熊野古道といっても、どのコースを歩くかによってアクセスも違ってきます。
今回は、コース別のアクセスについてご紹介します。
オススメコースを北から順に行ってみましょう。
藤白坂(海南駅~加茂郷駅)

藤白坂は、「熊野の入口」とされていた海南市に位置する熊野古道です。
国の史跡に指定されている藤白神社(藤白王子)や、鈴木家が日本に広まったきっかけになった鈴木屋敷などがあり、紀伊路では珍しく古道らしさを残した美しいコースです。
新大阪から特急くろしおに乗車し、海南駅で降車してください。
または快速に乗車して和歌山駅で乗り換え、海南駅で降車。
終点ですが、健脚の方は紀伊宮原駅まで歩くことが可能です。
健脚度にもよりますが、紀伊宮原駅までは7時間くらい見ておいたほうがいいでしょう。
橘本土橋(きつもとどばし)からは、加茂郷駅まで歩くか、タクシーを呼んで加茂郷駅まで行くかになります。
タクシーはこちら(有交タクシー)
073-471-3333
加茂郷駅に1台常駐していますので、タクシーがあれば10分程度、出払っていてタクシーがない場合は海南駅から配車をしてくれます(20分程度で来ます)
加茂郷駅まで歩けば約1時間、タクシーを呼べば約10分で1500円くらいです。
加茂郷駅は普通電車しか止まりませんので、海南駅で特急に乗り換えか、和歌山駅で紀州路快速に乗り換える必要があります。
普通電車は1時間に2本は運行されています。
加茂郷時刻表
紀伊宮原駅~湯浅

醤油発祥のまち、湯浅へ至るコース。
途中には糸我峠があり、そこからは眺めのいい景色を見ることができます。
また、古道からは外れますが、雲雀山を通って糸我峠に至るルートも、健脚の方にはオススメです。
湯浅に着いたら、重伝建地区の湯浅のまち歩きを楽しむのもいいですね。
紀伊宮原駅までは、和歌山駅から約35分です。
湯浅駅では特急が止まります。
滝尻~高原(たかはら)

ここからは中辺路ルートです。
紀伊路はJRの駅から駅に歩けるので、さほど難易度は高くないですが、中辺路はバスの利用も入ってくるため、少々複雑になります。
このルートは、紀伊田辺駅で降車したあと、発心門王子行き、または道の駅奥熊野本宮行き、あるいは新宮行きのバスに乗車し、「滝尻」で降りればすぐ滝尻王子ですので、さほど注意すべき点はありません。
紀伊田辺駅から滝尻方面バス時刻表
ただし、高原で終了した場合、高原にはバス停がありませんので、お帰りになる場合は30分かけて栗栖川バス停まで歩いて下りなければなりません。
栗栖川~紀伊田辺駅バス時刻表
高原で宿を取って、翌日続きを歩くのが一番便利ですが、もし当日に高原から歩きたいのであれば、栗栖川でバスを降りて高原まで歩いて上るか、紀伊田辺駅からタクシーを利用するしかありません。
近露~本宮大社

この辺りになると、大阪から公共交通機関を使っての日帰りは難しくなります。
外国のお客様は、だいたい近露で宿を取り、翌日はバスに乗って道湯川橋まで移動し、そこから古道に入って本宮に至るコースを取ることがほとんどです。
近露から本宮大社まで、一気に歩くのであれば、25km、8~10時間を見ておかないといけませんので、ご自身の体力や日没時間と相談して、無理のない計画を立てましょう。
近露で宿を取って道湯川橋から歩く場合、朝7:23のバスに乗車する必要があります。
道湯川橋までは約10分です。
あるいは、9:07のバスに乗車し、小広峠で降車、道湯川橋まで歩いて古道に入るという方法もあります。
小広峠からは国道311号線を5分ほど歩きますので、車には十分気をつけてください。
道湯川橋から本宮大社までは約17kmあります。
途中には2つの峠越えがありますので、体力に自信のない方は、朝早くに出発することをお勧めします。
発心門王子で終了する方法もありますが、バスがあまり来ないので時間を合わせるのが難しいです。
発心門王子~紀伊田辺駅バス時刻表
タクシーも呼べなくはないですが、本宮には1台しか常駐しておらず、その1台が出払っていれば新宮からの配車になりますので1時間程度かかります。
赤木越

赤木越は、本宮を周回するコースの一部で、大日越と発心門王子~本宮大社につながっています。
湯の峰温泉、または発心門王子のいずれかからでも出発はできますが、赤木越だけを歩くのであれば、発心門王子から出発し、湯の峰温泉で終了することになります。
湯の峰温泉に宿泊されているのであれば、8:00または8:56発、発心門王子行きがありますので、それに乗車します。
車で来られている方でも、湯の峰温泉駐車場(無料)に駐車しておけますので、そこから同じバスに乗ることができます。
奈良交通(バスナンバー302)の11時台のバスに乗車し、一旦本宮大社前で乗り換えて午後から歩くことも可能です(平日と土日祝・年末では時刻が違いますのでご注意ください)
赤木越バス時刻表
大日越
大日越は、本宮と湯の峰温泉を結ぶルートで、距離は約2km。
本宮から出発しても、湯の峰温泉から出発しても、どちらでも構いません。
もし、午後に本宮に到着され、翌日すぐに別のコースに行く場合や、すぐにお帰りになる予定の場合は、この日に大日越の古道歩きに、本宮のお参りを前後に入れることもできます。
バスは本宮大社前、湯の峰温泉のいずれからも出ていますので、ご自身のスケジュールに合わせてどちらからスタートをするのか決めるといいかと思います。
大日越バス時刻表
小雲取越・大雲取越

この2つのルートは、2日かけて歩くのが通例です。
外国の方は小雲取越→大雲取越の順、日本人は大雲取越→小雲取越の順に歩くことが多いです。
小雲取越→大雲取越の場合は、請川、または下地橋(しもじばし)でバスを降りれば、小雲取越の入口付近です。
小雲取越バス時刻表
宿泊は小口(こぐち)エリアになりますが、宿が限られているため、小口に泊まれない場合は新宮市高田に宿泊する場合もあります。
高田グリーンランド
大雲取越→小雲取越の場合は、那智勝浦からのスタートになります。
紀伊勝浦駅からバスまたはタクシーに乗車をして、那智大社から歩き始めます。
バスの場合は那智大社の参道を歩いて行かなければなりません(約15分)
タクシーの場合は、青岸渡寺の防災道路を通行できますので、大雲取越の入口付近まで送ってもらえます。
大雲取越バス時刻表
那智大社付近では美滝山荘で宿泊すれば、参道を歩くことにはなりますが、紀伊勝浦駅からの移動の手間は省けます。
紀伊勝浦駅から那智山バス停までは約30分かかります。
大雲取越は中辺路最大の難所ですので、時間には余裕をもって計画を立ててください。
大雲取越単独で歩く場合
あまりこういったケースはないかもしれませんが、大雲取越だけを歩く場合のアクセスもご紹介いたします。
本宮方面からであれば、本宮大社前からバスは出ていますが、湯の峰温泉や川湯温泉は通りませんのでこの便はあまり使えません。
湯の峰温泉や川湯温泉からであれば、6:35本宮大社前発の便であれば乗車可能です。
ただし、神丸(かんまる)で乗り換えに約40分待たなくてはなりませんので、かなり不便です。
現実的にはタクシーを予約しておりて直接小口を目指す形になります。
新宮方面からであれば、新宮駅発7:10の便に乗車すれば、小口に8:06着です。
時刻表
