安居の渡し

安居の渡しとは、大辺路沿いにある日置川を渡す舟のことです。

一旦は途絶えていましたが、2005年に約50年ぶりに復活して活動をされていました。

しかし、その後再び途絶えましたが、2024年2月3日に土日祝限定で再開することになりました。

私は2014年に2回ほど利用をしたことがあります。

船外機ではなく手漕ぎの舟なので、往時の旅人の気分を味わうことができることが魅力です。

今回はそのあと仏坂を歩くことにしていました。

一人歩きの場合や、車が一台しかない場合、交通の便がネックですね。

今回私は紀伊日置駅に車を置き、コミュニティバスに乗って安居まで行き、周参見駅まで歩いてから電車に乗って日置駅まで戻ってきました。

白浜町のコミュニティバスは、便によっては予約は必要です。

安居の渡しを体験してから仏坂を歩くのであれば、予約が必要です。
しかし、日祝、年末年始は運行していません。

・・・ということは、白浜町のコミュニティバスを利用し、安居の渡しを楽しむためには、土曜しかチャンスがないということになります。

私は9:29紀伊日置駅発の便を利用しました。
安居までは約15分です。
白浜コミュニティバス三舞線 時刻表

渡し舟の予約は、080-2500-3223 に、住所、氏名、連絡先、運航希望日、時間、人数を記入してショートメッセージを送ります。

なので、今多くの語り部団体さんなどがやっている、申込み用紙をダウンロードして、それに必要事項を手書きをしてファックスで送信するという手間は省けますので、楽といえば楽です。

安居も渡しについてはこちら
2024年2月3日(土)「安居の渡し」再開!

バスを降りて安居の渡し場で待っていると、前職でお世話になった方が来てくれました。

世間は狭い。

ライフジャケットを着て、準備ができればいよいよ渡しです。

直線で渡してもらえば、ものの3分くらいで対岸に到着しますが、少し上流まで上ってから渡してくれましたので、清流・日置川の魅力も十分に楽しめました。

対岸についてから少し船頭さん(2人来てくれます)とお話をしましたが、会の保存もなかなか大変なようで、詳しく書くことは控えますが、「やめるか、値上げか」という話も出ているそうです。

また、人手の問題もあり、現在は7人(実質6人とおっしゃっていました)で運営をされているそうで、今回も、もう一人の方はお店を閉めて来てくれたとのことです。

せっかく復活した安居の渡し、なんとか存続してもらいたいものです。

雲雀山~糸我峠~湯浅・広村

最近は紀伊路にハマっていて、どこか歩くとなれば紀伊路を歩いています。

今回は、紀伊宮原駅~湯浅駅までを歩いてきました。

旅行業を立ち上げるために、HP用の写真を色々と準備しています。
今回の目的も、それがメインでした。

これまで、糸我峠は4回歩いたことがあるのですが、全部曇りか雨で、晴れた日の写真がなかったのでどうしても晴れた日の糸我峠の写真を撮りたくてこの日を選びました。

9月とはいえ、この日は湿気が多く相当暑かったです。

日本最古と言われる糸我稲荷神社を過ぎると、ほどなく雲雀山の入口があります。

看板を見ると、どうやら糸我峠につながっているようです。
以前から気になっていたこともあったので、今回は行ってみることにしました。

最初は梅とみかんの畑の中を通りますが、その後は非常にいい道で景色も良く、気持ちよく歩くことができました。

ただ、急坂の部分があるので、やや健脚向きかもしれません。

道中もいい眺めのところがあるのですが、特に山頂からの眺望がすばらしかったです。

山頂からはほどなくコンクリートの道(農道)になりますが、尾根伝いにあるく感じなのでアップダウンもあまりなく、また、木陰の中を歩くので非常に快適でした。

糸我峠で、湯浅町観光協会の方が紀伊路のPR動画の撮影をしていました。

湯浅ではかどや食堂で生しらす丼を食べ、広川町の濱口梧陵記念館と、梧陵さんがつくった広村堤防に行ってきました。

濱口梧陵さんといえば、稲村の火が有名ですが、梧陵さんの功績はむしろその後に取り組んだ復興の方を評価されています。

村人が広村を離れないように、私財を投げうって堤防を築く工事を開始し、村人を雇って賃金を払い、橋を架け、寄付金を工面・・・

村が復興したのを見届けてからは、より多くの見聞を広めるためにアメリカに渡り、その生涯を閉じます。

梧陵さんの生き様は、心を打たれるものがあります。

私の憧れの人です。

過去の紀伊路の記事は、こちらをご参照ください。
【紀伊路】紀伊宮原駅~湯浅駅①

砂糖中毒

よく「疲れてきたら甘いものが欲しくなる」と言いますが、私はそうは思いません。

私は砂糖を摂らなくなってからというもの、どんな時でも、お菓子など甘いものを食べたいと思わなくなったからです。

家庭の調味料からも砂糖をなくしました。
今は少しのみりんを足すくらいで事足りています。
それも魚の煮つけなどで照りが欲しいときだけです。

恐らくですが、疲れたら甘い物が欲しくなるというのは、砂糖の中毒症状だと思います。

以下の項目に当てはまっていれば、あなたは砂糖中毒かもしれません。
品川メンタルクリニックHPより引用ー

  • 甘いものを食べないと落ち着かず、我慢しているとイライラする
  • ストレスを感じると甘いものが食べたくて仕方なくなる
  • チョコレートやアメを持ち歩き、ことあるごとに甘いものを食べている
  • 妙に疲れやすく、甘いものを食べると元気になる
  • 短時間の労働などでめまい・立ちくらみなどを感じる

また、頭痛がする、落ち込みやすい、手足が冷える、集中力がない、怒りっぽい、朝起きるのが辛いという症状にも注意が必要です。

以前、夕食後にはかならずクッキーを食べていました。

満腹になったにも関わらず、甘いものが欲しくなり、食べないと気が収まりませんでした。

それとほぼ同時期に鬱傾向になったこともありましたので、恐らくは砂糖が大きな原因だったのだと思います。

古武道の稽古の終わりに、お茶とお菓子をいつもいただいていたのですが、その時はそのお菓子だけでは足りず、帰宅途中でコンビニに寄ってスイーツを買って帰ったことも何度もあります。
甘いものを摂ったにも関わらず、さらにほしくなるというのは、この時私は砂糖中毒だったんでしょうね。

ガイドをしている時にお客様と砂糖の話題になり、お客様も砂糖中毒のことを知っていて意気投合したことがあります。

砂糖は麻薬と製法が同じだそうで、原料を精製して精製して、本来あるミネラルなども除去して出来上がるものです。

砂糖を摂ると、幸せな気分になる快楽報酬系が脳から分泌されます。
SNSの「いいね!」の数なんかでも出ます。

これが、中毒にさせる原因です。

今年はかなりの頻度で現場研修をしていますが、お弁当を食べた後には必ずと言っていいほど「スイーツ交換会」が始まります。
私もその時はいただきますが、正直お腹が気持ち悪くなります(笑)
この場合は目的が違っていて、楽しい時間を共有するという意味合いで私はいただいています。

私が会員向けに配信している和田通信で、砂糖の弊害を幾度となくお知らせはしていますが、効果はまったくありません(笑)

ワクチンの時と一緒です。

「あ、和田さんは食べないんですよね」と言ってくれる人もいますが、私が和田通信で言いたいのは「和田は食べない」ということをアピールするためではないんですがね。
「和田さんは食べないんですよね」という言葉の後には、「でも私は食べます」という言葉が続くはずです。

ちょっと残念です。

結局、自分で砂糖を摂り続けた結果、自分の体がどうなるのかを見ないと分からないし、自分で気づかないと人って変わりませんからね。

それでは遅いから配信し続けているんですがね。

だって、いくら最新鋭の消防車があっても、手も付けられないような大火事や、ほとんど焼け落ちてしまっている建物の場合、消火はできても、元の建物は取り返しがつかなくなっていますよ。

これを医療と病気にあてはめてみてください。

いくら最新鋭の医療があっても、一旦大病になってしまえば、元の体に戻れなくなります。

一番の方法は、そうならないように普段から気を付けることです。

悪いとは頭では分かっていてもやめられない。
それが中毒です。

しかし、やめるきっかけを少しでも与えることができればと思い、配信をし続けています。

体を壊して動けなくなれば、和歌山地域通訳案内士会の大切な資産であるガイドさんが減るのです。

そうなってしまえば、本人はもちろん、当会にとっても悲しいことです。

そうなってほしくないから、健康情報についても配信を続けています。

中毒性があるのは砂糖だけではありません。小麦、乳製品などにも中毒性があります。

こちらの動画もご参考にされてください。

過去の関連記事はこちら
食べ物と精神

言葉はその人を表す

心と体は表裏一体とよく言われます。

精神状態が体調を、体調が精神状態表しています。

体の調子が良くない時に心の状態がいきいきしているなんてことはなく、逆に心の状態が良くない時(何か悩み事を抱えていたりする場合)などには、体の調子も悪くなります。

なので、両方を健全に保つことが重要です。

以前、勾玉についてお話したことがあります。
勾玉の意味とは?

勾玉というのは、あのオタマジャクシのような形をしているものが本来の形ではなく、目に見えないもう一つの「オタマジャクシ」が合わさって、円形になっているというものです。

勾玉にも、目に見えるもの(体)と目に見えないもの(心)を、両方大切にしなさいよという意味も込められているそうです。

さて、心と体は表裏一体ということはお分かりになったかと思いますが、多くの物、事においても表裏は存在します。

私は長年、ガソリンスタンドに勤めていました。
これまで幾多の車の洗車と車内清掃をしてきましたが、車内が散らかっている人の家に灯油などの配達に行った時、たいていの家は散らかっていました。

今はパソコンで仕事をすることが多くなりましたが、ファイルを無造作にデスクトップに保管(放置?)している人は、タンスの中やクローゼットの中が乱雑、またはぎゅうぎゅうに詰められています(誰とはいえません・笑)

洗濯物を無造作に干す人は、やはり他においてもズボラです。
掃除をきちんとしない人の家は部屋の中が円形にきれいです。

数え上げればキリがないですが、最も重要なことの一つに言葉遣いがあります。

よく「あの人は言葉はきついけど、根はいい人」という言葉を聞きますが、本当に根がいい人であれば、言葉遣いにも気を付けるはずです。

言葉遣いは、その人の性格を如実に表している典型例です。

ただ、職業によってはそうならざるを得ない場合もあるかとは思います。

普段から身内がメインで仕事をしている農家さんや、漁師さん(いずれも個人事業として)などは、日常でほとんど敬語を使うようなことはないでしょう。
逆によそよそしくなります。

ただ、やはりここにも言葉遣いが丁寧かそうでないかというのと、敬語を使うか使わないかということの違いはあります。

言葉遣いというのは本当に大切ですよ。

言語化・文字化の重要性

突然ですが、あなたは何か悩みを持っていますか?

人の悩みの9割は人間関係と言われていますが、あなたも当てはまっているでしょうか?

悩みは、絶えず私たちの思考に入ってきて、良からぬことや、どうしていいかも分からず、ただ悶々とすることが多いかと思います。

その悶々とした気持ちの原因って、考えたことはあるでしょうか?

案外、言葉にできなかったり、はっきりとした原因が分からなかったりしませんか?

その「言語化できない原因」や「分からない原因」の解決策のひとつが、この言語化・文字化です。

おそらく、ただ悶々と悩みについて考えている時って、頭の中だけで考えているのではないでしょうか?

私はガイド団体のリーダーとして、会員を束ねていかなければならない関係上、やはり人間関係の悩みは尽きません。

みなさんいい人ばかりなのですが、ちょっとした会員や従業員の言葉の使い方が気になったり、その逆で「何であんなことを言ったのだろう」と自己嫌悪に陥ったりすることもあります。

また、組織を運営していると、色々な考え方の人が集まってきますので、組織のルールを破ったり、ルールの穴をついてくる人もいたりします。

そういった悩みは、解決しない限り、事あるごとに頭をもたげてきて、本来やらなければならない思考の邪魔をしに来ます。

プライベートでもそのことが頭から離れず、楽しむこともできなくなります。

私はそういう状態になった時にすることが、この「言語化・文字化」です。

人間の頭の中は、常に色々な思考が巡っています。

浮かんでは消え、また浮かんでは消え・・・その繰り返しです。

思い出に残るような楽しい出来事を回想するのはいいことですが、悩みだけは百害あって一利なしです。
案外、自分を不快な気持ちにしたその当事者は、「今頃パフェとか食ってる」んです。
当の本人はまったくその人のことなど考えず、自分はその人のことを考えている。
これこそ、時間の無駄です。

なので、思考を整理するのに、一度自分の頭の中にあるものを、一度時間を取って書くことによって整理する必要があります。

悩みを抱えたままで眠ることはなかなか難しいですよね。
いくらいつも寝る時間になったからと言っても、そのことが気になって眠れやしません。

その場合にも、この言語化・文字化はオススメです。

まず、自分が悩んでいることを思いつくまま書き出します。

私はよく、ワードのアウトラインを使いますので、キーボードでも効果はあります。

自分はいったい、何に悩んでいるのか、頭ばかりで考えれば考えるほど、迷宮入りする場合があります。
それは、悩みや思考というのは目に見えないからです。

なので、そのごちゃごちゃになった思考を一旦紙に書き出して「視覚化」します。

そうすることによって、自分がいったい何について悩んでいるのかが整理され、よく分かるようになります。

原因が分かれば、次に「その原因を作った原因」について、やはり紙に書き出します。

リッチ・シェフレンの言葉に、「問題は、その一つ前の段階にある」という言葉があります。

まさに、悩みを作っているのは、その一つ前に原因があります。

その「原因の原因」が分かれば、次に「では、どうすればそうならないようにできるか」「次に同じことが起こらないようにするにはどうすればいいか」ということを考えます。

そうして、どんどん自分の考えを視覚化していくことによって、原因究明とその対策を練ることができますので、気持ちも随分と楽になります。

組織であれば、新たにルールを作るなどすれば、問題の再発は起きにくくなるでしょう。

頭の中でごちゃごちゃになっていた思考が整理され、スッキリすることで眠りにもつくことができます。

以前私も無理やり寝ようとしたのですが、やはり眠れなかったので、思い切ってこの思考の整理をやってみました。

夜が遅くなって睡眠時間が削られはしましたが、その後はぐっすり眠ることがきたので、眠れずに布団の中でイライラするよりは、かえって質の高い睡眠をすることができると思います。

面倒だとは思わずに、だまされたと思って一度時間を取って書き出してみることをお勧めします。

心無いことを言ってくる人や、問題が起こった時は、それらが自分の成長の糧になったりします。

今は難しいかもしれませんが、そういう人や問題は、自分を成長させてくれる磨き砂のような存在なんだという思考に切り替えることができれば、むしろ感謝できるようになります。

「感謝に敵なし」です。

あなたは頑張っていますよ。

神様はちゃんと見てくれています。

直感の重要性

多くの人は、大事な決断をは、時間をかけたほうがいいと思っているかもしれませんが、それは誤りです。

ファーストチェス理論という考え方があります。

チェスの名人に、チェスの盤面を見せて次の一手を言ってもらうのですが、まず30秒で思い浮かんだ一手を言ってもらいます。

次に、さらに1時間、じっくりと考えてもらって次の手を言ってもらいます。

結果、30秒の最初の手と、60分熟考した手が90%も一致したのです。

つまり、ひらめきや直感というのはかなり正しいのです。

あるいは、長く考えても最初に思いついた判断とほとんど変わらないということです。

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術より

私も経験がありますが、まず直感でA案とB案を思いつき、A案にするべきという直感が働きました。

しかし、一応どちらでいくべきかを正しく判断するために、両方の案をじっくり検証したところ、やはりA案だという答えが出ました。


車を運転している時などは特にそうだと思います。
子供が飛び出してきた時、考えるより先にハンドルを切るか、ブレーキを踏むか、あるいはその両方をしているはずです。
その場面に遭遇した瞬間に「ハンドルを切ろう」とか「ブレーキを踏もう」と思ってからしていれば間に合いません。

これまでの経験から、咄嗟に判断して行動をしているはずです。

それが起こった後、誰かに話す時に「あの時、子供が道端でボール遊びをしていたので、『あの子供、飛び出して来ないかなぁ』と思いながら運転していたら、急にそのうちの一人が飛び出してきて『危ない!』と思って急ブレーキを踏んだ」というと思います。

その時に実際に「あの子供、飛び出して来ないかなぁ」とか「危ない!」と「文字通り」思ったかといえば、必ずしもそうではないと思います。

子供がボール遊びをしているのを見た時に、その子が飛び出して来ないかどうか注意をしながら運転をしていたかもしれませんが、実際に「あの子供、飛び出して来ないかなぁ」と言葉を頭の中で発していたかどうかと言えば、そうではなかったりします。

その状況を説明するために後で言語化したはずです。

誰かに話す時に、その時の状況を分かりやすく説明するために「危ない!」という言葉を言語化していることが往々にしてあるということです。
実際には「危ない!」という暇があればブレーキを踏んでいると思います。

これらの判断は直感によるものであり、熟考してからのものではありません。

しかし、その判断が正しかったりします。

ただ単に直感が働いたというものではなく、これまでの経験と知識から出るということです。
そして、後で考えたら、やはり直感が正しかったということを、あなたも経験したことがあるかもしれません。

直感を大切にし、限られた時間を有効に使っていただけたらと思います。

価値観の違い

「肉を食べられないなんて、人生損をしている」
「納豆を食べられないなんて、人生損をしている」
「カラオケの楽しさを知らないなんて、人生損をしている」
「酒を飲めないヤツは人生損をしている」

よくこういった類の言葉を聞くことがあります。

確かに、肉は美味しいです。
納豆もカラオケも私は大好きです。
お酒はあまり飲めませんが好きです。

しかし、肉や納豆を食べられなくても、世の中には美味しい食べ物が溢れています。
歌を歌うのが好きではない人は、他に楽しみを持っています。
お酒を飲めない人は、酒の席でもお酒なしで楽しめる術を知っています。

要は価値観の違いで、そういう発言をしている人は「自分視点」だと思います。

その人がどこにどんな価値観を持っているか。

それは人それぞれ違って当然です。

自分の価値観を人に当てはめるて「損をしている」という発想は良くありません。

肉を食べれられなくても、カラオケができなくても、お酒が飲めなくても、人それぞれの人生を楽しんでいます。

ガイドをお願いすることに価値を見出す人、自分たちだけで楽しみたい人、人それぞれです。
・・・私の本音としては、できるだけガイドを雇ってほしいとは思いますがね(笑)

自分の価値観を人に当てはめて判断するのは早計だということを知っていただけたらと思います。

ただ、しなければいけないことをせずに、どうでもいいような違うことに価値観を置くことが問題になる場合があります。

以前、団体内である案件についてアンケートを取ったことがありました。
団体のみんなに関わることなので、みなさんの意見を聞きたいと思ってのことだったのですが、一部の会員はそのアンケートには目もくれず、自分のFacebookに何かをしたという記事を投稿していたのです。

その後アンケートに回答があればまだ救いがありましたが、結局期限切れ。

さすがにこれは怒りました。

SNSが悪いというつもりはありません。
価値観の違いと言ってしまえばそこまでかもしれません。

しかし、これはあまりにも自分本位です。
目先の楽しみに価値観を置いた典型です。

結局、アンケート自体に回答があまりなく、私の考えの通りで結論が出ました。

さらにこれには後日談があります。

アンケートの期限が切れて1年以上たったある日、その会員から「なぜこのように決まったのか?」と聞かれました。

もう終わってますね。

そのように決められて困るようなことであれば、なぜその時にアンケートに回答をしなかったのか。

結局、自分で自分の首を絞めた結果になってしまっていたことに気づいていませんでした。

目先の楽しみに主眼を置くのか、長期的な視点から考えて行動に移すのか、その価値観の見誤りや、優先順位の置き方には注意が必要かもしれません。

フィードバックをもらってなんぼ?

別れ際のお客様からの感謝のコメントは社交辞令の場合が多いので鵜呑みにすることは避けた方が無難かもしれません。

本当に良かったとお客様が思ったなら、必ずと言っていいほどお礼のメールが来たり、旅行会社さんのサイトにフィードバックをしてくれています。

旅行会社経由のお客様の場合は、旅行会社を通してお礼のメールが来ることもあります。

ただ、フィードバックをする習慣のない方もいますので、絶対とはいえませんが。

私は以前、東京から白浜への帰りの便で、あまりにもフライトアテンダントさんの対応が良かったので、帰ってからその方を名指しでJALのサイトにフィードバックをしたことがあります。

日本のフライトアテンダントさんは総じて質が高いですが、この時は乗客への気遣い、話題の提供、笑顔、どれをとってもこれまでで最高でした。

それはもう、「惚れてまうやろ!」と勘違いするほど(笑)

スターバックスコーヒーもスタッフの接客の質が高いですよね。

あれ、接客マニュアルのようなものがないそうですよ。

よくもそれで接客の質にバラつきが出ないものだと感心してしまいます。

・・・中には勘違いして本当に惚れてしまう男もいるとか。

逆に、悪かった場合もフィードバックはありますが、みなさんのおかげで当会ではそういったことはありません。

自分の中では「良かったなぁ」と思っていたのにフィードバックがなくて肩透かしを食らう時もあります(笑)

お客様の言葉を参考に、良かった点をさらに伸ばしていくことも重要ですが、以前ご紹介した「PDCA日記」で改善点を洗い出し、毎回改善していくことを強くお勧めします。
振り返りツール(PDCAの大切さ)

「満足」という言葉にあぐらをかくと、成長は絶対にありません。

同じコースを何度も案内していると、おのずと完成度は上がってきます。

そのうちに「今日はお客様の質問にはよどみなく、ほとんどすべて答えられた」という日が来ます。

どんなに自分の中で「今日は良かった」と思った案内でも、必ずどこかに改善点はあります。

その改善点を探し、見つけ、改善し、次の機会に実行する・・・

その作業の繰り返しを怠らないようにしていただきたいと思います。

お客様の質問が自分を成長させる

「すべての質問によどみなく答えることができる」という状態になる一番の近道があるとすれば何だと思いますか?

それは「現場にたくさん出ること」です(笑)

近道があると思った方、世の中そんなに甘くないです(笑)

一つ言えるとすれば、それはアウトプットをたくさんするということです。

お客様の質問は似通ってきます。

英会話1000本ノック」の著者・スティーブ・ソレイシーさんが来日した当初、「どこの出身ですか?」とか「日本に来てどれくらいですか?」とか、会う人会う人に同じ質問を何度もされたそうです。

しかし、彼はそれを「面倒だ」と捉えることなく、逆に自分の日本語の練習になったと述べています。

同じように、似通った質問には何度も答えるので当然、よどみなく答えられるようになります。

そうなると、完全に自分の知識として定着します。

私の場合、答え慣れた質問がくると思わず「よし来た!」とニヤッとすることがありました。

お客様からいただいた質問を思い出して、アウトプットする練習を繰り返してもいいかもしれません。

さらにその答えを、もっと分かりやすく改善することもできます。

しかし、たまにイレギュラーな質問が飛んでくることもあります。

その時は自分の知識の引き出しを増やすチャンスと思ってください。

引き継ぎの時にたまに「お客様は色々質問してくる人ですか?」と聞いてくる方がいますが、そういう人に当たった時は、自分が成長するための格好のチャンスだと捉えてください。

そういう情報もなく、お会いするなり「マシンガン質問」をしてくるお客様もいます。

私はそういうお客様の方が、歯ごたえがあって好きでした。

こうやって、現場をたくさん踏みながら成長するのが、地道ではありますが一番早く成長します。

そして何より、いつ飛んでくるか分からない質問のために本を読んだり、ネットで調べたりすることに多くの時間を使うよりも、現場に即した知識を多く得る方が、成長が早いことは明白ですよね。

日本語教師の谷山先生は、その道30年の大ベテランですが、やはり「日本語教育は出たとこ勝負」とおっしゃっていたのが印象的でした。

その谷山先生をもってしても、「いまだに受けたことがない質問を受ける時がある」ともおっしゃっていました。

谷山先生がおっしゃるには、「日本語教師は永遠の未完成」だそうです。

日本語教師とガイドは、外国人を相手にするのでよく似ています。

極論、その場所が教室なのか、熊野古道なのかの差と言っても過言ではないかもしれません。

谷山先生の言葉をお借りするならば、「ガイドも永遠の未完成」です。

オススメ書籍

そうは言っても、やはり基本的な知識はあらかじめ持っておく必要はあります。

現場だけ、机の上だけ、どちらに偏ってもよくありません。

これまで何度もお伝えしているように、何でも中庸が大切です。

こちらの本は、一読の価値ありですよ。
熊野古道

後半のコース説明は情報が古いのであまり参考にならないかもしれませんが、歴史的な情報については私も知らないことがあり、大変勉強になりました。

テレビの誘導に流されないように

絶対にやってはいけない朝の習慣

たった一つのある事をすると、脳のゴールデンタイムが台無しになります。

それは、テレビを見ることです。

朝、朝食や身支度をしながらとりあえずテレビつけて情報番組を流しているという人は多いのではないでしょうか。

一日の最初は、ニュースで情報を入れておかないとという人もいるでしょう。

あるいは、占いコーナーが始まったら家を出るなど、家を出る時間の目安にしている人もいるかもしれません。

しかし、この朝のテレビ習慣は、まったくおすすめできません。

なぜなら、最も集中力の高い時間帯である脳のゴールデンタイムを完全に吹き飛ばしてしまうからです。

朝起きた時の脳内の状態は、整理されてきれいな机の上のような状態にあります。

しかし、テレビというのは情報の嵐です。

テレビを見るという行為は、そのまっさらな机に、たくさんの資料をぶちまけるようなものです。

整理された脳が、いきなり乱雑な脳に変わってしまう。

その状態で、高い集中力を維持することは、もはや不可能です。

ー樺沢 紫苑ー 脳のパフォーマンスを最大まで引き出す神・時間術より

テレビというのは一方的に情報を大量に流してきます。

その情報が正しくてもそうでなくても、それが正しいかどうか判断する時間を与えず、一方的に受け入れる脳にもなってしまいます。

その習慣がついてしまうと、もうあなたは「テレビに支配された羊」です。

よくテレビで聞くランキングですが、例えば人づてに「めざましテレビで、太地町立くじらの博物館が1位になった」と聞いたことがあります。

水族館にも様々なコンセプトを元に建てられているので、どのカテゴリーにするかによっても大きくランキングは変わってきます。

また、紹介するサイトによってもランキングがバラバラなので、結局どこが一番なのかなどというランキングはナンセンスかもしれません。

一度は行きたい!水族館ランキング
【2024最新】日本の水族館ランキング
水族館プロデューサー「中村元」おすすめ!目的別水族館ランキング
【みんなに聞いた】おすすめの水族館は?全国のオススメ水族館ランキングTOP10!
水族館の入館・入館料ランキングTOP114
全国の水族館ランキング10
今すぐ行きたい!プロが選ぶオススメの水族館ベスト10
感動した水族館ランキングTOP17
達人おすすめ体験型動物園・水族館5選

・・・まあ、見事にバラバラです(笑)

和歌山県民の私としては、県内の水族館が1位にランクされれば嬉しいのですが、あまり手放しで喜べないなというのが私の感想です。

どのように情報を伝えるのかは、テレビ側でどうにでもできます。
意図的にくじらの博物館を1位にしようと思えば、どのようにもできると思います。

それを鵜呑みにしてしまうことに危機感を覚えたほうがいいのでは?と思った次第です。

人は感情で物事を判断します。

この、くじらの博物館が1位にランキングされたことについては、そのテレビを見た和歌山県民は「嬉しい!」という感情が先に来たと思います。

正しいかどうかとか、情報の出どころはどこなのかとかいうのはどうでもよくなります。

また、テレビはスポンサーがついています。
そのスポンサーの意向に沿って情報を流すこともできますし、逆にスポンサーの不利になるような情報は流しません。

テレビ側の意図に見事に誘導されないように、注意してくださいね。

あ、太地町立くじらの博物館は、おすすめですよ!

古式捕鯨について詳しい資料が展示されていますし、イルカやゴンドウクジラのショーやふれあい体験などもあります。
和歌山にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください!
太地町立くじらの博物館

人の心を動かすのは「人間の物語」

伊勢雅臣さんのメルマガより。

非常に印象に残りましたのでご紹介いたします。
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 パリ・オリンピックの熱戦が続き、日本選手の活躍や、逆に失意の物語が様々に報じられています。その中で、筆者が心動かされた選手の一人が柔道男子81kg級で金メダルをとった永瀬貴規(ながせ・たかのり)選手でした。こんな報道がされています。
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「つらい時もあり、うまくいかない時も結局はやるしかない。稽古を継続すること」と言い切った。コーチらが「頼むから練習を休んでくれ」とお願いし、確認のために連絡すると「道場にいます」といった具合だ。・・・

 地元・長崎の後輩へ偉大な背中も見せた。毎年「永瀬杯」と銘打ち、子ども向けの大会を主催。次回大会に向けて「パリの金メダルを持って帰りたい」と意気込み、自身のモチベーションにもつなげていた。有言実行の姿を最高の形で示した。[西日本スポーツ]
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 永瀬選手の人柄や志がよく伝わる物語です。一方、永瀬選手の実績を物語ではなく、データで示すと、こんな風になるでしょう。

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永瀬 貴規
・長崎県長崎市出身の柔道家。階級は81kg級。身長182cm
・2024年パリ・オリンピックで金メダル
・2021年開催の東京オリンピックでも金メダルを獲得しており、五輪81kg級での連覇は史上初
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 最初の新聞記事が「物語」であり、次の引用が「データ」です。読み比べて、どうでしょうか? 物語は人の心を動かす力がありますが、「データ」は頭には入っても心には届きません。

 現在の歴史教育は「データ」をひたすら子供たちの頭に詰め込むだけで、「物語」はほとんど教えません。日本の歴史には子供たちの心を躍らせ、未来への志を育てる先人たちの物語に満ち満ちているのに、それらを伏せてデータしか教えないのでは、子供たちもゲンナリしてしまいます。

 様々な国際調査で、日本の子供たちの自己肯定感が突出して低く、将来に対する希望もあまり持っていない、という結果が出ていますが、こういうデータばかりの歴史教育がその一因だと思われます。

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どうでしょうか?

同じように事実を述べているにも関わらず、後者はまったく面白くないですよね。

歴史は本来、前者のような物語があって初めて面白くなるものだと思います。

やはり「感情」が人の心を動かします。

歴史の学習も、そこに物語があり、登場人物の感情を読み取れてこそ初めて面白くなるのだと思います。

ガイドにも言えることですが、以前、日本在住の外国人から「日本人のガイドはファクト、ファクト、ファクトばかりの説明で面白くない」と聞いたことがあります。

まさに今回の内容が当てはまると思います。

先日のよっしーさんのガイドもそうでしたが、やはり人を引き込むのはストーリーです。

事実の説明をいかにお客様に興味を持ってもらうか、それはガイドの手腕にかかっています。

必要なのは英語ではない(事の本質はそこではない)

日本の子供たちの自己肯定感が圧倒的に少なく、少子化にも関わらず自殺が過去最高を更新している背景にも、事実だけを丸暗記する、まったく面白くない教育が温床のひとつになっていると考えることもできます。

明治時代から続く、5教科をまんべんなく学ぶ環境はもはや時代遅れです。

極論、英語も中学英語だけ学べば、あとは必要ありません。

中学英語を徹底的に訓練して使えるようになれれば、あとの高等な英語は学びたい子だけ学べばいいのです。

毎週何時間も「やりたくないこと」に時間を割くのは大きな機会損失です。

一生のうちで何時間の損でしょうか?

こんなことをしている限り、英語が母語、あるいは自国の言語が英語に非常に似ている欧米に後れを取って当然です。

講義をすべて英語でしている大学もあるとか。

それでなくても、英語での講義を増やした大学が「スーパーグローバル大学」として認定されれば、国から大きな補助金が下りるそうです。

・・・は?

明治時代の、英語でしか学べなかった時代に逆戻りしてどうするんでしょうか。

東南アジアの国のようになってどうするんでしょうか。

フィリピンでは、英語ができるかできないかで大きな貧富の差が生まれています。

日本も同じことになりませんかね?

英語化によって社会が分断されませんかね?

せっかく国民が平等に日本語で学べる機会をわざわざ摘み取ってどうするつもりなんでしょうか?

現在の英語化への動きは、英文を翻訳し、日本語にはない概念や言葉を漢語に直して「和製漢語」をたくさん作るなど、先人たちの血のにじむような努力を台無しにする行為だと思います。

ちなみに、和製漢語はチャイナに逆輸入されて今も使われています。

それよりも、子供が学びたい分野をとことん学べる寺子屋のような環境が必要だと思います。

肝心なのは英語ではありません。

必要な人だけ学べばいいのです。

「日本人は英語ができない」とよく言われますが「必要ないから」というのも大きな要因の一つです。

観光業や教育、貿易など、英語に関連する業務に就いている人以外は、日常生活ではほとんど必要ありませんよね。

アメリカ、フランス、ドイツ、チャイナなど、現在発展・成功している国は例に漏れず母語を大切にしています。

母語で学び、考え、議論できなければ、それこそ機会平等も何もあったものではありません。

「社内の公用語を英語で」も、そういったことに反しています。

TOEIC700点程度の人間が、英語で深い議論ができるはずもありません。

私はTBのマイクさんと話す時も日本語で貫きます。

ここは日本だからです。

自分がアメリカに仕事で行ったら、アメリカ人からは「英語で話せ」と言われるでしょう?

同じことです。

英語化が進めば、機会平等は消えてなくなります。