オススメ振り返りツール(ウサギは居眠りする)

過去の関連記事はこちらをご参照ください。
ガイド後の振り返りがガイドスキルを上げる

みなさん、ガイドが終わった後に振り返りをしていますか?

一応ガイド報告書である程度は振り返ってもらってはいるとは思いますが、報告書だけでは不完全です。

自分の案内でどの点が良かったのか?改善点はどこか?これをいちいち振り返ることで、成長スピードが圧倒的に上がります。

今回はオススメの振り返り法をお知らせいたします。

超オススメ!PDCA日記

よく聞く「PDCA」を元に日記をつければなお早い成長が望めます。

PDCAとは、P(プラン)、D(Do・実行)、C(チェック)、A(Action・改善)です。

PとDはガイドにとってはすでに決まっているものに沿って業務を遂行するのであまり関係ないかもしれませんが、CとAは絶対に必要です。

私が現在毎日チェックしている人気YouTuberの「脱・税理士スガワラくん」で「PDCA日記」が紹介されていました。
これ、かなりガイドにも使えます。
そのまま引用しても十分に反省ツールとして活用できます。

Googleのスプレッドシートに

  • 良かったこと
  • 課題
  • 疑問文
  • 事実データ
  • 改善策
  • リクエスト

という項目を作り、それに沿って記入し改善を重ねていくというものです。

スガワラくんの事務所では、これを毎日朝9時までに従業員に提出させているそうです。

毎日です。

この取り組みが面白いということでGoogleから取材が来て、「スプレッドシートをこんな感じで使っている中小企業がある」といって、社内のイベントで発表してくれたのだそうです。

この中で特に注意すべき点は「改善策」です。

社歴の浅い社員は、改善策を抽象的な表現を使ってしまうそうです。
「もう少し余裕のあるスケジュールにする」とか「時間管理を厳密にする」などがこれにあたります。
「余裕のあるスケジュールって何?」「時間管理管理を厳密に」の「厳密」の基準は?など、人によって基準も違うので他人が見てもどう改善するのかがわかりません。

他人が見ても分かる、具体的な内容にする必要があります。

スガワラさんも言っていますが、「これで良くならないはずがない」と思います。

ガイドも同じで、これをやると確実に成長スピードが上がります。
今は「大先輩」とか「雲の上の存在」と思っている人でも、短期間で追いつき追い越すことができるとかもしません。

・・・もっと早く知っておけばよかった(笑)

私はもうガイドからは遠のいていますのでガイドには使えませんが、今の業務に取り入れています。

ウサギは居眠りする

反省・改善は絶対に、いつになっても必要ですよ。

「ウサギは居眠りする」

振り返りをしていない大先輩がいたとしたら、その人はウサギです。

安心して居眠りをしています。

その「ウサギ先輩」は、振り返りをしているあなたに追い越される日が必ず来ます。

いいと思ったらすぐ実行!

「この星は行動の星だよ。いいことを聞いたのにそれをしない人は、しないことによってどうなるのかという行動をしているんだよ」

ー斎藤 一人ー

PDCA日記の詳しい解説についてはこちらをご覧ください。

多角的な情報入手の重要性

先日お邪魔したあるお宅のご主人との会話です。

「実は先日、嫁と一緒に新型コロナに罹ってしまいまして・・・」

「そうか!で、ワクチンは打ったん?」

「いや、私は一回も打ってないです」

「奥さんは?」

「嫁も打ってないです」

「ははは!そりゃかかるわ!わしはもう4回打ったで」

いまだに「ワクチンは感染予防できる」と盲信している人(特に高齢の方)が圧倒的に多いようです。

この方は語り部さんなのですが、語り部さんはおそらく(私もそうですが)、色々なところから情報を引っ張ってきて勉強をされているはずなので、先出のような会話になるとは思ってもいませんでした。

ワクチンの話は本題から外れていましたので、ここで議論をしてもお互い気まずくなるだけだと思い何も言いませんでしたが、あれだけの知識をお持ちの方だっただけに少し残念な気持ちになりました。

何が言いたいかというと、これは何もワクチンの話だけにとどまらず、ガイドの勉強をする時でも、決して教えてもらった情報を鵜呑みにしてはいけないということです。

その時に説明を聞いて「へぇ、そうなんだ」と納得をしても、後から復習する時に疑問が出てくる場合があります。

その疑問を突き詰めていくと「ちょっと違うかも」と思う時があります。

私の場合で熊野に関して言えば、「熊野」の由来であるとか、速玉大神のことについてとか、八咫烏のことであったりとか、千木の話であったりとか、熊野の神々はどこから来たのかとか、その時に聞いて「へぇ!」と思ったことであっても、あとから「やっぱりちょっと納得いかない」となり、色んな情報を取り入れて考えてみると、「こっちのほうが自分の腹に落ちる」となることが多いです。

どの話かはあえてここでは言いませんが、明らかに作り話であることなどは、「ほんまでええやないですか」で済ませてもいいと思いますが、核となる部分については色んな角度からの情報を仕入れて判断することが重要だと、最近つくづく思います。

これも、新型コロナのおかげといえば語弊がありますが、今回の騒動で本当に実感しています。

多様な文化的背景の違いを理解する28

お役立ちフレーズ①

決まりきった予定は現在進行型で

「~する予定です」の場合、「be going to」や「will」などを使いがちです。
もちろん、行程に変更が生じる場合などは問題ない表現ですが、決まりきった行程の場合は現在進行形を使います。

以前、小雲取越を歩いている時、長い上り坂を歩き終えたあと、お客様から「Are we walking the uphills like this later on?」のように聞かれ、その質問の意味を理解できなかったことがありました。

坂道は状況によってなくなったりするものではなく、順当に歩いていれば必ず訪れます。
なのでここは「We are walking 3 more.」のような返答になります。

コース説明をする場合などは、現在進行形を使うようにしましょう。

「maybe」「some more」の多様は禁物

もうご存知だと思いますが、「maybe」は日本語で「多分」です。
日本語での「多分」は、その確率が30%でも80%でも「多分」ですが、英語の場合の「maybe」は確率が低い時に使うため、あまり使用すると「この人は頼りない」と思われてしまいます。
普段の付き合いでもそうですが、特にこれが「お客様とガイド」の関係となると問題です。
日本語の感覚で「maybe」を多用しないようにしましょう。

あと、「some more」ですが、これはお客様から「あとどのくらい歩くの?」という質問が出た時に「some more」を多用して「君は『some more』ばかり使うが、全然終わりが見えないじゃないか」と言われたガイドがいます。

このような質問があった場合は、「あと10分です」など、具体的に数字で示してあげることが重要です。
お客様は歩いたことがないコースを歩いているわけですので、当然距離感が分かりません。
それが精神的な不安に繋がりますので、具体的な数字で示してあげるという配慮が必要です。
それには、やはり現場のことを熟知しておく必要があることは言うまでもありません。
距離が分かれば、同時に距離を示してあげるとなおいいです。

私は先輩の語り部さんからの「現場100回」という言葉が、深く胸に刺さっています。
それくらい、現場の知識(この場合、距離や所要時間、どこに何があるを知っておくことなど)は非常に重要です。

「15」か「50」か

「finteen」と「fifty」の発音が非常に似ているため、ネイティブ同士でも確認することがあるそうです。
私もよく「15」か「50」かを聞かれました。
15分と50分では随分違いますので、この確認は重要ですよね。

あまりにもこの手の質問を受けるので、私は「fifteen」と言ったあとに「one five」、「fifty」の後に「five zero」を付け足して説明するようにしています。

和製英語はもちろん通じない

日本語でよく使う「アバウトな」はもちろん通じません。
人について、その人がアバウトな人であると言いたい場合は「He is not fuzzy about anything.」、事・物については「ambiguous」などを使います。

また、意味が同じでも発音がまったく違う語もあります。
「アレルギー」や「ココア」などです。
あえてカタカナに直せば「アレジー」「コゥコゥ」のような発音になります。

あとは地名や固有名詞なども、日本での発音と大きな違いがある語があり、初めて耳にした場合理解出来ない場合があります。

「北京」「ウィーン」「習近平」など。
あと、最近では「武漢」も聞き取ることができず、聞き直してしまいました。

実際には、お客様が自分のレベルに合わせてくれることがほとんど

我々日本人が外国人と日本語で話をする場合、相手の日本語運用能力が低いと感じれば、こちらの日本語のレベルを落として話すように、お客様もこちらの英語の能力を見て下げてくれることがほとんどです。
特に、外国語を学んだことのある方であれば、そのあたりの配慮はしてくれます。

外国語習得がいかに難しいか、身にしみてわかっているからです。

反対に、若い人はそういった感覚があまりないようで、逆に「何で私の言っているこれくらいのことが理解できないのだ」とか、それ以前に「私の言っていることはすべてわかってくれている」という前提で容赦なく話してくる傾向があります。

もし、これを読んでくださっている方の中で、外国語に対する自身がない方がいらっしゃたら、臆せずコミュニケーションを取るように心がけてもらえればいいと思います。
中にはうまくできずに困ってしまうことがあるかもしれませんが、そういった経験がまた、あなたの外国語運用能力を高めるきっかけにもなります。

私は海外経験がまったくありません。
しかし、この仕事を6年しているおかげて、かなり英語力が鍛えられました。
ガイドとなると、1日3時間から多い時で10時間、あるいはそれ以上、日本語が許されない状態が続くわけです。
家で机に向かって1時間勉強するよりもずっと効率的で早く身につきます(もちろん、家で勉強する時間は必要ですが)

私はこれを「駅前留学」ならぬ「熊野古道留学」と言っていました。


アウトプットの重要性

高野・熊野地域通訳案内士の現場研修が終わりましたが、その中で質問された「知識を得る方法」の答えの一つとして、今回はアウトプットの重要性についてお話をします。

ガイドはアウトプットできてなんぼ

当たり前ですが、ガイドはアウトプットができて初めて仕事ができるようになります。
研修などで得た知識を整理し、自分なりに口に出して言えるようにしておかなければなりません。
以前の法人内の研修で、私が説明したあるスポットについてどれだけ理解できているかをアウトプットしてもらったところ、その人はうまく言うこでができませんでした。
そこでこちらが改めて説明すると「そうです、そうです」という。
この人は、頭では理解できているけれども、それを言語化することができていなかったのです。
これでは、お客様に説明ができるわけがありません。

なので、説明を「うんうん」と聞くだけではなく、聞きながら自分なりに要点をまとめるという作業をすることによってアウトプットできるようになります。

また、言語化することにより、自分が理解できていない部分を確認することができます。
例えばそれがいつ頃起こったのかとか、話に登場するAさんとBさんの関係は何だったのかなどです。

そうすることによって、「知識の穴」が埋まっていきます。

アウトプットには大量のインプットが必要

ガイドにはアウトプットをする事が必要なのは先ほどお伝えした通りですが、インプットも重要です。

私は時間の許す限り、研修ではなるべく細かいところまで説明をするようにしています。
専門用語を理解できていない人がいればその説明をしたり、なぜそのようなことが起こったのか、その時代背景を説明したりして、より深く理解できるように心がけています。

ガイドと研修は似て非なるものです。
お客様と受講生はまったく質が違います。

お客様は楽しみにしています。
受講生は学習をしに来ています。
それを理解せず、たとえば、お客様に研修の時と同じような説明をすると飽きられてしまいます。
逆に、研修生にお客様を案内する時と同じようにすれば、受講生は物足りなく感じます。

私は、受講生から「分かりやすかった」と言われる講師は失格だと思っています。
この言葉の裏には「情報量が少ない」という意味が込められていることが多いからです。
目の前にいる人の年齢が自分の予想よりも高かった場合に、相手を配慮してよく使う「落ち着いて見えますね」と言うのと似ています。

講師の中には「受講生はまだ知識がないから、できるだけ平易に」と考え、アウトラインしか言わない人がいます。
しかし、受講生の中にはすでに知識が豊富な人がいることもあります。
それを講師が勝手に「受講生は知識がない」と決めつけて話をするのは間違っていると思います。
そう決めつけている人は、さらに上を目指している人の芽を摘み取ってしまっています。

与えた情報を入れる、入れないは受講生が決めることです。
子供ならまだしも、これまでの人生の中で様々なことを学んできている大人を相手にする時は、講師が受講生のレベルを勝手に決めないことが重要です。

大量インプットが重要なのは、聞いた話を100%再現できる人はそういないからです。
たとえば、情報量が100あるうちの50しか言わなかった場合、聞いた人が再現できるのはせいぜいその半分くらいです。
これが仮に、100伝えれば、半分とまでは行かなくても25以上は再現できます。
それをさらに、その周辺知識まで含めて120伝えると、さらに再現できる数字は上がります。

それを、50しか教えてもらえていなかった人の場合のその説明は、内容が薄っぺらいものになってしまいます。
そうならないようにするためにも、できる限り詳しく伝えることが重要です。
ただし、そうは言っても相手の反応を見て「これを今話すと混乱するな」というようなややこしいことはあえて言わないようにしています。
相手の理解度に注意しながら話すことも重要です。

数少ないチャンスをものにするには

「50の説明を聞いて、あとは自分で調べればいいじゃないか」という声が聞こえて来そうですが、それは違います。

聞いたことを記録する方法は、メモだけではありません。
メモを取ることは重要ですが、後で整理する時に自分の書いたことでさえ、何のことを書いているのか分からないことがよくあります。

一番効率がいいのは録音する方法です。

メモをする能力は所詮限界があります。
50の話を聞いてもメモの漏れは絶対にあります。
結果的に、すでに聞いた50のことでさえ調べなければいけません。
一方、録音であれば一回聞いて理解出来なかったことも、繰り返し聞くことによって理解できるようになります。
聞き逃しもありません。
そういった意味でも、なるべく詳しく説明することが重要なのです。
「人間の集中力の持続時間は金魚以下」という研究結果もあります。
研修の数時間の間、全集中することは不可能です。

こうした理由から、数少ない研修を1回でものにするには、録音が最良・最強の方法です。
この方法は時間がかかるのが難点ですが、録音したものがあれば極端な話、一度でそのコースを案内できるようになります。

もちろん、土地勘が必要なのでたくさんの下見は必要ですが。

今はまだ武漢熱の関係でゆっくりと知識を入れることができますが、この状況が収まった時にいかに早く新人ガイドを現場に送り込むことができるかが、今後の鍵になると、私は思っています。

なので、少ない研修を一発で自分のものにするためにも、録音するという方法は最良です。

ただし、録音を嫌がる人もいますので、予めお断りをしておくことは忘れないようにしてください。

アウトプットについて、こちらの本をご紹介しておきます。
興味のある方は読んでみてください。

学びを結果に変えるアウトプット大全 (サンクチュアリ出版)


当たり前を疑え(知識の積上げ法)

今日で和歌山県の高野・熊野地域通訳案内士の現場研修が終了しました。
みなさん無事に終えることができ、ホッとしています。

さて、研修の中で「どのようにして知識を蓄えるのか?」という質問を何回かいただきましたので、お答えした内容を共有いたします。

語り部さんに案内してもらう

知識は様々な方法で得ることができます。

本、インターネットなどがありますが、一番手っ取り早いのが地元の語り部さんにお金を払って案内をしてもらうことです。

「え?そんなことなん?」と思われたかもしれませんが、情報というものはだいたい、有料のものと無料のものでは質が違うというのが普通です。
語り部さんは知識が本当に豊富で、色んなことについて詳しく教えてくれます。

語り部さんの料金の相場はコースや所要時間によっても違いますが、だいたい1万円~1万5千円くらいです。

だたし、もっとお得に案内をしてもらいたい場合は、コースは限られますが、大門坂~那智の滝であれば熊野那智ガイドの会さんの「那智山周遊サンデーウォーク」、本宮語り部の会さんの「朝一語り部」があります。

那智山周遊サンデーウォークは、大門坂~那智大社・青岸渡寺~那智の滝で、朝8:55に大門坂駐車場に集合、予約なしで参加できます。

朝一語り部のコースは発心門王子~本宮大社で、先着6名の予約制です。
※現在、本宮大社前~発心門王子間の路線バスが運休している関係で、2月いっぱいは中止です。

料金はいずれも一人1,000円です。

はっきり言って、破格です。
こんな料金で質の高い案内を受けることなんて贅沢すぎます。

研修の時にはお知らせしませんでしたが、語り部の会熊野古道中辺路さんも、滝尻~本宮大社までを数回に分けて格安で案内するイベントをしていますし、紀伊路であれば紀伊路語り部の会さんも「語り部と歩く紀伊路130km」というイベントを開催していました(次回あるのかどうかは分かりません)
大辺路では、大辺路刈り開き隊さんも大辺路をはじめその周辺のウォーキングイベントを開催しています。

こういった語り部団体さんのイベントに参加するという方法もいいと思います。

ただし、参加人数が多い場合などは詳しく案内を聞けないこともあるようです。
そうなりたくない場合は、仲間数人で語り部さんを「貸し切り」にして案内してもらうといいと思います。

お客様からの質問

もう一つの方法は、お客様からの質問です。
お客様はもちろん、「外国人の目」で物事を見ます。
その時に不思議に思ったことなどが質問にあがってくることが多いです。
なので、例えば下見などをしている時に「日本人の当たり前に疑問を持つ」という癖をつけておくといいです。

例えば、お寺やお堂に貼ってある名前を書いたステッカーのようなものがあります。
「千社札(せんじゃふだ)」というものですが、その意味を聞かれたことがあります。
あなたは答えられますか?

あとはお墓に置いている卒塔婆とか、お地蔵さんのよだれかけなど、目についたものすべてがお客様にとっては「なぜ?」なのです。

普段からそういった癖をつけておくことで、下見をした時に「こういった質問が飛んできそうだな」という予想ができるようになってきます。
また、コースによって同じような質問をされることが多いので、案内する回数が多ければ多いほどそのコースの「知識の穴」がなくなってきます。

こうして、お客様からの質問のおかげで、私はかなり鍛えられました。

また、質問は熊野に関することだけではありません。

「なぜ日本の自動車は左側通行なのか?」と聞かれたこともあります。
そう、お客様の「なぜ?」は、その地方だけのものではないのです。

自動車の左側通行やその他の質問に対する答えは以下の記事を参照してください。

https://7875937fbfc6f01c.main.jp/2020/05/20/%e3%81%8a%e5%ae%a2%e6%a7%98%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e8%b3%aa%e5%95%8f/



現場研修で学ぶべきこと①

今回は現場研修で学ぶべきことについてお話をします。

昨年12月から、高野・熊野地域通訳案内士の現場研修が始まりました。
現場研修は経験のある講師のガイドを生で見ることができ、県の主催ということで無料で受けられる貴重な場です。

そんな現場研修で、何を学ぶべきなのかをお伝えしようと思います。
現場研修は、現場にまつわる話を学ぶということが重要であることは言うまでもありませんが、その他にも気を付けて学ぶべきことがあります。
今回はその点についてお話をします。

説明の方法

とかく、現場研修ではその現場の知識を得ることに重きを置きがちですが、講師がどのように説明をしているのかを見ることも重要です。
ガイドが以下にご紹介する点に配慮しているかを見るといいと思います。

表情

赤ちゃんが微笑むとこちらも笑顔になるように、笑顔は相手に伝播します。
お客様は楽しみに来ているので、まずは「自分は楽しんでいます」という表情をお客様に示すことにより、お客様も楽しい気分になります。
もちろん、説明中ずっと微笑んでいる必要はありませんが、面白いことを言う時などに微笑んで話すなどの緩急をつけることです。

アイコンタクト

一人のお客様だけを見るのではなく、まんべんなくお客様を見ることも重要です。
一人だけ見て説明をすると、他のお客様は疎外感を感じてしまいます。
場が盛り上がるのは一体感が必要です。
特に、募集型で集まったお客様同士は顔見知り同士ではありません。
そして、人数が多くなればなるほど、その一体感を出す手助けをするのがガイドです。
「ここにいる皆さんは、私にとって重要です」という意思を示すためには、アイコンタクトが強力な武器になります。

音量

ワイヤレスマイクを使って説明している際にはさほど重要でないかもしれませんが、常に現場でマイクが使えるとは限りません。
むしろ使えないことの方が多いです。
そんな時に、はっきりと大きな声で説明をする必要があります。
また、神社やお寺の境内では大声で話すことは他の参拝者の迷惑になることから、なるべく密集してもらって声を落として話すなどの工夫が必要です。
現場に応じてガイドがどれくらいの音量で話しているのかを見てください。

立ち位置

立ち位置も重要です。
例えば、お客様が日差しを顔にまともに受けるような場合は、立ち位置を入れ替えて日差しを背にしてもらうように立つようにします。
また、大人数を案内する場合は、列の先頭で案内すれば後ろの人は聞こえませんので、列の中心に入ってまんべんなく聞こえるように説明するなどの工夫も必要です。

写真

ガイドをしている時、写真や資料を見せることがあります。
写真や資料は、聴覚と視覚に訴えるため、人の記憶に残りやいという研究結果も出ていますので積極的に使用したいところです。

ただ、せっかくそういった物を用意していても、その見せ方が残念な場合があります。
ガイドの立ち位置が悪くて見えない場合や、自分が指している指(手)で見えなかったり、すぐにしまったり、自分の方に向けて見せていたり。

基本的には、誰もが見える位置に立ち、なるべく高く掲げて見せ、説明場所が狭く、スペースの関係で全員が見えないような場合は写真を左右にゆっくり振るなどして見せることが必要です。

こうして私は英語を勉強しました③

スピーキング向上

今日はスピーキングの勉強法についてご紹介いたします。

スピーキングでは、

◯自分の言いたいことを英語で言える能力

◯受け答えの能力

が必要です。

言うまでもなく、ガイドはお客様とのコミュニケーションが大前提ですので、このどちらが欠けてもコミュニケーションとして成立はしません。

そこで、この2つを埋め合わせてくれる教材が

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

英会話1000本ノック

です。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング は、中学で出てくる文型を使って文字通り日本語から英語に瞬間的に英作をする訓練をする教材です。

試しに、以下の日本語を英語に瞬間的に訳して口に出してみてください。
ただし、一文につき10秒以内で答えてみてください。

1.学生の時、私はすべての科目の中で数学が一番好きだった。
2.君はあの先生に叱られたことがある?
3.昨日私たちがあった女の人は彼の叔母さんです。

どうですか?
答えられましたか?

1.When I was a student, I liked mathematics the best of all the subjects.
2.Have you ever been scolded by that teacher?
3.The woman whom we saw yesterday is his aunt.

このトレーニングを積むことによって中学で習う文型を駆使して自分の言いたいことが言えるようになります。
「学校で習う英語は使い物にならない」「意味はわかるがネイティブはそんな言い回しは使わない」という言葉を耳にすることがありますが、中学英語には英語の基本となる文型がほぼ網羅されており、現にこれを使いこなせるようになれば、ほぼ自分の言いたいことが言えるようになります。
あとは中学の文型を使った発展型のようなものが多いので、まずは中学文型をマスターすることによって次の段階に進んでも比較的学習が楽になります。
また、極論、少々表現に違和感があっても、一番大切なのは自分の言いたいことを相手に伝えてコミュニケーションを図ることです。
日本に住んでいながら英語を学習するには、四六時中ネイティブの表現を学ぶことには無理があります。

「使い物にならない」という人に限って中学文型を使いこなせていないかもしれません。

「ネイティブはそんな言い回しをしない」と言っている人は、ではどうすればネイティブの言い回しを体系的に学習することができるのか、そこまで説明してあげなければ、日本で学習している人に対して学習意欲を削いでいるだけの無責任な発言になります。
海外ドラマを見て学ぶ方法もありますが、出てくる表現は雑多であり体系的に学ぶことは不可能ですし、ネイティブの発話に特化した体系的な教材があるならばそれを紹介するべきでしょう。

前置きが長くなりましたが、では具体的にどうやって学習すればいいか、本の中にも書かれていますがその方法を簡単にご紹介します。

セグメント分割

いきなりこの教材にあるすべてを英訳するのではなく、まずは部分的に完成させていき、最後の仕上げとして全体を英訳していきます。

これを「セグメント分割」と言います。

具体的には、Part2(中学2年)では全部で34文型がありますが、これを11~12文型ずつ、3つのセグメント(パート)に分割します。
なお、セグメント分割は、5つとか6つとか、あなたのできる範囲で決めてもらってもかまいません。

トレーニングの手順

第1サイクル

基本的には

1.日本語を見て瞬時に英作

2.英文を見て答え合わせ

3.英文を数回音読して口になじませる

4.英作文を流す


という流れです。

1.日本語を見て瞬時に英作

各文型には10問用意されていますので、その日本語を見て英作をしますが、10秒以上かけてノロノロと英作しないように心がけます。

2.英文を見て答え合わせ

英作した自分の発話を、英文の答えをみて合わせてみます。
英作に時間を掛けないようにするのですが、訳に詰まった場合はすぐに答えを見てもかまいません。
瞬時に英作をすると、三単現のsが抜け落ちていたり、時制の表現が抜けたり、Does を使った疑問文なのに動詞の三単現にsをつけてしまったり、語頭が母音の単語に a をつけたりと、様々なケアレスミスが出てきます。
結構なレベルの人でも間違うところですので、こういった間違いを矯正するためにも、このトレーニングは大きな効果を発揮します。

3.英文を数回音読して口になじませる

次にその英文を、まずは見ながら発話します。
いきなり諳んじると滑らかさのないゴツゴツした分になりますので、正解の英文を見ながら何度か発話をし、口につけます。

そのあと、今度は諳んじて発話をして口につけます。
この際、暗記しようとするのではなく、意味を把握しながら、自分が相手に対して発話をしているようにすることが重要です。

暗記するわけではありませんので、口をついてなめらかに発話できるようになればOKです。

4.英作文を流す

最後に、10あった日本語文を順に1回ずつ英訳していきます。
この時は完璧に英作できなくてもかまいません。
このあと「サイクル回し」という段階に入りますので、その時に言えるようになります。

ここで1日の学習を終わってもかまいません。

第2サイクル

次に、先ほどの4から始めます。
この時もスラスラと出なくても一向にかまいません。
焦らずにじっくりと取り組むことがコツです。

さらに、先ほどの3で英文を見ながら口に落ち着け、次にその英文を諳んじて口に落ち着けます。

この第2サイクルを、負荷がなくなるようになるまで繰り返します。
何回かやっていると、そのうち負荷がなくなります。

負荷がなくなってもそれで終わりにせず、「長期記憶」として定着させるためにさらに5~6周して記憶に定着させます。
これを「熟成サイクル回し」と言います。

ここまでしてようやく次のセグメントに移ります。

パートのサイクル回し

上記の手順で各セグメントごとに仕上げていったら、パート全体に移ります。
ここでの手順も、先ほどの「4.英作文を流す」→「3.英文を口に落ち着ける」→「熟成サイクル回し」を繰り返し、そのパートを完成させていきます。

これで一つのパートが完成して初めて、次のパートに移ります。

ちなみに、この方法は他の勉強法でも大きな威力を発揮します。
とにかく部分的に繰り返す→全体を繰り返しという流れは、学習には最強の方法です。
わたしはこの方法で様々な試験に望み、ほとんど一発で合格しています。

次に、日本文を見てストレスなく英作ができるようになれば、次は付属のCDを使います。

CDでは、聞いたことを覚えておかなくてはならない能力が必要になりますので、これまで日本語文を見て英作していた時よりも負荷が強くなります。

これはもう、通訳がやっている方法と同じです。

次のステップへ

これができるようになれば、次は

スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング

でトレーニングをします。
トレーニング方法は同じですが、これまでは文型ごとに英作をしていたものを、今度は文字通りこれまでの文型をシャッフルしていますので負荷が強そうに感じますが、どんどん話すための瞬間英作文トレーニング を完成させていてばさほど負荷は強くありません。

しかし、この教材の後半にある「文型コンビネーショントレーニング」では、これまでの文型をつなげた応用型のトレーニングをしますが、これがなかなかの難敵です。
ここでは少々発話としての自然さは犠牲にしています。
スポーツのトレーニングでいうところのウェイトトレーニングです。

実力がついたと思われたら、是非チャレンジしてみてください。

これができるようになれば、少々の複雑な文章などは結構楽に理解できるようになります。

・・・私はここで何回この教材を壁に投げつけたか(笑)

ここまでできるようになれば、次は様々な教材を使った瞬間英作文トレーニングに移行します。
ちなみに私は現在、大学入試用の文法書の瞬間英作文トレーニングをしています。

これは、これまでのトレーニングの応用ですので、負荷はさほど強くなくなります。
ただ、教材選びには注意が必要です。
どういったものを選べばいいかというと、日本語訳が英文に忠実であることです。
中には意訳をしてるものがありますが、これは瞬間英作文トレーニングには向いていません。

【CD・音声DL付】キク英文法

は、アルクが刊行している教材で、大学入試用に作成された文法書ですが、対訳も英文に忠実で高校文法が同時に学べるすぐれものです。

ただ、どういった教材を利用するかはもう、あなた次第です。

英会話1000本ノック

瞬間英作文トレーニングと平行して、私が行ったのが

英会話1000本ノック

です。

これはアメリカ出身のスティーブ・ソレイシー氏の著作ですが、ここではどのような受け答えすすればいいのかが書かれています。

瞬間英作文トレーニングでは英作文に特化していますので、会話の面では少し不十分です。
そこでこの教材が威力を発揮します。
「こう聞かれた時はこう」のような具体例が載っていますので、ここでそういった受け答えの力を養います。

ただ、私は学習の比重については、瞬間英作文トレーニングに重きを置いていましたので、こちらは今はあまりしていません。

以上、もしあなたが外国人とストレスなくコミュニケーションをとりたいのであれば、是非これまでご紹介した方法を試してみてください。

英語勉強に近道はなし

どの方法も近道はありませんが、あえて言うなら、地道に一つずつ確実に積み重ねていく方法が一番の近道と言えます。

かくいう私もまだまだ勉強中です。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニングは今でもやっています。
これは、テニスでいうところの素振りであり、野球でいうところのキャッチボールです。
今や世界の名だたるテニスプレイヤーとして名を馳せている錦織圭さんなんかも、嫌というほど基本的な打ち返しをさせられと言います。
どんな一流のプロ野球選手でもキャッチボールはします。

この基本なくしては、いくら小難しい英文を勉強したところで使い物になりません。
それよりも、基本的なことをマスターしてそれを使いこなせる方がずっとコミュニケーションが取れます。

他にもいい方法がありましたらお教えいただけたましたら幸いです。

これまでの英語勉強法は、以下のリンクをご参照ください。

https://7875937fbfc6f01c.main.jp/2020/12/29/studyenglish/
https://7875937fbfc6f01c.main.jp/2020/12/30/studyenglish2/

こうして私は英語を勉強しました②

今日は「こうして私は英語勉強をしました」の続きです。
前回の記事をご覧になっていない方は、まずこちらをご覧ください。

https://7875937fbfc6f01c.main.jp/2020/12/29/studyenglish/


具体的にどのような勉強をしたのかをご紹介します。

私の場合、まずはネイティブのスピードを聞き取れることと、言いたいことが言えるようになることでした。

リスニング

モゴモゴバスター

とある日、偶然すばらしい教材を見つけます。
「モゴモゴバスター」です。
ここにはネイティブの容赦ない発音が体系的にまとめられていて、分かりやすく解説してくれています。
初めて聞いた時は本当に聞き取れなくてショックを受けましたが、繰り返しているうちに段々と聞き取れるようになってきました。
一度試しにこちらのサンプルページを聞いてみてください。

モゴモゴバスターサンプルページ

まずはここでしっかりと「基礎固め」をしました。
これがなかなか苦痛でした(笑)
まるで呪文です。

準備するもの

次に海外ドラマを見ますが、その前に準備しておくと良いものをご紹介します。

英辞郎プロ

アルクが運営している単語・フレーズ集です。
月額300円が必要ですが、圧倒的な語彙と生きたフレーズが掲載されています。
海外ドラマを見る時は、無料のWeblioよりもかなり役立っていますので、常備しておく価値はアリです。
英辞郎 on the WEB Pro

Weblio

とはいっても、Weblio も結構使えます。
英辞郎では頻出する単語以外は発音記号が載っておらず、発音の確認をすることができませんが、Weblioはほぼすべての単語に発音記号が記されています。
英辞郎で分からなかった発音を確認する時や、英辞郎ではなかった語彙を調べる時などに使います。
Weblio

wordholic

単語帳アプリです。
初めて聞いた単語やフレーズを入力していきます。
地道に続けることによって生きたフレーズの単語帳が出来上がります。
また、後ほど登場する瞬間英作にも使えます。
WordHolic

海外ドラマを見る

モゴモゴバスターがある程度できるようになってくると、これだけでは苦痛以外の何物でもありませんので、それと平行して海外のドラマを見ることにしました。
普段全くドラマなどを見ませんが、英語勉強と割り切って見ています。
注意しなければいけない点は、日常を題材にしたものを選ばなければならないところです。
あまりにも専門的なもの(例えば医療関係とか)になると専門用語が出てきますので負荷が強くなってしまいます。

さらに、日英の字幕つきのものを選びます。
見られるタイトルは限られてきますが、Netflix や Hulu などでもある程度は用意されていますのでそういったものを選ぶようにするといいと思います。

聞き取れなかった語句を、英語字幕で何度も聞いて確認をし、聞き取れても意味が分からない語句は日本語字幕で確認するという作業を繰り返していきます。

例えば「dirty laundry」は聞き取れますが「内輪もめ」という意味が分からなければ話の内容が分かりません。

そういった新しく出てきた語句は WordHolic に入力していきます。

ある程度の区切り、たとえば話の区切りであったり新出語句が10以上になった時などはそこで見るのをやめ、WordHolicで語句を覚えます。

この勉強法で注意しなければならない点は、「清聴を重視する」という点です。
多聴もリスニング力を上げることができるとは思います。また、ストーリーが気になって先を見たくなってきますが、そこはグッと堪えてじっくり、一つひとつ丁寧に聞いていきます。

なので、1本見終えるのに毎日聞いて1週間以上かかることもままあります。

この地道な作業で、結構ネイティブのスピードであっても聞き取れるようになってきました。
まだまだ私も道半ばですが。

地道な積重ねが重要

ネイティブと「真剣勝負」をするには、今回ご紹介した方法をおすすめします。
英語は残念ながら一朝一夕に身につくものではありません。

「〇〇ヵ月で英語がペラペラに」とか、「聞き流すだけで英語がわかるようになる」とかいう類のものには手を出さないことです。
あんなもの、お金をドブに捨てるようなものです。

そんなもので英語が理解でき、話せるようになるのであれば、今頃日本中で達者な英語話者があちこちにいるはずです。

また、週末に7時間するよりも、毎日1時間を7回するほうが定着します。

社会人であればなかなか忙しくて毎日時間を取れないかもしれませんが、毎日すこしずつをコツコツ積み上げていくことが本当に重要だと思います。

ちなみに、毎日できない人はそれが単に習慣になっていないだけですので、逆に考えれば、それを習慣化すると続くようになります。

「今日はしていないから気持ち悪いな」と思えるようになれば、それは習慣化されています。
まずは習慣化を意識していただき、その「意識」が「無意識」に変わればしめたものです。

習慣化の記事については、こちらもご参照ください。

明日はスピーキングについてです。

https://7875937fbfc6f01c.main.jp/2020/05/01/%e9%95%b7%e7%b6%9a%e3%81%8d%e3%81%97%e3%81%aa%e3%81%84%e7%90%86%e7%94%b1%e3%81%a8%e3%81%9d%e3%81%ae%e6%94%b9%e5%96%84%e6%b3%95/


こうして私は英語を勉強しました

今回は私の英語勉強法についてお話をします。

あなたはどのような方法で英語を勉強していますか?
NHKの英会話を聞いたり、英語のニュースを聞いたり、英字新聞を読んだり、あるいは、英検などのテキストを使ってされている方もいるかと思います。

目標設定をしていますか?

その前に、まずあなたが何を目的で英語を勉強しているのか、明確な目標がありますか?

長文を難なく読みこなせるようになりたいのでしょうか?
試験に受かるためでしょうか?
外国人と日常会話できるレベルになりたいのでしょうか?

一口に「英語学習」と言っても、人によって目的は様々なはずです。

まずこういった目標がなければ、あなたは遠回りをしているかもしれません。

私の場合は、とにかく会話(リスニングとスピーキング)が最優先で必要でした。
このブログを読んでくださっている方も、おそらく高い確率で私と目的が同じだと思います。

今日はこれまでの私の体験談も交えながら、どうやって英語を勉強してきたかをお話します。
ご参考にされてください。

私は目標設定をしなかったために迷走しました

今の勉強法が確立するまで、私はかなり遠回りをしてきました。
リスニングを鍛えるためにリスニングを鍛えるために英語ニュースを聞いたりとか、TOEICの教材で勉強をしたりとか、リーディングを鍛えるために英字新聞を読んだり・・・

しかし、どの方法でも成果は現れませんでした。

TOEICについては「スピード不足」、ニュースについては「会話に不要な語彙が多く、難しすぎる」などの理由があるからです。

一般的なネイティブが1分間に話すスピードは160~200語とされています。
他方、TOEICでは150~160語です。
私はネイティブの、生の容赦ないスピードに圧倒されてショックを受けたことがありました。
いくらTOEICでリスニングを勉強しても、語彙は増えても聞き取れるという保証はありません。

ニュースについては、専門的な言葉が飛び交い、分からない単語が多すぎすからです。
また、難しい表現を使ったりもしていますので、私にとっては呪文を聞いているような感覚でした。

また、シャドーイングもかなりしました。
そういった教材を買って結構練習しましたが、残念ながらリスニング力が上がることはありませんでした。
私が思うに、ネイティブスピードで話せない人が、ネイティブのシャドーイングをすることは無理があると思っています。

英語学習者が陥りがちな点

そして、私のような英語学習者が陥りがちなことの一つに、「欲張りすぎる」という点が挙げられます。

「リスニングを鍛えて、読み書きもできるようになって、言いたいことが言えるように・・・」というように、「あれもこれも」となり結局どっちつかずで終わってしまい、ついには学習から遠ざかってしまう・・・という結果になります。

このブログを読んでくれている方は、社会人の方が多いと思います。
社会人になれば、学生時代のように勉強をする時間がなかなか取れませんので、思い切って目的と必要ない能力は切り捨てる覚悟が必要です。
私は以前、欲張りすぎていたために学習時間を「余計なこと」に割いてしまっていたのです。

ガイドの場合であれば、リーディングとライティングはほとんど必要ありませんので、私はそれを切り捨て、リスニングとスピーキングに特化した勉強をしました。
なので正直、今でもたとえばたまに英語でメールを打つ時などはスペルが分からない単語が多くて困ることがあります。
「書きたいことは出てくるのに、スペルが分からない」
という現象が起きています。

日本語指導の第一人者・谷山徹先生のお話でも、日本語学習者で四大技能(話す、聞く、読む、書く)のすべてができる学習者はいないそうです。
会話は問題なくできるのに、読み書きになるとダメとか、その逆で読み書き能力はすばらしいのに、会話になるとダメという、だいだいこの2種類に別れるそうです。

日本人の英語学習者には後者の方が圧倒的に多いと思います。

多くの学校の英語の先生なんかは後者に分類されます。
文法のことについてはかなりのレベルで詳しいですが、ネイティブとの会話では相手の言っていることが聞き取れずに会話にならない人が多いです。

はしごの掛け違え

英語学習をするにあたって、まず「はしごの掛け違え」をなくすことが最優先です。

間違ったところにはしごを掛けてしまうと、とんでもない場所にたどり着き、目的の場所に到達することはまずないでしょう。

私は、お客様とのコミュニケーションを優先しなくてはなりませんでした。
そこに、ニュースに出るような難しい単語はほとんど出てこず(もちろん、深い内容になればなるほどその確率は高くなりますが)覚えても使い道がなく、結局忘れてしまうということになります。

そして、基礎的なことがままならない状態で、いくら小難しい文法に触れてもかなり負荷が強くなり、勉強自体が苦痛になってきます。
貧弱な土台の上に、いくら立派な家を建てても家が傾くのと同じです。

学校の英語の先生は、生徒に正しい文法を教えなくてはならないため、私とは逆にスピーキングとリスニングを犠牲にしていると言ってもいいでしょう。
そういった意味では、学校の先生はきちんとしたはしごを掛けていると言えます。

あなたの目的は何なのか、TOEICで800点以上取ることが目的なのか、英語で言いたいことが言えるようになりたいのか、英字新聞を読めるようになりたいのか、まずその目的ははっきりさせることが大切です。

明日に続きます。

受験の目的、持っていますか?

今日は受験の目的についてお話をします。

あなたは近い将来、何かの試験を受ける予定はありますか?
あるならば、その目的は何ですか?

答えられない方は、ちょっと立ち止まってその受験が本当に必要かどうかを考えてもいいかもしれません。

試験が目的になっていませんか?

その試験を受けることで得られる仕事があったり、何かの資格を取得する際に必要ということであれば問題ありませんが、単に試験を受けるだけが目的になっている方は要注意です。

その試験を受けることで、受験料はもちろん、勉強に費やす時間と受験の手続きに必要な時間を消費します。

何も見返りがないのに受験をするということは、お金と時間の浪費になる可能性が高いです。

こうした事態を回避するためにはとりあえず、何の目的で受験をするのかを明確にしてから受けるといいと思います。

私の知り合いでは、TOEICを定期的に受けている方がいますが、その方の目的は「ボケ防止」だそうです(笑)
これも立派な目的です。

以前、「◯◯と◯◯の資格を持っているから、次に◯◯を受けようかな」という友達がいました。
そこで「それを受けて何か現職で有利に働くこととかあるの?」と聞くと「いや、ないけど、この3つをセットで取っていればいいかなと思って」という答えが返ってきました。
「じゃあ、受ける必要なくね?」と言ったことを覚えています。
ちなみにその試験を受験するために事前に何十万円という講座を受講していなければならず、その講座を受けるのに泊りがけで行かなくてはならないらしいのです。

これはまさに、お金と時間をドブに捨てるようなものです。

受験は通過点でしかない

私は、高野・熊野地域通訳案内士の受験をするために必要なTOEIC750点以上あるいは英検2級以上(当時)という基準をクリアするために両方を受験しました。

ただし、英検2級を取得しても別に設定されている語学研修に出席しなければならなかったため、準1級を受験しました。

そして、基準をクリアしたあとは、受験を一切切り捨てました。
ここで「もう少しTOEICで高得点を取りたい」とは考えませんでした。
すでに高得点を取るコツを習得していたので、勉強すれば絶対に取れる自信はありましたが、時間の無駄だと思ったからです。

そしてそれ以上勉強しても、次に待ち構えている面接試験に役に立たないからです。

なので、合格したあとはすぐに面接試験用の勉強に切り替えました。

そして、面接試験が終わればもちろんそれ用の勉強も終わりです。
次は実際にガイドに出るための知識の勉強に移りました。
面接試験ではもちろん使える知識はありますが、あとは自分でもっと深い所を勉強しなければなりません。
面接試験ではそこまで深掘って出題できないからです。

このように、受験は単なる通過点であり、それを目的にしてしまってはいつまでたってもそこで足踏みです。

中には、何度も受験して落ちている人がいますが、それは時間とお金を浪費してしまっています。
TOEICなんて、民間の企業がやっているテストです。
何度も目的もなしにただ高得点を狙って受験することは、その企業に利益をもたらしているだけであり、「いいお客さん」です。
その高得点を次にどう活かすか、これが大事なわけです。

学生のみならず、社会人であってもどこかで必ず試験を受ける機会があると思います。
しかし、その試験が本当に必要なのか、よく検討をして受験されることをおすすめいたします。