試験に受かる勉強法とガイド説明暗記法②

今回はガイド説明暗記法についてお話します。
一応「ガイド説明暗記法」となっていますが、なにか暗記しなくてはならないことがあった場合にも十分使えますので、ガイド以外の方にも参考になると思います。

暗記法も、前回お話した「サイクル回し」の方法と似ています。
前回の記事を読まれていない方は、こちらから読まれることをオススメします。

では早速いきましょう。

説明文をスポットごとにまとめる

記憶をするという作業の前にしておかなければいけないのが、説明文をスポットごとにまとめるという作業です。

説明文を作るのに、様々な情報源から集めてきたものを自分なりにまとめます。
また、書籍や県が発行しているテキスト、田辺市が発行しているガイドブックなどから引用する際には、自分の言いやすい言い回しに直すことをオススメします。

それらは書き言葉で書かれていますので、文章がやや堅いです。
また、自分のいい慣れていないフレーズは覚えにくいものです。

そういった情報源を活用するのであれば、まず読んでから自分の言葉で要約を声に出して話してみて、それを自分の説明文にするといいと思います。
アウトプットすることにより、曖昧に覚えている部分は説明できないことが分かりますので、あなたの理解度を測ることもできます。

順番に暗記をする

次に順番に暗記をします。
ここでは「文章のサイクル回し」をしていきます。
例えば、次のような説明文を覚えるとします。

①Today, we will walk an ancient route that leads to one of Kumano’s important shrines.

②Emperors, samurai, and the wealthy walked this road to receive blessings.

③It was also traveled by the poor, blind and handicapped seeking mercy.

④Some were social outcasts in this life because of their disabilities, but they traveled and prayed for a better lot in the next life.

覚える順番はこのような感じになります。

①を覚えます。

①を覚えたら②に移り、②を覚えます。

②を覚えたら①から②までを暗唱します。


③を覚えます。

③を覚えたら①から③までを暗唱します。

④を覚えます。

④を覚えたら①から④までを暗唱します。

文章で書くとまどろっこしいですが、つまり、一文ずつ覚えていき、覚えたら最初から覚えたところまでを暗唱していくという方法です。
前回の記事の「パートごとに攻略→パートをサイクル回し」にあたるところです。

一ヶ所の説明スポットをひとつのパートをして捉えます。
この工程は、前回の記事のなかでも説明した通り、一番骨が折れるところです。
しかし、次の段階に行くまでの大切な工程ですので、ここが頑張りどころです。

一ヶ所のスポット説明を暗記できれば、次のスポットに進みます。
この段階での目安は7~8割言えるようになることです。
完璧を目指さなくてもかまいません。
この時に、どうしても覚えにくいフレーズがあれば、自分の覚えやすいフレーズにしておきます。

全体をサイクル回し

一ヶ所ずつ覚えていき、最後の説明スポットまでいけば、今度は全体をサイクル回しします。
ここでの作業は、前の工程でほぼ出来上がっていますので、さほど負荷は強くないと思います。
ここではほぼ完璧に覚えることができるようにしておきます。
目安としては9割以上です。

ランダムにサイクル回し

ここからが勉強法とは違う方法が登場します。

順番に説明ができるようになったら、今度はランダムに言えるようにしておきます。

ダイソーで「インデックスカード」というものが売られています。
インデックスカードとは、いわゆる単語帳がバラになったようなものとイメージしていただいたら分かりやすいと思います。

インデックスカードにスポット名を書いておき、トランプを切るようにシャッフルします。
シャッフルしたあと、ランダムになったカードの順番にしたがって説明をしていきます。
最後までいったら、「1サイクル」です。
1サイクルが終われば、またカードを切って同じようにランダムに説明をしていきます。
これで記憶が定着するまでサイクル回しをしていきます。

案外、スポットごとに順番に覚えていくと、前後のスポットの単語やフレーズから記憶をたどって覚えていることが多く、いきなりそのスポットが出てくると言えなくなる場合があります。

ランダムに説明する目的は、前後のスポット説明との関係を断ち切ることにあります。

ではなぜ、そのようなことをする必要があるのでしょうか?

それは、必ずしも、実際のガイドでは自分が用意したテキストの通りに説明することができるというわけではないからです。

たとえば、時間が押してきたり、持ち時間が最初から短かったりで、Aというスポットをスキップしなければならない場合があります。
そうなれば、前後の関係で覚えていては、次のBでの説明が出てこない可能性があります。
その「記憶の連鎖」を切るための作業です。

できれば現場で説明練習を

遠方でなかなかできない人もいると思いますが、できれば仕上げに現場で実際に一人でもいいので説明練習をしてみることをオススメします。

自宅で覚えていても、いざ現場に来て体を動かしながら説明をしてみると、記憶が飛んで出てこないことがあります(本当によくあります)
バスの中で説明する時などはその必要はないと思いますが、熊野古道や神社仏閣の境内などを歩きながら説明するのであれば、やっておいた方が絶対にいいです。

ひとりでブツブツ言っている姿は、周りから「あの人、何やってんのやろ?」というような目で見られることもありますが(笑)

あるいは、友達や知り合いに実際に聞いてもらい、わかりやすかったかなどのフィードバックをもらうことも非常にいいと思います。

自分の音声を録音して聞く

これはベテランの通訳案内士さんから聞いた話ですが、できればやっておいたほうがいいです。

自分の発音のクセや、「案外スラスラ言えていないな」など、自分の説明を客観的に見ることができます。

また、記憶のさらなる定着にも繋がります。

わたしは最近やっていませんが、デビュー当時はよくやっていました。

ひとつのコースにつき1ヶ月

記憶の定着(スラスラ言えるレベルになる)まで、だいたい1ヶ月かかります。
ですので、いきなりあちこち案内するという方法より、まずは一ヶ所を極める方法の方がいいと思います。
そうして徐々に案内できる範囲を広げていけばいいと思います。

また、今回は記憶に特化した内容でしたので、アドリブについては説明をしませんでしたが、ガイドの説明は覚えたことをなぞって話すだけではありません。
予想だにしていなかった質問がお客様から出た時に、自分の持っている知識や考えを駆使してそれを英語に直さなくてはなりません。

なので、自分の日本語での知識のストックを瞬時に英語に訳せるだけの英語のスキルを磨くことも必要となってきます。
記憶しているものを逐一全部英訳してテキストを作ることは、膨大な作業でありオススメできません。
なので、説明の骨子はテキストで覚え、知識の引き出しにあるものは瞬間的に英訳で対応できるようにしておきたいものです。

そして、記憶について絶対言えることは、「テキストを眺めているだけでは絶対に記憶に定着していない」ということです。
眺めてもいいですが、かならずアウトプットする時間を設けてください。

まとめ

今回は、説明文の記憶法についてお話しました。
以下、まとめです。

◯説明文をスポットごとにまとめる

◯順番に暗記をする(スポット内の文章単位でサイクル回し→パート単位でサイクル回し)

◯全体をサイクル回し

◯ランダムにサイクル回し

◯現場で練習

◯自分の音声を録音して聞く

そして、記憶の定着にはそれなりの時間が必要で、目安としては、ひとつのコースにつき約1ヶ月かかります。
「これでもか」という繰り返しが、記憶定着の鍵です。

ご参考にされてください。



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