時間の無駄遣いTOP5 

今日は「時間の無駄遣いTOP5」と題してランキング形式でお話します。
先日の記事の続きとも言える内容ですが、ついやってしまいがちなことを5つに絞りました。

では早速いってみましょう。

第5位 小さなお金の節約

「1000円を節約するために高速道路を使わない」
「電車で行くより車で行くほうが安いので車で行く」
「毎日30分かけてスーパーのチラシをチェックしている」
「同じ商品を、1時間かけて100円でも安いサイトを探している」
などは時間の無駄遣いです。

高速を使って30分短縮できるのであれば、私は迷わず使います。
電車で行けば目的地に到着するまで読書が出来ます。
チラシチェックの時間30分で、他の家事が出来ます。
1時間かけて100円でも安いサイトを探しているあなたの時給は100円です。

一見、節約に見えて「時間」という、万人に与えられた有限の財産を使っていることを忘れないでください。

第4位 SNS

これもテレビと理屈は同じですが、目的意識がない場合、たとえば時間潰しや隙間時間に見ているというのであれば、これは「時間の無駄遣い」です。

また、その目的も「イイね!」をもらうためだとすれば、それも時間の無駄です。
100人に「イイね!」をもらったところで、何の得にもなりません。

SNSは、利用者が中毒になるように巧みに仕掛けられています。
始めは「お知らせ」が届いた時は「ん?」と思う程度ですが、イイねをもらうと「快楽物質」と呼ばれるドーパミンが出るという経験が生まれます。
すると、お知らせが来た瞬間に、それがイイねがついたかどうかに関係なくドーパミンが出るようになるそうです。

仕事をしている時、あるいは何かに集中して作業をしている時に、お知らせが鳴るとそれだけで集中力が削がれ、作業効率が落ちます。

私もSNSはやっていますが、お知らせ機能はオフにしています。
すると、SNSの存在自体も忘れていることが多いです(笑)

また、自分の周りの人との人間関係でもいっぱいいっぱいいなのに、SNSでさらに交友関係を広げればそれだけ人間関係が増えるわけで、人間関係に疲れてしまうこともあります。
あなたも経験があるのではないでしょうか?

100人のイイねをくれる友達と、本当に困った時に助けてくれる一人の友達、あなたはどちらが大切ですか?

第3位 テレビ

末岡よしのり氏の著書『お金持ち列車』の乗り方 すべての幸せを手に入れる「切符」をあなたへ

によれば、テレビは「1億総白痴化の元凶」とか「Ideot Box」などと呼ばれ、現代はテレビの長時間視聴による高齢者の認知症進行が社会問題になっているそうです。

もちろんいい番組もありますが、目的を持って見ているのか、それともただダラダラと見ているのかで、大きな違いがあります。

くだらないバラエティー番組とか、どうしようもない問題をあれこれ議論しているワイドショーとか、ああいうのを見ても何の得にもなりません。

よく言われる「影響の輪」と「感心の輪」という言葉がありますが、初めてこの言葉を聞く人のために簡単に説明すると「影響の輪」とは、自分の力で変えることが出来る事柄、一方「感心の輪」とは、自分の力ではどうにもならない事柄を表しています。

影響の輪は、あなたの周りの親類、部下、友達のことなど、あなたの影響力が及ぶ人のこととも置き換えられます。
例えば、弟→友達→部下→親戚・・・のように、あなたの関係が遠くなっていくほど、あなたの影響力が及びにくくなります。

感心の輪は、たとえば消費税減税を減税したくても、政界に入らない限り実現は不可能であり、限りなく不可能に近いです。
こういった、自分の力ではどうしようもないことを指します。

テレビのワイドショーなどは、まさに「感心の輪」でしかなく、正しいことを言っているかどうかも分からないコメンテーターの話を聞いたところで、何の意味もありません。

かと言って、私もまったくテレビを見ないわけではありません。
私は「カンブリア宮殿」や「がっちりマンデー」などは、ガイドの仕事などがない日は必ず見ていますし、見逃したとしても見逃し配信で見ています。
いずれの番組も、ビジネスの先人や成功しているビジネスについて紹介をしている貴重な番組で、「これ」と思ったことはメモを取りながら見ています。

「こういった番組だけを見ろ」というわけではなく、きちんと目的意識を持って見るべきではないか?ということです。念の為。

また、ニュースなどを見て「世の中は病んでいる」「殺人事件が増えている」という印象を持たれているあなたは、テレビの見過ぎです。
ニュースは悪い事件の方が取り上げられやすく、ゆっくりと改善しつつあることなどはニュースにはなりにくいため、いかにもこの世の中は悪いことばかりが起こっているような印象を受けますが、実際にはそうではありません。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣には、そういった世の中の「常識」と呼ばれていることがいかに間違いであるかということに焦点を当てて書かれている本です。

たとえば、この問題、あなたはどう考えますか?

「自然災害で亡くなる人の数は、この100年でどう変化したでしょう?
A. 2倍以上になった
B. あまり変わっていない
C. 半分以下になった

答えは「C. 半分以下になった」です。
ファクトフルネスには、こういった一見常識と思われていることが、実はそうではないということを、上記のような様々な問題を取り上げて書いています。

興味のある方はぜひご一読を。

第2位 パチンコ

時間とお金の無駄です。
全否定するつもりはありませんが、パチンコにつぎ込む情熱・時間・資金があるなら、もっと他のことにその情熱を向けるほうがいいと思います。

「パチンコで得た資金の多くは北朝鮮に流れている」という話も聞きます。
ただし、万景峰号の寄港が禁止されたことを受けて、現在はほとんど流れていないようです。
http://agora-web.jp/archives/2037848.html

いずれにせよ、依存性のあるギャンブルには変わりありません。
私は1万円をスッたところで「二度としない」と決めました(笑)

第1位 前日に予定を立てない

今までお話したこと、ほとんどに関わってくることなので1位としました。

前日に予定を立てないと「えっと、今からどうしよう?」「あ、これもしなければ」「これもしなければ」となり、それを考えて行動するだけでも時間の無駄です。
そして結局、「しなければいけない」と思いつきで考えて行動したことが、実はその日にしなくてもいいことだった・・・ということもあり得ます。

また、先程の話にも繋がってきますが、結局することが定まらなくてSNSやテレビをダラダラ見たり、パチンコに走ったりしがちです。
そして「時間を無駄遣いしている」という感覚さえ麻痺してしまい、年単位で時間という「財産」を失うことになります。

まずは面倒でも、前日の夜に翌日の予定表を立てることをお勧めします。
Google カレンダーを使うと便利ですよ。

ただし、息抜きの時間も必要

そうは言っても、四六時中時間の無駄を気にしながら暮らすのも息が詰まってしまいます。
一日のうちで息抜きの時間を決めて、その時間は自分の好きなこと(上記のような「無駄」とされていること)をしてもいいと思います。

要は、「いずれもそこそこに」です。

まとめ

以上、今日は「時間の無駄遣いTOP5」と題してお話しました。

ランキングをまとめておきます。

第1位 前日に予定を立てない
その日にすべきこと、必要のないことの吟味ができない。

第2位 パチンコ
パチンコに向ける情熱・時間・資金を別のベクトルに。

第3位 テレビ 
ダラダラ見はしない。

第4位 SNS
イイねは必要ありません。

第5位 小さなお金の節約
一見お金を節約していそうで時間を無駄遣いしている場合があります。

こちらの記事もご参考にされてください。
時間の家計簿のススメ ー本当に忙しいですか?-

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

鶏の死骸焼却開始

※写真のニワトリと本文は一切関係ありません。

いよいよ、田辺市中辺路町にある養鶏場から、鶏の死骸を運び出す作業が始まりましたね。
https://www.agara.co.jp/article/60640?rct=nnews

当の養鶏場は、熊野古道中辺路・滝尻王子~高原の間から眼下に見えています。
ちょうど古道の部分と高原への道路が交わる辺りです(私達は「掘割」と呼んでいます)

「経営破綻をした」ということは聞いていましたが、すっかり「処理」は終わっていると思っていました。
しかし、熊野古道を案内していると、風向きによってひどい臭いがしてくる時があり、お客様からも「これは何の臭い?」と聞かれたこともしばしば。

「ああ、この下にはもう営業してない養鶏場があるんです」と言えば大方納得はしてくれましたが、中には「止めたのに何でこんなに臭うの?」と聞かれることもありました。
「おそらく長年染み付いた臭いのせいでしょう」なんてお茶を濁していましたが、まさか死骸が放置されていたとは夢にも思っていませんでした。

紀伊民報には書かれていませんが、この行政代執行の費用は1億円で、「連絡がつきにくくなってはいるが、この費用は元経営者に請求したい」と田辺市は言っているとか。

私が極真空手をしていた約15年前、この現場のふもとから約3kmの上り坂をジョギングしていましたが、この頃から同じ悪臭が漂っていました。
その頃から死骸があったのかどうかは分かりませんが、「近所の人はよくこの悪臭の中住めるなあ」と思っていました。

ジョギングにも悪い環境でした(笑)

市民の税金が大量に投入され、処分に1億もかかってしまったことは残念ですし、餓死した鶏のことを思うと、心が痛いですね。

なにはともあれ、これでもう悪臭がすることがなくなると思うと、ホッとします。

今だから出来ること

緊急事態宣言が出てからというもの、すっかり引きこもっておられる方も多いと思います。

私は毎日30分だけ早足歩きをしていますが、ガイドをしている時と食べる量が変わらないので、お腹がヤバい感じになりつつあります。

緊急事態宣言が取り下げられても、当法人のようにインバウンドのお客様が大半を占めているような企業は、世界の情勢が収束しないことにはお客様は戻っては来てくれませんので、しばらくはガイドの仕事もありそうにありません。

しかし、こういう時だからこそ、出来ることがあります。

読書をしたり、何か新しいことを勉強したりするには絶好の機会です。

私は今、今更ながらExcelを勉強しながら、業務の効率化に取り組んでいます。ガイドと代表としての業務がある時などは、なかなかこういったまとまった時間が取れませんでしたが、ここぞとばかりに勉強をしています。

またずっと続けている読書も読む量が増えています。
読む量が増えてくると、それにつれて読むスピードも早くなります。

世の中には速読術もありますが、参考にこそなれ「術」を得たからといって読むスピードが早くなるものではありません。
あくまでも速読のコツを教えてくれるだけです。

もちろん、速読術に意味がないとは言いませんが、ある程度の語彙や言い回しが自分に定着するまでは、スピードは上がりません。

何はともあれ、学生に戻らない限り、もう二度とこのような時間は取れないと思いますので、一日一日大切にしたいものです。

あなたは、この時間がある時に、何か始めましたか?

「怖いのは幽霊より生き霊」と聞いたことかあります。それだけ生きている人の念は強いもので、祈りの力は絶大です。

一日も早くこの状況から抜け出せるように、みなさんで祈りましょう。

時間≒お金 時間を無駄遣いしていませんか?

今日は時間の大切さについてお話します。

時間は万人に平等に与えられた「財産」

お金に関しては、大金持ちもいれば貧乏な人もいますが、時間については万人に与えられた財産です。
一日24時間、全員に平等に与えられています。

「時間を自由に使う」という点においては、人権を無視した国家や紛争が耐えない地域などはそうはいかないでしょうが、一日24時間与えられています。

お金と時間は、人生を豊かにするために必要

お金がないと、人間の体でいうと呼吸ができないことと同じ状態だといいます。
また、時間もしかりで、時間がない人も同じような状態に陥っている可能性があります。

時間は限られていますので、一日一日をなるべく有効に使うことが必要になります。

あなたは、昨日何にお金を使ったか、覚えていますか?

あなたが昨日、何に対してお金を使ったか、覚えていますか?
恐らく、すべてを正確に思い出すことが難しいかもしれません。
思い出せないということは、無駄遣いをしている可能性があるということです。

時間も同じだと思います。

昨日何をして過ごしたか覚えていない人は、時間を無駄遣いしている可能性があります。

ダラダラとSNSの友達が投稿したタイムラインを読んだりとか、テレビを見たりとか、動画を見たりとか、10円でも安い大根を求めてスーパーをはしごしたりとか、高速道路を使わずに下道を走ったりとか、そういった時間があれば、まさに時間の無駄遣いです。

お金の節約については、結構気を遣っている人も多いでしょうが、「時間の節約」に意識がある人が非常に少ないように思います。

遅刻は相手の時間を奪っている

私は、遅刻をする人、時間にルーズな人が大嫌いです。
遅刻をするということは、相手を待たせているわけです。
遅刻をする人は、相手の立場に立って考えられない人であり、相手の忙しい時間を奪っていることに気付いていないのです。

忙しい相手にとって、これは非常に失礼だと思います。

浪費・消費・投資

末岡よしのり氏の著書、

『お金持ち列車』の乗り方 すべての幸せを手に入れる「切符」をあなたへ
に書かれていますが、お金には「浪費」「消費」「投資」があり、ぞれぞれをもっと分かりやすく、「死に金」「暮らし金」「生き金」と置き換えて「死に金」「暮らし金」「生き金」それぞれの割合は、たいていの人の場合、3:7:0だが、それを、1:6:3にすることを勧めています。

「死に金」が「0」となっていないということは、「死に金」=「悪」と決めず、ある程度の死に金も必要であるということですよね。

この法則は、時間にもそのまま当てはまることと考えてもいいと思います。

限られた時間をいかに効率よく使うかは、時間を節約するにはどうすればいいかを考える必要がありそうです。

「時短」をするには?

では、時短をするにはどうすればいいでしょうか?

時間の家計簿

お金にはどれだけ使ったか分かるように「家計簿」というものがありますが、私は「時間の家計簿」と題して、その日に何をしたかを一定期間記録していました。
かといって、「お金の家計簿」と違って領収書もありませんので、その日に何をしたか思い出すのは大変ですよね。

作業に骨が折れると、気持ちが萎えて続かなくなります。

そこで、「前日に時間割を作る」という発想の転換をしました。

Google カレンダーを活用する

最近はさまざまなアプリもありますので、そちらを使ってもいいかと思いますが、私はGoogle カレンダーで事足りています。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.calendar&hl=ja

Google カレンダーを使って、前日の夜に次の日の予定を立てます。
15分刻みで予定を立てることができますので、結構細かく時間配分ができます。

時間を管理することで、様々な利点が得られます。

  • 予定の時刻が近づいてくるとお知らせしてくれますので、「今日は何をしよう」ということがなくなる
  • 何に対して時間を使うべきか、時間消費の目的が明確になる
  • 日常の決まった仕事・作業・趣味等の所要時間が把握できるようになる
  • 「時間の見える化」で、予定通りにこなすことができたかを振り返ることができる

前の記事にも書きましたが、まずは習慣化することに焦点を当ててもいいと思います。
日常の忙しさから忘れてしまては元も子もありませんからね。
習慣化すれば、だいたいの自分の行動パターンが分かってきます。
そうなれば、「ToDoリスト」を作成するだけで事が足りるようになってきます。

ただし、1割の「死に時間」も適宜入れなければ、ストイックな人ほど息が詰まり、面白くなくなって続かなくなる可能性がありますので注意が必要かと思います。

これはなかなかサラリーマンの方には難しいとは思いますが、私が事務作業に集中している時は「メールのチェックはしない」「電話も出ない」と決めています。
メールが来る度に、誰から来たのかチェックするだけでも集中力が削がれます。
電話は、相手の都合を考えず勝手に相手の時間に割って入ってくることの何物でもありませんので、集中して作業をする際の大きな障壁となります。

とにかく、時間や相手にコントロールされるのではなく、こちらが主導権を持つことが重要です。

人に動いてもらう

できる人ほど陥りがちですが、「自分でやったほうが早い」と、人に仕事を任せられない人が多いように思います。

私は「これは他の人でもできるな」という仕事は、部下にどんどん任せています。
しかし、何も最初からこの気持を持てたわけではなく、はじめは「うまくやってくれるかな」という不安や抵抗感もありましたが、慣れてくると結構いけるものです(笑)

ただし、相手に完璧を求めてはいけませんし、「自分が出来ることは他人でも出来る」という「定規」は持たないようにしないといけません。
他人は他人で、自分の能力とは得意分野が違って当然です。
そういったことを踏まえて任せることが重要だと思います。

他人に自分の仕事を任せることによって、本来自分がやるべき仕事に時間を割けるようになります。

一度あなたの抱えている仕事を「自分でなければ出来ない仕事」と「他人でも出来る仕事」に、時間を取って分類することをお勧めします。

一見、この作業が「時間の無駄」と思われるかもしれませんが、後のことを考えると、この時間は非常に生産的な時間と言えます。

小さな時短の積み重ね

事務などをしていると、同じ作業をしたり、メールでも決り文句を何度も打ったりすることが多いと思います。
それらを簡略化し「小さな時短」を積み上げることで、大きな時短に繋がります。

Google 日本語入力

この存在を初めて知ったのは

学びを結果に変えるアウトプット大全 でした。
その後、他の「成功者」とされる方々も絶賛されていましたので、私もやってみましたが・・・はっきり言って最高です。

PCでメール文章を入力する際の予測変換が半端なく賢いからです。
また、固有名詞が簡単に出てきます。

「あらいぐま」と打てば「あらいぐまラスカル」まで候補が出てきます(笑)

文字入力があまり得意でない私には、もう手放せません。

単語登録

メールで一番厄介なのが地名です。
Google 日本語入力と単語登録をあわせて使えば、さらに入力の手間が省けます。
青岸渡寺は「せいがん」、補陀洛山寺は「ふだらく」など、特にメールでの決り文句、たとえば「ありがとうございます。」「お世話になっております。」「よろしくお願いいたします。」などは「あ」「おせ」「よろ」など、もっと短縮して登録しています。

ショートカットキーを活用する

文章を打っていると、ついコピーや切り取りなどをマウスに頼りがちになりますが、ショートカットキーを使うことにより、さらにスピードアップが図れます。
ショートカットキーについてはこちらを参考にされてください。
https://dekiru.net/article/18619/

マクロの導入

エクセルで作業をしていると、同じ行程を繰り返し行う作業が発生することがあり、「面倒だなあ」と思うことも多いと思います。
初めて聞いた時は「超時空要塞マクロス」を思い浮かべましたが(年代がバレますね)、聞いたことはあるけど意味が分からない人のために一言で言うと、複数の行程を1つの行程で行うことができるようにすることを言います。

例えば、請求書を作成したあと、印刷→PDFで発行を手動で行っていたとします。
この「印刷→PDF発行」の行程を、マクロを実行することによって2つの行程を1回で行うことができます。

誰でも1回で発行出来るようになるには、マクロボタンを請求書に作っておけばマクロが分からない人でもPDFの発行までできるようになります。

導入時(「導入」という言葉は大げさですが)は覚えたりしながらの作業になるので時間がかかりますが、一旦導入してしまえば、後の作業効率は計り知れません。
また、マクロに詳しい部下や同僚にお願いして任せることもできると思います。
(私は部下にそういった人間がいなかったので、自分で勉強して覚えましたが)

さきほどの「自分でなければ出来ない仕事」と「他人でも出来る仕事」を振り分けるという話と同じことが言えますが、こういった時間は将来的に無駄な時間や作業をなくすという観点から、非常に生産的な時間を生み出すことになります。

時短によって生まれた時間を有効利用

時短が実現すれば、次はあなたにしかできない仕事や、読書や専門知識の習得など、自己への投資に時間をたくさん使うことができるようになります。

自己投資によって得た「知的財産」は、あなたの頭の中にあるので、奪われることも消費されることもありません。

また、部下の作業時間を短縮することによって、部下にも時間的な余裕が生まれ、今まで単調な事務作業でお金を生み出さなかった仕事から、新しい業務やマネタイズする業務をしてもらえることにもなります。

あなたも部下も時間が限られています。

その限られた時間をいかに有効に使うかが、今後の企業の成長の大きな鍵となることと思います。

まとめ

それでは今日のまとめです。

  • 時間はお金と同じ意識を持って活用する
  • そのためには、「時短」を心がける
  • 時短をするにはまず、自分が何にどれくらい時間を使っているのかを把握する(Google カレンダーなど)
  • 小さな時間の節約を積み重ね、大きな時短を心がける
  • 小さな時短の方法として、Google日本語入力、単語登録、ショートカットキー、マクロを利用する
  • 時短で得た時間を、自分にしか出来ない仕事や、自己投資への時間に充てる

でした。

ご参考にされてください。

熊野古道ガイドの持ち物

今日は「熊野古道ガイドの持ち物」と題してお話します。
「熊野古道のガイドって、一体どんな持ち物を持っているの?」と疑問に思うこともあるでしょう。

今日は私が普段常備しているものを中心にお話をします。

また、当法人、一般社団法人 和歌山地域通訳案内士会でも、ガイドとしての意識をきちんと持って臨んでもらうよう、認定試験の際には持ち物のチェックをしてその意識付けをしています。

では早速いきましょう。

地図

田辺市が発行している英語の地図です。
https://www.tb-kumano.jp/en/kumano-kodo/maps/

理由は3つ。

1.現在地の把握

自分が今、どのあたりを歩いているのかを把握するためでもありますが(中辺路についてはもう私は必要ありませんが)お客様に地図を見せて説明するためにも使います。

ちなみに私は、地図に記載している標高表を拡大コピーして、ファイルに入れて持ち歩いています。

2.お客様用

すでにお客様が持っていることもありますが、持っていないお客様もいるので、必ず人数分用意しておきます。
また、同じお客様を連日案内している時にたまに起こりますが、持っていた地図を翌朝スーツケースに入れて荷物搬送に出すお客様がいらっしゃいます。
その時のためにすでに渡しているお客様をご案内する時でも、必ず予備に1冊は用意しておきます。

地図は

田辺市観光センター
熊野古道館
世界遺産 熊野本宮館

等の主要観光施設や、宿泊施設でも用意しているところがあります。
無料です。

スタンプ帳

スペインの巡礼道、サンティアゴ・コンポステーラと熊野古道の共通巡礼手帳がありますので、地図と同じく人数分持って行きます。
スタンプ帳の入手先も、地図と同じです。
https://www.tb-kumano.jp/kumano-kodo/dual-pilgrim/

雨具

○レインウェア

ガイドとしては、透湿防水機能を備えたきちんとしたレインウェアが欲しいところです。
GORE-TEXであれば申し分ありませんが、高価ですよね。

最近私は、もっぱらWORKMANの透湿防水機能を備えた、WORKMANでも「そこそこ」の価格帯のものを使っています(それでも上下で7,000円ほどです)
WORKMANは安い割に作りがしっかりしていて、デザインもいいので、GORE-TEX購入を躊躇されている方にはお勧めです(きちんと耐久テストなどもしています)

カタログなどで透湿防水の数値などを見ると、GORE-TEXとWORKMANのレインウェアの性能の違いは歴然ですが、私が以前よく釣りをしていた時に、GORE-TEXを着ていた時と、ぶっちゃけ体感的な違いは分かりません。

また、いくら高くて性能が良いものでも、経年劣化は否めません。
5万円のレインウェアを5年使うのと、安くて機能性のそこそこある7,000円のレインウェアを毎年買い換えるのと比べてみた時に、私なら後者を選びますね。
5年も使ったら飽きますよ(笑)
https://workman.jp/shop/g/g2300067527020/
https://workman.jp/shop/c/c60/

また、お客様を案内している手前、バックパックにいちいちきれいに畳んで入れられないことも多いです。
高いレインウェアなら、なかなかそういう扱いは出来ませんよね。

まあ、これは個人の価値観の問題ですので、GORE-TEXを批判しているわけではありませんよ、念の為。

○折りたたみ傘

熊野古道は結構アップダウンが激しいところが多いですが、中には傘を差して歩くことのできるコースもあります。
また、新宮などの街歩きなどでは、レインウェアを着るよりも現実的です(さすがに神倉神社は傘差しでは危険ですが)

折りたたみ傘は、レインウェアとうまく組み合わせることによって威力を発揮します。
レインウェアを着るまでもない弱い雨の場合や、早春や晩秋、冬期に歩く時などは特に重宝します。
レインウェアだけだと手が濡れてしまい、そこから体温がどんどん冷えていきます。
以前私は3月にレインウェアだけで大雨の中歩いた事がありましたが、濡れた手から体が冷え切って低体温症寸前のところまでいきました。
気温の低い時期の降雨時などは、傘を差せば手が濡れるのを防いでくれます。

しかし、強風の時や、雷が遠くで鳴っている(もちろん近くでも)場合はもちろん使用できません。

腕時計

「時間はスマホで見ている」という方も最近は増えてきたと思いますが、ガイドをするのであれば、腕時計は必須です。
スマホは圏外に入ると、電波を探すためにかなりバッテリーを消費します。
バッテリー切れを起こせば、時間の確認はお客様まかせになってしまいます。

また、たとえ自分はスマホで時間を確認している時であっても、お客様はそうは見てくれない場合もありますので注意が必要です。

メモと筆記用具

気付いたことを書き留めることはもちろん、お客様に場所の名前を教える時や、お客様の名前のスペルを確認したりする時など、用途はたくさんあります。

できれば蛍光ペンも持っておくと便利です。

お客様とお別れする時に、翌日のバスの時刻を教えてあげる時などに、持っている時刻表に印を付けてお渡しすることができます。

ファーストエイドキット

ガイドとしては、お客様が万一怪我などの問題が起こった時のために、絶対に持っておかなくてはならないものです。
以前、和歌山県のスキルアップ研修で参加生に持っているか聞いたところ、1割程度だったことにガイドとしての意識の低さを感じました。

逆に、その前の現場研修でお伝えするべきだったのかなと反省しています。

熊野古道は雨が多いので、私は以下のものをジップロックに入れています。

絆創膏

様々なサイズが入っているセットを用意しておきます。
バックパックの中で揉まれて箱が潰れないように、私は缶入りのものを用意しています(写真は紙箱入り)

消毒液

外国人は、妙なところで潔癖なところがある人が多いようです。
よくお弁当を食べる前に自前の消毒液で手を拭いているお客様を見ます。

また、海外の水事情にも関連してくるのでしょうが、水に対して神経質な方もいます。

ペットボトルに入れた水道水を応急用処置の消毒液として使用し「その水は大丈夫か?」「水道水を消毒に使うのか」と言われたガイドもいるようなので、弁当を食べる時の消毒液を持つ必要はないとは思いますが、怪我した際のものは持っておくべきです。

しかし今後、コロナが収まってお客様が戻ってきた際には、昼食前の消毒液も用意しておく必要が出てきそうですね。

ガーゼ

止血に使います。
「大は小を兼ねる」の言葉通り大きめのものを用意しておけば、必要に応じて切ることができます。
なお、止血の際にはお客様の血に直接触れないよう、ビニール手袋か、なければビニール袋ごしに止血するようにしてください。

テーピングテープ

本来の目的のテーピングに使用することはもちろん、トレッキングポールの応急修理などにも利用できます。
テープは伸縮性のないもので代用できます。

「伸縮性のあるものとないもの、両方持つべき」という意見もありますが、伸縮性のあるものについてはこれまで使用経験がないため、あまり必要ないと思います。

幅は50mmを持っています。
幅が結構広いですが、足の捻挫などで固定をするのであれば、これくらいの幅が必要です。
「大は小を兼ねる」です。

ビニールテープ

トレッキングシューズの応急処置用です。
特に日本人のお客様に多いようですが、数年経ったトレッキングシューズを久しぶりに引っ張り出して来た方に多く見受けられるのが「ソール剥がれ」です。

一旦ソールが剥がれてしまうと、歩くことができなくなりますので、応急でビニールテープをソールと靴ごとグルグルに巻いて補修します。

ビニールテープは伸縮性があるため、曲げ伸ばしを繰り返す靴の補修にも、比較的耐えることができます。
伸縮性のないガムテープで固定してしまうと歩きにくくなるため、お勧めできません。

包帯

包帯を巻くような大怪我をされたことは今までありませんが、万一のために用意しています。

三角巾

手首を骨折した時、足首を捻挫した場合に使います。
上級救命講習では、三角巾の使い方について教えてくれます。
各市町によって開催時期が異なりますし、さほど頻繁にされていない自治体もありますが、受講されていない方は一度受講をお勧めします。

百均の三角巾サイズが小さいのでダメです。
105センチ✕150センチのものが薬局にありますので、それを用意しておくようにしましょう。

ハサミ

テーピングテープやビニールテープを切る時に使います。
手で切れなくはないですが、手がかじかんでいたときなどは困難になりますので、できれば用意しておきたいです。

予備の水

自分の荷物が重くなりますが、必ず予備に新しいペットボトルの水を入れています。
理由は2つ。

1.道中でお客様が水を飲み干した時に差し上げる

出発前に、お客様には水の確認をしますが、特に湿度の高い日などは予想以上に水を消費します。
道中で飲みきってしまうことも度々起こります。
私は普段からあまり水を飲まないので、少々水がなくても大丈夫ですが、お客様はそういうわけにはいきません。

そんな時のために、常に水を用意しています。

2.消毒用

「消毒液があるじゃないか」という声が聞こえて来そうですが、傷口に砂などが大量に付着している場合などは、消毒液では量的に足りない場合があります。
その時は新しい(封を切っていない)ペットボトルの水で傷を洗い流します。

お客様も、その水が新品であるかどうかは封を切る音で分かりますので「これは新しい水ですよ」というのをアピールするために、お客様の目の前でわざと見せながら封を切って、それが新しい水だということを分かってもらい、安心してもらうという意図もあります。

湿布

万一お客様が打ち身や捻挫をした際にお渡しします。
まずは患部を冷やすことが基本ですが、氷嚢を持って歩くわけにはいきませんので、とりあえず湿布で対応します。
可能であれば、お客様に泊まる宿に連絡を入れておいて、ビニール袋と氷を分けてもらえないか確認を取っておくといいと思います(実際にしたことが何回かありますが、だいたい快く対応してくれます)

「コールドスプレーでいいんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、あれは単なる気休めです。
ならば、鎮痛剤が入っている湿布のほうが、より効果的だと思います。

持っていればなお良いもの

必須ではないけれども、持っていればなお良いものもご紹介しておきます。

トレッキングポール

私はトレッキングポールを一切使わないですが、自分用に持っておくことも、人によっては必要でしょうね。
特に足腰に自信のない方がアップダウンの激しい熊野古道を歩く際には、トレッキングポールは大きな助けとなります。

ただし、以前の記事「トレッキングポールは安全?」にも書かせてもらいましたが、トレッキングポールへの過信は逆に危険です。
頼るのも、ほどほどにしておいたほうがいいと思います。

また、トレッキングポールを持ってきていないお客様がいて、あまりの起伏の激しさに途中で必要になる(使った方がいいと判断される)お客様もいらっしゃいます。
私はその時用に、特に人数が多い時に一本だけですが、お客様用に用意することもあります。

トレッキングポールには主にアルミ製とカーボン製があります。
カーボン製は非常に軽くて持ち運びにも便利ですが、やや高価です。

また、釣り竿のように伸縮できるタイプと、脱着するタイプがあります。

ヘッドランプ

秋を過ぎた頃からまさに読んで字のごとく「つるべ落とし」で日暮れが急にやってきます。
特に熊野古道の深い杉木立の中では、想像以上に暗くなる時間も早いです。
長距離を案内する場合で特に秋以降は、自分の分と予備を一つ持って行きます。

最終手段はスマホの明かりで対応できますが、バッテリーの消費が心配なので、やはり必要でしょう。

行動食

行動食は、特に長距離を案内する時には必ず持っていくようにしています。
行動食に関しては、お客様も結構持っておられますが、ガイドが休憩時間にあげることも重要だと思います。

私は、井村屋のえいようかん、カロリーメイト、エネルギーゼリーなどは自分用、お客様用にはチョコレートやかりんとうなどを用意しておきます。
ただし、チョコレートは気温の高い季節は溶けますので注意が必要です。

ただし、お客様にアレルギーがないか、事前に確認して用意する必要があります。
特に小麦アレルギーのお客様の場合は、慎重に選ばなくてはなりません。

ビニール袋

ゴミ入れ、止血用に用意しておきます。

ジップロック数枚

突然の雨でお客様の荷物の中に、濡れてはマズイものがあった時などに差し上げることができます。
以前、突然の雨に遭い、パスポートを守るために差し上げたことがあります。

また、道中でお弁当を食べる時に下が濡れている時などは、ジップロックを敷いて座ります。

サイズはLであれば、だいたいの用途に応用ができます。

虫除けスプレー

先程、海外のお客様は、結構潔癖な方が多いと言いましたが、虫に対しても敏感で、お客様自身で持ち歩いている方が多いです。

特に気をつけてもらいたいのがマダニです。

海外のお客様はショートパンツスタイルの方が多く、しまいにやられてしまう人が出ないかと、心配しています。
実際に高原でマダニに咬まれ、10日ほど寝込んだという話も聞いたことがありますし、私は咬まれた経験こそありませんが、桜の葉を触っていた時に、葉っぱから手の指を伝ってマダニが這ってきた姿を見ました。

本当に注意してもらいたいです。

あと、蚊には一定の効果がありますが、ブトウ(ハエを小さくしたような吸血虫)や、アブにはあまり効果がないようです。
虫除けスプレーをしていても咬まれたことがあります。

いずれにせよ、虫の季節は必須ですね。
ちなみに、上記2つの虫除けスプレーは、マダニにも効果があります。

虫刺され軟膏

今ではムカデに刺された時の軟膏も出ています。
ムヒアルファEX は、蚊はもちろんのこと、ムカデやクラゲに刺された時の痒み止めにも効果があるそうです。

・・・熊野古道にクラゲは関係ありませんが。

「ハチ刺されに効果のあるものはありますか?」と薬局の店員さんに聞きましたが、ハチ専用の塗り薬というものはないそうです。

とにかく効く、効かないによらず、虫の季節には持っておくことをお勧めします。
「あのガイドは何も手当をしてくれなかった」とならないようにしたいものです。

ポイズンリムーバー

「効果がない」という意見が大半ですが、私は一応持っています。
先程と同様、「手当をしてくれなかった」とならないようにするためでもあります。
実際には、ハチに刺されたお客様に1回だけ使ったことはありましたが、痛いものは痛いです(笑)
体内に入った毒をあれで吸い取れるかどうかも疑問ですが、手当の有無という観点から、やらないよりはマシでしょう。

以上、熊野古道ガイドの持ち物について今日はお話しました。

上記の中には使用期限があるものがありますので、定期的に期限が切れていないかを確認しておくことも忘れないようにしましょう。

熊野古道の花(ツツジ科編)

そろそろツツジの季節も終わりですが、写真がなかなか揃わなかったので今になっていまいました。
今日は「熊野の花・ツツジ編」と題してお送りします。

ミツバツツジ

ミツバツツジは、中辺路でも見ることができますが、一番有名なのが大辺路・長井坂のミツバツツジでしょうね。
読んで字のごとく枝の先端に3枚の葉をつけることから、この名前が来ています。
鮮やかな薄紫色の花は、山ではひときわ映えますね。
(「鮮やかな薄紫」って、表現が変ですが)

ヤマツツジ

こちらは花の色に多様性があるようですが、だいたい赤であることが多いです。
ミツバツツジは花が咲いてから葉が出ますが、ヤマツツジは花と葉が「混在」しています。

モチツツジ

ミツバツツジとよく似ていて、花だけ見てもなかなか見分けが難しいですが、モチツツジはガクや葉がネバネバしていますので、それが見分けるポイントでしょうね。
なんでも、このネバネバで、害虫から身を守っているのだとか。
また、花期は他のツツジと同じように5月前後ですが、時折秋や冬に咲いているものを見かけることがあります。

ウンゼンツツジ

非常に小さなツツジで、葉なんかは米粒のように小さくてかわいいです。
また、花も小さく、初めて見た時はツツジの仲間とは思わなかったくらいです。
和歌山では、ウンゼンツツジを「コメツツジ」と呼んでいるところもあるようですが、コメツツジと本種は別種です。
ウンゼンツツジは、大雲取越でたくさん見ることができます。

私の指との比較

シャクナゲ

シャクナゲもツツジの仲間です。
熊野ではよく、お地蔵さんが祀られているところに植えられていることが多いですが、その理由は謎です。
どなたかご存知ないですか?(笑)

花の名前って、英語名が難しいものが多いですよね。
シャクナゲは「Rhododendron(ロードデンドロン)」です。「デ」にアクセントがあります。
ちなみに、菊(Chrysanthemum)も難しいですよね。

クロアゲハとシャクナゲ

アセビ

アセビに「馬酔木」という名が当てられていますが、葉に毒があるから馬が食べれば酔ったようにふらつくことから付けられた説があるそうですね。

この毒を利用して、昔の汲取式のトイレにこの葉を(枝も一緒にでしょうけど)投げ入れてウジ殺しとして使っていたと、聞いたことがあります。

5月頃、非常に小さな釣り鐘状の花をたくさんつけます。

ちなみに、私が以前よく行っていた果無山脈には、「杉の木か!」と思うほどのアセビの大木があります。
果無山脈には「サラサドウダン」という、アセビの花をうす赤くして、もう少し大きくした花を見ることが出来ますが、熊野古道では見たことがありません。

アケボノツツジ

よく新聞に「アケボノツツジが見頃」という記事が載っていますが、私は見た記憶がありません。
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/ericaceae/akebonotsutsuji/akebonotsutsuji.htm

以上、ツツジについてご紹介しました。
ご参考に。

英語化は愚民化(お勧め書籍)

今日は、施 光恒(せ てるひさ)氏の著書、英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる (集英社新書)をご紹介しようと思います。

この本が出版されたのが2015年、「クール・ジャパンムーブメント」で「英語特区」構想が打ち出された直後でしたが、私はようやく今年この本の存在に気づき、読んでみました。

非常に納得する部分が多く、現代の英語化に警鐘を鳴らす重要な意見であり、「私達に今できることは何か?」ということを考えさせられた一冊です。

著者の施氏は「グローバル化」について、真っ向から異論を唱えていますが、ハッキリ言って、私も賛成です。

「それが英語に携わっている人間の言うことか」という声が聞こえて来そうですが、英語を扱う人間だからこそ、様々な外国の方々と触れる機会を与えられ、改めて日本語の素晴らしさを知ることができ、「日本語を守ろう」とも思うようになったからです。

ではさっそく行きましょう。

普遍から土着へ(中世ヨーロッパ)

ちょっと耳慣れない言葉ですが、この本では中世ヨーロッパと明治時代の日本を例に挙げ、どのように発展して成功して来たかを説明しています。

中世ヨーロッパでは、公式文書、大学の講義、聖書に至るまですべて当時のヨーロッパの共通言語であるラテン語で行われており、ラテン語が出来る人が「エリート」とされていたため、その他多くの土着語しか話せない各国の民衆は、こういった世界からは隔離されていたそうです。

聖書について学ぶことは出来たましたが、カトリック教会の「翻訳」を通してでしか学べませんでした(聖書は元々ヘブライ語やギリシャ語で書かれていたが、ラテン語の聖書を使うことが正しいとされていた)

「免罪符」の登場など、いかにラテン語が理解できない民衆でも「これはおかしいのではないか」という機運が高まり、世界史で習った宗教改革が行われます。
その宗教改革の中に「聖書の翻訳」があったそうです。

ルターはドイツ語に、ティンダルは英語に、オリヴァエタンはフランス語にと、それぞれの言語に翻訳されていきます。
民衆は大喜びですが、気に入らないのは、今まで好き勝手?やってきた教会です。
ルターは教会から破門され、ティンダルに至っては処刑(!)されています。

・・・翻訳で処刑ですよ。

しかし、彼らの献身的な(本当に骨の折れる)翻訳をした彼らのおかげで、聖書についての正しい解釈ができるようになり、民衆も聖書について、母語で議論ができるようになりました。

土着語には、悲しいかな抽象的で知的な語彙がなく、民衆にも分かるように翻訳するということがいかに大変だっか、想像に難くありません。
ルターやティンダルは、新しい語彙を作ったり、文法を整備したり、苦悩を重ねたといいます。

聖書の翻訳は、民衆が抱いていたコンプレックスをなくし、母語に対する自信を生む結果になりました。

土着から普遍へ(明治時代)

明治時代にも、似たような事が起こります。
恐らく聞いたことがある方もいると思いますが、西洋の進んだ知を学ぶに当たっては、当時の日本ではまだ日本語で表せる語彙がなく、高等教育は英語で行われていました。

当時はそういった環境だったので、すぐれた英語能力をもった学習者がたくさんおり、英語話者が絶賛するほどの人もいたそうです。

しかし、高等な学問を英語でしか学べない環境ではなく、万人が母語で学べる環境を整えようと、先人たちはあらゆる分野において翻訳を始めたおかげで、私達はいま、ほとんどすべての学問を母語で習得できるようになっています。

社会、銀行、経済・・・今では当たり前に使っている言葉が生み出され、中国などに「逆輸入」されることとなります。

現代の日本人が英語を話せないのは、英語を学ばなくても学問ができる環境にあるからだと言えます。

日本語廃止論

「西洋に負けない国にするには、日本語を廃止して英語を公用語にするべき」という考えもあったそうです。
日本語廃止論を唱えた森有礼は、イェール大学の教授、ウィリアム・D・ホイットニーからの「援護射撃」もらおうとしましたが、逆に「まずは母語を豊かにせよ」と諭され、失敗に終わります。

福沢諭吉も日本語廃止論について痛烈に批判しています。

また、馬場辰猪は「言語様式がまったく異なる英語を、日本人が学ぶことは骨が折れ、時間の浪費につながる。なすべきこと、学ぶべきことが多い若者の時間が、無駄に費やされることになる」と説いています。

「英語化」は社会の格差を生む

施氏は、現代の英語化、グローバル化、ボーダレス化は「普遍から土着」ではなく「土着から普遍」に逆行するものであり、
「政治や経済に積極的に参加できる人は能力や時間を有する特権的な人々に限られてしまう」
「英語が使えるか使えないかによって経済的な格差が生じ、格差社会化が進む」
「格差社会化の進展に伴って日本人という国民の一体感も失われていく」
と警鐘を鳴らしています。

また、英語化することによって日本語でものを考えるということがなくなり、日本人らしさも失われるとも説いています。

言語と経済は別

言語と経済は別であるということも、書かれています。
たとえばGDPの上位5カ国はアメリカ、中国、日本、ドイツ、フランスであり、どの国も自国の言語をしっかり守り、発展させてきた国であり、他方、英語を公用語の一つに加え、日本よりも英語が堪能な人が多いフィリピンやマレーシア、ケニアなどの経済力はそれほどではありません。

逆にインドでは、大学の教育を英語ではなく、インドの言葉で行うべきだという議論が高まりつつあるそうです。

英語支配の序列構造

津田幸男氏の「英語支配の序列構造」についても説明がされています。

1.特権表現階級

英語を母語とする国々。アメリカ、イギリス、オーストラリアなど。

2.中流表現階級

英語を第二公用語としている国々。フィリピン、マレーシア、ケニア、インド、プエルトリコなど、ほとんどの中等教育を英語で行っている国々で、日常においても英語が必要とされている人々。
これらの国々の専門的職業は英語となっているため、英語母語話者に近い。

3.労働者表現階級

英語を外国語として学んでいる国。日本、ドイツ、フランス、タイ、中国、韓国など。
「労働者階級」と名付けた理由について、「生涯英語を学ばなければならないから、つまり『英語学習』という労働を生涯強いられる」から。
「英語能力の低さに、常に「特権表現階級」と「中間表現階級」に抑圧される運命にある」と津田氏は述べている。
外交、ビジネス、学術などの各分野において、上位の階級のものに主導権を握られ、劣位に甘んじなければならない。

4.沈黙階級

英語と接触することがほとんどない国々。イスラム諸国や北朝鮮など。

施氏は、日本がいくら頑張ってもせいぜい「中間表現階級」の下部に仲間入りする程度と述べており、「結局、日本が進めているグローバル化とは、アメリカのような国になりたいと強く望んで、その実、フィリピンやインドのように発展途上国に堕ちてしまうことだ」という趣旨の、京都大学大学院教授の藤井聡氏と評論家の中野剛志氏の対談の内容について同意しています。

日本人に出来ること

英語話者と対等に議論して、勝てる見込みがない中、では、日本人として今後どうすることが最善なのか、ということについても、施氏は提案しています。

「日本語、日本文化の価値を世界に主張し広める努力をし、日本語の世界標準語化を狙ってはどうか」とまず述べています。

しかし、
「押し付けがましいことを嫌う日本人は、英語圏の国のようなことはできない。ならば、明治時代の先人たちが苦労して日本の近代化に貢献してきたように、今度はそのノウハウを、まだ整備されていない国々に支援をし、各国が、それぞれの母語で自国の発展ができるように手助けをする。それが国際貢献ではないか」と提案しています。

私はこれを読んで、まさにその通りだと納得してしまいました。

施氏は、最後に「英語が下手でも安心していられる国を作ろう」「日本人が目指すべきは、日本人の英語強化ではない。目指すべきは、非英語圏の人々が、安心して日本人と同じように英語が下手いられる世界の実現である」と締めくくっています。

他にもここではご紹介しきれない興味深いこともありましたが、施氏の言わんとすることをご理解いただければ幸いです。

ご興味のある方は、ぜひ一度読んでみてください。

熊野古道のチョウ(主にアゲハ)

今回は、「熊野のチョウ」と題して、熊野古道を歩いている時によく見かけるチョウ(主にアゲハ)について書こうと思います。

一口に「チョウ」といっても、チョウの仲間は細分化されています。
アゲハ、シロチョウ、シジミ、タテハなどが挙げられますが、今回は主にアゲハについてです。

アゲハは大型のものが多く、熊野古道を歩いているお客様も大変珍しがられます。
都会のお客様などはこういった大型のチョウを見かける機会がめったにないという理由のあるでしょう。

ではいってみましょう。

アゲハ

もっとも一般的アゲハ。
春型と夏型があり、春型はやや小ぶりです。

アゲハによく似た「キアゲハ」もありますが、熊野古道であまりみかけたことがありません。
あるいは単に見落としているのかも。
https://www.shizutan.jp/zukan/k_0840.html

クロアゲハ

熊野古道ではよく見かける、これもアゲハとならんで一般的なアゲハ。
羽には若干の赤い紋がありますが、それ以外は真っ黒です。
しかし、飛んでいる姿や写真のように花の蜜を吸っている姿は優雅です。
先日、家の庭の花にも飛んできて、しきりに蜜を吸っていました。

アオスジアゲハ

小型ですが、羽に「青筋」があるのが特徴です。
飛行速度が早く、捕まえることがなかなか難しい蝶です。
よく水場に来て給水している姿を見かけます。

ジャコウアゲハ

クロアゲハとよく似ていますが、クロアゲハと比べて羽の色に「ブリーチ」がかかっています。
なので、羽の色は白っぽいです。

モンキアゲハ

日本最大級のチョウ。
和名の「モンキ」は「紋が黄色」という意味ですが、生きている間は「白」です。
これが死後に黄色くなるから名付けられたとか。
「それだったら、『モンシロアゲハ』にしてあげた方がよくね?」とも思いますが、「モンシロチョウ」もあるのでややこしくなるから「モンキ」にしたんですかね?

それはさておき、熊野古道を歩いていると、特に大きいので目立ちます。
お客様の中には「あれはコウモリか?」と言われる方が、今まで何人もいました。

カラスアゲハ

一番好きな蝶です。
とにかく羽を広げた時の姿が美しすぎる!
特にオスは鮮やかな緑~青をしているので、花に止まって蜜を吸っている姿を見つけると、しばし見とれてしまいます。
あと、アオスジアゲハと同様、よく水場にも現れてしきりに「給水」をしている姿をみかけます。
カラスアゲハの類似種としてミヤマカラスアゲハがありますが、ミヤマカラスアゲハの方が色彩が強く、さらにきれいです。
(写真は類似種の「ミヤマカラスアゲハ」です、多分」

ナガサキアゲハ

私が子供のころまでは、見かけなかった蝶ですが、近年よく見かけるようになりました。
モンキアゲハと似ていますが、紋の形が違います。
ナガサキアゲハもモンキアゲハと並んで日本最大級の蝶です。

【番外①】アサギマダラ

熊野でこの蝶は欠かせないでしょう。
「渡り蝶」としても有名ですね。
記録によると、最遠は香港からの個体が確認されたらしいです。
10月頃に見かけます。
熊野ではアサギマダラを呼ぼうと、フジバカマを植えて意図的に「招致」をしていることろもあるようです。
ちなみに英語は「chestnut tiger butterfly」です。
お客様に「英語で何というチョウなの?」しつこく聞かれたことがあって調べました(笑)

【番外②】リュウキュウムラサキ

すみません、先に断っておきますが、熊野古道で見た蝶ではありません。
以前高野山の女人道を歩いていた時に、見慣れない蝶の羽が落ちていたのでを見つけ、調べたところ、リュウキュウムラサキだと判明しました。
リュウキュウムラサキは元来本州に定着している蝶ではなく、「迷い蝶」として確認される程度のものだそうです。
今回は羽だけでしたが、非常に綺麗で印象的だったので取っておいたのですが・・・どこかにいってしまいました(笑)
こんな蝶です。
https://www.j-nature.jp/butterfly/zukan/tateha63.htm

以上、熊野古道のチョウについてお話しました。
ご参考に。

補陀落渡海(瀬川さんのお話まとめ)

今日は謎が多いとされる補陀落渡海についてです。

世界遺産・補陀落山寺の瀬川さんよりお聞きしたお話の要約をまとめてお伝えします。

さっそく行きましょう。

補陀落山寺と世界遺産登録の理由

建物としての和歌山県熊野地方の世界遺産は5か所で、あとの4か所は熊野三山と青岸渡寺。
この4か所は「全国ブランド」であり、大昔から全国の方々が知っている。

なぜ、補陀落山寺のようなちっぽけな(あくまでも瀬川さんの話ですよ)お寺が世界遺産になったのか・・・・建物自体は平成2年11月と非常に新しいが、開山は4世紀前半で歴史が古く、史実がたくさんあるという点。

本堂には小さい仏像も入れて10体、近くの庫裏にもまだたくさんあり、那智参詣曼荼羅は現在青岸渡寺の宝物殿で保管されている。

境内にも展示されているように、奇抜な宗教儀礼(補陀落渡海)が史実としてあったからだろう。

金光坊事件

補陀落船のような船に乗っていた記録というのは、和歌山県内ではここしかない。
田辺市の跡の浦には、荼毘に付した人を乗せる船があったらしいが、生きた人を乗せた船というのはここしかない。

補陀落渡海の第一回は868年古代・平安、一番最後が1722年。

慣習は新しいが、近世になって61歳を迎えたら補陀落渡海に出なさいというものがあった。

その中の一人に「金光坊」という住職がいた。
ちなみに、「金光坊」は「こんこぶ」と読む。

この金光坊、渡海に行くのが嫌だったが、当時の慣習に従わなければならなかった。
金光坊は、現在「金光坊島」と言われる島で、板を打ち破って渡海船から逃げ出した。
渡海船は、曳航者(寺の関係者が担当)がいないと沖に出られない。
その曳航者が逃げ出した金光坊を見つけ、入水させた。

金光坊事件後の渡海

渡海の歴史850年の中で、この金光坊事件が転機となる。

当時曳航していた者が帰って来た時、金光坊を入水させてしまったことに対して大いに反省をした。
「無理に殺すことはないのではないか」と。

これを機に、渡海の様相が一変する。

今までは、生きていた上人が船に乗り込んでいたが、僧侶が亡くなってから船に乗せて沖へと送り出す「水葬」へと変わっていった。

その「水葬」の渡海が計8回。
その一番最後が1722年の宥照上人(ゆうしょうしょうにん)

()((

渡海の始まりとその理由

第一回の868年(貞観10年)の(けい)(りゅう)上人に関しては、それよりずっと前だったんではなかろうかという先生もおられるが、熊野年代記によれば、これが第一回。

868年が第一回だが、どうしてそれが第一回なのかということを記したた書物がない。

貞観時代に、大きい地震が起きており、どうやらその前(貞観10年の前)に大きな地震が起きているらしい。
地震は貞観年間に一回きりではなく数回起きている。
その数回の中の一回は、マグニチュード9以上だったと言われている。

恐らく、この近隣の人々は渡海上人に「こんな災害はどうか止めてください」とお願いしたんではなかろうかと思っている。「どうかお上人様、観音浄土へ行ってそれを止めてください」と、「もっと平穏な暮らしができるようにお願いします」というふうなことを託したんではなかろうかと。

自身が補陀落山寺に来てから二十数年間その疑問を持っていたが、2011年の東日本大震災があって初めて「貞観時代に大きな地震があった」というのを知った。
個人的には第一回の868年がどうして第一回なのかということに関して、ひょっとしたらそれも関係あるかなと思っている。
何か原因がないことにはこんな「渡海に出る」なんていう発想は出ない。
その「何か」が貞観の大地震だったのではなかろうかと思ってる。
しかしながら、資料がないので先生方でもどうしようもない。

「自殺行為」について

何よりも一番知りたいのは、死ぬ行為、自殺行為。

当時のような船で、「観音の浄土(南方補陀落浄土)に行けるわけがない」ということは、昔の人々も分かっていたはず。
どうして100%死ぬと分かっているのに、渡海に出て行ったのか、そこが一番知りたい。

僕ら(瀬川さん)の年代になってくると、周りの人がどんどん亡くなっていく。
おのずと人間の現世の死を真剣に考える。
「次は僕じゃないかなあ?」と。

結論は、「死にたくない」です。健康で長生きしたい。

色んな意見があるが、その中でも補陀落山寺の背景も関係している。渡海は特に中世に集中している。日本における中世の時代というのは、一歩外へ出たらバサッと斬られるような末法の世の中。
そういった背景も影響したと思うが補陀落山寺の住職は、実は修験者だったらしい。
その修験者が、生死の境をさまようような厳しい修行(千日回峰行など)を経て、人間の現世の死に対する考え方が違って当然ではなかろうかと思う。

われわれは死にたくない。
だから現世の死のハードルというのは、相当高い所に引っ張っている。
しかし彼らはそうではないだろう。
厳しい厳しい行によってその線引きがもっともっと下に出来たんではないだろうか。
いわゆる死を超越できたのではなかろうか?
現世の死なんてものはわれわれ人間にとっては、そんな大きな問題ではないんだと。
もっと上の段階、さらに上の段階が、あるんだというような境地に達したからではなかろうかと。

このように考えると、ここで死の行為が28回も行われたというのは、「そうなのかなあ?」という気はするけれども、残念ながら資料がないので一説に過ぎない。

全国の渡海

兎にも角にも、補陀洛山寺で渡海は今のところ、根井先生の研究では28回。
これだけ28回も数多く行われたのは補陀落山寺だけ。

他には足摺で6回、室戸で2、3回、鹿児島、福岡、大阪の泉南、鳥取県、関東でも2、3回ある。
東端は千葉県那珂湊市で1回。
今のところ全部で56回で、補陀落山寺の28回というのは偶然にもちょうど半分。
だから「補陀洛渡海」イコール「補陀落山寺」

以前の補陀洛山寺

昔は神仏習合。
神仏習合の時代は神社(現・熊野三所大神社)と、庫裏とこの建物(補陀落山寺)の間にもう一つ建物があった。
現在「補陀洛山寺」と呼ばれる建物は、かつては千手観音の「千手堂」と言われ、この四つあわせて「補陀洛山寺」と言った。
千手堂は大昔からここにある。
上人たちは渡海へ出る一週間前、このお堂へ籠って秘密の行を積んでいた。

吾妻鏡に見る補陀洛渡海

補陀落渡海についての資料は乏しく、熊野年代記や熊野巡覧記があるが(金光坊住職のことは熊野巡覧記に記載がある)一番有名な信憑性の高い書物としては、吾妻鏡。

()定房(じょうぼう)という住職は元々は鎌倉幕府に仕える武士で、当時は下河辺六郎(しもこうべろくろう)(ゆき)(ひで)という、なかなかの弓矢の達人だった。

ある時、頼朝のお供で那須へ鹿狩に行った際、頼朝公に「あの鹿を射よ」と言われ射っがその矢が外れて近くにいた同僚に当たってその同僚を死なしてしまうという大失態を演じた。
その後、いわゆる逐電をしてこちらへやってきた。
法名を智定坊、「那智の智と定めるのお坊さん」
その智定房が、30日分の食糧とわずかの灯油だけを積んで出て行ったという資料がある。

時代も全然違うし、背景ももちろん違うし、渡海上人も違うし、考え方も違う。
その時によって違うというのは大切だが、少なくとも智定房は30日分、一か月の食糧と灯油を積んで行ったということは、やっぱり生きて、本当にその観音の浄土があるんだということを信じてそこへ行くんだということを信じて行ったのだと思う。智定房に関しては。
そうでないと、それだけの食糧なんか積まないだろう。
他の渡海上人たちは、どうなのかは分からないが。

石碑の前でのお話

※補陀落山寺には、歴代の渡海上人たちが補陀落渡海を行った年代が記録された石碑がある。

石碑では25回という記録になっているが、3回増えて28回。
()()(きよし)先生。補陀落渡海研究の第一人者の見解。

すべてが補陀落山寺の住職だったのかどうかというのは分からないが、他府県から来た修験者もいたのではないか。
他府県から来た人には上人の称号がない。

一番若い方で18歳。

以上、約1時間に渡るお話をかなり圧縮してお伝えしました。
お話を聞いたのが2015年3月ですので、お話にさらなる進展があるかもしれないですね。

また機会を見てお話を伺いたいと思っています。

お役に立てましたら幸いです。

ストレッチの重要性

今回は「ストレッチの重要性」についてお話します。

あなたはストレッチをしていますか?
していても、自己流にやっていませんか?

ストレッチをする目的は次の2点です。

  • 疲労回復の促進
  • 怪我の予防

疲労回復の促進

熊野古道のガイドをしていると、アップダウンの激しいところを歩くことが多く、一日が終わると私はたいてい気力体力を使い果たし「放心状態」となります。

特に下りのきついところなどを案内した後などには、足の疲労は相当溜まっています。

この、足に溜まった疲労物質を取り除く役割をしてくれるのがストレッチです。

案内が一日で終了という場合であれば問題はないですが、私の場合、ピーク月などは一ヶ月に20日程度案内をしています。

その日の最高のパフォーマンスを発揮するには、翌日に疲れを残すとそれだけで「最高」の要素が欠けてしまいます。

常に120%を心がけている私にとって、ストレッチは欠かせないものとなっています。

怪我の予防

当たり前ですが、ストレッチをすることによって筋肉や筋の可動域が広がりますので、歩いている最中に転倒したり足を捻ったりしても、大きな怪我を防ぐ確率は上がります。

万一足に怪我をしてしまい、仕事ができなくなってしまっては、個人事業としてガイドをしている人にとっては収入がなくなってしまいますので、常に自分の体のケアを忘れないようにすることが肝心です。

ご存知のように、力士が強制的に股割りをさせられるのも怪我の予防がその大きな目的ですよね。

思考も固まる

体が硬くなると、心も堅くなります。

心と体は表裏一体です。

体調が悪い時は仕事もはかどらないし、思考も働きませんよね。

朝起きた時に、深呼吸をしてみるとその日の体調が分かります。
息を吸ってから、吐く時にゆっくり糸を出すような気持ちで長く吐いてみてください。
体調が悪い時は「ハアッ」となってそれが続きません。

なので、「体のこわばりは心のこわばり」でもあると言えます。

「最近、頑固になってきたかな?」と感じ始めているなら、もしかして体が堅くなっているかもしれませんよ。

疲れを溜めると体調も悪くなります。
ストレッチでなるべく疲れを溜めないようにしたいものです。

ストレッチのお勧め本

「じゃあ、どうすればいいの?」「本とは言っても、ストレッチの本がたくさんありすぎてどれを選んでいいのか分からない」という方のために、ストレッチに関するお勧め本をご紹介します。

ストレッチ100の基本 増補版 (エイムック 3157)
まずは基本的なストレッチで、全身をくまなく網羅しているものがお勧めです。
この本では「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」について書かれていますが、まずは「静的ストレッチ」だけでいいと思います。
基本的なストレッチに関する本であれば、ぶっちゃけどんなものでも基本は変わりませんが、基本をこれだけ網羅している本は、自分にとって得手のいいストレッチを選択することができますのでお勧めです。

痛みと歪みを治す健康ストレッチ
タイトル通り、痛みと歪みの矯正に重点を置いています。
人間誰しも痛みとまでは行かなくても、歪みは持っています。
この本では、その歪みの矯正ストレッチをして痛みを取り除くことを目的としています。
私はこの本で結構ストレッチについて勉強をしました。
この本も全身のほとんどの場所についてのストレッチが紹介されています。

腰痛・肩こり・ひざ痛にサヨナラ! 30秒ストレッチ
ごく最近、2020年3月31日に出版された本で、腰痛、肩こり、膝痛の解消に焦点を絞った内容です。
最後に正しい姿勢を保つ方法についても書かれています。
当法人のガイドでも、特に腰痛持ちや膝に問題を抱えている人がいるので、これをお勧めしたいですね。

以上、ストレッチは疲労回復、怪我の予防はもとより、心にも柔軟性ができるということをお伝えしました。
ご参考にしていただけたら幸いです。