も広がりますし、やりがいのある仕事であることは事実ですが、現時点では、それに見合うほどの収入はないということ、また、このままでは将来ガイドを生業としていこうとする人がいなくなってしまう危機感も感じています。

副業としてする人たちだけではお客様の要望にお応えすることはできません(副業をする人が悪いと言っているのではありませんよ)

なんか、暗い話になってしまいましたね・・・すみません。

現在、将来に向けて色々な考えがありますが、また具体的に形になればお知らせしようと思っています。

一休み

3月後半から本格的にシーズンに突入したガイド業務も、今週は一休み。

団体の代表としては、まだまだやらなければいけない課題があるので、今週はその処理と対応に追われていました。

しかし、今季ほどロング&タフなコースが続いた年も珍しいです。

3/29 滝尻~高原

3/30 高原~継桜王子

3/31 継桜王子~本宮大社

4/1 小雲取越

4/2 大雲取越

4/4 本宮ループ

4/5 果無越

4/6 大雲取越

4/8 滝尻~近露王子

4/9 継桜王子~本宮大社

この他に

4/3 発心門王子~本宮大社をはさんでいたので、おかげさまで出ずっぱり状態でした。

しかし、みなさん健脚で、予定通り、あるいは予定よりずっと早くにウォーキングを終了することができました。楽しかったです。やはりわたしは、机に向かってPCとにらめっこしているより、外に出てお客様と接する方が性に合っています。

また、今回はクルーズ船のオプショナルツアーで本宮大社と那智大社のバスツアーに出ましたが、みなさん上品ないい方ばかりで本当に楽しかったです。

お客様からいろんな質問が飛んで来て手こずりましたが、何とかお答えできたと思います。この「質問集」については、後日まとめて記事にしたいと思います。乞うご期待。

また来週から後半戦が始まります。

天気が心配ですが、お客様に楽しんでいただけるように「常に120%」とモットーに頑張ります。