お客様には楽しんでいただきたい・・・
これはガイドとしては当然の心理だと思います。
日本はもちろん、海外から来られるお客様は、多くのお金と時間をかけて来られています。
こちらでできるだけのことはしてあげたいと思うのが心情です。
先日、和歌山県の高野・熊野地域通訳案内士の現場研修で講師をさせていただきました。
さて、突然ですがここで問題です。
本宮大社の本殿は撮影禁止ですか?OKですか?
結論からいうとOKです。
ただし「個人的に撮影する場合」という条件がつきますが。
本宮大社の説明をしたあと「事件」が起きました。
一緒に来ていた県の方から「本殿の撮影は禁止だとみなさんに言ってください」と言われました。
自分はついつい、いつもの感じで案内していたのがここで仇となりました。
「あ、あそこは個人的な撮影はOKのはずですが」
この言葉が県の方の地雷を踏んでしまいました。
「和歌山県の事業でやっているので、そういうことを言ってもらったら困ります!」
「どこまでが良くてどこまでが悪いということを言われたらされては収集がつかなくなる」
「あとでバスの中で全員に伝えてください!」
と強く叱られました。
県の立場としてはごもっともなんでしょうが、煮え切らない気持ちで研修生の方にはお伝えしました。
後日、ひょっとして私が聞いた話が間違っているかもしれないと思い、本宮大社の社務所に問い合わせをしたところ、やはり私が聞いた話と同じ回答でした。
ガイドの皆さん、本宮大社の本殿は、個人的な撮影はOKです。
あ、もし、正式参拝で瑞垣の中に入れるような機会があった場合、本殿の撮影はNGです。瑞垣の外から撮る分には大丈夫ということです。念のため。
楼門の入り口に「撮影禁止」という看板があるので、あれがそもそもこういった問題を引き起こしているのでしょうね。
冒頭でもお伝えしたように、お客様は多くの時間とお金を使って来てくれています。
二度と来れないかもしれません。というか、海外のお客様などは二度と来れない(来ない)でしょう。
それを、「看板に書いているから禁止」というのはガイドとしてはいかがなものかと思います。
逆に「知らなかった」「県が言っているから」では困ります。
「ああ書いていますが、実はOKなんですよ」とお伝えすることによって「ガイドをお願いするメリット」が生まれ「ガイドをお願いしてよかった」ということにもつながるのではないでしょうか?
せっかく来てもらっているのですから、ぜひお客様には写真を撮ってもらってください。
お客様やガイドの立場からではなく、県の立場として「撮影禁止」と、事実ではないことを研修生の皆さんにお伝えしなければならなかったことが非常に残念でしたし、観光の振興に力を入れている県の観光交流課が、このような考え方であることが残念でなりません。
「観光気分で写真を撮られると収集がつかなくなる」という言い分もあるかもしれませんが、それならそれで「本来個人的な撮影はOKですが、今日は研修なので撮影はやめてください」と研修生にあらかじめ伝えておけば事足りるはずです。
研修生も大人ですから、それくらいのことは守ってくれるでしょう。
あ、他の神社仏閣では撮影禁止のところがありますので、自信がない場合は確認を取ってくださいね。
ちなみに、熊野で言えば、青岸渡寺の本地仏が安置されているお寺内部の中央部分は禁止です。
他の部分(鐘とか梁とか)は大丈夫です。
ご参考に。




















