
「あ、すみません、私それ、出来ないんです」という声を、上司の経験がある方なら一度や二度、あるいはもっと聞いたことがあると思います。
もっとタチの悪いのは、頼んでおいた仕事を放ったらかしにされたりとか・・・
もちろん部下も与えられた仕事を拒む権利はあります。
しかし、それが自分の業務量の範囲を超えているとか、不得手な分野なので他に任せた方が早いと思ったからとかなら話は分からないでもないですが、そうでない場合は上司の期待を潰してしまうことになりますので、注意が必要です。
仕事に対する姿勢が大切
やったことをないことをやるのは、誰にとっても不安はありますし、慣れるまで時間がかかります。
また、上司から頼まれた仕事について、その背景の意味が分からないこともあるでしょう。
大切なのは「仕事に対する姿勢」です。
「拒否する権利がある」とは言っても、自分の得意な仕事や好きな仕事ばかりしていればいいなどという会社はまずありません。
「ちょっとやったことがないので、教えてもらえますか?」とか、「一度やってみますが、期限はいつまでですか?」などと言われれば、上司としても嬉しいものです。
「この仕事をする意味が分かりません」は禁句です。
以前のNPO時代にそういう従業員がいて、毎日のように代表とバトルと繰り広げていましたが、側で聞いている方も嫌なものです。
「何で素直に『はい』と言えないのだろう」とか、「何でいちいち意味を知らなければ仕事が出来ないのだろう」と思いながらそのバトルを聞いていました。
こういった不毛の言い争いは、周りの従業員にも悪影響を及ぼします。
上司は部下に見えない様々な案件を抱えているので、仕事の意味をいちいち教えなければ動かない部下は、たとえ頭が切れても「組織のお荷物」です。
まあ、頭が切れることだけを切り取って「あの人は出来る」と言っていたその代表も、人を見る目がありませんが。
「出来ない」?「やらない」?
「出来ない」と「やらない」では、表面から見れば同じに見えますが、中身は全く違います。
今抱えている業務量が多くて、本当にそれができないと思えば「すみません、現在抱えている業務があり、期限までに出来そうにありませんので、すみませんが、他の方にお願い出来ないでしょうか?」と、その時はハッキリ言えばいいと思います。
悪質なのは、始めからやる気がなくて断る、あるいは受けておきながら放っておく場合です。
私は以前、ある業務を従業員にお願いした時に嫌そうな態度を取られましたが、引き受けてくれたので任せることにしました。
表までは作っていたので、あとは機械的に数字を打ち込んでいけばできる簡単な業務です。
私もその時に期限を切らなかったのは悪かったですが、1週間後、とうとうしびれを切らして進捗状況を聞いてみると、何とまったく触っていませんでした。
任せておいても時間がかかると思ったので、結局私がすることになりました。
悪いのはそこからです。
そのまま私に任せておけばいいものを、ネットで調べながらその作業をしていたのです。
「ちょっと面白くなってきて・・・」というセリフとともに。
・・・爆発寸前でした。
その従業員は、やれば出来ることを最初から「やらない」と放っておいた上に、しびれを切らして私がやっている上から同じ作業を、貴重な勤務時間を使ってやっていたからです。
お金と時間の無駄です。
数字を入れて行けばいいだけの作業を、難しそうとか、時間がかかりそうと思ったのか、ずっと放っておいたわけです。
まだか?と言われるようではアウト
無理難題を押し付けてくるような上司以外、たいていの場合は「自分がやった方が早い」と思いつつ、部下に任せます。
人に任せないと、部下の成長もないい上に、自分の膨大な業務が減らないからです。
上司は何も、部下に仕事を押し付けて自分が楽をしようと思っているわけではありません。
企業を成長させるためにたくさんのアイデアを持っていて、それを実行するためには、部下にも出来るような仕事をやっていては、組織の成長がそれだけ遅くなることを知っているからです。
ですから、辛抱強く部下が仕事が出来るのを待っています。
橋本徹さんも、自身の著書に書かれていましたが「あれはどうなったの?」と上司から聞かれるようでは、アウトです。
必要に迫られれば、人は必ず動く
私は、NPO法人Mi-Kumanoから任意団体Mi-Kumanoを立ち上げた時、税務署、ハローワークへの登録、銀行口座の開設方法など、具体的な設立方法は自分で調べました。
また、次に一般社団法人 和歌山地域通訳案内士会を立ち上げた際には、任意団体よりももっと複雑な過程を経て設立しました。
前の記事にも書きましたが、すべて自分で調べて、公証人と何度も定款のすり合わせをして、和歌山市の法務局まで行って設立しました。
また、ホームページ作成に充てる資金もないため、自分で調べて作成しました。
それまでは更新程度くらいしか出来ず、一から作るということは、私にとって始めてのことでした。
見た感じは素人感満載ですが、SEO対策もある程度勉強して作りましたので、今では上位にヒットするようになりました。
ちなみにHPは、「見た目がきれい=検索順位が上がる」ではありません。
素人感満載でも、検索順位の上位に入ることが最初の目標です。
見た目は後からいくらでも触ればいいわけです。
また、将来旅行業取得の視野に入れているため、「国内旅行業務取扱管理者」の資格を一発で取りました(ちなみに合格率は30~40%程度)
総合旅行業務取扱管理者を取らなかったのは、現時点でその必要がなかったからです。
無駄な勉強はしたくありませんからね。
それよりも確実性の高い方を取ったわけです。
人は、必要に迫られれば必ず動く
これが私のモットーでもあります。
先ほどの従業員は、「放っておけば和田がする」という甘えがあったのかもしれません。
上司を見極める目も必要
かと言って、何でも「はい」と言って仕事を引き受けろという話ではありません。
無理難題を押し付けてくるようなパワハラまがいの上司のいる職場は、可能であれば異動して別の部署に配属してもらうように人事にお願いするか、それが無理なような職場であれば、転職を考えてもいいと思います。
無理にパワハラ上司と付き合う必要は、昔の終身雇用が当たり前に時代ならばともかく、このご時世なら、まったくありません。
あなたの上司が「部下を思いやっている上司、あるいは、成長を見据えている上司」なのか「単なるパワハラ上司」なのか、日頃の上司の行動や言動をチェックしていれば、見えてくると思います。
ぜひそういった目も、養っていただけたらと思います。





















