熊野の鳥、その鳴き声と英語②

カケス, 鳥, 動物, 座っている

さて、昨日に引き続き、熊野の鳥、その鳴き声と英語の第2弾です。

キジ

「pheasant」
国鳥ですよね。
お札にも登場していますし、よく見かける鳥です。

結構走るのが得意な鳥のようで、時々道を高速で走って横断する姿を見かけます。
子供のころ、こいつが藪の中から突然飛び出てきて度肝を抜かれたことがあります。


「キジ撃ち、お花摘み」という用語は、日本人では馴染みのある表現ですが、これを外国人に教えてあげるとウケます。

カケス

「jay」です。「Eurasian jay」が正式な名前だそうですが、これは普通に「jay」で全然通じます。
英語名は、その鳴き声から来ているそうです。
アメリカ大リーグの「Blue Jays」の「Jay」は、この鳥の仲間ですね。
鳴き声は決して美しいものではありませんが、羽を広げた姿は非常に美しいです。
「天は二物を与えず」ですね。

オオルリ

「blue-and-white flycatcher」
「flycatcher」はヒタキのことです。

私はこいつの姿を見たことはありませんが、大雲取越でよく聞きます。
越前峠付近の歌碑にも「瑠璃啼く(るりなく)や 雲取山のいきいきと」の「瑠璃」は、このオオルリだそうです。

カワセミ

川沿いを飛んでいる姿を時折見かけます。
英語名は「kingfisher」

コジュケイ

中国中南部原産のキジの仲間。ということで外来種です。
しかし、この鳴き声はよく耳にします。

アオバト

最後は奇妙な鳴き声のアオバトです。
さすがにこれは英語名はありませんので、「ハトの仲間です」というしかありません。
お客様からは「あれは何ザルの鳴き声ですか?」と聞かれたことがあります。
小雲取越でよく耳にします。

ソウシチョウ

昔、「ウグイスの糞(粉)」という化粧品がありました。
文字通り、ウグイスの糞を使っているそうなのですが、ウグイスの糞はあまり量が取れないために、たくさん糞の取れるソウシチョウを中国から輸入し、大量に飼っていました。
その後、カネボウや資生堂が科学化粧品を開発し、ウグイスの糞が売れなくなると、日本の野山に放しました。
そこから大量に繁殖し、いまではウグイスの生息域を脅かすほどまでになってきました。
鳴き声はキレイですが、体がウグイスよりも大きいため、ウグイスが押しやられているとのことです。

まだまだ勉強不足で知らない鳥も多いですが、また新たにわかったものがあれば随時アップしていきます。

熊野の鳥、その鳴き声と英語①

フリー写真 カワセミ

今回は、「熊野の鳥、その鳴き声と英語」と題してお話をします。
熊野古道を歩いていると、様々な鳥の鳴き声を耳にします。
お客様からも「あの鳥は何?」と聞かれることも多いので、知っておくとガイドとしての株も上がりますよ。

では、早速いってみましょう。

ウグイス

もうこんなもん、だれでもお分かりですよね。
では、英語は?



bush warbler です。
ちなみに、「warble」は「(小鳥が)さえずる」という動詞です。

これもウグイスです。
「ウグイスの谷渡り」と呼ばれる鳴き声で、縄張りに何者かが侵入した際に、警戒音として鳴きます。

ちなみに、鳥には「地鳴き」という、鳥たちが普段出す単調な鳴き声があります。



映像を見ると、「ウグイス」が「ウグイス色」ではないことがわかりますよね。
鳴き声はよく聞きますが、姿が小さくて茶色に近い色なので、山で見つけることはめったにありませんので、「ウグイスはウグイス色」と思われている方が多いと思います。

むしろメジロの方がウグイス色に近いです。
フリー写真, CC0 写真, 動物(写真), 鳥類, 鳥(トリ), メジロ, 桜(サクラ), 春(写真)

ちなみに、オーストラリアにはwhip birdという鳥がいるそうで、鳴き声はウグイスそっくりです。

「whip」はムチの意味ですが、ムチを打つ時の音から名付けられたとか。

トビ

日本では普通に見ることのできる猛禽類ですね。
アメリカ(恐らく都市部のお客様)では、猛禽類をあまり見かけることがないためか、トビを見てえらく興奮する方がいらっしゃいます。

英語は「black kite」です。

単に「kite」ということもありますが、「凧」と同じスペル・発音なので、たまにお客様が「え?あれって凧なの?」と言われることがあります(笑)

ちなみに、イギリスには「red kite」がいるそうで、見分け方は、redの方は尾が2つに分かれているそうです。

カラス スズメ ツバメ

ちょっとこれはあまりにも「バカにしているのか!」と言われそうなので止めておきます(笑)
しかし、これは英語でどういうでしょうか?

お客様に聞かれて、「ハトはハトだけど、何バトか分からない」と答えて失笑されたことがあります(笑)

「eastern turtle dove」 だそうです。

ヒヨドリ

「bulbul」です。
この鳥も、山であれば普通にいる鳥ですね。

シジュウカラ

少しずつマニアックになってきます。
「great tit」ですが、「tit」だけだと「小鳥」になりますので、答えになってません(笑)

ホトトギス

カッコウの仲間なので、「little cuckoo」と、「cuckoo」がつきます。
ちなみに、「cuckoo」に発音は「クックー」です。
日本語と少し似ていますね。

ツツドリ

同じくカッコウの仲間で「ツツドリ」という鳥がいます。
ツツドリは、その名の通り「筒を叩いた時のような」鳴き声を発するところから来ています。
初めてこの鳴き声を聞いた時、鳥の鳴き声とは思えませんでした。
山の中ではそこそこ響いて聞こえますので、実際にはこの動画の音にエコーをかけたような鳴き声に聞こえます。

大雲取越など、比較的山深いところにいることが多いです。


このカッコウの類は「托卵」という習性があり、親はウグイスなどの巣に卵を産んで、ウグイスに自分のヒナを育ててもらいます。

カッコウの方が体も大きいので、ヒナが成長すると親であるウグイスより大きくなってしまいますが、ウグイスといしては「我が子よ、見違えるほど成長したな」とでも思っているのでしょうかね(笑)

あ、英語は「oriental cuckoo」です。

その②に続きます。

最強メモアプリ、カラーノートのススメ


ガイド中はもちろん、普段使いにも非常に心強いアプリ、カラーノートについてご紹介します。
このメモアプリ、ただのメモではなく、様々な用途に使うことができますので、ぜひあなたの携帯にインストールしてみてください。

以下にその機能をざっくりとご紹介します。

メモ

これがカラーノートのメイン機能なわけですが、わたしはガイド中の地点間の所要時間や、お客様の名前や特徴などを記録しています。

・・・お客様の特徴は結構毒を吐いている部分があるのでお見せできませんが(笑)

電話ができる

このアプリで驚いたことの一つに、メモから電話が出来る機能があるということです。
「なんだ、そんなの他のアプリでもあるよ」とか、「それって携帯自体の機能やん」と言われてしまうかもしれませんが、私にとっては感心の機能でした。

ガイドの仕事をしていると、1日しかお付き合いのない方もいます。
その方の連絡先をいちいち登録していては、電話帳に膨大なデータが残ってしまいます。

カラーノートに番号を入れておけば、その番号をタップすればかけることができます。

メモの内容をシェアできる

カラーノートに記載した内容を、SNSやメールなどにシェアすることができます。

私はこの機能を、ガイド報告書の作成に使っています。

ガイドが終わったあとすぐにカラーノートにメモをしておき、その日の所要時間と一緒にメールで送信しておきます。

あとは帰ってからそのメールをコピペすれば、あっという間に報告書の完成です。

記憶が新しいうちに記録しておくことは、報告書では必須です。
また、「報告書が面倒だ」とういう方には特にオススメです。

リマインダー機能で「うっかり忘れ」を回避

この機能も非常にありがたいです。

カラーノートには、

  • ステータスバーに表示
  • 終日リマインド
  • 15分後
  • 30分後

から選ぶことができ、さらに「時間通知」をタップすると、好きな時間を選べます。
また、「繰り返す」かどうかも設定できます。

カレンダー機能でスケジュール管理

カラーノートには、カレンダー機能も搭載。
カレンダーに登録しておけば、「今日のノート」としてステータスバーにお知らせアイコンが表示されます。

ただし、私はこの機能は使っていません。

今はGoogleカレンダーの方が使い勝手がいいですね。

メモ検索で、大量のメモの中から一発検索

メモをマメにすればするほど、メモは溜まる一方。
私のカラーノートのメモは、見るも無残な量のメモで溢れています。

しかし、そんな私のようなずさんな人間でも、キーワード検索機能で一発検索ができます。

以上、ざっと説明をしましたが、もしあなたに「うっかり忘れ」が多かったり、ちょっと記憶に残したい時があったりした場合は、このカラーノートが大いに役立つことをお約束します。
まだここではご紹介できていない機能もありますので、ぜひ一度使ってみて、自分なりの使い方で大いにあなたの生活や趣味、仕事に役立ててください。


https://play.google.com/store/apps/details?id=com.socialnmobile.dictapps.notepad.color.note&hl=ja

お客様のペースに合わせる

今回は、当たり前のようでなかなかできていない、「お客様のペースに合わせる」についてお話をします。

「そんなこと、出来ている」という方は読まなくても構いませんが、「ハッ!」と思われた方は、この先も読んでみてください。

お客様を置いて行かない

当法人、和歌山地域通訳案内士会では、ガイド指名の順番に入るために「認定試験」というものを開催します。

「認定試験」とは、ガイドが実際にお客様に見立てた当法人の会員や、一般から募集した参加者をガイドしてもらい、合否を決める試験です。
特定のコースのガイディングを、当法人の試験官が同行して評価をし、今後のガイドにおける助言をします。

その認定試験でよく目にするのが、「ガイドがお客様を置いていく行為」です。

試験では制限時間を設けていますので、慣れていないガイドは焦ります。
実際のガイドでは、バスの乗せ込みで終了という場合や、当日の宿に行くためのバスに乗らなければならない場合などが多くありますので、このような形を取らせていただいています。
特に熊野古道周辺のような、バスの本数が限られている地域では、バスの乗り遅れが致命的になる場合があります。

試験では、発心門王子~本宮大社までの案内をしてもらいますが、あの易しいコースでさえも、ガイドがガンガン歩いていき、お客様が見えなくなっても待たないというケースが度々発生し、そのたびに注意をしています。

そういった行為は、お客様を疲れさせるだけでなく、信頼も損なう可能性がありますので、注意が必要です。

では、なぜこのようなことが起きるのか、前置きが長くなりましたが、深堀りしていきます。

  • 時間が気になって焦る
  • 他のお客様と話が夢中になる
  • 考え事をしている

時間が気になって焦る

これはさきほどお話した通りですが、「○時○分のバスに乗せて終了」という場合など、時間に制約がある場合などは、特に時間の事が気になって焦りがちになります。
結果、そのことが気になってついつい早足になってしまい、お客様のペースを乱してしまいがちです。
さらにはお客様が見えなくなっても待たないという、最悪の事態に陥ってしまいます。

他のお客様と話が夢中になる

これは私もいまだにたまにやってしまうので、自分への戒めも込めてお話しますが、ある特定のお客様との話に夢中になりすぎて、後ろの事を忘れてしまう、厳密に言えば、後ろを気にかける頻度がすこぶる落ちるということをやってしまいがちになります。

後ろのお客様から「待って」と言われて「ハッ!」と気づくこともあります(汗)

考え事をしている

これは、「このペースだと、お昼をどこで食べようか」とか、「雨が降りそうだな、ここで雨が激しく降ったらどこで雨宿りしようか」など、刻々と変わる状況に対応するための判断を迫られた時などに起こりがちです。

今晩のオカズは・・・なんでことは考えないようにしましょう。

対処法

時間が気になって焦る

これについては一概にいうことはなかなか難しいですが、解決策の一つの方法として、そのコース所要時間を熟知するということが挙げられます。

特に、ある地点からある地点までの所要時間、例えば「発心門王子~伏拝王子までは1時間半」とか、「青岸渡寺から那智の滝までは20分」などを把握しておくと、今のスケジュールが早いのか、遅れているのかが分かり、無用な焦りをしなくて済みます。

・他のお客様と話が夢中になる
・考え事をしている

もうこれは、お客様との話や考え事に集中しすぎない習慣をつけるよう、普段の案内から気をつけるしかないと思います。
絶えず後ろを振り返るクセをつけるといったほうが分かりやすいですね。

なんか答えになっていないようで申し訳ないですが、これしかないです。

少人数ならお客様を置いていくというようなことはありませんが、大人数、例えば10人くらいになってくると、やはりどうしても遅れる人が出てきます。

あまり遅れる人に合わせている、今度はペースが早い人から不満が出てきますので、難しいところです。
こういう場合は、ちょっと異論が出るかもしれませんが、ペースの早いお客様には「○○で待っておいて」と、分かりやすい場所を告げて、先に行かせるということも私はやっています。

少人数でも注意が必要

「お客様を置いていく」というレベルまでは行かなくても、お客様のペースには注意を払う必要があります。
特に、上り下りの多いコースなどでは、頻繁にお客様の様子を見るようにしてください。
では、どういったところを見ればいいのでしょうか?

  • 息づかい
  • 表情
  • 自分のペースについて来ているかどうか
  • 上りが苦手なのか、下りが苦手なのか、両方苦手なのか

などで判断しています。

以前、喘息持ちの方がリタイヤした際、やはり上記3点が基準になりました。
その時の記事も併せて読んでみてください。

滝尻~高原のような、急坂が続くようなコースでは、慣れてくると「ここで休憩」というポイントがわかってきます。
やはり「現場100回」は嘘ではありません。

また、お客様によっては、「上りは得意でも下りは苦手」とか「下りはいいけど、上りは極端に速度が落ちる」などの特徴がありますので、そこをよく見極める必要があります。
傾向として、アジア圏、特に香港、シンガポール、フィリピンなどのお客様は、こういった傾向が強いです。

休憩中は何をするの?

では、休憩中はどうすればいいのでしょうか?
私は主に以下三点を順番にやっています。

  • 荷物を置くように促す
  • 水分補給を促す
  • 小ネタを話す

ここで注意しなければいけないことは、「小ネタや説明から始めない」という点です。
休憩のために止まったのですから、お客様にはまずひと息ついてもらうことが先です。
中には「俺の話を聞け」と言わんばかりいきなり説明を始める方も見たことがありますが、それは避けるようにしていただきたいです。

止まってすぐは、お客様もまだ話を聞く態勢が整っていません。

また、いくら小ネタや説明を持っていても、必ずしもそれを話さなくてはならないことはありません。
お客様から話題を振ってくれることもありますので、そんな時はその内容に合わせるといいと思います。
そこから自分の持ちネタを話すという方法もあります。

まとめ

今日のまとめです。

お客様を置いていってしまう原因は

  • 時間が気になって焦る
  • 他のお客様と話が夢中になる
  • 考え事をしている

その対処法として、

  • コースを熟知する
  • 話や考え事に夢中になりすぎないように注意をする

少人数でも注意が必要で、その注意点として

  • 息づかい
  • 表情
  • 自分のペースについて来ているかどうか
  • 上りが苦手なのか、下りが苦手なのか、両方苦手なのか

で判断し、休憩中には

  • 荷物を置くように促す
  • 水分補給を促す
  • 小ネタを話す

という内容でした。
ご参考にされてください。

ではまた。

ガイド後の振り返りがガイドスキルを上げる

今回は、ガイドスキル上げる上で非常に重要な「ガイド後の振り返りがガイドスキルを上げる」についてお話します。

まだガイドをされていない方についても大切な内容になりますので、ぜひこのまま読み進めてください。

ガイドをしたことある方は、ガイド後の振り返りをしていますか?
振り返りは、ガイドスキルを上げる非常に効率のいい方法です。
振り返りをされていないのであれば、次回から早速やってみてください。

今回は、私自身への戒めも込めてお伝えします。

1.振り返りのメリット

  • 良かった点、悪かった点、気付きの整理が出来る
  • 記憶に残すことが出来る
  • 今後何をすべきかが明確になる

良かった点、悪かった点、気付きの整理が出来る

ガイド終了後、なるべく記憶の新しいうちにすることをオススメします。

ガイド終了後に振り返り(思い出し)をすることで、頭の中を整理することができます。
何が良くて何が悪かったのか、また、ガイド中に気づいたことはなかったかを思い出します。

「終わったー!帰ったらビールを飲んで美味しいご飯を食べて・・・」となる前に、それをグッと我慢してやってみてください。

記憶が新しいうちなら、結構どんどん出てくる場合が多いです。

記憶に残す事ができる

当たり前ですが、振り返りをすることによって記憶の定着度が増します。

英語表現

わたしは、特にお客様から学んだ英語表現などは、忘れないうちに携帯のメモ機能に残しています。
案内中でも残すことがあります。
お客様のガイドは、またとない「生の英語に触れる機会」です。
そこで学んだことは生きた英語なので、なるべく残しておきたいものです。

ただ、案内の流れによってはメモできない場合もあります。

私が取っている一つの方法として、お客様にわざと「どんなスペルですか?」などと聞いて、堂々とメモする場合もあります。

人というのは、だれかに教えることによって、その人から感心されることが好きです。
真摯な気持ちで教えを乞えば、親切に教えてくれます。

しかし、お客様をご案内している立場である以上、これはあまり頻繁に使えませんが。
だいたい私は、スキをみてこっそり記録することが多いです。

状況対応

ガイドをしてると、様々な状況対応に迫られることがあります。

「急に予定を変更したい」ということは結構起こります。
そんな場合、どういう代替案を取ったか、何時のバスに乗って、どこに向かったかなどを振り返っておくと、今後同じことが起こった場合のデータの保管になります。

今後何をすべきかが明確になる

振り返りをすることで、自分の強み、弱みを発見・整理することができ、次回からどんなことに気をつけるべきなのかが分かります。

2.振り返りの方法

では、振り返るには具体的にどうすればいいでしょうか?
以下の4点に注意しておけばいいと思います。

  • あまり喜ばれなかったことはどんなことか?
  • どんなことに喜んでもらえたのか?
  • これから改善すべき点は何か?
  • ガイド中の時間管理

あまり喜ばれなかったことはどんなことか?

ガイド中に、あまり喜んでもらえなかったことをリストに挙げます。
リスト化すれば、それぞれについてなぜか、考えて記録します。

さらに、それはお客様の好みの問題だったのか、あるいは根本的に好かれないことだったのかを考え、今後もそれを続けるべきか、やめるべきかを判断します。

単にお客様の好みの問題であれば、お客様の様子を見ながら判断するという選択肢を持つこともできます。

どんなことに喜んでもらえたのか?

逆に、お客様が自分のガイドに対して、どんなことに喜んでもらえたのかを振り返り、リスト化します。
リスト化すれば、それぞれについて、「なぜ喜んでもらえたのか」を考えて記録します。

これから改善すべき点は何か?

案内中や案内後の振り返りで気づいたことや、改善すべき点があれば(あるはずです)記録します。
次からどんなことに気をつければいいかが明確になる上、ガイド中はそれを意識することになりますので、自ずとスキルは上がっていきます。
そのスピードは、終わってから何も振り返らない時と比べれば、はるかに早いということは想像に難くないと思います。

わたしは一時、振り返りを怠っていたことで、相当成長という点で損をしていると思います。
あれだけガイドに出させてもらっていたのに、非常にもったいないことをしました。
振り返りが大切なことは、添乗員経験が17年というベテランの旅程管理研修でも学びました。

ガイド中の時間管理

実際にかかった時間を記録しておきます。
次回同じコースをガイドする時は非常に参考になりますので、できれば案内中、少なくとも帰宅後すぐに記録しておいてください。

時間管理の記憶については、恐ろしいほど忘れています。
「あれ?あの時あそこに何時に着いたっけ?」なんてことは日常茶飯事です(笑)

3.振り返りのツール

振り返りには様々なツールがあります。
あなたの使いやすい方法で振り返るといいと思います。

ただし、後で見返す作業が重要です。

  • 日誌
  • 誰かに話す
  • PCに保管
  • 携帯メモ

日誌

一番いい方法だと思います。
さきほど挙げた振り返りの方法を一気に日誌に書いておけば、後で振り返ることができますし、「書く」ということは思考の整理には一番いい方法です。

誰かに話す

よくガイド仲間では、ガイド終了後に「あんなことがあった」「こんな質問が飛んできた」「急に雨が降ってきて大変だった」「こんな話をした」と話し合ったり、たまに会った時などは「あの時の○○さんはこんな人で」とか「こんなことをしたら喜んでくれた」という話になります。

これも立派な「振り返り」です。
同じことを何人かに話せば、記憶として定着します。

ただし、この欠点は、「話すだけでは時間がたてば記憶が曖昧になる可能性がある」という点です。
人の記憶力は本当に脆いものです。新しい刺激的なことが起これば、古い記憶はどんどん頭の深いところにしまわれてしまい、薄れてしまいます。

「あれ?あの時はこうだったかな?」ということはよく起こります。

PCに保管

Word

私は一時、Wordに残していました。
ただし、それを印刷してファイルに綴じておかないと、後で見返すことがなくなりますので注意が必要です。

ガイド報告書

ガイド報告書という記事にも書かせていただきましたが、旅行会社が提出を求めるガイド報告書も良い振り返りツールです。
ただし、報告書は上に挙げたようなすべての事柄について書けませんし、書く必要もないことから、完璧な振り返りツールとはなりません。

携帯メモ

振り返りを携帯のメモに記録する方法もあります。
携帯はしょっちゅう触っている方も多いと思いますので、このメモ機能を使えば割と見返す機会も多くなったりします。

私はガイド中に学んだ英語表現だけを記録しています。

記録には携帯アプリ「カラーノート」を使っています。
カラーノートの利点については、また機会を改めてお伝えします。

以上、ざっと挙げてみましたが、いかがだったでしょうか?

以下に今回のまとめをしておきます。

振り返りのメリットは、

  • 良かった点、悪かった点、気付きの整理が出来る
  • 記憶に残すことが出来る
  • 今後何をすべきかが明確になる

振り返りの方法は、

  • あまり喜ばれなかったことはどんなことか?
  • どんなことに喜んでもらえたのか?
  • これから改善すべき点は何か?
  • ガイド中の時間管理

振り返りのツールは、

  • 日誌
  • 誰かに話す
  • PCに保管
  • 携帯メモ

でした。

一歩一歩は小さな歩みですが、日々の積み重ねが、後で気づいた時には大きな進歩になっていることに気づきます。

何事も近道はありません。
小さな積み重ねを意識されてください。

今日はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

料金の安い依頼は勇気を持って断れ

高野・熊野地域通訳案内士の口述試験が終わり、徐々に結果の通知が来ているようですね。
今回晴れて合格された方は、「よし、これからガイドで活躍するぞ~!」と意気込んでいると思います(ちょっとわたしの希望が入っていますが)

今日はそんな方向けの内容です。

今回は、「料金の安い依頼は勇気を持って断れ」についてお話しようと思います。

以下の3点について深堀りしていきます。

  • 料金が安い=経験がない=質が低いと見られる
  • 料金が安い依頼は面倒な客が多い
  • 料金が安い依頼は、お客様の質もそれなりに落ちる

料金が安い=経験がない=質が低いと見られる

あなたは、いざライセンスを取得され、これから活躍しようと思ってはいても、「では、ガイド料って、いったいどうやって決めるの?」と思われているかと思います。

一応「相場」というものがありますが、はっきり言って法律で定められているとか、決まりきった定義があるわけではありません。

相場としては、

  • 半日(4時間まで) 15,000円~20,000円
  • 一日(6時間~8時間まで) 30,000円程度

としている方や団体が多いようです。

たとえ、初心者であっても、「自分はまだまだ経験不足だから」といって、安易に自分を安く売ってしまわないことを強くオススメします。
以前の記事にも書きましたが、値段は経験を積むごとに追いついてきます。

注意すべきことは、
「追いついてきた質が、価格を追い越す努力を絶えずすること」です。
経験を重ねていくと、「価格に自分が追いついてきたな」という感覚を感じるようになってきます。
そこで満足していては、「並のガイド」になってしまいます。
「価格を追い越す努力」は、常に意識することが大切です。
それには必ず、ガイドのあとで振り返りをします。
振り返りについては、また機会を改めてお話しさせていただきます。

経験がないなら、他の自分が得意としていることを売り出すといいと思います。
みなさんには、かならず得意な分野というものがあり、それについては他の人より自信があると思います。
「人を笑わせること、楽しませることは誰にも負けない」
とか、
「地域の食べ物やそのレシピについて詳しい」
とかでもいいと思います。

あなたもぜひ強みを見つけてそれを売りにしてみてください。

値段を安くすることは、一番安易で稚拙な方法で、最終手段と心得てください。

料金が安い依頼は面倒な客が多い

最近、とある旅行会社から問い合わせがありました。
具体的な内容を列挙することは、だれがこのブログを読んでくださっているのかわからないので避けますが、たくさんの要望を提案しておきながら、こちらとしては受け入れ難い金額の提示でした。

私が担当していれば真っ先にお断りしていましたが、「面倒な客は断ってかまわない」ということを事務員に徹底していなかったために、問い合わせを受けた事務員が「何とか契約にこぎつけないと」という気持ちから対応をしてしまったことが原因で、金額交渉でも難航し、行程案は二転三転し、残業をしてまで対応していましたが、結局キャンセルされました。

最初の金額交渉の段階で断っておけば、無駄な時間や労力を費やすことはありませんでした。

同じ「旅行会社」といっても、富裕層を対象にしているところもあれば、単価の安い旅行を取り扱っているところもあります。
だいたい、会社名を聞くと、その旅行会社がどんな旅行を取り扱っているのか判断できる時もあります。
それがお断りするかどうかの、一つの判断基準になったりします。

これは、旅行会社だけの話ではありません。
次の話にもつながってくる内容ですが、個人からの問い合わせでも同じことが言えます。

その依頼を受けるか受けないかは、金額交渉の段階で判断すべきです。

料金が安い依頼は、お客様の質もそれなりに落ちる

問い合わせが旅行会社であれば、ガイドをする人にとっては、当日のお相手はもちろんそな旅行会社からのお客様であることから、ガイド自体は楽しくできたりする場合があります。

これが個人からの問い合わせとなればどうでしょうか?

「金持ち喧嘩せず」という言葉がありますが、ガイドを雇うという時点で、ある程度収入に余裕のある方が多く、そういった方は心にも余裕がある方が多いです。
もちろん、どの世界にも例外はありますので、すべてのお客様がそういった人ばかりではないということも事実ですが、総体的に無理な主張などをぶつけてくる人は少ないです。

これは、ガイドの世界だけではなく、どの業界にも言えることです。

私は以前、ガイドになる前は、とある店で働いていまいた。
その業界は価格競争の激しい業界で、1円でも安ければそっちに流れてしまうようなところでした。

そんな業界も、ある時期までは価格が安定していて「儲かる」という印象が強かったのですが、たった一つの安売り業者の参入で価格が暴落し、私が働いていた店もそれに対抗するべく、その地域の同業他社よりもずっと安い価格で販売を始めました。

はっきり言って、売れば売るほど赤字でした。

料金を一番安く売ることで、お客さんの数や売上高は増え、その地域での売上高が一番になったこともありましたが、それに比例して「面倒な客」が増えました。
「○○(商品名)は安いのに、何で他の商品は高いのだ?」とか、
「こんなお願いがあるんだけど、無料でやってくれ」など、忙しい割に利益が上がらない、そういった状態が続きました。

もはや「客」とはいえない状態です。

そういったお客さんは、その店が提供する価値を見ているのではなく「値段」しか見ていません。
なので、値段が他店より少しでも高くなると、もう来てくれません。
現にその店も、その後値段を上げると、そういったお客さんはほとんど残りませんでした。

「お客様は神様」の意味を履き違えている人が多いです。
お客様が必要とされているもの、あるいはお客様が抱いている問題を、こちらは提供、あるいは解決することによって価値が発生し、その対価として料金をいただくわけです。

「お金を払う側が偉い」みたいな態度を取ってくる人ほど、面倒なことが後々発生したりします。

こちらだって、お客様を選ぶ権利はあります。
強気に(しかし丁重に)お断りしても何ら問題ありません。
逆にそういう態度を取ることで面倒な客との境界線を張ることができる上に、あなたの価値は上がります。
「面倒だな、お客様だから仕方ないな」と思いながら仕事をするより、どうせなら楽しく、きちんとした対価をいただきながら仕事をしたいですよね。

まとめ

今日は「料金の安い依頼は勇気を持って断れ」をテーマにお話しました。
今日の話をまとめると、

  • 料金が安い=経験がない=質が低いと見られる
  • 料金の安い案件は面倒な客が多い
  • 料金の安い依頼は、お客様の質もそれなりに落ちる

自分の安売りは稚拙な方法で最終手段であること、安い案件は面倒な要望が多かったりするので、金額交渉の段階で早めに判断すること、料金の安い依頼の場合、お客様の質はそれなりに落ちることについてお話しました。

「あ、ちょっとこの依頼(お客様)は面倒だな」と感じたら、料金交渉の段階でお断りしましょう。

私が読んだ本で、価格決定についての良書がありますので、興味のある方はこちらにリンクを貼っておきます。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

知識の習得は日本語で

先日お話した「研修生からの質問」という記事の中で少し触れましたが、 今日は「知識の習得は日本語で」に関してお話します。

これまで「高野・熊野地域通訳案内士」の使用言語は英語のみでしたが、 2017年より、 スペイン語、フランス語、中国語が追加され、他の言語での通訳案内士への門戸が開かれました。

それに伴い、県が実施する現場研修も、これまで英語だったものがすべて日本語となりました。
わたしは、このことは研修生にとっては幸運だと思います。

理由は3つ
1.知識に対する理解度が高くなり、より深い知識の習得が可能になる
2.メモを日本語で残すことができる
3.ガイドに関する知識の習得のみに集中できる

具体的に解説します。

1.知識に対する理解度が高くなり、より深い知識の習得が可能になる

これを読んでいるみなさんは、恐らくほとんどが 生まれも育ちも日本人だと思います。
日本人である以上、みなさんはどの言語よりも日本語が得意なはずです(笑)
学校でも特別な場合を除いて、すべて日本語だったはずです。
現在は、悲しいかな学校での英語教育は英語で教えるとなっていますが、これは「語学の習得」が目的だからです。

また、現場研修には、あまり英語が得意でない方も一定数いらっしゃいます。
その方に向かって英語で話して、一体どれだけ理解されているか、大いに疑問でした。

以前、前のNPO法人Mi-Kumanoに在籍していたとき、「研修は英語の方がいい」という代表の思いつき?で、一度だけ全編ネイティブによる研修会を開きましたが、やはり理解度は日本語に比べて落ちます。
この時、「この研修は失敗だな。研修は日本語の方が絶対にいい」という結論にいたりました。

これは後でお話する「 ガイドに関する知識の習得のみに集中できる 」に関係してきますが、「研修の目的」がズレていることが原因です。
何を目的としているのか、それが明確になっていなかった(思いつきだったから?)ので、「英語で」となったのでしょう。

現場研修は語学の習得が目的ではありません。

また、日本語で学ぶことにより、日本人なら知っている基礎知識を踏まえた上で、さらに深いところにまで入っていくことができます。
もちろん、英語でそういった説明をすることも可能ですが、英語力があまりない方にとっては「なんとなくあんなことを言っていたんだろうな」程度にしか理解してもらえてません。

2.メモを日本語で残すことができる

わたしは高野・熊野地域通訳案内士研修の2期生です。
この頃は、もちろん英語以外の言語はありませんでしたので、そのほとんどが英語で行われていました。

あなたは、英語で話された内容を、英語でメモを取りますか?日本語でですか?

結論から言うと、「英語は英語で、日本語は日本語で」が理想です。
いや、そうしないと効率が悪すぎます。
とてもではありませんが、メモをする時間が追いつきません。

英語で話されたものを日本語でメモをすると、要約する作業に加えて翻訳の作業がついてきます。
これが厄介で、上級者でないとはっきり言って無理です。

その上、英語でメモをしたものを後から見ても、何のことを書いているのかさっぱり分からないことがよくあります。
メモは自分の得意とする言語でするべきです。
日本語で書いたメモでさえ、時々何を書いているのか分からないことってありませんか?
英語ならなおさらです。

日本語で要約しながらメモした方が、よっぽど効率がよく、正確にメモができます。

3.ガイドに関する知識の習得のみに集中できる

もし、研修が英語の習得が目的のみであれば問題ありませんが、現場研修はそこにまつわるお話、歴史、文化に始まり、危機管理、時間管理と多岐に渡ります。
それだけでお腹いっぱいなのに、その上から「英語のシャワー」を浴びせられたらどうなるでしょうか?

語学の習得は別にするべきです。
そうでないと、研修の焦点がぼやけてしまいます。

「そうは言っても、英語の表現も勉強したいし、話す機会がないので研修は英語でして欲しい」という声が聞こえてきそうですが、それは単なる「欲張り」です。

今や、英語を使う機会はオンラインレッスンで安価で受けられます。
日常会話からビジネス英語にいたるまで、ありとあらゆるジャンルが用意されています。
また、最近はちまたに外国人がたくさんいます(今はコロナでいませんが)し、お住まいの市町や近隣に国際交流センターのような機関があれば、ボランティアで日本語を教える代わりに、交渉次第では無料で英語を使う機会ができるかもしれません。
その気になれば、機会はいくらでも作れるわけです。

それでも、「専門の英語表現を学びたい」というのであれば、研修の時に質問すればいいのです。
あらかじめ質問を用意しておくことが前提ですが、逆にそういった心構えがないと、結局「いい研修だったなあ」で終わるのがオチです。
最初から漠然と受けていれば、結果がそうなることは目に見えています。

英語は他でも学べます。
しかし、現場研修だけは誰からでも学べるものでもありませんし、以前の記事でも書かせていただきましたが、ガイドを一日雇えば8時間で3万円かかります。
またとない機会を、英語の習得に使うことはもったいないことです。

ちなみに、英語勉強は基本、自宅でするものです。
英会話教室は、自宅で学んだことを実践する場と心得てください。
英会話教室に通っていても受け身一方だと、絶対に上達はありません。
講師がペラペラ話すのを聞いているだけ、あるいは、発言の機会が少ない教室は、行くだけ時間とお金の無駄です。

まとめ

今回は、「知識の習得は日本語で」についてお話しました。
今日お話したことを簡単にまとめます。

1.知識に対する理解度が高くなり、より深い知識の習得が可能になる
知識の理解は、日本語だからこそ、より深いところまで入って行くことができます。

2.メモを日本語で残すことができる
余計な翻訳の手間が省け、理解度が増します。また、あとで読み返しても意味不明なメモの確率が低くなります。

3.ガイドに関する知識の習得のみに集中できる
研修はまたとない、知識を習得するための機会です。
英語勉強や英語使用は、他の場でしましょう。

でした。

研修の目的がズレてしまわないよう、参加前からその目的をはっきりさせておくことが重要です。

研修生からの質問

高野・熊野地域通訳案内士の現場研修で、受講生から出た質問をご紹介します。
これらはおそらく、みなさんが知りたいところだと思います。
実際にその場でお答えしたことや、このブログで追加でお伝えしたいことを併せて記載いたします。

ガイド料は1回いくら?

通常、4時間で15,000円~20,000円、8時間で30,000円程度が目安です。
当法人としては、そこから運営費をいただいていますので、ガイドの手取りは25,000円くらいだとお伝えしました。

あくまでもこれは目安なので、はっきり言って定価のようなものはありません。
しかし、ここで注意していただきたいのは、「自分はまだ駆け出しだから、これぐれいで」と、安く提示してしまうことです。
価格を下げるのは簡単ですが、今度自分が経験を積んでスキルが上がってきたときや、安く提示してしまって後悔した後などは、値上をお願いしようと思っても大変です。

また、「安かろう悪かろう」と見られてしまう可能性もあります。
スキルはそのうち、価格に追いついてきます。
絶対に自分を安く売らないことです。

ガイドになるためには、勉強をして、現場の下見にも出て、たくさんの労力とお金と時間を使っているはずです。
それを回収するのは、ガイド料しかありません。
そういった経費をガイド料に上乗せすべきだと、わたしは思っています。

ちなみに、熊野古道でのガイドについては、歴史・文化の知識もさることながら、 距離・所要時間・危険箇所・緊急時に古道から離脱ルートの有無・自然(動植物)など、 古道に関する知識と、歩き通せるだけの体力も必要になってきます。

誰でもなれるわけではありません。

ですので、古道の案内については、一般の相場よりも多くいただくべきだと考えています。

ガイド料は経験によって差をつけている?

他の団体は分かりませんが、当法人についてはそのようなことは一切していません。
ガイドとして経験の浅い人でも、ガイド業務への姿勢は100%のはずです。
その頑張りを評価すべきだと私は考えています。

ガイドのみなさんには、きちんとした対価を受け取ることで、次のガイドへの動機づけをしていただきたいからです。

経験の多いガイドを優先して依頼をかけている?

当法人では、法人に資金を残すため、代表理事であるわたしが優先的に受けさせていただいていますが、わたしの都合が合わない場合については、経験の有無に関わらず順番に依頼をかけています。

具体的な数字では、昨年2019年の依頼件数は422件あり、わたしが出動したのは112件です。
つまり、残りの約300件は、みなさんにチャンスがあるということです。

結果的にではありますが、案内できるコースが多い人ほど、依頼を受ける件数は当然増えます。
人気コースや、易しいコースなどは、案内可能な人が多いので必然的に順番もなかなか回って来ず、そういったコースしかできない人は依頼件数も少なくなります。
あたりまえですよね。

なお、当法人では、その順番に入るために「認定試験に合格する」という一定の制限を設けています。

認定試験については、こちらをご覧ください。
https://wakayamalocalguide.com/jp/2020/02/14/ninteishiken-jp/

現場までの交通費はいただいている?

耳の痛い話です(笑)
現時点で、熊野古道の案内が当法人の主力になっていますが、いただける場合といただいていない場合とがあります。

既存のお客様に対しては、これまで現場までの交通費をいただいていなかったため、改めてお願いしにくいというのが現状です。

ただ、新たに問い合わせをいただいているお客様に対しては、ご理解いただいた上でお願いをしています。

このような現状から、特に紀北の入会希望者には、そのことを理解いただいた上で入会いただいています。

経験を積むために、はじめは日本語でガイドをするべき?

結論からいうと、あなたの使用言語から始めるべきです。

日本語の語り部と、外国語のガイドでは、話すことも違います。
日本人相手であれば、すでにある程度の歴史や文化の知識はみなさんお持ちなので、分かっていることが前提でお話ができます。
そうなれば、より深いところを話さなければなりません。

例えば、「このお寺は秀吉の再建によるものです」とか「このお地蔵さんは、歯痛を治すご利益があります」など、「秀吉」「お地蔵さん」は、すでに日本人ならみんな知っています。

ところが、外国人相手であれば、秀吉の名前を出しても「?」となるだけで、「秀吉がどういった人物なのか」から説明しなければなりません。
「お地蔵さん」も同じです。

あえて固有名詞を出さない時も多いです。

日本語での講師をさせていただいて難しいと感じたところは、まさにそういったことろです。
より深い話をしないと、日本人は納得してくれません。
また、もちろん話す練習も必要になります。

わたしは講師をさせていたただく前日までには、説明の練習を相当やってから臨んでいます。

それぐらい、「話す練習」が必要なのです。

なので、私から言わせてもらえば、「そこに時間を使うなら、外国語で話す練習に時間を割くべき」だと思います。

もし、日本語での説明を想定していないのであれば、日本語でのガイドは遠回りになります。

しかし、知識を入れるのは絶対に日本語です。
それについては、また機会を改めてお話させていただきます。

下見で施設に無料で入場できる?

わたしの意見としては、下見ではしっかりと代金をお支払いするべきだと思います。
「ライセンスを見せれば入場できる」という話を聞きましたが、それは違います。
現にある施設から和歌山県に「ガイドには、『ライセンスを見せれば入場できる』と伝えているのか」と問い合わせがあったそうです。
県を困らせないようにしてくださいね(笑)

もちろん、実際にお客様をご案内している時は、ガイドは無料で入れるところはあります。
熊野でいうと、那智の滝(拝観所)がそうです。
同じ敷地内でも、三重の塔は必要です。
ご注意を。

ガイドになった後の目的を設定していますか?

3月22日、高野・熊野通訳案内士の口述試験が実施されました。
なかなか思うように実力を発揮できなかった方、また、結構楽しんで受けることができた方もいらっしゃるかもしれません。

みなさんは、どのようなきっかけでガイドの試験を受けようと思ったのでしょうか?
わたしの場合は、このブログの最初の記事に書かせていただいていますが、ざっくり言うと、世界平和です(ざっくり過ぎ?)
https://7875937fbfc6f01c.main.jp/2017/06/10/hello-world/

最初の記事でも書かせてもらってますが、ガイドになることを目的としてしまっては、ガイドのライセンスを取った時点で「目的達成」になり、以後は特に活動しなくても気にならなくなってしまうと思います。

ガイドになったあと、自分はガイドという仕事を通して何がしたいのか?
もう一段上の目的を持たれるようにしていただきたいと思います。

これからが「本番」です。

どんな目的でもかまいません。
目的をお持ちでない方は、一度立ち返る時間を取って考えてみてください。

ガイドのスキルアップと車の運転

今年も和歌山県主催の高野・熊野地域通訳案内士研修が無事終了しました。
今年はもう一度学びたいところがありましたので、私も一受講生として参加させていただき、多くのことを学ばせて(思い出させて?)いただきました。

研修では座学で熊野の地理と歴史、コミュニケーション及びホスピタリティーなどを学び、次に現場研修へと移ります。
これは「ガイドとなる上での基礎的な知識」という位置づけで、運転免許取得でいうところの「学科」「路上実習」にあたります。
しかし厳密にいうと、特に現場研修では単に講師の言っていることを聞くだけなので「路上実習」にはあたらないですね。
実際にだれかを案内してそこで初めて「実習」となるので。

現場が最高の学びの場

さて、この3月に口述試験がありますが、その試験に合格して晴れてライセンス取得となるわけですが、まったく未経験の方が、いざライセンスを取っていきなりガイドとしてデビューできるかというと、答えは否です。
現に、いままでそういった方にお会いしたことがありません。
それはそうですよね、誰かを案内したこともないんですから。

現場研修でもお伝えしましたが、車の運転も、運転免許証を取ってからが本当の意味でのスキルアップであり、学び・実践の場です。
実際に路上に出て運転し、たくさんの経験を積みながら、時には危険な場面に遭遇しながら、運転技術の向上につなげていくわけです。

ガイドにもまったく同じことが言えます。

少し語弊がありますが、ガイドスキルは経験した回数によって決まります。
年数でもなければ、どれだけ机で勉強したかでもありません。

ガイドは、実際にお客様を案内することで初めて見えてくるものがあります。
それを経験することによってスキルが磨かれていきます。
運転と一緒です。
免許を取ってから運転する時に「こんなことが起こったら怖いな」とか「もう少し知識を増やしてから」とか「自分はまだまだだから」とか考えて運転に二の足を踏んで、じっと家に引きこもっていましたか?
あるいは、運転をする前にもう一回、学科のテキストを開いて勉強しましたか?
もし、ガイドをする前にいろんなことを考えて二の足を踏んでいるのであれば、思い切って「こちら側」に飛び込んできてもらいたいです。

「こんなことが起こったら怖いな」と、起こるか起こらないかわからないことで悩んでいるのであれば、それは単なる「妄想」です。
もちろん対処法を考えておくことは重要ですが、それが実際に起こるかどうかは、どんなに経験を積んでも予測できないものがあります。
それは「無駄な心配」です。自分にはどうすることもできないんですから。
考えるだけ、時間の無駄です。

「もう少し知識を増やしてから」と思われている方は、これからもデビューすることはありません。
もちろんあらかじめ用意しておくことは必要ですが、「知識の習得」には終わりはなく、突き詰めていけばいくほどどんどん新しく学びたいことが出てきます。
また、深いところにある知識ほどその出番は少なく、せっかく覚えても使う機会がないかもしれません。
それなら、現場に出てお客様からの質問を実際に聞き、自分に穴のあったところを埋めていく方法を取った方が、ずっと生きた知識を身につけることができますし、ずっと早く成長することができます。
また、何回も同じ現場に出ていると、お客様の質問も似通ってきますので、知識について自信が持てないのであれば、ある特定のコースばかりをやってみて、徐々に案内範囲を広げるのもいいかもしれません。
同じように「自分はまだまだだから」と思っている方もそうです。
四の五の言う前にやってみれば、その不安が取り越し苦労だったことがわかるはずです。

「研修生」という名の輩

毎年、和歌山県が主催する、高野・熊野地域通訳士育成の現場研修に参加している方を見かけます。
その方がどういった目的で参加されているかにもよりますが、いい加減そこからは卒業して、現場に出てみることを強くお勧めします。

いつまでも現場研修に参加している人に成長はありませんし、私は個人的に好きではありません。
おそらくそういった方は、他のところでも同じことをしていて、何事においても成功していない人のはずです。
知識の習得が目的であれば、習ったことをきちんと理解できたかどうか、終わってから確認する作業が必要です。
もちろん聞いたことすべてを再現することは不可能ですが、たった一ヶ所の説明でさえも「言語化」できていないのであれば、聞いたことを理解できていないのと同じです。
「あー、今日もいいこと聞いた」で終わっているならば、出るだけ無駄です。
厳しい言い方ですが、県の無料の研修を食い物にしている輩です。
通常、ガイドを8時間雇えば3万円かかります。
もし、あなたが毎回3万円払うとなれば、1回でものにしようと思いませんか?
何回も出ている人には、その意識が足りていないのです。

現場に慣れる方法

とは言っても、やはり不安は誰にもかならずあります。
私も、ある程度現場に出て慣れてくるまでは、ガイド前日まで頭が痛くなるほど緊張してロクに眠れないほどでした。
今でもプレッシャーの高いガイドがある場合は直前まで緊張はしますが、いざ始まると開き直ることができ、結局いつもと変わらない感じでガイドができています。

むしろ現場研修の講師の方が緊張します(笑)

当法人では、経験のない方でも先輩ガイドの実際の案内を見ることができる制度もあります。
また、県の研修ではカバーしきれない部分やコースについては、新人研修やその他の研修で学ぶことができますし、先輩ガイドや一般の方を案内する試験もあり、まさに「実践形式」で学ぶことができます。
できれば、ライセンスを取る前から入会してもらい、県の研修と並行して学んでもらい、ライセンス取得とともにデビューという形が理想的です。
別にライセンスを取ってからでなければならないという決まりもありませんので、すでにライセンス取得に興味のある方がいましたら、いつでもご連絡ください。

あなたのガイドとしての成功をサポートさせていただきます。