お客様からの質問
熊野古道のコースの中で大門坂~那智大社・青岸渡寺~那智の滝があります。
全部歩いても約2.5km、約2時間30分程度のコースですが、見どころがたくさんある人気コースです(大門坂は、夏は湿気が多く本当に暑いですが)
その「オープニング」で、樹齢800年と言われている杉の大木が古道を挟むようにして出迎えてくれます。
「夫婦杉」と呼ばれているこの杉は、源の頼朝の寄進とされています。
・・・まあ、神倉神社の石段と同じく真相のほどはさておき、その姿は見るものを圧倒します。
ほとんどのお客様も関心を示され、たまにこういった質問をを受けることがあります。
「これはどっちが男性でどっちが女性?」
以前、語り部さんの研修を受けた時に、教えていただいたことが役に立ちました。
向かって右が男性、左が女性です。
那智大社を背にして左側が男性、右側が女性です。
平安時代、官位は男性にしか与えられておらず、さらにその序列が左→右だったそうです(左大臣、右大臣のことですね)
なので、官位のある男性が左になった・・・と聞きました。
今そんなことをすると、「女性差別だ!」と騒がれて大変なことになりますが、当時はそれが当たり前の世の中だったのでしょう。
陰と陽の考え方
これは私の考えですが、陰陽と照らし合わせても同じ結果になります。
陰陽は英語でyin and yang、陰陽の原理をyin and yang principleと言いますが、外国のお客様には陰陽に基づいた説明の方がしっくりくるようです。
余談ですが、「陰陽」を一言で表すと、どうでしょうか?
端的に言えますか?
私は、陰陽とは、「二つの違う性質のものが合わさることにより、一つの役割を果たすもの」と解釈しています。
太陽と月、天と地、昼と夜、火と水、右と左、男と女・・・などなど。
それぞれまったく違うものですが、どちらが欠けてもこの世界は成り立ちません。
これは、役割が違うということであって、「どちらが上」ということではありません。
先程挙げたものを陰と陽に分けると、こうなります。
陰=月、地、夜、水、右、女
陽=太陽、天、昼、火、左、男
今はあまり耳にしなくなりましたが、昔はよく「母なる大地」という言葉を聞きました。
これもおそらく、陰陽の考えが元で出来た言葉だったのでしょう。
そして、右、左の語源ですが、元々は「水極り(みぎり・右)」「火(日)足り(ひだり・左)」だそうです。
右=水=陰、左=火(日)=陽と分けられます。
陰は女性、陽は男性を表すので、右=女性、左=男性となるわけです。
ですので、外国のお客様に説明する時は、「陰陽の原理に従って決められている」とまず説明し、「陰陽の原理では、右が女性、左が男性と決められている」と簡単に説明しています。
まさか、「水極り、火足り」などとは言いませんよ、念の為。
ち
な
み
に
さきほどの「水極り」「火足り」の水と火が合わさって「火水(かみ)」となり、両手をあわせる所作は神を表すとされているそうです。ご参考に。
雛飾りと結婚式
雛人形も、今は国際儀礼に従ってお内裏様とお雛様の位置が入れ替わっていますが、もともとは写真のようにお内裏様は向かって右、お雛様は向かって左に置かれていました。
つまり、那智大社を背にして左が男性、右が女性の夫婦杉と同じ立ち位置です。
結婚式は神前で「男女の役割を全うします」と神様にお誓いする儀式です。
しかし、結婚式も男女の立ち位置が入れ替わってしまっています。
「たかが立ち位置」ですが、これは見た目以上に重要な間違いらしいです。
もし、結婚式の写真があるなら確かめてみてください。
おそらく男女の立ち位置が入れ替わっています。
男勝りな女性、草食男子と呼ばれる男性が出てきてもおかしくありません。
現代の男女の考え方
家事・育児は立派な仕事です。
しかし、現代の男女の考え方は、陰陽の考え方と照らし合わせて見ると、無理があります。
男尊女卑というものはあってはならないことであり、差別されることは絶対に許されません。
しかし、現代の男女の考え方というのは、「女性が男性と同等の権利を得るべき」という部分では賛成ですが、それと役割の違いから来る「棲み分け」は別問題であると考えています。
「男が働きに出て、女が家庭を守るという考えは古臭い」という意見が大半を占めるようになりました。
洗濯機や掃除機、炊飯器などの出現により、世の中が便利になり、女性が家庭で働く時間が短くなったのをきっかけに「では、少しでも空いた時間で働いてお金にしたほうがいい」となり、女性がどんどん社会に出るようになりました。
しかし、いくら便利になって家庭での仕事の時間が少なくなったとはいえ、まったくなくなったわけではありません。
また、社会に出れば当然それなりの責任がかかってきますので、簡単に早く帰ったり、きっちり休日を取ることも難しくなってきます。
そうなれば仕事が優先になり、家庭での仕事がおろそかになりがちになります。
そして、「私も働いているのだから、あなたもちょっとは家庭のことを手伝ってよ!」という考えになります。
しかし、旦那さんは旦那さんで仕事を持っています。
旦那さんも立場は同じです。
務めているからには、仕事を適当にはできません。
でも、家事や育児もしなければならない。
こうなると、二人とも仕事の責任を抱えながら、家庭での仕事もしなければいけなくなります。
そもそも、仕事をガッツリしながら家事・育児なんて、出来っこありません。
それこそ、「家事・育児という仕事をなめていませんか?」と言いたくなります。
男女の存在、そもそもの意義
では、結局、この考え方でだれが幸せになったのでしょうか?
夫婦それぞれで仕事での責任は増え、家事・育児もおろそかになる。
「餅は餅屋」という言葉があります。
もともと、女性は子供を育て、家庭を守るということが「役割」として与えられています。
考えてもみてください。
そもそもの話ですが、もし、男女がともに働きに出ながら家庭で育児をし、共同で家庭を守っていかなくてはならないと神様が決めたとするならば、「男女」なんて性別は必要なく、神様は与えなかったでしょう。
細胞分裂するなり、体内で自動受精をしたり、幼少期にオスだったのが、成熟すればメスになるという生物と同じように作られていたはずです。
さらに、男も育児をしなくてはならないのであれば、乳が出ていなければいけませんし、出産もできる体でなければいけません。
勘違いされないように言っておかなければなりませんが、もちろん男も子供の面倒は見ないといけません。
特に男の子なら遊びにも体力が必要ですので、こういったところはお父さんの出番でしょう。また、子供の教育についてもお父さんとお母さんの力が必要です。
なので、子供のことを放っておいて奥さんにすべてを任せろと言っているわけではありません。
オリンピックを男女混合で!
現代の「男女平等」は、オリンピックの陸上で、「男女混合で100mを競わなければならない!」とか「柔道を男女混合で!」言っているようなものです(最近はリレーでやっていますが)
だれでも分かることですが、男性のほうが、基本的に女性より体力も力もあります(基本的にですよ)
スポーツの世界記録で、女性の記録が男性の記録を上回っているものがありますか?
男女を一緒にすることが女性差別になるからではないでしょうか。
もし、男女が一緒に競技をすれば、部分的に女性が男性に勝つこともあるでしょうが、絶対的に優勝は男性です。
だから男女を分けたわけで、かるた取りとか、クイズとか、そういったものは男女混合で争っています。
男女で平等に戦えるからです。
「男女平等」の履き違い
出生率が年々下がってきています。
子供を養うだけの収入がないという理由もあるでしょうが、本当に全員がそうでしょうか?
もっと大きな原因は、女性が社会進出することによって晩婚化が進んでいるということでしょう。
働く女性が増えて子供を預けるところが不足していることはすでに起こっている問題です。
女性が家庭を守っているならば起こり得なかった問題です。
少なくとも、私達第2次ベビーブームの世代であっても、そういった問題は起こっていませんでした。
働く女性が増えるに従って、ますますこのような問題が出てきます。
これでは、たとえが良くないかもしれませんが、「虫歯が出来たからそこだけを治す」ということと似ています。
日頃の虫歯予防という根本原因を直さなければ、またいずれ虫歯になります。
男女平等の根本的な考えが間違っていれば、同じ問題がいつまでたっても起こります。
「男は外で仕事、女は家庭」はあながち間違いではないと、私は思っています。
そうなるためには、企業も旦那さんの稼ぎだけで一家を養うことができる給料を支払うようにならなければいけません。
私はなにも、女性を差別しているわけではありませんし、すべての女性が社会に出てはいけないと言っているわけではありません。
女性が必要な職場もたくさんありますし、特に現代では、若い頃は社会での経験も必要でしょう。
シングルマザーであれば、働かなければいけない事情は重々承知しています
そういった特定の人たちのことを言っているのではなく、一般論として、陰陽の役割の違いを間違えれば、かならず無理が生じてくるということを私は言いたいのです。
天と地をひっくり返すことはできないのです。
しかし、どちらもなくてはならない存在なのです。
見ていてください。
このままいけば、間違いなく保育所不足の問題と家庭環境の問題は悪循環に陥ります。
保育所が少なくなったのは、少子化が原因ではないでしょうか?
そうだとすれば、その少子化の原因は?
今しなければいけないこと
政府が今しなければならないことは、保育所を増やすことではありません。
きちんと旦那さんの給料だけで一家が養えるだけの給料が出せるような企業を増やすための経済復興だと思います。
また、間違った男女平等思想が蔓延しないよう、陰陽に基づいた男女教育ということも必要になるでしょう。
「誰のおかげで飯が食えているんだ」というアホな考えを持つ人がいなくなるようにしなければいけません。
これは「奥さんの支えがあってこそ、あなたも仕事に集中できているんですよ」ということであり、もし、旦那さんだけの給料で一家を支えるようになれれば、「それは二人で頑張って稼いだお金ですよ」ということを分かってもらうためです。
天は地があってこそ成り立ちます。
一年中夜がなく昼だけならば、人間も生き物もこの世界で生きていけなくなるでしょう。
男性としての役割、女性としての役割をそれぞれ全うして初めて、家庭が成り立つと思います。
家庭は国家の最小単位です。
よい家庭なくして良い国家はありえません。
それぞれの存在を尊重しあい、お互いの役割を全うすることこそ、今必要とされていることではないでしょうか。
p.s.
もし、結婚式の写真で男女の左右が入れ替わっていても、「これからは男性として、女性としての役割を全うします」という気持ちを持つことが大切であり、その気持を持てば大丈夫だそうです。
撮り直しなんてできませんしね(笑)