保護中: ガイド日誌2016年3月21日
ガイド日誌2016年1月29日

今日は、ガイドの度につけているガイド日誌(ガイド報告書)を転載します。
ガイド報告書の重要性については、前の記事でお伝えしましたが、習慣付いていない方は、これを機に是非日誌をつけることをお勧めします。
後から見返した時に、自分がその時どういう対応をしたのか、どのように感じたのかを確認することができ、将来必ず役に立ちます。
なお、この記事の公開は2020年5月31日までの期間限定です。
以後はパスワード保護をかけます。
また、お客様名は仮名、あるいは伏せています。
ご了承ください。
2016年1月29日
コース:発心門王子~本宮大社
天気:雨
年齢:60代
国籍:イタリア
ツアー前に、エージェントから奥さまは英語がほとんど話せないとの情報をいただいていたので、どのような対応するかををあらかじめ想定することが出来、大変助かりました。
前日の晴天とは打って変わってこの日は一日雨でした。
お客様は雨具を一切お持ちでないと前日のガイドから聞いていましたので、用意しておいたポンチョを差し上げ、宿でお借りした傘とのコンビネーションで歩いていただきました。
奥さまは写真撮影がご趣味のようで、しきりに写真を撮っておられましたが、傘とポンチョでカメラが濡れないので良いと言っていただきました。
反省点としては、本宮大社到着後、天候のこともあり大半の時間を本宮館で過ごすことになってしまい、バスの時間までお客様に退屈な思いをさせてしまったのではないかということです。
雨天でのバスまでの時間の過ごし方をもっと工夫しなければいけないと感じました。
大斎原は前日に訪れたとのとこだったのでカットさせていただきました。
【スケジュール】
8:00 やまね
8:16 発心門王子行きバス乗車
8:50 発心門王子・ウォーキングスタート
10:50 伏拝王子跡
11:30 三軒茶屋・昼食
13:40 本宮大社~本宮館
15:20 勝浦行きバス乗車
時間つなぎは熊野本宮館
今回の内容のように、お客様の足取りが軽く、予定よりも早く本宮大社に到着することがあります。
また、雨の日は、お客様をなるべく長時間に渡り濡らさないように、結構足早にご案内する時もあります。
その時にお世話になっているのが熊野本宮館です。
本宮館は北棟と南棟に分かれていて、北棟には高野山、熊野古道、和歌山県の観光について、それぞれ20分程度の情報を放映しています。
もちろん英語の字幕つきなので、お客様が疲れている場合などは、休憩がてら見てもらったりしています。
また、体力に余裕があるお客様や、もっと情報を知りたいという「ツワモノ」のお客様には、館内に展示している資料の説明をしています。
特に南棟には北棟に展示している情報について、さらに突っ込んだ内容のものを展示しています。
私はどちらかというと、こちらの説明の方が好きです。
ただし、総体的にあまり長居はできません。
今回のように1時間以上も本宮館で過ごすことは、かえってお客様を退屈にさせてしまいます。
もし、カフェが開いているならカフェで残りの時間を過ごすことを提案してみるものいいですし、天気が良ければ大斎原の近くの川にお連れするのもいいと思います(特にオーストラリア人は川が好きです)
15:20本宮大社前発は勝浦直行(停留所注意)
熊野古道歩きのあと、お客様が勝浦に移動されることがあります。
その時に便利なのが、15:20発・紀伊勝浦駅行きです。
普通は新宮で乗り換えしなければいけませんが、この1本に限っては、乗り換え無しで勝浦に直行します。
ただし、マイナーなバス停は停車しませんのでご注意を。
もし、「神倉神社に直接行きたい」というお客様がいるなら裁判所前には止まりません。
また機会を見てアップロードします。
お客様からの質問②

今日はお客様からの質問の中で、ちょっと困った質問についてご紹介します。
ご紹介するだけではみなさんにとって何の得にもならないので、私がどう答えたか、あるいは答えられなくて後で調べて分かったことなどを共有したいと思います。
では、いってみましょう。
日本ではなぜ、車は左側通行なの?

もうこれは本当に答えられませんでした。
幸い、連日ご案内するお客様だったので、「今日調べて明日お返事します」ととりあえず答えて、帰宅してから調べました。
「これ」というハッキリとした理由は結局不明でしたが、いくつかの説が見つかりました。
1.ナポレオンに支配されるまではすべて左側通行だったが、ナポレオンの支配下に置かれた国は右側通行に変えられてしまった。
日本はナポレオンに支配されていなかったので、左側通行が残った。
2.侍は自分の左に鞘を携帯していたので、鞘と鞘が当たって喧嘩にならないように左側通行となった。
3.侍が馬に乗る時、馬の右側から乗ると鞘が当たって邪魔になるから。
ナポレオン説ですが、ではなぜナポレオンが右側通行にしたのか、その理由ははっきりしていないそうです。
2.も3.もあまり説得力がないように思いますね。
しかし、お客様にはこのことをお伝えしました。
榊の名前の由来は?

ガイドをしていて、説明したことに対して質問をされることがよくありますが、その質問があらぬ角度から来ることが多く(外国人目線で見れば当然といえば当然かもしれませんが)答えに困り、「説明して自爆する」ということが結構起こります。
「日本人にとって当たり前」が、外国人にとっては「非日常」なわけで、日本人にとって盲点となるところを突かれてしどろもどろになる時があります。
この榊についてもそうでした。
そんな事、考えたこともありませんでした。
あなたは分かりますか?
榊は元々、神と人との「境の木」、常に緑なのにちなんで「栄えの木」という意味があったそうです。
昔は榊には様々な種類があったそうです。
共通する条件として、サカキ、クスノキ、オガタマノキ、ヒサカキ、ツバキなどの常緑樹であることが挙げられます。
これは「栄えの木」という意味から来たのでしょうね。
○「神と人との境の木」は、これらの木に鳥居やしめ縄と同じような意味があった
○「常緑=永遠に栄える」
上記のように考えると、なぜ神社にこれらの木がよく植えられているのか、納得ができますよね。
ちなみに、「野生のクスノキはあまり見かけない」とい聞いたことがありますが、そんなことはありません。
それは植林が盛んだった中辺路沿いに限って極端に少ないだけであり、うちの近所にも、大辺路沿いにもたくさんあります。
昔の人が持っている板は、何の意味があるの?(笏)

笏とは、聖徳太子や宮司さん、おじゃる丸が持っている、あの平べったいものですが、これもなぜ持っているのか考えたこともありませんでした。
昔はあの板に式次第を書いていたそうですが、時代が下るに連れて持っている人の威厳を表すものに変わったのだそうです。
ちなみに、この質問は速玉大社の曼荼羅で神武天皇が持っているものを発見したお客様からでした。
以下の質問は、自分で調べて用意してください

以下の質問も、実際にお客様からよく聞かれる質問です。
これらは私が解説しなくても答えられるものですので、あらかじめ答えを用意をしておけば慌てることなく答えられることができると思います。
そういった準備が、お客様から「knowledgeable」と言われる結果になると思います。
- 日本では、パソコンの文字入力はどうなってるの?
- ひらがなと漢字はどうやって使い分けているの?
以上、ご参考にされてください。
ひふみって何?

今日は話題をまったく変えて「ひふみ」についてお話します。
信じるか信じないかは、あなた次第です(なにかの番組みたいやな)
みなさんは「ひふみ」についてどれくらいご存知でしょうか?
今は数を数える場面でも「ひふみよ・・・」と言われることがなくなりましたね。
しかし、まだ「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」とは数える方も多いと思いますが、その中にはきちんと「ひふみ」は入っています。
では、その「ひふみ」を最後まで言える人は、どれくらいいるでしょうか?
「ひふみ」は祝詞

現在、神社でよくあげられている祝詞は「天津祝詞(あまつのりと)」と呼ばれるものです。
「たかまのはらにかむづまります~かむろぎかむろみのみこともちて・・・かしこみ~かしこみ~もうす~」
というやつです。
祝詞にはたくさんの種類があり、天津祝詞をはじめ、大祓詞(おおはらえのことば)、十種神宝祓詞(とくさかんだからのはらえことば)など台詞の決まっているものや、神前結婚式などで宮司さんが「作詞」するものまであります。
ひふみは、そうした祝詞のなかの一つです。
意味は私にはわかりませんが、この祝詞には強い言霊の力が込められているそうです。
ということで、私は毎日神棚にこの「ひふみ」の祝詞に加え、「いろは」の祝詞もあげています(ちなみに「いろは」も祝詞です。空海が作ったと言われていますが、神が「いろは」に意味を持たせるように、空海に作成を命じたんだとか)
それはさておき、一旦ひふみ祝詞をあげ始めたなら、毎日続けなければならないそうですが、自分の時間がある時にあげることから始め、徐々に毎日あげるように習慣付ける方法でもいいそうです。
ひふみ よいむなや こともちろらね
しきる ゆいつわむ そをたはくめか
うおえ にさりへて のますあせえほれけん
「お」が「を」なのか「え」が「ゑ」なのかは微妙なところですが・・・
一音一音丁寧に伸ばし、神様に届ける気持ちであげるといいそうです。
祝詞には、神の言霊が強いとされる大和言葉が使われていますので、興味のある方は是非始めてみてください。
祝詞をあげ始めて何か変わったか?と言われれば、はっきり言って微妙ですが、毎日形だけでも祈り続けることによって、徐々に何か大きなものに守られているという感覚が働くようになります。
結果的に感謝することが普通になり、それによって幸運が回ってくるのだと思います。
ひふみの浄化

突然ですが、地球も人間や他の動物と同じ「生命体」です。
人間なら病気になれば熱が出たり、せき、くしゃみ、鼻水などを出して病原菌を体から追い出そうとする作用が働きます。
地球も同じだそうです。
地球が病む(汚染される)と、洪水が起こったり火山の噴火が起きたり、台風が起きたりして病を治そうと働くそうです。
「ひふみの浄化」という言葉を聞いたことがあります。
「ひふみ」はそれぞれ「火」「風」「水」とされ、まず火で焼き払い、風で消して、最後に水で流す・・・という「治療」を地球が起こすそうです。
病の症状が重ければ重いほど、この作用は強くなるそうですが、これは人間も同じですよね。
これを聞いたとき、私は「なるほど」と妙に納得してしまいました。
しかし、現在は燃やすと逆に化学物質のせいで汚染が進むので、その順番も狂ってきているようです。
火山の爆発も起こっていますが、それよりも洪水がやたらと多いのも、このためなんでしょうね。
現在のコロナウィルスも、人が広めてしまったのものであることは間違いないと思いますが、こうした人の過ちでさえも、言葉は悪いですが「地球の浄化作用」が働いているのかもしれません。
熊野古道専業ガイドの年収

今回は、みなさんの気になっている専業ガイドの年収についてお話します。
私が専業になってから、早5年が経ちました。
今は法人の役員報酬が私の収入になっていますので、専業ガイドの年収という概念がありませんので現在の収入についてはお話できませんが、私が専業ガイドとして始めた2016年と2017年の収入についてお話します。
まずは収入です。
「収入」とは、経費を差し引く前の金額です。
2016年 2,100,263円
2017年 2,244,504円
次に稼働日数です。
2016年 約120日(4月~12月は107日)
2017年 128日
2016年1月~3月のデータが取れていないので「約」という数字になりましたが、年平均してこの3ヶ月で20日くらいですのでほぼ誤差はないと思います。
次に経費です。
2016年 340,013円
2017年 467,917円
交通費、通信費で約3分の2を占めます。
熊野ではどうしても現地まで車の移動が必要になりますし、それにかかる交通費をいただけていないという現状も手伝って、経費がかさみがちです。
これは、良くも悪くも、熊野古道の英語ガイドが、地元の語り部団体から派生しているという歴史に原因があります。
語り部さんなどは現地までの交通費というのは「地元」という概念があるため頂いておらず、「謝金」と呼ばれるガイド料と、案内中にかかる交通費のみの負担でまかなっています。
現在も、熊野古道を案内する英語ガイドでも、このような思想が蔓延しているようです。
白浜から本宮、また帰ってきて翌日は白浜から新宮・・・などという案内では、この2往復で給油が必要になります。
もちろん、この経費の部分は個人によっても大きく変わってくるところですので、一概にこの金額がすべてというわけではありませんが、遠方(紀北)から来られる方なら、単純にもっと必要ですよね。
なお、現在は事情を説明して自宅から現場までの往復の交通費をいただけるところが増えてきましたが、それでもまだまだ100%ではないです。
最後に所得です。
所得とは、収入から経費を引いた金額です。
2016年 1,760,250円
2017年 1,776,587円
収入は同年代の平均年収以下
厳しい現実をお伝えしましたが、現実は現実です。
統計によって差こそあれ、年代別のだいたいの平均年収は以下のようです。
40代 500万円
30代 355万円
20代前半 267万円
20代後半 370万円
ちなみに、20代前半と後半をあわせた平均は318万円です。
地域差や職業の差があり、これがすべてだとはもちろん言えませんが、ガイドの年収は圧倒的に少ないと言えます。
専業でのガイドは気候による影響を受けるなどしてキャンセルが相次ぎ、安定していません。
もし、熊野古道で専業を考えられている方は、収入面ではせいぜいこれくらいかもしれませんね。それを覚悟の上で決めてくださいね。
もちろん、一日あたりの単価で比べれば、ガイドの単価は他の職業に比べれば非常に高いです。
また、都市部では年間200日ほど出て500万円ほど稼いでいるガイドさんもいるようですが、残念ながらそれはほんの一握りです。
都市部にでも「出稼ぎ」に行かない限り、このような数字を出すことは現実的に限りなく不可能に近いです。
こと熊野古道や和歌山県内でみれば、私の年間120日程度の稼働日数というのは、他の県内のガイドさんと比べても群を抜いている方だと思います。
今後の課題
2020年5月現在で、高野・熊野地域通訳案内士の登録人数は206名ですが、英語ガイドを専業でしている方は、ほんの一握りです。
和歌山県もお客様の誘致に力を入れてくれてはいますが、現実はまだまだ都市部との格差があることは否めません。
今後の課題は、都市部並とはいかずとも、いかにお客様にもっと和歌山に来てもらうかですね。
逆に専業ガイドを増やすことができればお客様も増えるのでは?と思っています。
それには、トレッキング志向の強いお客様だけを相手にしていると、その数字にの限界があると思いますので、県内の観光資源をもっと活かし、トレッキング目的のお客様以外のお客様にも来てもらえるよう、工夫しなくてはいけないと思います。
高野・熊野だけではダメだと思います。
富田坂を歩いて来ました

熊野古道・大辺路の世界遺産、富田坂を歩いて来ました。
久しぶりに10km以上歩いて筋肉痛です(ちなみに、2日後あたりに来る筋肉痛は「老化現象」という言葉をよく聞きますが、根拠はありません)
心地よい風を受け、木漏れ日の中を歩いて久しぶりに癒やされました。
近所にありながらなかなか足が向かないのは、歩き終わってからの交通の便が極端に悪いためです。
日帰りで帰ろうと思えば、白浜町コミュニティバスを予約して日置駅まで行き、1時間~2時間に1本の電車に乗って来なければいけません。
お客様にお勧めできないのもこのためで、続いて仏坂を歩こうと思えば、安居に泊まらなければなりません。
しかし宿が限られている上に当法人は旅行業を取っていないため、お客様自身で宿を取ってもらう必要がありますが、もちろんそういった宿はHPすらありませんので現実的に不可能です。
本当に誘客をしようと思えば、こういった不便すぎる環境を変えないと無理でしょうね。









七曲り、安居辻松を経て祝の滝へ行きましたが、滝まで降りる道はもはや道ではなく、慎重に降りないと落ちてしまう可能性があるので、お客様をお連れすることは絶対に無理ですが、滝の下流域から、水が枯れた(厳密には伏流水)沢伝いに歩けば滝まで行けそうです。
滝までは1km横道にそれて歩かないと行けないため、「何が何でも」というものでもないと思います。
草堂寺から安居の渡し場まで、私の携帯アプリで14.3km、所要時間は祝の滝も含めて5時間20分でした。


この値段、当てられますか?(適正な価格とは?)

いきなりですが、以下の商品の値段を当ててみてください。
1.瓦 (J形53A桟瓦 いぶし 8枚セット)
2.神棚 茅葺神棚屋根通三社造
3.梅干し(プラ容器入り1kg)
正解はこちら
1.瓦 (J形53A桟瓦 いぶし 8枚セット) 4,950円
2.神棚 茅葺神棚屋根通三社造 30,5000円
3.梅干し(プラ容器入り1kg) 4,320円
全部当てる事ができましたか?
近い金額はあったかもしれないですが、すべてをピタリと当てることはできなかったと思います。
たとえば同じ神棚でも、5万円のものもあれば1万円未満のものもあります。
「30万円」と言われて「そう言われればそうなのかなあ」という印象を受けたかもしません。
一般の人が値段を決めることの難しさは、テレビでは古いですが「世界まるごとHow much?」(←古すぎ)や、ぐるナイの「ゴチバトル」でも十分証明されていると思います。
アンカリング効果って知っていますか?

なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」 (PHP新書)によると、アンカリング効果とは、行動経済学者・ダニエル・カーネマンが提唱し、ノーベル経済学賞を取った考え方ですが、一言でいうと「人は無意識に最初に見せられた数字から大きな影響を受ける」というものです。
その実験として、
学生を2つのグループに分け、宝くじの当選番号を決める時に使用する回転式円盤を回して、出た数字のメモを取らせました。
円盤は、1つのグループのものは10、もう一つのグループは65で必ず止まるように細工がされています。
そのあと、2つ質問をします。
1.国連加盟国に占めるアフリカ諸国の比率は、それよりも大きいですか?
2.では、その比率は何%ですか?
質問2は、円盤で出た数字とはまったく関係ないにも関わらず、
「10」を見せられたグループの平均は、25%
「65」を見せられたグループの平均は、45%
という結果が出たそうです。
アンカリング効果の重要性
「その神棚は30万円です」
「このワインは100万円です」
「このバッグは50万円です」
と言われると「高いと思うけど、そんなものなんだな」となりますし、逆に
「あそこのスーパーの牛乳はいつも198円」
となると、他のスーパーで同じ牛乳を230円で売っていれば買いたくなくなります。
また、同書では、ユニクロが値上げをして顧客が離れてしまったことを例に挙げ、ユニクロは日本国内では「価格破壊を起こしたリーダー」というイメージがあまりにも強く「ユニクロは安いウェア」と、顧客にアンカリングされていたことが原因だと説明しています。
「お得感」<「損失感」
また、人は「得をした」と思うことよりも「損をした」と感じることを回避しようとすることも説明しています。
同じくダニエル・カーネマンが提唱した「プロスペクト理論」の説明で、同書では次のような例を挙げています。
モリさんとハラさんは同じ給料。
モリさんは今年も来年も給料が変わらない。
ハラさんは今年は月給1万円増えて、来年は1万円下がった。
来年の時点では二人とも同じ給料だが、損失感を感じるのはハラさんの方。
人はなるべく損をしないように回避をします。
一旦値下げをし後、再び元の値段に戻しただけでも、お客様は「損をした」と感じます。
著者の永井孝尚氏は、「価格を元に戻すくらいならば、そもそも最初から安売りをしなければよいのである」とバッサリ切っています。
値段に合理的な根拠はない

絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えますの著者・石原 明氏は
経済学では「モノやサービスの値段は需要と供給のバランスで決まる」と教えています。
そのために「すべてのモノやサービスの値段には確たる理由がある」と思っている人が多いですが、実際には値段に合理的な根拠はありません。
と説いています。
さきほどの神棚の話もそうですが、神棚一つとっても、また椅子ひとつとっても、値段はピンきりで、消費者にとって本当の値段というものは分からないものなのです。
銀座の高級寿司店の大トロと、町のお寿司屋さんの大トロでも、味だけで見た時に、その差額分の違いが分かるかというと、正直分からないと思います。
石原氏は「はっきり言って、何にどんな値段をつけようと売る側の自由です」と説明しています。
ただし、「値段には、そのモノやサービスの価値がしっかりと反映されるべき」と断りは入れていますが。
自分の能力を安く売らないで

通訳案内士という仕事は、誰がやってもできるような仕事ではありません。
外国語能力を有し、知識も豊富でコミュニケーション能力も必要です。
さらに、上記の条件を満たしながら熊野古道を案内できるガイドはどれくらいいるのかというと、その中からでも非常に限られてきます。
危機管理能力、体力、自然の知識などの追加要素が必要だからです。
長い時間をかけて下見をし、知識を入れ、体力をつけて晴れて熊野古道ガイドとして活躍できるわけで、軽はずみに「やりたい」といってもすぐになれるわけではありませんし、デビューまでには時間がかかります。
そういった意味でも、お客様には、こと熊野古道のガイドにおいては「付加価値」を理解していただき、ガイドも自信を持って自分が納得できる金額で案内ができるように、自己研鑽を重ねていかなくてはなりません
「自分はまだまだだから」と、金額を安く設定してしまうと、後で上げてもらうことは大変ですし、「安い=レベルが低い」と見られてしまい、お客様・ガイドにとって得なことはありません。
当法人では基本的に値引きはしていませんし、あまりにもこちらとエージェントとの間でガイド料について折り合いがつかない場合はお断りをしています。
値段を低く設定してお客様を取ろうとするガイドや団体が出て来ないことを願って止みません。
また、団体に収める会費やガイド料に対する手数料が安いからといって飛びつくのも考えものです。
はっきり言って、そういった人、および団体は、いずれ苦労することになりますよ。
今日ご紹介した本はこちら
八咫烏、今度はマスク姿
2018年は金色、翌2019年は緑(というか黄緑、あるいは若草色)の姿で大好評?だった本宮大社内の八咫烏像。
今回はマスク姿に「変装」したそうです。
https://www.agara.co.jp/article/61190?rct=nnews
(ちなみに、写真中の鳥居と「20th」の意味は、大斎原の大鳥居建立20周年記念のものです。とにかく「○○周年」がお好きなようです)
ある日突然金色に変わっていたことには驚きましたが、緑に変わっていた時はさらなる衝撃でした。
「おお!何で緑?」と思わずその場で声に出てしまいました。
ちなみに、金色は「本宮大社創建2050年記念」、緑は「世界遺産登録15周年記念」ということでしたが、緑は熊野の山々の色を表したのだそうで。
もはやこうなれば八咫オウムだな(笑)

晴れて元の色に戻してもらえたかと思った矢先にマスクを被せられ・・・こうして最近は毎年のように「いじられている」八咫烏ですが、今回はマスク姿ということで、まあ、納得はできますよね。
さて、来年はどんないじられ方をするのか、今から楽しみです。
一日も早く、元の熊野に戻って欲しいものです。
熊野古道の花 アジサイ科編
古道歩きには絶好の気候の中、外出がなかなかできないでいましたが、いよいよ緊急事態宣言が解除されそうですね。
熊野古道では、そろそろアジサイ科の花が咲いていそうです。
「アジサイ」と言っても、今回は普通に見られるアジサイではなく、古道にひっそりと咲いている「アジサイ科」の花をご紹介します。
今回は結構地味かも(笑)
行ってみましょう。
コアジサイ

読んで字のごとく「小さいアジサイ」です。
花序(花の集まり)の大きさは5cmほどです。
花をつけていない時は「シソ?」と思えるほど葉の形が似ています。
高原~近露王子の間に多く咲いています。
ウツギ

「アジサイ科ウツギ属」
ウツギは「空木」とも書き、茎が中空なのが特徴。
その姿はちょうど「南京玉すだれ」のようです。
群生する習性?があるようで、一箇所で大量に咲いている姿をよく見かけます。
花は自体はひっそり?控えめですが、群生している姿は圧巻でもあります。
マルバウツギ

「アジサイ科ウツギ属」
ウツギに比べて葉が円形で、花の形も丸みを帯びています。
ノリウツギ

和紙を漉く際に、この樹液を糊として使ったことからつけられたそうです。
「ウツギ」という名前がついていますが、「アジサイ科アジサイ属」で、アジサイの仲間です。
花期が進むと、花序の中心部がせり上がってきますのでよく分かるようになります。
コガクウツギ

ノリウツギ、コガクウツギとも、アジサイ科アジサイ属で、花びらに見えるのは「装飾花」と呼ばれ、本当の花はその中心にある小さいやつです。
ガクウツギよりガクが小さいので「コガク」と名前がつけられています。
装飾花の「花びら」は3~5枚ですが、よく3枚のものを見かけます。
以上、今回は熊野古道で見られるアジサイ科の花をご紹介しました。
ご参考に。
