
今回は現場研修で学ぶべきことについてお話をします。
昨年12月から、高野・熊野地域通訳案内士の現場研修が始まりました。
現場研修は経験のある講師のガイドを生で見ることができ、県の主催ということで無料で受けられる貴重な場です。
そんな現場研修で、何を学ぶべきなのかをお伝えしようと思います。
現場研修は、現場にまつわる話を学ぶということが重要であることは言うまでもありませんが、その他にも気を付けて学ぶべきことがあります。
今回はその点についてお話をします。
説明の方法
とかく、現場研修ではその現場の知識を得ることに重きを置きがちですが、講師がどのように説明をしているのかを見ることも重要です。
ガイドが以下にご紹介する点に配慮しているかを見るといいと思います。
表情
赤ちゃんが微笑むとこちらも笑顔になるように、笑顔は相手に伝播します。
お客様は楽しみに来ているので、まずは「自分は楽しんでいます」という表情をお客様に示すことにより、お客様も楽しい気分になります。
もちろん、説明中ずっと微笑んでいる必要はありませんが、面白いことを言う時などに微笑んで話すなどの緩急をつけることです。
アイコンタクト
一人のお客様だけを見るのではなく、まんべんなくお客様を見ることも重要です。
一人だけ見て説明をすると、他のお客様は疎外感を感じてしまいます。
場が盛り上がるのは一体感が必要です。
特に、募集型で集まったお客様同士は顔見知り同士ではありません。
そして、人数が多くなればなるほど、その一体感を出す手助けをするのがガイドです。
「ここにいる皆さんは、私にとって重要です」という意思を示すためには、アイコンタクトが強力な武器になります。
音量
ワイヤレスマイクを使って説明している際にはさほど重要でないかもしれませんが、常に現場でマイクが使えるとは限りません。
むしろ使えないことの方が多いです。
そんな時に、はっきりと大きな声で説明をする必要があります。
また、神社やお寺の境内では大声で話すことは他の参拝者の迷惑になることから、なるべく密集してもらって声を落として話すなどの工夫が必要です。
現場に応じてガイドがどれくらいの音量で話しているのかを見てください。
立ち位置
立ち位置も重要です。
例えば、お客様が日差しを顔にまともに受けるような場合は、立ち位置を入れ替えて日差しを背にしてもらうように立つようにします。
また、大人数を案内する場合は、列の先頭で案内すれば後ろの人は聞こえませんので、列の中心に入ってまんべんなく聞こえるように説明するなどの工夫も必要です。
写真
ガイドをしている時、写真や資料を見せることがあります。
写真や資料は、聴覚と視覚に訴えるため、人の記憶に残りやいという研究結果も出ていますので積極的に使用したいところです。
ただ、せっかくそういった物を用意していても、その見せ方が残念な場合があります。
ガイドの立ち位置が悪くて見えない場合や、自分が指している指(手)で見えなかったり、すぐにしまったり、自分の方に向けて見せていたり。
基本的には、誰もが見える位置に立ち、なるべく高く掲げて見せ、説明場所が狭く、スペースの関係で全員が見えないような場合は写真を左右にゆっくり振るなどして見せることが必要です。
