
本宮・速玉・那智大社
熊野三山の境内をご案内するときに注意すべきところは、あらかじめ説明する場所を伝えておくということです。
これまで一本道の熊野古道を歩いてきて、いきなり広くてあちらこちらに斬新なものが飛び込んでくると、だいたいのお客様は勝手にその目を引いた場所に行こうとします。
そうならないように、入口付近に到着したタイミングで、「最初に◯◯、次に△△、最後に□□を説明します」と、その方向を指しながらお伝えするとついてきてくれます。
熊野三山では、最初に説明をしたあと、集合時間と場所を決めて自由時間を作ります。
また、最近は御朱印を集めているお客様もいらっしゃるので、忘れず案内してあげます。
ただ、御朱印を集めているお客様はだいたい自分から聞きにくることが多いですが。
本宮大社では、本宮大社と大斎原の計2つ、速玉大社では、速玉大社と神倉神社の計2つ、那智大社では、那智大社と御縣彦社(みあがたひこしゃ・八咫烏をお祀りしてるお社)、飛瀧神社(ひろうじんじゃ・那智の滝がご神体)の計3つ、それに青岸渡寺をいれると計4ついただけます。
ご注意を。
那智大社では迷子に注意
本宮、速玉では道を間違うようなことはありませんが、那智大社の境内は那智の滝まで入れると案外広く、細い道が入り組んでいますので迷子になる人がいます。
FIT(個人旅行者)であれば特にそういった問題は起こりませんが、大人数を案内する際には注意が必要です。
那智大社から滝が見えるところは要注意です。
だいたい、滝を見てしまうと、滝に吸い込まれるように歩いて行きます(笑)
以前のツアーで、私のグループではありませんでしたが、2名の迷子が出ました。
結局、お客様自身で勝手に船に帰っていたので大事には至りませんでしたが、担当していたガイドも責任者である私も、それが分かるまでは血の気が引いたままでした。
予防策としては、滝に後から訪れる場合には「後で行くから滝には行かないように」とはっきりとお伝えしておくことで迷子の確率をかなり低くすることができます。
また、船のお客様は足腰が弱い(本当に弱い)方が多いので、熊野交通の駐車場から青岸渡寺の駐車場までシャトルバスを出すことがあります。
行きは比較的大丈夫ですが、帰りはお客様が境内に残っていないかを確認して最後にシャトルに乗り込むようにします。
だいたい、大人数のガイドの場合はガイド2名がいますので、もうひとりのガイドとうまく連携・打ち合わせをしておくことが必要です。
お客様の足腰の弱さについては、特に船のお客様は要注意です。
手すりがなければ無理なお客様も結構いらっしゃいますので、たとえば那智の滝に降りていく前に車内で133段の階段があることと、手すりがあることをお伝えするといいと思います。
中にはエージェント話をきちんと聞いていないのか、エージェントが伝えていないのかは分かりませんが、滝まで階段がないと思っているお客様もいらっしゃるので、具体的に数字で「何段ある」とお伝えしておきます。
とにかく、何事もお客様目線でみると、何をすればいいのかが見えてきます。
説明の完成度に注意が行きがちですが、他にもしなければならないことが山ほどありますので、様々な方向にアンテナを張り巡らせておくといいと思います。
