
「問題の原因は一つ前の段階にある」
ーリッチ・シェフレンー
これまでに読んだ本の中で、印象に残った言葉の中のひとつです。
よくよく考えれば当たり前の話なんですが、結構盲点だったりします。
何か問題が起こった時、その前の段階はどうだったのかを検証すると、問題解決の糸口が見えてきたりします。
以前ご紹介したPDCA日記なども同じ類のものだといえます。
例えば(例えばですよ)、毎朝遅刻をする人がいたとします。
その人はなぜ遅刻するのか、その遅刻をする前の段階で、どこかに問題があるはずです。
考えられる原因としては、
- 夜寝るのが遅く、朝はギリギリまで寝ている
- 朝起きる時間が一定していない
- 当日の朝に慌てて準備をしている
- 家を出るまでの所要時間の見積もりが間違っている
こうして、一つひとつ原因を探っていけば、必ず見つかるはずです。
たとえば、夜寝るのが遅いことに原因があるとすれば、なぜ遅くなっているのか、さらに一つ前の段階からその原因を探ります。
- 夜にテレビやSNSをダラダラ見ている
- 日中にできなかった仕事をしている
- 趣味の時間に使っている
- 自己研鑽に使っている
- 夕食時間が遅い
など、何かしらの原因があるはずです。
その原因を突き止めたら、次にどうすれば改善できるのかを考える。
そうすれば問題は解決するはずです。
重要なのは、何かをやめること
それで例えば(例えばですよ)、自己研鑽のために使っているならば、それは素晴らしいことだと思います。
ただ、それを新たに始めた場合は、これまであった自分の時間を、その新しいことを始めることによって消費するということになります。
なので、「何かを始めれば何かをやめる」と決めておかないと、自分の時間はどんどんなくなっていきます。
結果、寝るのが遅くなってしまうということが考えられます。
どうも当会の会員さんでも「限られた時間にやることを詰め込み過ぎてるのでは?」という印象の方がいます。
自ら忙しくしているといった印象です。
本棚に入る本の数は決まっています。
新たに本を買えば、いらない本を手放さなければいけません。
本などの場合は、物理的に見えますので分かりやすいですが、時間となれば物理的に見えない分、これができていない人が結構いるのではないかと思っています。
あと、出発時間に応じて朝起きる時間を決めている人は、勘違い、寝坊などの可能性が高まるため、遅刻のリスクが高まります。
私はよほどのことがない限り、毎朝5時に起床をしています。
こうすれば、「明日の待ち合わせは何時だから、何時に起きなければならない」という余計な思考はなくなります。
・・・先日の大雲取越研修では3時半に起きましたが。
夜寝る前にSNSやYouTubeのショート動画やテレビをダラダラ20分見ている場合は、ガイドや研修前夜ぐらいやめればすぐに寝ることができ、睡眠時間を確保できます。
ちなみに、寝る前に毎日20分動画を見れば、1ヵ月で10時間、1年で約120時間(丸5日分)消費しています。
人間の活動時間を17時間だとすると、約1週間分です。
たかが20分、されど20分です。
こういった「切れ端」の時間をかき集めれば「忙しい忙しい」と言っている人も時間が空くはずです。
こういう話をすれば「でも、娯楽は必要やん」という反論が来そうですが、私は動画を見るのを一切やめろとは言ってませんよ。
時間の概念のお話をしているのです(私に「でも」「だって」は言わないでくださいね)
話がそれましたが、常に一つ前の段階に問題があるはずです。
それを突き止め、改善策を考えれば結果は変わってくるはずです。
PDCAは大切ですよ。
そして、時間は有限であることを改めて認識し、「やること」よりも「やらないこと」を決めることが重要だったりします。
Googleでは「To Do リスト」ではなく「Not To Do リスト」があるのだとか。
やらないことを決める、他の人に任せられることは思い切って任せてみる。
そうやって自分の時間を空けるという意識と工夫が必要だと思います。
ちなみに、「どうしてもやりたいことがあってそれを外せない」という方には、毎日少しずつやって、それをルーティーン化するという方法もあります。
「続ける思考」の著者・井上新八さんの趣味は「継続」
朝起きたらすぐに空の写真を撮ってインスタに投稿、それから手を合わせて一日に感謝をして深呼吸・・・さらにストレッチ、掃除、ジョギング、読書を1冊、漫画も読む、ダンスの練習、筋トレ・・・これを毎日やっているそうです。
まとめると・・・
- ジョギング25年 雨の日以外は基本毎日
- 手書きの日記23年 欠かさず毎日
- 写真展開催 20年 1年に1回
- Wi Fit 体重測定と腕立て伏せ+腹筋 15年
- 毎朝ヨーグルトと納豆を食べる 13年
- ドラクエ10 11年 発売日から毎日
- はてなブログ 写真投稿と映画感想も書く 8年 2016年1月から毎日
- 起きてすぐ空の写真の撮影 8年 毎朝のインスタへの投稿は2年
- HIT4分の鬼筋トレ 6年半 編集者に本をもらってから毎日
- SIXPAD(腹筋を鍛えるトレーニングギア) 6年半 買ってから毎日
- 企画を考える 5年 毎朝最低一つ考える
- 体温を測る 3年半 毎朝起きたあと
- あつまれ どうぶつの森 3年半 発売日から毎日
- ノート・ブログ 3年半 毎週1回更新
- 5分瞑想 3年 毎朝
- ドラマやアニメに出てくる架空の本の収集 3年 見つけたらメモ
- ダンスの練習 3年 毎朝5分
- 1日1冊本を読む 2年11か月 2021年2月から欠かさず毎日
- 掃除 2年半 曜日ごとに違う場所を毎日
- 朝のストレッチ 2年半 毎朝起きたら
- 読書メモ X(旧Twitter)にアップ 2年半 毎朝
- 新作ゲームを遊ぶ 2年半 毎朝15分 主にPS5のゲームを遊ぶ
- 食べている納豆の記録 2年 新しい納豆を食べたら
- 漫画を読む 1年半 毎朝 1日1話
- 朝の気温を当てる 1年 毎朝
- 短歌の歌集を読む・短歌をつくる 9か月 毎朝
その他にもスマホゲームを5つ毎日、さらにはほぼ毎日映画館に通い、多い時で年間300本、テレビドラマはほぼ全部を観るそうです。
読むだけでしんどくなりそうな、この井上さんの毎日のルーティーンは「鬼ルーティーン」と称されたそうです。
「千里の道も一歩から」というように、少しでも毎日すると、いずれは目的地まで到達することができます。
私も、限られた時間の中で、少しずつやっている作業があります。
本当に少しずつしか進んでいませんが、確実に前に進んでいます。
それを実感できるようになれば、さらにそれが習慣になり、「今日はもういいや」とはならないようになりました。
一方で、「マルチタスクは存在しない」「同時に複数のゴールを目指してはいけない」と主張する方もいます。
時間を使いこなせば人生は思い通り 神時間力の著者・星渉さんの主張はこうです。
同時に目指すゴールは1つ、多くても2つなのだそうです。
得られる結果(ゴール)=投資した時間 × 行動レベル
人生の時間を使って、どれだけのことが得られるのかは、どれだけの時間を投資した(使った)か、そして、どんな行動をしたかで決まってきます。
それを表した式なのだそうです。
たとえば、30kgのベンチプレスを挙げたいことが結果だとすれば、それに自己流で10時間かかって達成できたのか、専門家に習って5時間で達成できたのかを比べた時に、生産性が高いのは5時間のほうです。
上の式に当てはめるとこうなります。
筋トレ30kgのベンチプレス=投資時間10時間 × 行動レベル1
筋トレ30kgのベンチプレス=投資時間5時間 × 行動レベル2
行動レベルに違いで半分の時間で結果が得られることになります。
では、ゴールを1つにした場合と、2つ以上にした場合はどうなるでしょうか?
10点になったら、得たい結果を得られるとした場合。
ゴールを1つに絞ったAさん
TOEICのスコアアップ=投資時間10時間 × 行動レベル1=10点→達成
ゴールを3つにしたBさん
TOEICのスコアアップ=投資時間3時間 × 行動レベル1=3点→未達
3kgダイエット=投資時間3時間 × 行動レベル1=3点→未達
婚活&パートナーを作る=投資時間4時間 × 行動レベル1=4点→未達
AさんもBさんも、1ヵ月の投資時間は10時間です。
また、行動レベルも同じ「1」で1ヵ月実行すると、すべて「未達」となります。
Bさんが10点に到達するのは3ヵ月後になります。
さらに、ここには表れていない重要な部分があります。
それが「感情」です。
毎月1つの目標を達成しているAさんと、目標達成が3ヵ月後のBさんとでは、毎月1つの目標を達成しているAさんの方が、前向きな気持ちで生き生きとしているでしょう。
一方、Bさんの結果が現れるのは3ヵ月後。そこまで気持ちが続くでしょうか?
ここでは、「同時に」目標を持つことは、目的達成のためには時間がかかるということを述べています。
全体的に見た場合は複数の目標を持つことはかまいません。
たとえば、中学生が行きたい高校を目指して勉強をする→高校に入学したら、野球部で甲子園を目指す→野球を引退したら大学を目指す・・・というように、ゴールは変わっていますが、その時に目指しているゴールは一つですよね。
これはOKということになります。
さて、私は「どちらが正しい」とは言えません。
ご自身の性格もあるでしょうし、完全にルーティーン化してしまえば、複数の目標を持つことも可能だと思います。
あとは、達成したい目標の期限にもよるのかなと思います。
どちらも良著ですので、一度読まれることをお勧めします。
私が今やっている作業は膨大な時間がかかります。
しかし、期限はありませんので「少しずつでも進められたらいい。そのうちできる」という感覚でやっていますので、ルーティーンの中に入れ込んでやっています。
もし、これに期限がついていたら、その作業に集中して一気にやり切ってしまうでしょう。
あるいは、外部に委託してやってもらうなど「行動レベル」を上げる行動をしていると思います。
ご自身の性格、その時の状況などを踏まえて判断してみてはいかがでしょうか。
