
今日で和歌山県の高野・熊野地域通訳案内士の現場研修が終了しました。
みなさん無事に終えることができ、ホッとしています。
さて、研修の中で「どのようにして知識を蓄えるのか?」という質問を何回かいただきましたので、お答えした内容を共有いたします。
語り部さんに案内してもらう
知識は様々な方法で得ることができます。
本、インターネットなどがありますが、一番手っ取り早いのが地元の語り部さんにお金を払って案内をしてもらうことです。
「え?そんなことなん?」と思われたかもしれませんが、情報というものはだいたい、有料のものと無料のものでは質が違うというのが普通です。
語り部さんは知識が本当に豊富で、色んなことについて詳しく教えてくれます。
語り部さんの料金の相場はコースや所要時間によっても違いますが、だいたい1万円~1万5千円くらいです。
だたし、もっとお得に案内をしてもらいたい場合は、コースは限られますが、大門坂~那智の滝であれば熊野那智ガイドの会さんの「那智山周遊サンデーウォーク」、本宮語り部の会さんの「朝一語り部」があります。
那智山周遊サンデーウォークは、大門坂~那智大社・青岸渡寺~那智の滝で、朝8:55に大門坂駐車場に集合、予約なしで参加できます。
朝一語り部のコースは発心門王子~本宮大社で、先着6名の予約制です。
※現在、本宮大社前~発心門王子間の路線バスが運休している関係で、2月いっぱいは中止です。
料金はいずれも一人1,000円です。
はっきり言って、破格です。
こんな料金で質の高い案内を受けることなんて贅沢すぎます。
研修の時にはお知らせしませんでしたが、語り部の会熊野古道中辺路さんも、滝尻~本宮大社までを数回に分けて格安で案内するイベントをしていますし、紀伊路であれば紀伊路語り部の会さんも「語り部と歩く紀伊路130km」というイベントを開催していました(次回あるのかどうかは分かりません)
大辺路では、大辺路刈り開き隊さんも大辺路をはじめその周辺のウォーキングイベントを開催しています。
こういった語り部団体さんのイベントに参加するという方法もいいと思います。
ただし、参加人数が多い場合などは詳しく案内を聞けないこともあるようです。
そうなりたくない場合は、仲間数人で語り部さんを「貸し切り」にして案内してもらうといいと思います。
お客様からの質問
もう一つの方法は、お客様からの質問です。
お客様はもちろん、「外国人の目」で物事を見ます。
その時に不思議に思ったことなどが質問にあがってくることが多いです。
なので、例えば下見などをしている時に「日本人の当たり前に疑問を持つ」という癖をつけておくといいです。
例えば、お寺やお堂に貼ってある名前を書いたステッカーのようなものがあります。
「千社札(せんじゃふだ)」というものですが、その意味を聞かれたことがあります。
あなたは答えられますか?
あとはお墓に置いている卒塔婆とか、お地蔵さんのよだれかけなど、目についたものすべてがお客様にとっては「なぜ?」なのです。
普段からそういった癖をつけておくことで、下見をした時に「こういった質問が飛んできそうだな」という予想ができるようになってきます。
また、コースによって同じような質問をされることが多いので、案内する回数が多ければ多いほどそのコースの「知識の穴」がなくなってきます。
こうして、お客様からの質問のおかげで、私はかなり鍛えられました。
また、質問は熊野に関することだけではありません。
「なぜ日本の自動車は左側通行なのか?」と聞かれたこともあります。
そう、お客様の「なぜ?」は、その地方だけのものではないのです。
自動車の左側通行やその他の質問に対する答えは以下の記事を参照してください。
