知識の習得は日本語で

先日お話した「研修生からの質問」という記事の中で少し触れましたが、 今日は「知識の習得は日本語で」に関してお話します。

これまで「高野・熊野地域通訳案内士」の使用言語は英語のみでしたが、 2017年より、 スペイン語、フランス語、中国語が追加され、他の言語での通訳案内士への門戸が開かれました。

それに伴い、県が実施する現場研修も、これまで英語だったものがすべて日本語となりました。
わたしは、このことは研修生にとっては幸運だと思います。

理由は3つ
1.知識に対する理解度が高くなり、より深い知識の習得が可能になる
2.メモを日本語で残すことができる
3.ガイドに関する知識の習得のみに集中できる

具体的に解説します。

1.知識に対する理解度が高くなり、より深い知識の習得が可能になる

これを読んでいるみなさんは、恐らくほとんどが 生まれも育ちも日本人だと思います。
日本人である以上、みなさんはどの言語よりも日本語が得意なはずです(笑)
学校でも特別な場合を除いて、すべて日本語だったはずです。
現在は、悲しいかな学校での英語教育は英語で教えるとなっていますが、これは「語学の習得」が目的だからです。

また、現場研修には、あまり英語が得意でない方も一定数いらっしゃいます。
その方に向かって英語で話して、一体どれだけ理解されているか、大いに疑問でした。

以前、前のNPO法人Mi-Kumanoに在籍していたとき、「研修は英語の方がいい」という代表の思いつき?で、一度だけ全編ネイティブによる研修会を開きましたが、やはり理解度は日本語に比べて落ちます。
この時、「この研修は失敗だな。研修は日本語の方が絶対にいい」という結論にいたりました。

これは後でお話する「 ガイドに関する知識の習得のみに集中できる 」に関係してきますが、「研修の目的」がズレていることが原因です。
何を目的としているのか、それが明確になっていなかった(思いつきだったから?)ので、「英語で」となったのでしょう。

現場研修は語学の習得が目的ではありません。

また、日本語で学ぶことにより、日本人なら知っている基礎知識を踏まえた上で、さらに深いところにまで入っていくことができます。
もちろん、英語でそういった説明をすることも可能ですが、英語力があまりない方にとっては「なんとなくあんなことを言っていたんだろうな」程度にしか理解してもらえてません。

2.メモを日本語で残すことができる

わたしは高野・熊野地域通訳案内士研修の2期生です。
この頃は、もちろん英語以外の言語はありませんでしたので、そのほとんどが英語で行われていました。

あなたは、英語で話された内容を、英語でメモを取りますか?日本語でですか?

結論から言うと、「英語は英語で、日本語は日本語で」が理想です。
いや、そうしないと効率が悪すぎます。
とてもではありませんが、メモをする時間が追いつきません。

英語で話されたものを日本語でメモをすると、要約する作業に加えて翻訳の作業がついてきます。
これが厄介で、上級者でないとはっきり言って無理です。

その上、英語でメモをしたものを後から見ても、何のことを書いているのかさっぱり分からないことがよくあります。
メモは自分の得意とする言語でするべきです。
日本語で書いたメモでさえ、時々何を書いているのか分からないことってありませんか?
英語ならなおさらです。

日本語で要約しながらメモした方が、よっぽど効率がよく、正確にメモができます。

3.ガイドに関する知識の習得のみに集中できる

もし、研修が英語の習得が目的のみであれば問題ありませんが、現場研修はそこにまつわるお話、歴史、文化に始まり、危機管理、時間管理と多岐に渡ります。
それだけでお腹いっぱいなのに、その上から「英語のシャワー」を浴びせられたらどうなるでしょうか?

語学の習得は別にするべきです。
そうでないと、研修の焦点がぼやけてしまいます。

「そうは言っても、英語の表現も勉強したいし、話す機会がないので研修は英語でして欲しい」という声が聞こえてきそうですが、それは単なる「欲張り」です。

今や、英語を使う機会はオンラインレッスンで安価で受けられます。
日常会話からビジネス英語にいたるまで、ありとあらゆるジャンルが用意されています。
また、最近はちまたに外国人がたくさんいます(今はコロナでいませんが)し、お住まいの市町や近隣に国際交流センターのような機関があれば、ボランティアで日本語を教える代わりに、交渉次第では無料で英語を使う機会ができるかもしれません。
その気になれば、機会はいくらでも作れるわけです。

それでも、「専門の英語表現を学びたい」というのであれば、研修の時に質問すればいいのです。
あらかじめ質問を用意しておくことが前提ですが、逆にそういった心構えがないと、結局「いい研修だったなあ」で終わるのがオチです。
最初から漠然と受けていれば、結果がそうなることは目に見えています。

英語は他でも学べます。
しかし、現場研修だけは誰からでも学べるものでもありませんし、以前の記事でも書かせていただきましたが、ガイドを一日雇えば8時間で3万円かかります。
またとない機会を、英語の習得に使うことはもったいないことです。

ちなみに、英語勉強は基本、自宅でするものです。
英会話教室は、自宅で学んだことを実践する場と心得てください。
英会話教室に通っていても受け身一方だと、絶対に上達はありません。
講師がペラペラ話すのを聞いているだけ、あるいは、発言の機会が少ない教室は、行くだけ時間とお金の無駄です。

まとめ

今回は、「知識の習得は日本語で」についてお話しました。
今日お話したことを簡単にまとめます。

1.知識に対する理解度が高くなり、より深い知識の習得が可能になる
知識の理解は、日本語だからこそ、より深いところまで入って行くことができます。

2.メモを日本語で残すことができる
余計な翻訳の手間が省け、理解度が増します。また、あとで読み返しても意味不明なメモの確率が低くなります。

3.ガイドに関する知識の習得のみに集中できる
研修はまたとない、知識を習得するための機会です。
英語勉強や英語使用は、他の場でしましょう。

でした。

研修の目的がズレてしまわないよう、参加前からその目的をはっきりさせておくことが重要です。

研修生からの質問

高野・熊野地域通訳案内士の現場研修で、受講生から出た質問をご紹介します。
これらはおそらく、みなさんが知りたいところだと思います。
実際にその場でお答えしたことや、このブログで追加でお伝えしたいことを併せて記載いたします。

ガイド料は1回いくら?

通常、4時間で15,000円~20,000円、8時間で30,000円程度が目安です。
当法人としては、そこから運営費をいただいていますので、ガイドの手取りは25,000円くらいだとお伝えしました。

あくまでもこれは目安なので、はっきり言って定価のようなものはありません。
しかし、ここで注意していただきたいのは、「自分はまだ駆け出しだから、これぐれいで」と、安く提示してしまうことです。
価格を下げるのは簡単ですが、今度自分が経験を積んでスキルが上がってきたときや、安く提示してしまって後悔した後などは、値上をお願いしようと思っても大変です。

また、「安かろう悪かろう」と見られてしまう可能性もあります。
スキルはそのうち、価格に追いついてきます。
絶対に自分を安く売らないことです。

ガイドになるためには、勉強をして、現場の下見にも出て、たくさんの労力とお金と時間を使っているはずです。
それを回収するのは、ガイド料しかありません。
そういった経費をガイド料に上乗せすべきだと、わたしは思っています。

ちなみに、熊野古道でのガイドについては、歴史・文化の知識もさることながら、 距離・所要時間・危険箇所・緊急時に古道から離脱ルートの有無・自然(動植物)など、 古道に関する知識と、歩き通せるだけの体力も必要になってきます。

誰でもなれるわけではありません。

ですので、古道の案内については、一般の相場よりも多くいただくべきだと考えています。

ガイド料は経験によって差をつけている?

他の団体は分かりませんが、当法人についてはそのようなことは一切していません。
ガイドとして経験の浅い人でも、ガイド業務への姿勢は100%のはずです。
その頑張りを評価すべきだと私は考えています。

ガイドのみなさんには、きちんとした対価を受け取ることで、次のガイドへの動機づけをしていただきたいからです。

経験の多いガイドを優先して依頼をかけている?

当法人では、法人に資金を残すため、代表理事であるわたしが優先的に受けさせていただいていますが、わたしの都合が合わない場合については、経験の有無に関わらず順番に依頼をかけています。

具体的な数字では、昨年2019年の依頼件数は422件あり、わたしが出動したのは112件です。
つまり、残りの約300件は、みなさんにチャンスがあるということです。

結果的にではありますが、案内できるコースが多い人ほど、依頼を受ける件数は当然増えます。
人気コースや、易しいコースなどは、案内可能な人が多いので必然的に順番もなかなか回って来ず、そういったコースしかできない人は依頼件数も少なくなります。
あたりまえですよね。

なお、当法人では、その順番に入るために「認定試験に合格する」という一定の制限を設けています。

認定試験については、こちらをご覧ください。
https://wakayamalocalguide.com/jp/2020/02/14/ninteishiken-jp/

現場までの交通費はいただいている?

耳の痛い話です(笑)
現時点で、熊野古道の案内が当法人の主力になっていますが、いただける場合といただいていない場合とがあります。

既存のお客様に対しては、これまで現場までの交通費をいただいていなかったため、改めてお願いしにくいというのが現状です。

ただ、新たに問い合わせをいただいているお客様に対しては、ご理解いただいた上でお願いをしています。

このような現状から、特に紀北の入会希望者には、そのことを理解いただいた上で入会いただいています。

経験を積むために、はじめは日本語でガイドをするべき?

結論からいうと、あなたの使用言語から始めるべきです。

日本語の語り部と、外国語のガイドでは、話すことも違います。
日本人相手であれば、すでにある程度の歴史や文化の知識はみなさんお持ちなので、分かっていることが前提でお話ができます。
そうなれば、より深いところを話さなければなりません。

例えば、「このお寺は秀吉の再建によるものです」とか「このお地蔵さんは、歯痛を治すご利益があります」など、「秀吉」「お地蔵さん」は、すでに日本人ならみんな知っています。

ところが、外国人相手であれば、秀吉の名前を出しても「?」となるだけで、「秀吉がどういった人物なのか」から説明しなければなりません。
「お地蔵さん」も同じです。

あえて固有名詞を出さない時も多いです。

日本語での講師をさせていただいて難しいと感じたところは、まさにそういったことろです。
より深い話をしないと、日本人は納得してくれません。
また、もちろん話す練習も必要になります。

わたしは講師をさせていたただく前日までには、説明の練習を相当やってから臨んでいます。

それぐらい、「話す練習」が必要なのです。

なので、私から言わせてもらえば、「そこに時間を使うなら、外国語で話す練習に時間を割くべき」だと思います。

もし、日本語での説明を想定していないのであれば、日本語でのガイドは遠回りになります。

しかし、知識を入れるのは絶対に日本語です。
それについては、また機会を改めてお話させていただきます。

下見で施設に無料で入場できる?

わたしの意見としては、下見ではしっかりと代金をお支払いするべきだと思います。
「ライセンスを見せれば入場できる」という話を聞きましたが、それは違います。
現にある施設から和歌山県に「ガイドには、『ライセンスを見せれば入場できる』と伝えているのか」と問い合わせがあったそうです。
県を困らせないようにしてくださいね(笑)

もちろん、実際にお客様をご案内している時は、ガイドは無料で入れるところはあります。
熊野でいうと、那智の滝(拝観所)がそうです。
同じ敷地内でも、三重の塔は必要です。
ご注意を。

ガイドになった後の目的を設定していますか?

3月22日、高野・熊野通訳案内士の口述試験が実施されました。
なかなか思うように実力を発揮できなかった方、また、結構楽しんで受けることができた方もいらっしゃるかもしれません。

みなさんは、どのようなきっかけでガイドの試験を受けようと思ったのでしょうか?
わたしの場合は、このブログの最初の記事に書かせていただいていますが、ざっくり言うと、世界平和です(ざっくり過ぎ?)
https://7875937fbfc6f01c.main.jp/2017/06/10/hello-world/

最初の記事でも書かせてもらってますが、ガイドになることを目的としてしまっては、ガイドのライセンスを取った時点で「目的達成」になり、以後は特に活動しなくても気にならなくなってしまうと思います。

ガイドになったあと、自分はガイドという仕事を通して何がしたいのか?
もう一段上の目的を持たれるようにしていただきたいと思います。

これからが「本番」です。

どんな目的でもかまいません。
目的をお持ちでない方は、一度立ち返る時間を取って考えてみてください。

ガイドのスキルアップと車の運転

今年も和歌山県主催の高野・熊野地域通訳案内士研修が無事終了しました。
今年はもう一度学びたいところがありましたので、私も一受講生として参加させていただき、多くのことを学ばせて(思い出させて?)いただきました。

研修では座学で熊野の地理と歴史、コミュニケーション及びホスピタリティーなどを学び、次に現場研修へと移ります。
これは「ガイドとなる上での基礎的な知識」という位置づけで、運転免許取得でいうところの「学科」「路上実習」にあたります。
しかし厳密にいうと、特に現場研修では単に講師の言っていることを聞くだけなので「路上実習」にはあたらないですね。
実際にだれかを案内してそこで初めて「実習」となるので。

現場が最高の学びの場

さて、この3月に口述試験がありますが、その試験に合格して晴れてライセンス取得となるわけですが、まったく未経験の方が、いざライセンスを取っていきなりガイドとしてデビューできるかというと、答えは否です。
現に、いままでそういった方にお会いしたことがありません。
それはそうですよね、誰かを案内したこともないんですから。

現場研修でもお伝えしましたが、車の運転も、運転免許証を取ってからが本当の意味でのスキルアップであり、学び・実践の場です。
実際に路上に出て運転し、たくさんの経験を積みながら、時には危険な場面に遭遇しながら、運転技術の向上につなげていくわけです。

ガイドにもまったく同じことが言えます。

少し語弊がありますが、ガイドスキルは経験した回数によって決まります。
年数でもなければ、どれだけ机で勉強したかでもありません。

ガイドは、実際にお客様を案内することで初めて見えてくるものがあります。
それを経験することによってスキルが磨かれていきます。
運転と一緒です。
免許を取ってから運転する時に「こんなことが起こったら怖いな」とか「もう少し知識を増やしてから」とか「自分はまだまだだから」とか考えて運転に二の足を踏んで、じっと家に引きこもっていましたか?
あるいは、運転をする前にもう一回、学科のテキストを開いて勉強しましたか?
もし、ガイドをする前にいろんなことを考えて二の足を踏んでいるのであれば、思い切って「こちら側」に飛び込んできてもらいたいです。

「こんなことが起こったら怖いな」と、起こるか起こらないかわからないことで悩んでいるのであれば、それは単なる「妄想」です。
もちろん対処法を考えておくことは重要ですが、それが実際に起こるかどうかは、どんなに経験を積んでも予測できないものがあります。
それは「無駄な心配」です。自分にはどうすることもできないんですから。
考えるだけ、時間の無駄です。

「もう少し知識を増やしてから」と思われている方は、これからもデビューすることはありません。
もちろんあらかじめ用意しておくことは必要ですが、「知識の習得」には終わりはなく、突き詰めていけばいくほどどんどん新しく学びたいことが出てきます。
また、深いところにある知識ほどその出番は少なく、せっかく覚えても使う機会がないかもしれません。
それなら、現場に出てお客様からの質問を実際に聞き、自分に穴のあったところを埋めていく方法を取った方が、ずっと生きた知識を身につけることができますし、ずっと早く成長することができます。
また、何回も同じ現場に出ていると、お客様の質問も似通ってきますので、知識について自信が持てないのであれば、ある特定のコースばかりをやってみて、徐々に案内範囲を広げるのもいいかもしれません。
同じように「自分はまだまだだから」と思っている方もそうです。
四の五の言う前にやってみれば、その不安が取り越し苦労だったことがわかるはずです。

「研修生」という名の輩

毎年、和歌山県が主催する、高野・熊野地域通訳士育成の現場研修に参加している方を見かけます。
その方がどういった目的で参加されているかにもよりますが、いい加減そこからは卒業して、現場に出てみることを強くお勧めします。

いつまでも現場研修に参加している人に成長はありませんし、私は個人的に好きではありません。
おそらくそういった方は、他のところでも同じことをしていて、何事においても成功していない人のはずです。
知識の習得が目的であれば、習ったことをきちんと理解できたかどうか、終わってから確認する作業が必要です。
もちろん聞いたことすべてを再現することは不可能ですが、たった一ヶ所の説明でさえも「言語化」できていないのであれば、聞いたことを理解できていないのと同じです。
「あー、今日もいいこと聞いた」で終わっているならば、出るだけ無駄です。
厳しい言い方ですが、県の無料の研修を食い物にしている輩です。
通常、ガイドを8時間雇えば3万円かかります。
もし、あなたが毎回3万円払うとなれば、1回でものにしようと思いませんか?
何回も出ている人には、その意識が足りていないのです。

現場に慣れる方法

とは言っても、やはり不安は誰にもかならずあります。
私も、ある程度現場に出て慣れてくるまでは、ガイド前日まで頭が痛くなるほど緊張してロクに眠れないほどでした。
今でもプレッシャーの高いガイドがある場合は直前まで緊張はしますが、いざ始まると開き直ることができ、結局いつもと変わらない感じでガイドができています。

むしろ現場研修の講師の方が緊張します(笑)

当法人では、経験のない方でも先輩ガイドの実際の案内を見ることができる制度もあります。
また、県の研修ではカバーしきれない部分やコースについては、新人研修やその他の研修で学ぶことができますし、先輩ガイドや一般の方を案内する試験もあり、まさに「実践形式」で学ぶことができます。
できれば、ライセンスを取る前から入会してもらい、県の研修と並行して学んでもらい、ライセンス取得とともにデビューという形が理想的です。
別にライセンスを取ってからでなければならないという決まりもありませんので、すでにライセンス取得に興味のある方がいましたら、いつでもご連絡ください。

あなたのガイドとしての成功をサポートさせていただきます。

そこ、撮影禁止です!

お客様には楽しんでいただきたい・・・
これはガイドとしては当然の心理だと思います。
日本はもちろん、海外から来られるお客様は、多くのお金と時間をかけて来られています。
こちらでできるだけのことはしてあげたいと思うのが心情です。

先日、和歌山県の高野・熊野地域通訳案内士の現場研修で講師をさせていただきました。

さて、突然ですがここで問題です。

本宮大社の本殿は撮影禁止ですか?OKですか?





結論からいうとOKです。

ただし「個人的に撮影する場合」という条件がつきますが。

本宮大社の説明をしたあと「事件」が起きました。

一緒に来ていた県の方から「本殿の撮影は禁止だとみなさんに言ってください」と言われました。
自分はついつい、いつもの感じで案内していたのがここで仇となりました。
「あ、あそこは個人的な撮影はOKのはずですが」

この言葉が県の方の地雷を踏んでしまいました。

「和歌山県の事業でやっているので、そういうことを言ってもらったら困ります!」
「どこまでが良くてどこまでが悪いということを言われたらされては収集がつかなくなる」
「あとでバスの中で全員に伝えてください!」

と強く叱られました。

県の立場としてはごもっともなんでしょうが、煮え切らない気持ちで研修生の方にはお伝えしました。

後日、ひょっとして私が聞いた話が間違っているかもしれないと思い、本宮大社の社務所に問い合わせをしたところ、やはり私が聞いた話と同じ回答でした。

ガイドの皆さん、本宮大社の本殿は、個人的な撮影はOKです。

あ、もし、正式参拝で瑞垣の中に入れるような機会があった場合、本殿の撮影はNGです。瑞垣の外から撮る分には大丈夫ということです。念のため。
楼門の入り口に「撮影禁止」という看板があるので、あれがそもそもこういった問題を引き起こしているのでしょうね。

冒頭でもお伝えしたように、お客様は多くの時間とお金を使って来てくれています。
二度と来れないかもしれません。というか、海外のお客様などは二度と来れない(来ない)でしょう。
それを、「看板に書いているから禁止」というのはガイドとしてはいかがなものかと思います。
逆に「知らなかった」「県が言っているから」では困ります。
「ああ書いていますが、実はOKなんですよ」とお伝えすることによって「ガイドをお願いするメリット」が生まれ「ガイドをお願いしてよかった」ということにもつながるのではないでしょうか?

せっかく来てもらっているのですから、ぜひお客様には写真を撮ってもらってください。
お客様やガイドの立場からではなく、県の立場として「撮影禁止」と、事実ではないことを研修生の皆さんにお伝えしなければならなかったことが非常に残念でしたし、観光の振興に力を入れている県の観光交流課が、このような考え方であることが残念でなりません。
「観光気分で写真を撮られると収集がつかなくなる」という言い分もあるかもしれませんが、それならそれで「本来個人的な撮影はOKですが、今日は研修なので撮影はやめてください」と研修生にあらかじめ伝えておけば事足りるはずです。
研修生も大人ですから、それくらいのことは守ってくれるでしょう。

あ、他の神社仏閣では撮影禁止のところがありますので、自信がない場合は確認を取ってくださいね。
ちなみに、熊野で言えば、青岸渡寺の本地仏が安置されているお寺内部の中央部分は禁止です。
他の部分(鐘とか梁とか)は大丈夫です。
ご参考に。

鎌鹿隆美さんの「ホスピタリティー&リスクマネージメント研修」に参加してきました

和歌山県観光連盟が主催する、令和元年度の語り部研修にこのほど参加しました。
今年は「ホスピタリティー&リスクマネージメントを考える」
講師は北海道在住のフィールドアドバイザー、鎌鹿隆美(かまかたかよし)さん。
ホスピタリティーとリスクマネージメント・・・一見関連性のない二つに思えますが、お釣りを渡す際にお客様がお釣りを落とさないように両手を添えるのがホスピタリティー、お釣りを落とすことがリスクという例を出してホスピタリティーとリスクは表裏一体だということを教えていただきました。

その中で、個人的に刺さった言葉を以下にご紹介します。

「ガイドはホスト役だが、リーダーなのでその立ち位置を間違えてはならない」

以前、仕事を一緒にさせてもらった方はまさにそれで、完全に「お客様の下僕」になっていました。
これでは相手のコントロールの下に入ってしまう形になり、ガイドとしてもはや機能はしなくなります。
お客様の意見に沿うことは大事ですが、時として毅然と「No」と言えるようにしておきたいものです。
「寄り添う」は、言いなりになることではありません。

「犯した失敗の責任はすべて引き受け、潔く謝れ」

たとえその責任が自分になくても、それを自分の責任にして謝ったほうが、意外と後から問題にならない・・・というようなことをおっしゃっていました。
私が読んだ本「成長マインドセット」の中で「100%当事者意識を持て」「他責にしないは100%」と書いていましたが、お話いただいた内容はまさにその内容と同じでした。
時間通りに到着できなくても、それを例えば同行していた添乗員のせいにすることなく、すべて自分の責任にすべきというような内容でした。
もちろん、「後の賠償責任等一切を引き受けます」という話ではありませんが、たとえ添乗員が同行していても100%自分が引っ張るという意識を持つことが大切だということです。
そうすることによって、想定されるリスクを回避できるからです。
しかし、あくまでも行程管理は添乗員の業務ですので、添乗員を差し置いて勝手に行程を考えてお客様を引っ張って行けという話ではありません。念のため。

「弁護士並の給料はもらいたいね」

また、山岳ガイドの収入面のお話が私には刺さりました。
理想とする年収のお話やそれに対する現実をお話され、「うちも一緒だ」と共感しました。
お話によると、専業でされている山岳ガイドさんで年間120~130日だそうです。
「弁護士並の給料はもらいたいね」という話をよくガイド仲間の方とされているそうですが、「弁護士の給料が1000万とすると1回のガイド料は〇〇円だから、難しい。けど、年間の出動回数はそれくらいが限界」のような内容でした。

ちなみに、2019年のわたしの出動日数は112日でした。
今年は代表の仕事をしたいがために意識的に抑えていましたが、それでも普通は年間平均120~150日程度です。

それ以上アップダウンの激しい熊野古道を歩くとどうなるか・・・・

熊野の繁忙期はだいたい4月5月、10月11月です。
その間は月間20日程度ガイドに出ていますが、だいたい5月と11月に体が悲鳴を上げ始めます(笑)
この状態が年中続くと正直、気力体力ともに持たないです。
他の通訳案内士さんのことを悪くいうつもりは毛頭ありませんが、いわゆる街歩きや観光バスツアーと、古道歩きでは通常必要とされる歴史や文化の知識に加え、体力、コースの知識なども必要になり「だれでもできる」というわけではありませんので、そのあたりの付加価値に対する報酬というのはいただくべきだと考えています。

後半では、用意されたイラストを見て予想されるリスクを考える練習をしました。
2枚それぞれのイラストに10個のリスクが隠されていましたが、私は全部言い当てることができませんでした(汗)
あの場で言い当てることができなかったというのは収穫であり、現場ではなかったことが幸運でした。

最後に、実際に起った登山での事故についてお話をしていただきました。
このお話は有名なので、以前あるテレビ番組でも特集を組まれていて大まかな話は聞いたことがありましたが、改めて「現場100回」、下見の重要性を思い起こさせてくれた内容でした。
山岳ガイド3人とシェルパがいたにも関わらず、そのコースを知っている(歩いたことのある)ガイドはたった1人。
うち一人は有名なベテランガイドだったそうですが、それでも山はそう甘くはないということを思い知らされた事件でしょうね(このベテランガイドさんも亡くなっています)
熊野古道はそんな本格的な登山ではありませんが、やはり山の中に入り、お客様の命を預かるわけですからわたしは、私は歩いたことがないところにはお連れすることはできません。

「現場100回」

ベテラン語り部さんから教えていただいたことが、ずっと私の中に生き続けています。

ファイルの重要性

めっきり冬らしくなってきました。体調管理には十分気をつけたいところですね。

さて、今日は「ファイルの重要性」についてお話したいと思います。

なぜ必要か?

私たちガイドは、日本語でも説明が難しいことを、他国の言語を使って説明しなければなりません。前の記事に書いた通り、記憶の定着と理解度を深めるには、図や写真の使用が重要になってきます。

たとえその説明が「立て板に水」であっても、あまりにもスラスラと説明されると、理解を通り越して「すごい流暢だな」という印象ばかりが残ってしまい、肝心の説明がお客様の頭に残っていない可能性大です。

さらに、あまりにも流暢に話されると、聞いている方の理解が追いつかず、結局「ガイドの自己満足」になる可能性もあるわけです。

ですので、流暢に説明できる場合であっても、やはり図や写真は使うべきです。

先日、和歌山県主催のスキルアップ研修に講師として行ってきました。

スキルアップ研修についてご存じない方のために簡単にご説明すると、ガイドのライセンス保持者が、ネイティブのモニター(お客様に見立てた参加者)を案内し、最後に彼らからのフィードバックをいただくというものです。

最後のフィードバックで、一人のモニターから「高野山で案内を受けた時は写真を使ってくれていたので非常に分かりやすかったが、今回はそれがないことが残念だった」という意見がありました。

ファイルには何を入れているのか?

ではファイルを使っているガイドが一体何を入れているのか、千差万別だと思いますが「和田」という例を使ってご紹介します。

①写真

言葉で説明しにくいもの、単語はわかるけれども、それが一体どういったものなのか、説明の補助として用意しています。具体的にいうと、タヌキ、ハチ、蛇、カケス、川下りの筏・・・などです。

ハチ、蛇はどれが毒を持っているものかを説明します。

これは言葉では絶対に説明できないことです。

②図

国内林業の年代別経緯を入れています。

③時刻表・運賃表

熊野でのご案内はバスの利用が欠かせません。慣れてくれば大体の時間や運賃は覚えてしまいますが、やはり確認のために必要です。

④地図

地図は日本地図、紀伊半島の拡大地図(熊野古道が記載されているもの)、宿や観光スポット周辺のもの、古道の高低表です。

お客様はよく、今どのあたりに自分達がいて、どこに向かっているのかを知りたがるかたがたくさんいらっしゃいます。そこで紀伊半島の地図を使って説明をしています。

特に古道の高低表は、お客様に今どこにいて、あとどれくらいあるのかを説明するには最強の道具です。高低表は、田辺市発行の英語版の地図を拡大コピーしています。

また、宿周辺の地図は、案内が終わってお客様がご自身で宿まで行かれる時に、該当する地域の地図をお渡ししています。

翌日のバスの時刻を聞かれる場合もたまにありますので、ファイルに入れている時刻表をお渡しする場合があります。

⑤ウェルカムボード

お客様の名前を書いたものを入れておきます。

以前はファイルとウェルカムボードを別々に持っていましたが煩わしいので一つにまとめました。

ウェルカムボードで注意しなければならない点は「呼び捨てにしない」です。必ず「Mr.」「Ms.」などをつけましょう。

中には性別のわからないお客様もいらっしゃいます。そんな場合は名前の後ろに「-sama」をつけています。

ファイル使用時の注意点

どのページでも瞬時に開くことができるように、インデックスは必ず貼っておきます。

せっかく写真や図を用意したのに、それを探すのに時間がかかっていてはプロとは言えません。

タブレットで代用は可能か?

タブレットの利点としては

①多くのデータを入れることができる

②ついでに検索もできる

③比較的雨にも強い

欠点としては

①少々重い

②データの呼び出しに時間がかかる

③落とせば壊れる可能性大

④高価

また、タブレットではお客様に地図や時刻表をお渡しできません。

・・・中にはタブレットの画面越しに携帯で写真を撮るお客様もいらっしゃるようですが(笑)

ファイルの欠点

いい事ずくめのファイル使用ですが、やはり欠点はあります。

①団体バスでお見せするには小さすぎる

②持ち運びがたいそう

上記以外ではファイルの欠点が見当たりません。

使う、使わないは自由ですが、自分なりに工夫をしてお客様により喜んでもらえるようにしていただけたらと思います。

図と絵の使用は、理解度を深める

樺沢紫苑氏「アウトプット大全」によると、「言葉で説明」よりも「言葉+絵」で説明したほうが理解しやすく、何倍も記憶に残りやすくなるそうです。

ある事柄を説明して、72時間後にどれくらい覚えていたかを調べた結果、「言葉だけ」が10%だったのに対し、「言葉+絵」の場合は65%も覚えていたそうです。

これは何を意味するのかというと、「案内中にも同じことが言える」ということです。

例を挙げてみましょう。

「タヌキ」とはどんな姿かを言葉だけで説明してください。

アメリカ出身の方なら、「アライグマに似ている」といえばそれで片付くかもしれませんが、他の国の方はアライグマの印象も人それぞれ違うはずですし、アライグマを知らないお客様の場合だって実際にいます。

では、その方たちへの説明はどうしますか?

「これです」

と写真を見せれば一発でわかってもらえるはずです。

なにも「ずんぐりした体型をしていて、毛の色がグレーから茶色で、顔には目から頬にかけて黒く・・・」

なんて回りくどい説明は不要です。

また、「和歌山県」がどのあたりかを、口頭だけで土地勘のないお客様にどうやって説明したらいいですか?

答えは同じです。

地図を見せれば一発解決です。

わざわざ「日本の中心部の紀伊半島に位置し・・・」なんて説明するガイドはいないでしょう。

特にお客様は「いま自分たちが日本のどのあたりにいて、これからどこに向かっていくのか」ということに大変興味を持たれている方が多いです。

こうして理解度が深まれば、当然記憶にも残りやすくなります。

記憶に残りやすくなるということは、その後の説明も容易にしてくれます。

その後の説明が容易になれば、そこからさらに深い説明ができるようになります。

こうしてお客様は「予想以上の情報」を簡単に得ることができ「正の循環」が生まれ、「このガイドで良かった」となるわけです。

もちろん、今はお客様がある程度の情報を求めて来ている場合でお話をしていますので、すべてのお客様に対して同じ型にはめることは当然できません。

しかし、そうはいっても、「必要最低限お伝えしなければならない情報」というのはあります。これさえ説明しないのであれば逆に、何のためにガイドを雇っているのか意味をなさなくなりますし、お客様も満足はされないでしょう。

また、お客様からどのような質問が飛んでくるか、時々予想もしなかった質問が飛んでくることがありますので、「知識の引き出し」「知識の武装」は必要です。

ガイドとは「自分の知識を売る仕事でもあり、自分の知識をひけらかす仕事でもないが、お客様の興味を見極めて話題を選び、加えて、お客様が知らなかったことに気づいてもらい、新たな興味を持ってもらう」に尽きると思います。

今はあくまで知識(情報)伝達のみについてお話をしていますので、総合的なお話ではありません。ご了承を。

樺沢氏はこう締めくくっています。

文字情報で伝えるよりも、視覚情報を併用したほうが、情報伝達をする上で圧倒的に有利です。人に納得してもらうのに図と絵を描いてビジュアル的に説明するのは必須の方法といえます。

最近「ファイルを使って説明するのは、独りよがりの自己満足だ」という言葉を耳にしました。また「お客様に寄り添って、お客様の好みに合わせて説明をするのが本当のガイド」のようなことも耳にしましたが、はたしてファイルを使って説明するのと、そうでないのとでは「どちらがお客様に寄り添っているか」上記の説明でお分かりになろうかと思います。

何でもお客様の言うことを聞き、下僕のようになっていることを果たして「寄り添っている」といえるのか、私にはわかりませんが。

何もわたしは、知識をひけらかすためにファイルを持ち歩いているわけではありません。

ということで、次回は「ファイルの重要性」についてお話をさせていただきます。

旅程管理研修に行ってきました

高野・熊野地域通訳案内士のライセンスを取る際に一度習いましたが、当時はあまりその重要度を認識しておらず、何となく聞いていたせいもあってほとんど頭に入っていなかったので、もう一度受けようと思い受講してきました。

内容は普段やっていることのおさらい・確認ももちろんありましたが、新たな発見(ただ単に覚えていなかっただけ?)もありました。

わたしの少ない記憶力の中で、特に印象に残ったことを取り上げて、備忘録として残しておきます。

■旅程管理とは、添乗員が行う業務のことで、旅行サービスを確実・円滑に提供することをいう

主な添乗員の業務とは

①予定通りのサービスが受けられるかどうか(食事・交通・宿などの予約の再確認を事前に行う)

②チェックイン・代金の支払い

③代替案の提案

④グループの案内(集合時間などの確認)

※個人・企業からの依頼については、旅程管理の資格は必要ない

■受注型・募集型で、確認する対象が変わる (スケジュールや人数等)

①受注型=主に幹事に確認

②募集型=個別に(名簿などで人数を確認、全員にまんべんなく行程の説明)

■添乗員の立場として、ガイドに求めるもの

行程のズレに合わせて説明時間などを調整してくれるガイド

これはわたしもよく経験がありますが、出発時間の遅れや交通渋滞などで、待ち合わせの時間を大幅に遅れることがよくあります。わたしはよく、「この時間であれば〇〇と☓☓の説明をして、△△は割愛しよう」とか、「○○を先に回って☓☓を後回しにすれば時間を短縮できるな」とか、待っている間に色々考えておきます。ただ、これを全てに当てはめることは、やはり無理な場合があります。

■Go show

No showはたまに聞きますし、わたしも実際に経験をしたのでわかりましたが、その逆、「こちらが把握していたお客様以外の方が見えた」ということがあるそうです。わたしは今までそのような経験はありませんが、その場合は、ツアー名や日程、お客様の行程表などを見せてもらい確認します。

万一、こちらの手違いで名簿に記載されていなかった場合は

①名前がなかったことをお詫び

②担当に連絡をして指示を仰ぐ

③補助席しか空いていなかった場合は謝る

④食事・宿など追加の手配

をする。

■医療行為はできない

医者まがいの行為はもちろん、薬をお客様に渡すことも含まれているので注意が必要です。

ただし、塗り薬なら可とのことでした。

他にもありましたが、まだまとめきれていません。

今後、加筆・修正大いにありです。

あと、「いくら経験を積んでも、振り返りがないと成長がない」という言葉が一番刺さったかも(笑)ガイド業務が立て込んできたり、ある程度パターンが決まったコースなんかでは、最近振り返りをしていないことが多いです。「ガイド報告書」で一応振り返りも兼ねてはいますが、それだけでは不十分です。やはり「どこがうまくでき、どこがマズかったのか」など、報告書には書かない内容の反省が必要です。詳しくは以前の記事「ガイド報告書」をご覧ください。

これって英語でどういえばいいの?

先日、認定試験前の研修で表現や単語に関する質問が出たので、覚えている範囲でおさらいも兼ねてお伝えしようと思います。

シイタケの菌糸:spore

これは、オーストラリアのお客様に教えていただいた単語です。

厳密にいえば違うかもしれませんが、おおまかな部分では当たっているので、もちろんこれで通じます。シイタケを栽培しているところがありますので、案内で遣ってみてください。

発音はご自身で調べてくださいね。

スズメバチ:(giant) hornet

waspでも誤りではないと思いますが、アシナガバチを指す場合もあるので、特にオオスズメバチを指す場合はgiant hornetを使う方がいいと思います。

上皇:Abdicated Emperor

「退位した」「譲位した」という意味です。

よく「retired」を使う方がいますが、retiredは「定年制度がある」というイメージを持たれることが多いので、abdicatedを使う方がしっくりくるようです。

これもお客様に教えていただいた単語です。

ちなみに、名詞形はabdicationです。

また、今年平成31年で今上天皇が退位されますので、海外の方にもよくわかると思います。天皇については関心を持たれているお客様が多く、よく質問を受けるので、今回の譲位でより多くの外国人に理解してもらえると思います。

法皇はMonk Emperorですが、これは私はあまり使いませんね。

いちばん向こうの:at the very end of

「一番向こうの山」って何ていうんやろ?という受験生からの質問に答えたものです。

これもお客様に教えていただいたものです(笑)

ちなみに、「一番下の」はat the bottom of です。

それでは、「山のふたつの稜線の間の、一番下の開けた場所」は何と言えばいいでしょうか?

すこし考えてみてください。

ヒントは、日本語に惑わされないことです。

わかりましたか?

わたしは「an opened area at the bottom of the V shape」と言っています。

これを言えば一発で分かってくれます。

「え?どこ?」と聞きなおされたことはこれまで一度もありません。

これがどこのことなのか、分かる方は熊野古道通ですね(笑)

見晴らし台:viewpoint

lookout platform とか、scenic overlook とか、辞書を調べれば出て来ますが、viewpoint で十分通じます。

ある時、アメリカのお客様を歩いている時、古道が霧で煙って景色が見えない日がありました。

普通は、景色のいいところに来たとしても、霧で何も見えないときは何も言わずに通るのですが、トレッキングに慣れたお客様はだいたいの見当がつくようで、「Mmm, imagination viewpoint!」と言いながらみんなの笑いを誘っていました。

ちなみに、見晴らし台にあづまやがある場合は「gazebo」を使うほうが、お客様はイメージしやすくなります。もちろん、「展望台」という意味もありますので、これは便利な単語です。

尾根の鞍部:saddle

尾根のくぼんだ部分です。ちょっとマニアックな単語かもしれませんね。でも、もちろん通じますので、そういう場所を見つけたときは使ってみてください。

関所:checkpoint / checking station

わたしは「checkpoint」を使っています。

分岐点:junction

分かれ道や合流点ですね。

他にも色々出たのですが、また思い出したら更新しますね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。