多様な文化的背景の違いを理解する31

日本語も教えましょう

私達も海外に行くと現地の言葉を少し学びたいと思うように、海外からのお客様も日本語に興味を持たれる方が多いです。

あるお客様をお連れしている時に日本人が見えた時、ご主人が奥さんに「日本語で『こんにちは』って何だったっけ?」とヒソヒソ話をしているのを聞いたことがあります。

熊野古道を歩く時には、道中にたくさんお話をする機会がありますので、日本語の話題を入れると盛り上がる時があります。

簡単な挨拶程度の日本語や、文法の違いなど

話題としては、簡単な挨拶程度の言葉や文法の違いなどです。

例えば、日本語は文末決定型であるとか、和語と漢語と外来語のミックスだとか、名詞の特徴とか、難解な数詞の話などが挙げられます。

和語(大和言葉)は、文脈によって色々な意味に取れるため、契約書には向きません。
一方、漢語は意味が限定されるため、お互いに認識のズレがない漢語で書かれているため、難解な堅い内容になってしまいます。
日本の名詞は性別なし、単複同形という世界で稀に見る言語です。
数詞では「いち、に、さん」という漢語由来の数え方と「ひ、ふ、み」という大和言葉での数え方の両方があり、場面によって使い分けているなどをお話しています。
「ビールひとつ」に対し「1個、2個、3個・・」というなど。

あとは「温泉」「俳句」「柿(スペインなど)」「将軍」など、日本語がそのまま英語になっているものもあります。

英語の単語の羅列で覚えてもらうことも

あと、外国語は、聞き取りや発音が難しいため、母語に似た発音で紹介すると、よく覚えてもらえます。

私が「これはいいな」というのをあるツアーリーダーさんから聞いた中で「いただきます」を「Eat a duck I must」というものがあります。
この発想は、純粋な日本人であればなかなかできないでしょう。

質問に答える

日本を旅していると、よく耳にする言葉を覚えてしまうことがあります。
その中で疑問に思われることがある日本語の代表例として「ありがとうございます」と「ありがとうございました」があります。

英語などでは日本語の「ありがとうございます」「ありがとうございました」のような使い分けをしません。
例えばレストランに入店した時は「ご来店ありがとうございます」といい、食事が終わり、店を後にする際には「ありがとうございました」というのは日本人であれば理解できます。
英語ではともに「Thank you.」です。
この違いが外国人には理解不能のようです。

場面によって使い分けていることを、上記のような例を出せばよく分かってくれます。

日本語では疑問形の場合語尾を上げるのか?とか、漢字は全部でどれくらいあるのか?とか、日本ではアルファベットのような文字は何文字あるのか?とか、「ございます」はどのような時に使うのか?など、これまでたくさんの質問を受けてきました。
その多くは、日本人にとってあまり気にしたことがないようなことであり、初めて質問を受けた時に「?」となることも多いです。

しかし、こうして外から日本語を見ることにより、改めて日本語の面白さに気付かされることも多いです。

みなさんも日本語を外国語として見る習慣をつけると、新たな発見があったり、お客様に説明できる引き出しが増えると思いますよ。

さて、これまで31回に渡り「多様な文化的背景の違いを理解する」についてお話させたいただきましたが、いかがだったでしょうか?

ぜひ今後のガイドにお役に立てていただければと思います。

ありがとうございました。

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