多様な文化的背景の違いを理解する⑬

一方的に話さない(たまに質問を入れる)

初心者、ベテランに限らず起こしがちな注意点として、一方的にまくしたてるように話す人がいるということが挙げられます。
「一方的な話」の代名詞として、全校集会での校長先生のお話がありますが、あなたはあれをありがたく聞いていましたか?

一方的に話されるというとは、聞く方は苦痛でしかありません。
和歌山地域通訳案内士会では、「説明は2分まで」としています。
これ以上長くなってしまうとお客様が退屈するからです。

お客様は、最初のうちは相手の話を理解しようとはしてくれますが、その集中力にも限界があります。
お客様が話を聞いてくれるように仕向けるには、双方向の説明、つまり適度に質問を入れたりしながら話すように心がけます。

相手の目を見る

日本人は、あまり相手の目を見て話すことが得意ではない人が多いです。
私も以前はそうでしたが、ガイドの仕事を始めてそれを心がけるようになりましたので、今は随分と改善されてきました。

お客様が複数いる場合などは、誰か特定の人だけを見て話す人が多いです。
アイコンタクトをまんべんなくすることで、当然お客様は「私にも話してくれている」と思うようになり、こちらの話を聞いてくれるようになることが多いです。

また、説明をしている時、お客様を見ないで話す人がいます。
例えば、ある石碑で説明をしている時、その石碑をずっと見て話している人がいます。
結構やりがちなことで、自分では気づいていない人が多いです。
一番いい方法は、誰かに自分のガイドを見てもらうことです。

とにかく笑顔

「笑顔」は万国共通です。
とにかく笑顔で対応されることです。
特に初めてお会いする時は必ず笑顔で接することはいうまでもありません。
人は第一印象でほとんどその人の印象を決めてしまう傾向にあります。
このチャンスを逃さないようにしましょう。

無理なものははっきり断る

日本人ははっきりと断ることが苦手です。
相手を傷つけないように、なるべくやんわりと断ることが日本人の相手を思いやる心の現れであり、対日本人にはそのような対応が必要かと思いますが、対外国人となるとこれが通用しないことが多いです。

外国人ははっきりとイエス・ノーを述べますので、こちらが想像しているよりはっきりと答えても向こうはさほど気にしてしません。
むしろ「わかった」となります。
これが、「日本式」で遠回りに答えていると「何が言いたいのか分からない」となります。

また、ダメ元で無理なお願いをしてくる人もいますので、できないことははっきりと「ノー」ということです。
これを受けていると「ではこれも、あれも」と、どんどん付け入ってくることにもなります。

よくあるのが、自分が食べられなかったお弁当のおかずをあげたがることです。
「残すともったいない」という大義名分の元、本当は自分の荷物を少しでも軽くしたいという意図が見え見えで「Yoshi、これ食べる?」と言ってきます。
以前はすべてもらって食べていましたが、今ははっきりとお断りしています。

まあ、今挙げた事例は小さいことですが、「蟻の一穴」という言葉があるように、少し譲歩すると「こいつイケる」となる可能性もありますので、こういった小さなことでも妥協をしないいようにしています。

また、お客様が行程の変更を言ってくる場合があります。
その場合は、ガイドが独断で変更するとあとから旅行会社とトラブルになる可能性があります。
旅行会社には旅程保証というものがあり、そこは絶対に訪れるところだと決めている所もありますので、お客様から行程変更の申し出があった場合は、必ず旅行会社に変更可能かどうかの確認を取る必要がありますので注意が必要です。

それで無理な場合は無理とお断りしましょう。

お客様はその行程にどれだけの時間がかかるか分かりません。
それを考えずに、ただ単に「ここに行きたい」と言ってくる場合もあります。
明らかに時間的に無理な場合は、旅行会社に問い合わせる必要もなく「時間的に無理だ」とお伝えします。


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