熊野のバス事情

今回は、熊野のバス事情についてお話します。
中辺路については結構整備されていて、発心門王子のような山奥(?)にまで停留所があります。
現在の問題点や、改善された点などについてお話します。

間違いやすいバス停名

以前にくらべ、随分と改善されましたが、いまだにややこしいバス停が存在します。

発心門口と発心門王子

この2つのバス停は、以前は「発心門」と「発心門王子」でした。
本宮大社前から乗ったお客さん(日本人を含む)が、よく「発心門」で降りようとしていたので、バス会社が変えたのでしょう。
そこで、この「発心門」を「発心門口」としたわけですが、外国人には「Hosshinmon-guchi」が「Hosshinmon-oji」にも聞こえるようで、やはりここで降りようとする外国人が後を絶ちません。
さらなる改善が必要だと思います。

湯の峰温泉と下湯の峰

日本人なら間違うことはありませんが、外国人は「Yunomine」という言葉が入っていると「ここか?」と迷うようです。
ガイドをつけていない旅行者がほとんどですので、同乗している時に「違いますよ」と言ったことが何度もありました。

改善されたバス停

参考までに、これまでややこしかったが改善されたバス停を。

「熊野本宮」と「本宮大社前」

現在は「熊野本宮」が「大日越登り口」に変更されましたので、今は間違って降りる人はなくなりました。

「大門坂」と「大門坂駐車場」

大門坂駐車場から約100m先に「大門坂」というバス停がありました。
「大門坂駐車場」で待ち合わせの時に、お客様が「大門坂」で降り、危うくミスミート・・・という事が以前はよくありましたが、「大門坂」と「大門坂駐車場」を統合し、バス停の場所は「大門坂駐車場」、名前を「大門坂」としたことでこういったことはなくなりました。

「那智駅前」と「那智駅」

前回の記事、「下見では何を見ればいい?」にも書きましたが、新宮方面から那智山に行く際に、那智駅で乗り換えなければいけませんが、降りるバス停が「那智駅前」、那智山行きは「那智駅」で乗らなければならず、知らないお客さんは混乱していました。
現在は駐車場をターミナルのように改装し、「那智駅」として統合されました。
もうひとつ欲をいうなら、新宮から那智山へ直通の便があれば非常に助かりますがね。
接続が悪すぎます。

他に間違えた事例

みんなが降りていたから降りた」

もうこれは笑うしかありませんが、バス停の名前を確認せずにみんなが降りていたから降りたお客様がいました。
ちなみに、私のお客様ではありませんでしたが。

単にバス停の勘違い

待ち合わせ場所に、約束の時間にお客様が現れず、宿に電話をしようと思っていたらお客様から直接「間違えた」と電話がかかってきた場合がありました。
この場合は、お客様が電話をしてくれたので会うことができましたが、電話がなければ会えずじまいでした。

間違えないようにするためには

ガイドがついている場合は間違うことはほぼありません(間違った人もいますが)が、問題は、解散後にお客様が自分たちで目的地に向かう場合です。
旅行会社からもらった行程表にはきちんと降りるべきバス停が書かれていますが、結構行程表を持ってきていない方もいらっしゃいます。
そんな場合は、英語名と日本語名でバス停の名前を書いたメモをお渡ししています。
たとえば、降りるべきバス停が「権現前」だとすると「Gongenmae」「権現前」と書いてお渡しします。
読み名を英語で、バス停名を漢字(視覚)で確認してもらうためです。
また、運転手さんに「権現前で降ろしてあげてください」とお伝えする場合もあります。
運賃も一緒にお知らせしておくといいでしょう。

また、降りてから宿まで行く場合、周辺の地図があればお渡ししています。
たとえば、本宮大社前から湯の峰温泉や川湯温泉に行く場合は、本宮館で地図をもらってきてお渡しするようにしています。

だいたいの場合、わたしはあらかじめお客様が泊まる予定の宿の近くに車を置いて、そこからバスで待ち合わせ場所まで向かいますので、終了後は宿までご一緒することが多いです。

翌日続けてお会いする場合や、違うガイドが翌日担当する場合などは、翌日に乗るべきバス停と時間を確認してお別れしています。

現金での支払

本宮には龍神自動車、明光バス、熊野交通、奈良交通、十津川村営バスの4社が入り混じっています。
運賃に差はありませんが、支払い方法は奈良交通以外は特殊な「3日間周遊チケット」などを除いて基本現金オンリーです。
この点では、三重よりも遅れているという印象が拭えないですが、導入と維持管理に莫大なお金がかかるため、導入に踏み切れていないという現状があるそうです。

慣れないお金で、細かい金額を用意することは、なかなか骨が折れます。
また、五円硬貨のようにアラビア数字で書いていない硬貨もありますので、外国人には難しいようです(よく五円硬貨を見せながら「これはいくら?」という質問を受けます)
これが到着時間の遅延を生み出しています。
時には30分遅れという事態も発生していますので、何とか改善してもらいたいところですが、なかなか強く言えない部分でもありますね。

大辺路沿いはそもそも路線バスがない

大辺路で一番困ることが、路線バスがないことです。
一応、町が運営しているバスはありますが、運営が町単位なので、たとえばすさみ町と串本町がまたがるような場合は乗り換えが必要になります。
また、路線によってはあらかじめ予約をしておかなければなりませんし、「地元住民の足」という位置づけなので、可能性は低いですが、仮に住民で満席になれば「乗車拒否」という可能性もあります。
ただ、大辺路沿いには運行頻度は低いですがJRがありますので、「駅から駅」という歩き方で対応ができるところが多いです(富田坂は無理です)

以上、熊野のバス事情でした。
バス会社の努力によって、以前に比べれば本当に改善されています。
お客様の要望に沿って柔軟に対応できる姿勢は見習いたいところです。


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