
高野・熊野特区通訳案内士
まず、受験するにあたって「どこを勉強していいか分からない」という方が大勢いらっしゃると思います。
一口に「高野・熊野」といっても範囲が広く、どこを、また、何を勉強していいのか分からなくて当然だと思います。
また、座学ではそんなに詳しく教えてくれるわけではありません。
私が受けた時(2期生)には本当にアウトラインだけ・・・といった印象でした。
現場研修も然りで、一度だけ研修を受けたくらいでは覚えることなんてできません。
では、どうすればいいのか・・・
その前に、私が犯した失敗談から、どのような勉強法がいいのかを考えてみたいと思います。
まず、座学・現場研修についてお話します。
研修ではメモを取ってはいましたが、後で見た時に何のことについて書いているのか分からず、結局活用できなかった部分がたくさんありました。
座学では何とか書くこともできましたが、現場でメモをするって、うまく字が書けない上に、英語での説明は日本語のものに比べてどうしても理解度が落ちますよね。
ましてや、講師が言った英語をそのままその場で書き起こすことなんてできるわけがありません。
レコーダーを活用
そこでレコーダーを活用します。
今は安いものなら数千円で購入することができますし、講師が言った内容をそのまま収めることができますので、あとから何回でも聞くことができます。
OLYMPUS ICレコーダー VoiceTrek VN-541PC
ちなみに私もOLYMPUS製です。・・・型は古いですが。
ただ、講師によっては嫌がる人もいますので、そこははっきり録音させてもらってもいいか事前に断っておくか、ウェストバッグなどにしまって、マイクだけ外に出し、こっそり録音するか(笑)どちらかだと思います。今年の研修で講師を務めさせていただいた際に、あからさまに私の口の前にレコーダーをかざすツワモノがいましたが(笑)私は嫌ではありませんのでどうぞご自由に。
録音する際に注意すべき点は、そのままだと感度が悪い上に雑音を拾いやすいので、録音用のマイクを別に買ってでもつけるべきです。
そうすれば、わざわざ講師の前にレコーダーをかざさなくてもきれいに録音ができています。ここであまりケチって安いものを買ってしまうと、文字通り「安物買いの銭失い」となりかねませんので、そこそこの品質のもを買っておくことをお勧めします。
ちなみに、私はいまだに研修に参加する際はよくこの手を使います。
さらに「これを英語勉強に活用できないか」と思い、お客様の言いまわしを勉強するために録音していたこともありましたが、これは効率が悪すぎるので今はやっていません。
ただし、録音に頼らず、研修時は必ずメモを取ってください。
「スイッチを入れ忘れて録音ができていなかった」とか、「電池切れで、途中で切れていた」とか、「メモリーがなくなって途中で切れていた」とか、「途中で何かに当たった拍子に電源が落ちていた」なんて失敗を犯した人間がここにいますので(笑)
また、自分の知識を落とし込むには、研修後にメモを見て、録音したことを聞いて改めてノートに書くのが一番です(大変ですが)
書くことで頭の中が整理され、それが自分の知識となります。
録音したものをすべて文字に書き起こす必要はありません。それをやると確実に挫折します(笑)
また、レコーダーには次のような活用法もあります。
1.自分で説明の練習をしたものを録音する
こうすることで自分の説明を客観的に聞くことができます。
案外、発音・滑舌・声の大きさ・明瞭さなど、しゃべっている時には気付かなかったことが分かります。
2.説明を録音し、それを聞く
これは、現役の通訳案内士さんからお聞きした方法ですが、隙間時間などを利用して自分で録音したものを聞き、覚えるという方法です。
これは私も結構使っています。特に、新しいことを覚えなければならない時はその威力を発揮します。今なら、音声ファイルにして車でも聞くことができそうですが、すみません、アナログな人間なので詳しくは分かりません。
次に、試験対策についてお話します。
試験内容については説明があるかと思いますが、
1.自己紹介
2.面接官からの質問に答える
3.高野・熊野の各スポットの写真から、それぞれ任意で選んで説明する
多少違うかもしれませんが、おおまかな流れはこういった感じです。
これは通訳案内士の面接試験に倣ったものだと思います。ちなみに昨年(2016年)に受けた通訳案内士の面接試験も遂次通訳以外は似たような流れです。これが熊野のトピックに変わっただけです。
私の場合(2期生)まで、試験において高野山についての口述は強制ではなかったため、はっきり言って捨てていました。
現在は義務化されているので、そうもいきません。
熊野のみならず、高野山は覚えることがたくさんありますからね。2016年に追加登録もあったので、範囲はますます増えました。
もし、受験した方が知り合いにいるならその傾向も分かりますが、いない場合は大変です。
それは、熊野についても同じことが言えますよね。
ただ、重要なことは「メジャーどころは山を張らず、すべて説明できるようにしておくべし」でしょうね。私は受験の際、熊野でさえ山を張って覚えて臨み、山を張ったところがすべて外れてあたふたした経験があります。
しかし、出たところは熊野でもメジャーなところばかりでしたし、その傾向は今も変わっていないようです。
ですので、アセビの木の説明を覚えたところでまず出ませんから、そういったものは捨ててメジャーどころにフォーカスを当てて勉強することです。そういった文字通り「枝葉の部分」は、試験に合格してから覚えても問題ありません。
また、暗記は繰り返して暗唱したり、書いたりすることによってようやく定着します。
説明文が、口をついてペラペラ話せるレベルになるまでやり込むことが重要です。
それには時間がかかります。受講を申し込んでから始めても早すぎることはありません。
「じゃあ、その材料はどこで探すんだ?」と思われるかもしれませんが、熊野に関しては現在、田辺市が発行しているガイドブックがありますし、高野山なら英語のパンフレットに主要な説明が書かれていますので、それで勉強するといいと思います。
熊野古道ガイドブックは、田辺市の観光センターで無料で手に入れることができます(2017年7月16日現在)
http://www.tb-kumano.jp/en/kumano-kodo/official-guide-book/
なお、2015年以降の合格率は60%ほどで推移していますので、2013年(84.5%)、2014年(76.6%)よりハードルが上がっています。
がんばってください。
なお、その他通訳案内士対策や、英語のスキルアップ法をまとめた電子書籍を発行しています。特に英語のスキルアップを目指している方で、海外在住経験のない方にはかなり歯ごたえのある内容ですが、確実にスキルアップにつながる方法を掲載しています。
