お客様からの質問【「あなた」について】

今日は、お客様からよく受ける質問の中で、特によく受ける質問についてまとめてみました。
説明を聞いて不思議に思ったことなどの知識面以外では「あなたのことについて教えて」「熊野の気候について知りたい」「地理や宿について教えて」のような質問が多いです。

今日は、「あなたのことについて教えて」について、受けた質問に対して私がどのように答えているかをご紹介します。
あらかじめ答えを準備をしておくことで、すんなりと答えることができますし、高野・熊野地域通訳案内士の面接試験対策にもなると思いますのでご参考にされてください。

ガイド何年目ですか?

How long have you been a guide?

一番よく受ける質問です。
現在完了形は日本語にはない概念であり、こういう聞き方があること自体予想もしていなかったので、恥ずかしながらはじめは質問の意味自体が「あ、こんなことを聞いているのかな?」という感じでしか理解できませんでした。

単に「6years」と答えてもいいのですが、ちょっと味気ないので、最近は「I will have been a guide for 6 years this November」などと、未来完了形を使って答えています。

このブログを読んでくださっている方は、経験がまだない方もいるかと思います。

もし、初めてガイドに出た時に聞かれて「まずいな、『まだ1年目です』なんて恥ずかしくて言えないな」とか「経験がないガイドだと思われたらお客様を不安がらせるかな?」と思われるかもしれませんが、はっきりと「今年で1年目です」と言えばいいです。

お客様からのアンケートで、「経験のあるガイドと初心者ではどちらがいいですか?」という類の質問をした時、「初心者」と答えたお客様が「経験者」よりも多かったという結果も出ているそうです。
初心者というのは一所懸命さがお客様に伝わるようです。
私はすでにかなり慣れてしまっていて、良く言えば「そつなくこなせる」、悪く言えば「流れ作業的になってしまう」とも言えます。
多分お客様には「慣れているな」という安心感とともに「ちょっと物足りないな」と思われているかもしれません。
なので、初心者は初心者なりに、正直に申告をして一生懸命振る舞えばいいと思います。
その代わりに、特に熊野古道のガイドでは、コースについての知識が必要になりますので「今日のコースは〇〇回下見をしてきました」などと加えるとお客様も安心すると思います。

・・・ちなみに私は1年目で「3年です」なんて嘘を言っていましたが(笑)
嘘はそのうちバレますよ(笑)

月何回位ガイドしてるの?

この質問もよく受けます。

これは季節によって変わるので、後出の「ピークシーズンはいつ?」の質問がまだ出ていない時は、ピークシーズンの説明を交えながら「ピークシーズンでは◯回くらい、その他のシーズンは◯回くらい」と言うようにしています。

また、「週何回?」というパターンもあります。

このコースは何回くらい歩いたの?

はっきり「分かりません、数え切れないくらいです」と正直に答えます。
特に、一番多いコースの滝尻~高原、発心門王子~本宮大社、大門坂~那智の滝などは、本当に何回行ったか分かりません。

もし、初めてお客様を案内する時は、先ほどのように正直に答えるといいと思います。
そこに「この日に備えて下見を◯回しました」と付け加えるといいと思います。
ただし、「現場100回」と言われるように、本当に下見はたくさんしてくださいね。
していないのに嘘を言ってはいけません。

どうしてガイドになったの?

いきなりこの質問をもらうと、準備していない場合は話があちらこちらに飛んだり、「どこから話そうか」となりますので、あらかじめストーリーを考えておくといいと思います。

私はだいたい、

◯以前は全く熊野古道に興味がなかった
◯しかし、世界遺産に登録されたあと、地元にいながら熊野古道のことを知らないことは恥ずかしいと思うようになった
◯地元の新聞で英語で熊野古道を案内しているガイド団体があることを知り、熊野古道について勉強しようと思った
◯もともと英語と日本の歴史・文化などが好きで、それらを活かせる仕事をしたいと思っていた
◯英語ガイドは、日本にいながら日本の事を紹介できるし、外国の事も学べる一番いい仕事だと思った

という構成で話をしています。

前の仕事は何だったの?

私は二十数年、ガソリンスタンドで働いていましたので、そのことをお伝えしています。
「まったく違う仕事だね」とか「今の仕事の方が好き?」とかさらに質問をしてくれます。

こういった場合は「Yes」「No」で終わらず、なぜ好きなのかを答えるようにしてください。

私は「日本にいながら、日本のことを紹介できるし、様々な国の人の文化や考え方を学ぶことができるから」というふうに答えています。

フルタイムガイドなの?

私は数少ない熊野古道ガイドのフルタイムガイドです。
以前のガイド団体に所属していた時は本業のガソリンスタンドの休日にガイドに出ていましたが、2015年からはガイドが本業になりました。

おそらく、定年退職後にガイドをしている人は別として、熊野古道のガイドを生業にしている人は他にいないと思います。

どこで英語を習ったの?

私の英語を聞いて、よくこういった質問を受けます。
アメリカンアクセントだからなのか、時折文法が崩れるからなのかは分かりません(笑)

「自分で勉強しました」「海外経験はありません」と答えると、だいたいのお客様は驚いてくれます。

わたしはもともと言語自体が好きなようで、漢字は小学校3年の時には6年の漢字を勉強していましたし、ローマ字も得意でした。
英語は10歳の時に塾で習い始め、やはり「深み」にハマり、当時は英語が正式な科目となる中学では得意科目になりました。
特に、英語に関しては小中高と通っていた塾では、中学から一転してかなり厳しく教えられたので、その経験が生きています。

本当に厳しかったです。
少し本題から話がそれますが、ついでにどのような授業内容だったのかご紹介します。

小学生のクラスでは、発音重視だったので黒板に書いて教えることは一切ありませんでした。
聞いた音の通りに発音をして覚えるという方法でされており、また、テキストに沿って発話練習したものをカセットテープに録音するシステムがあり、家でも復習ができるようになっていました。
自分が発話したものが聞けるということは、自分の発音の癖を知り、本来の発音にどうやったら近づくことができるかという点で、非常に良かったと思っています。
この方法は現在でも使えます。

たとえば、説明練習をしたものを録音しておき、後で聞いてみるという方法があります。

案外、自分が思っていた通りの発音ではなかったり、言い回しがくどかったりということを客観的に見ることができます。

中学生になると教科書に沿った内容になり、生徒一人ひとりが教科書に載っている本文を一文単位で発話をし、和訳をする、そして、覚えるべきことがその本文に含まれていると、先生から質問される・・・ということをしました。

たとえば、「He goes to the sea every Sunday.」という文があるとします。
まず、この英文を読み、次に和訳します。
続いて先生から「この goes はなぜsがつくのか説明をしてください」と聞かれます。
この答えには決まり文句があり、

「主語 He が第三人称単数で、動詞 go が現在であるから」

こう答えないと正解ではありません。

また、ここでの和訳は、意訳は許されず直訳をしないと怒られました。
意訳では単語一語一語に対する意味が汲み取れなかったからでしょう。
ある時、生徒の一人が英語教師指導用のテキストを見つけてきて、その訳をそのまま言ったところ(要はカンニング)、「どこかのテキストを見ただろう!意訳はするな」とこっぴどく叱られました。
意訳も必要でしょうが、ここで私の和訳能力が鍛えられたことも事実です。

そして、訳を間違ったり、発音がおかしかったり、先生の質問に答えられなかったりすると、近くの階段を山頂まで走らされました。
今思うと、結構なスパルタでしたね。
あの時は本当にしんどかったですが、「やめよう」とは思いませんでした。

・・・なんか自己紹介のようになってきましたが、要は、「10歳で習い始めて、その塾の先生がとても厳しかった」というお話をしています。

あとは、「現場で鍛えられた」というお話をします。

私は海外在住の経験がなく、すべて日本で学習しましたので、「とっさの切り返し」に苦慮しました。
お陰様で、年間120~150日くらいガイドに出ていると、随分と慣れてきました。
ガイドをしている間はもちろん、日本語が使えません。
そういった意味では「日本にいながら海外に住んでいる」ような状態になります。
ガイドの時間は短いもので4時間、長いもので10時間に及びます。
また、スルーガイドとなれば「12時間以上英語漬け✕5日」なんてこともざらにあります。
この経験が、私の英語力を底上げしてくれたことは間違いありません。

また、こういった同じ質問を何回も受けることによって、以前の記事でご紹介した「英会話1000本ノック」のような感覚で私の発話力が上がっがことも事実です。

以前の記事「こうして私は英語を勉強しました」はこちらから。

https://7875937fbfc6f01c.main.jp/2020/12/31/%e3%81%93%e3%81%86%e3%81%97%e3%81%a6%e7%a7%81%e3%81%af%e8%8b%b1%e8%aa%9e%e3%82%92%e5%8b%89%e5%bc%b7%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f%e2%91%a2/

明日は「熊野の気候などについて」です。

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