多様な文化的背景の違いを理解する⑧

国ごとのニーズの違い

次に国ごとのニーズの違いについてです。
まずは全国共通なことについてです。

コーヒーは必須

日本人でも多いですが、海外のお客様は本当にコーヒー好きが多く、歩いている途中で「カフェはないの?」と聞かれることも多いです。

あるかい、そんなもん(笑)

まだ1日2日くらいなら我慢できるようですが、3日目くらいになってくると「宿にコーヒーはあるの?」と、ほぼ禁断症状のような言動をするお客様もいますし、「コーヒーを飲まないと午後から頭が痛くなる」という人もいて、これはもう好きとか嫌いとかいう問題ではなく、カフェイン中毒なのかもしれません。

そういったニーズを汲んでか、最近はコーヒーを提供する宿も増えてきました。
よく飲む人ではあさから5~6杯飲む人もいるようです。

温泉が大好き

海外のお客様も温泉が好きな方が非常に多いです。
「今日の宿には温泉があるの?」とよく聞かれます。
・・・中には普通のお風呂を温泉と思っている人もいるようですが、これはそもそも外国には日本人のように湯船にゆっくり浸かるという習慣がないためでしょう。

宿によっては、夜中に男湯と女湯を入れ替えるところがありますが、これには注意が必要です。
以前、夜中に代わっていたことに気づかずにそのまま女湯に入り女性の入浴客とバッタリ鉢合わせになったという事件が起こっています。
この入れ替え、なぜそういうことをするのか海外の方には不思議に映るようです。

地域ごとのニーズの違い

次に、地域ごとのニーズの違いについて、主だった4つを挙げ、欧米系とアジア系でその違いを見ていきましょう。

自然

自然は、欧米系、アジア系、どちらのお客様も好きですが、少し中身が違います。
大別すると欧米系は「参加型」、アジア系は「見学型」と言えます。

「参加型」とはまさにトレッキングで自然を満喫するという体験を通して楽しもうとする形です。
一方、「見学型」とは、見て写真を撮って楽しみたいという形です。
自然を肌で体験するというよりはむしろ、見て楽しみたいという人です。

ここ熊野では、本宮は欧米系、那智エリアはアジア系というふうに「棲み分け」ができています。
これは、自然を歩きながら楽しみたい「参加型」と、バスで観光スポットまで行って極力歩かない「見学型」とに別れているとも言えます。

食についても分かれる傾向にあります。
欧米系は自分たちとはまったくの異文化である日本の料理に興味を示す傾向にありますが、アジア系のお客様は前の記事にも書いているように美食家が多く、美味しいもの(高価なもの)が喜ばれます。

買い物

欧米系はお土産程度のものは買いたがる傾向がありますが、アジア系では日本の製品を買いたがる傾向が強いです。
日本の製品はみなさんご存知のとおり、海外では人気があります。
化粧品、衣服などがそうですが、別にここで買わなくても都会に行けばたくさんあるのに・・・と思ってしまいます。

歴史・文化

これははっきり別れます。
欧米系は日本の歴史に非常に興味を持つ人が多いですが、アジア系の人はそれほどでもありません。
これは似たような文化が自国にあるからでしょう。

中には本宮大社の階段前で「この上には何があるの?」「神社です」「それなら行かない」といったタイ人がいました。
また、「神社や歩く途中の説明はいらないから、道案内だけしてほしい」と言ってくる人もいます。
こうなればもはやガイドの役割って何なん?となってしまいますよね。

次に、2カ国だけですが注意をしておいたほうがいいと思うものについて挙げておきます。

アメリカ

アメリカではいまだに?距離や温度の単位が他国と違いますので、ある程度覚えておく必要があります。
特に鉄板の単位、例えばコース説明で距離のことなどを話す場合は覚えておくといいでしょう。
今は結構キロメートル法を理解するお客様もいますが、それでもマイルでないと理解できないお客様も多いです。

メキシコ

レモンとコーラが大好きです。
料理には結構な割合でレモンをかけたがります。
また、日本のゆずも有名のようで、「yuzu」と言って通じるお客様もいます。
そして「ゆずポン酢」もメキシコでは有名のようで、それを熊野の田舎の宿で求められたこともありました。

あとはコーラです。
食事と一緒にコーラを飲むことが普通のようです。
こういった理由からでしょうね、メキシコ人に糖尿病患者が多いのは。
中には昼食時に「ダイエットコークはないか?」と、健康に気をつけながら飲まれている方がいますが、一番いい方法はコーラをやめることです(笑)
まあ、あれは中毒性がありますのでやめられないのでしょうね。


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