認定試験

昨日、認定試験を実施しました。

和歌山地域通訳案内士会では、ガイドデビュー前に「認定試験」という試験を実施します。

認定試験とは、実際に特定のコースを案内し、そのスキルや知識を問うものです。

参加者は当会の会員や一般から募った方々です。

この試験の目的は、最低限のガイドスキルの担保です。

お客様は、リピーター以外、基本的にガイドを選ぶことができません。
というか、誰がいいのか分からない状態です。

誰がガイドになっても一定のスキルがあれば、お客様の不安もなくなり、当会の信頼度も上がることになるでしょう。

認定試験は様々な項目についてチェックをします。

言語・コミュニケーション
説明
ガイド姿勢
知識
危機管理
持ち物
応急手当

言語・コミュニケーションでは、リスニング能力、発音、文法、などをチェックします。

説明では、音量、アイコンタクト、トイレの促しなどを、ガイド姿勢では質問に対する応答力・応答努力、お客様の歩くペースの把握、服装・身だしなみ、笑顔など、知識では歴史・文化、草木・気候・動物など自然に関するもの、地点間の距離・所要時間、その他知識全般についてをチェックします。

危機管理では、通行車両や危険と思しき箇所での注意の促しなどを見ます。

持ち物も重要です。

ガイドの裁量によるものもありますが、一応組織の中で統一をしています。

よくあるのが「これだけのものを準備してください」といって、いざ持ってきたものをチェックすると、ファーストエイドはアマゾンのちゃっちいあまり使い物にならないものだったり、給食のおばちゃんがするような三角巾だったり、ほとんどのものを百均で揃えていたりして、拍子抜けします(笑)

これは、「これで果たしてお客様の役に立つのか?」という視点ではなく、「単に一式揃っていて安いから」という、「自分視点」なんですよね。

応急手当は、三角巾を使った手の固定と足首の固定だけにとどめています。

経験上、いまのところこの2つを覚えていれば何とかなるというところから来ています。

これらの項目を細かくチェックをして、フィードバックを添えて受験者に合否判定を送ります。

認定研修

ただし、この試験をいきなりするのは受験者にとって酷です。

なので、認定試験の前に「認定研修」という研修を実施します。

認定研修は、受験するコースで実施し、その際に試験で注意すべき点や知識などをお伝えします。

さらに今年からは試験的に、認定研修と認定試験の間に「模擬試験」を入れてひとつ「クッション」を置いています。

以前はガイド経験のある人や教員出身の人が多かったのですが、最近は全く経験がない人が多く、「人をまとめる」とか「人を引っ張る」ということに慣れていない人の入会が多くなったためです。

ガイドは様々なスキルが必要ですが、いきなり1回の研修の後に試験をすると、すべてをカバーしながら試験を受けることは非常にハードルが高くなります。

模擬試験は、そのハードルを下げるためのものです。

試験は落とすためのものではありませんが、それでも落ちる人もでます。

諦めずに3回受けて合格した人もいれば、1回落ちただけで腐って音信不通になった人もいます。

要はどれだけガイドに対して情熱があるか、です。

受験された方、かなり緊張もしたかとは思いますが、お疲れ様でした。

熊野古道 駐車場

熊野古道は周回するスタイルではなく、「行きっぱなし」になりますので、車で来られた時の駐車場に困ることがあると思います。

特に車1台で古道歩きをしたい場合には、駐車場所に困ると思います。

今回は、コースごとにどこに駐車可能な場所や、どこに置けば効率がいいのか(スムーズに帰ることができるのか)をご紹介します。

藤白坂(海南駅~加茂郷駅)

基本的に、駐車は終了地点付近に置くのが理想ですが、このコースについては加茂郷駅周辺には理想的な駐車場が見当たりませんので、海南駅の近くに駐車することになります。

加茂郷駅まで行けば、電車はだいたい30分に1本は動いていますので、帰りはさほど困らないと思います。

海南駅東口には、1日250円~300円程度で停められる駐車場が結構あります。
車を置いて海南駅までは徒歩1、2分です。

料金は前払いなのでご注意を。
支払った際に発行される駐車券をダッシュボードに上に置いて駐車します。

中には30分無料であとは30分ごとに100円(だったかな?)かかるところがありますので、よーく料金表を確認してから駐車してください。

紀伊宮原駅~湯浅 切目駅~南部駅

湯浅駅前に駐車場は1日最大300円程度で駐車できますので、ここに置いておき、電車でスタート地点の紀伊宮原駅まで行く方法が便利です。

切目駅~南部駅も、終点の南部駅に町営の駐車場があります。
こちらも1日最大300円程度で駐車できます。

なお、紀伊宮原駅、切目駅とも特急は止まりませんのでご注意を。

滝尻王子~高原

中辺路でも、基本的に終点に停めておくのがいいのですが、このコースについては滝尻の駐車場に停めておく人が多いです。

なお、トイレのある方の駐車場は、長時間の駐車はご遠慮ください。

滝尻の駐車場(熊野古道館駐車場)に置いて歩き始め、終点の高原から、栗栖川バス停まで歩いて下りて行き、バスに乗って滝尻に戻るという方法です。

一番便利なのは、霧の里高原(たかはら)休憩所に駐車しておき、栗栖川バス停まで歩いて下りて行き、バスに乗って滝尻まで戻る方法です。

いずれにしても、高原から栗栖川までは歩いて下りなければなりません。
所要時間は約30分です。

なお、タクシーを呼ぶにも30~40分はかかりますので、私はそういった方法を使ったことはありません。

中辺路ルートのバスはそう頻繁にありません。
下手をすると1時間~1時間半待ちということになりかねませんので、朝のバスに時間を合わせた方が、帰りの時間を気にすることなく古道歩きを楽しむことができます。

熊野古道館駐車場、霧の里高原休憩所の駐車場とも、駐車料金は無料です。

高原~近露王子

近露王子公園駐車場(無料)が便利です。

駐車場内にバス停がありますので、車を停めてすぐにバスに乗ることができます。

降車の停留所は「栗栖川(くりすがわ)」です。

ただし、栗栖川から高原までは、歩いて約30~40分(約1.8km)を上らなければなりません。

霧の里高原休憩所駐車場に先に停めておくことも可能ですが、いずれにしてもこの坂を上ることは避けて通れません。
また、この場合は帰りのバスの時間を合わせないといけなくなります。

発心門王子~本宮大社

熊野本宮館駐車場が便利です。

こちらも駐車場内にバス停がありますので、ここから発心門王子行きのバスに乗車できます。
終点の本宮大社にお参りをし、参道を降りれば、道路を挟んだ向かいがこの駐車場です。

ただし、週末などは満車になる可能性があります。

その場合は、熊野本宮館裏手の河川敷の臨時駐車場に置くことができます。

臨時駐車場へは、案内看板もありますので、難しくはないです。

小雲取越

請川から入る場合は、小和瀬(渡し場跡)の駐車場(無料)に置いておき、バスで出発地点の「下地橋(しもじばし)」に向かうといいです。
時刻表には「請川(うけがわ)」しか記載がありませんが、下地橋は請川の一つ手前です。
小雲取越の入口は、請川よりも下地橋の方が近いです。
ただ、歩く前に何かを買いたい場合は、請川で降りればコンビニと、道を挟んだ向かいに小さなお店があります。
コンビニは毎週水曜が定休日で、その他の日も臨時休業している場合がありますので要注意です。
時刻表

小和瀬から入る場合は、下地橋バス停付近に数台駐車可能なところがあります(無料)
ただし、他の利用者の妨げにならないように端の方に停めてください。

大雲取越

小口から入る場合は、JR新宮駅近くの新宮市営駐車場に停めておき、7:10新宮駅発のバスに乗車し、神丸(かんまる)で乗り換え、小口(こぐち)8:06着に乗る必要があります。

大雲取越は中辺路の中でも最高級の難易度のコースなので、7~10時間を見ておいたほうがいいでしょう。

時刻表は小雲取越のものと同じです。

駐車料金は1日最大700円です。
ただし、24時間以降は1時間につき100円かかりますので要注意。
新宮駅東市営駐車場「はまゆう」

那智から入る場合は、那智山バス停の駐車場(混雑時は有料になる場合あり)、または那智駅(無料)に駐車し、路線バスで那智山バス停まで向かうことも可能ですが、小口で一泊することをお勧めします。
時刻表

終点の小口から那智に戻るには、神丸→新宮駅(または新宮高校前)→那智駅で乗り換えが必要なので日帰りはやめておいたほうが無難です。

小口からの日帰りは、バスの便数が限られていますので、何か起こって乗り遅れれば悲惨な状態になります。

大雲取越、小雲取越を2日かけて歩くのが通例です。

以上、ご参考になれば幸いです。

高評価をいただくガイドの共通点5選

ガイドで、高評価をたくさんいただく人には共通点があります。

その共通点を5つ、ご紹介します。

お客様をご案内するにあたって、どういったところに気を付ければいいのか、ご参考にされてください。

1.笑顔で対応する

ガイドは言うに及ばず接客業です。
笑顔が必要なのは当たり前ですが、これができていない人も中にはいます。

「自分はリーダーだ」という考え方は間違ってはいませんが、これが行き過ぎると高圧的な態度を取ってしまい、笑顔が消えがちになります。

人は上から押さえつけられたり、強制されることに非常にストレスを感じますよね。

ガイド中、自分は確かにリーダーですが、あまりにもその意識が強すぎると笑顔が消え、お客様から反感を買ってしまうこともあるかもしれません。

また、緊張のあまり笑顔が消える方もいるようです。

「常に笑っていろ」ということではありませんが、必要に応じて笑顔を出せるように練習することも大切です。

2.時折ジョークを挟む

人は笑うと緊張が解けます。

お客様も中には緊張されている方もいらっしゃるかもしれません。

高評価のフィードバックをもらう人は、ユーモアのセンスがあり、お客様をたくさん笑わせる人が多いです。

お客様が笑う姿を見て、自分も緊張が解けます。

「笑う門には福来たる」です。

3.適度な説明をする

これ、特に定年退職をしたおっさんに多い傾向なんですが、説明が多すぎる、長すぎる人は嫌われます。

というより、相手の反応を見ずに延々と話す人が嫌われます。
アウトラインの説明をしたあと、さらに相手が説明を求めてくる(質問などをしてくる)場合は、そのお客様が納得するまで説明をすればいいのであって、「説明の押し付け」は単なる自己満足です。

お客様は日本が初めてなのか、そうでないのか、お客様は神道や仏教のことをどこまで知っているのかなど、それらを聞き出しながら、お客様が知らないことのその一歩先を話す。
簡潔に分かりやすく話す。
そういった、お客様に合った説明ができて、初めて「説明が上手い」と言えると思います。

もちろん、技術的な面も必要です。

訥弁が多いとか、「えー」とか「あー」ということば多いと聞きにくくなります。

結構これは日常の生活で癖づいていますので、普段から意識することが必要になってきます。

4.細やかな気遣いができる

細やかな気遣いができる人はやはりどんな場合でも人に好かれます。

ガイドも同じです。

お客様が上着を脱ぐ時にバックパックを持ってあげる。
雨が降っている場合はさらに傘をさしてあげる。

少し息が荒くなってきたら、さりげなく休憩を挟みつつ何か説明のネタを話す(あくまで「あなたのせいで休憩をしているのではありませんよ」という気遣い)

遅れている人がいないか常に注意を払う。

前列の人とばかり話すのではなく、全体にまとめて話す。

きちんと声が届く範囲を読んで立つ。

しかし、行き過ぎると召使いのようになってしまう恐れがあります。

以前一緒に仕事をしたツアーリーダーさんは、完全にお客様の召使いの状態でした。

これではもはや、その人の言うことを聞いてくれなくなり、主導権が向こうに行ったっきりになります。

5.柔軟な対応ができる

お客様の要望に沿う形で、出来る範囲で柔軟に対応することも必要になってきます。

また、雨で歩けないとなった場合や、足を痛めてしまったお客様への代替案の提案など、気象条件や、そのお客様の状態によって柔軟に対応できる人は、やはり評価が高くなります。

今年から、通訳案内士のライセンスを持っていれば、自家用車でご案内できるようになりました。

雨や足のケガなどの時の代替案も、かなり幅が広くなりましたので、通訳案内士にとっては喜ばしいことです。

特に交通の便が悪い熊野では、これまで為す術がないことがありましたが、この規制緩和は非常にありがたいです。

ただし、高野・熊野地域通訳案内士では、案内できる範囲が限られていますので、下記のエリア以外を自家用車でご案内しないように、十分注意してください。

高野・熊野地域通訳案内士 自家用車の案内範囲

橋本市、田辺市、新宮市、かつらぎ町、九度山町、高野町、白浜町、上富田町、すさみ町、那智勝浦町及び串本町

まとめ

以上、高評価をいただくガイドの共通点5選をご紹介しました。

1.笑顔で対応する
2.時折ジョークを挟む
3.適度な説明をする
4.細やかな気遣いができる
5.柔軟な対応ができる

どれもガイドのみならず、人付き合いにも言えることですので、やはり普段からの心掛けが大切です。

以上、ご参考になれば幸いです。

雨の熊野古道歩き 服装

熊野は雨がつきものです。

新宮市など、特に紀伊半島の東側では年間3,000mm程度降りますので、当日雨が降っていなくても雨対策は必須です。

今回は、雨の時の服装についてお話をします。

レインウェア

レインウェアを用意することはもちろんですが、ゴアテックスなどの透湿機能の兼ねたものが理想です。

一度騙されたと思って試してみてください。

全然違いますから。

ただ、ゴアテックスのレインウェアは価格もそれなりにしますので、費用を押さえてつつ、そこそこの機能を備えてしるものなら、ワークマンのレインウェアがオススメです。

買う時は、耐水圧、透湿性という項目に注目して買うといいと思います。
耐水圧、透湿性については、こちらをご参照ください。

単純に、その値が高ければそれだけ機能性が増すと考えてもらえたらいいと思います。

これくらいのものであれば、目に見えてゴアテックスとの違いが分からないレベルだと思います(あくまでも個人的な見解です)
イナレム ストレッチレインスーツ

いくらワークマンのものが低価格でいいとは言っても、耐水圧と透湿性が低いものは避けた方が無難です。

蒸れます(笑)

ちなみに、海外の方は上こそレインウェアを着ますが、下はショートパンツといういでたちの人がほとんどです。

・・・靴下を通して靴の中が濡れるけど?

折り畳み傘があれば便利です。

片手が使えなくなるので危ないという意見もありますが、必要のないところでトレッキングポールを持って歩く人と同列だと私は思いますがね。

特に、冬から春先、晩秋といった、気温が低い時期などは、手から濡れて体温が下がってしまう可能性があります。

傘をさせば、手が濡れずに済みますので、私は手の保護のために使っています。

以前、3月の大雨の日に歩いた時に、手から水が入り、その水が肘、脇まで水が浸入し、低体温症の一歩手前になったことがありました。

休憩中、濡れた状態で冷たくなったおにぎりを食べてさらに体温が下がり、震え始めました。

この時は仲間の方がカップヌードルを分けてくれたのですが、これで復活しました。

この苦い経験から、私は傘をさして歩くことが多くなりました。

ただ、雷が遠くで鳴っている場合や、強風の時はNGです。

できれば石畳の下り坂も使用しない方が無難でしょう。

もちろん、傘だけでは服がかなり濡れますので、上下のレインウェアを着た状態で傘をさしてくださいね。

熊野古道を歩く場合はスニーカーでも構いませんが、滑りやすいという点で、やはりトレッキングシューズに敵うものはありません。

私たちが熊野古道のガイドの研修を受けた時は、トレッキングシューズの固いソールで木の根を踏むと傷んでしまい、木を枯らしてしまうので、スニーカーにした方がいいと教わりました。

もちろん、木の保護という点ではいいと思いますが、雨の場合はそうはいっていられません。

これも手の場合と同じく、足が濡れるとそこから冷えてくる可能性があります。

これは今のところゴアテックスに敵うものはありませんので、ここはケチらずにいいものを買いましょう。

本当に快適ですよ。

メーカーは、熊野古道であれば価格もリーズナブルなモンベルで十分です(ゴアテックスを選んでくださいね)

モンベルのトレッキングシューズは、本当に滑りにくいという点でもオススメです。

以前、嫁が新品のコ〇ンビアのトレッキングシューズを履き、私がモンベルを履いて一緒に小辺路を歩いたのですが、嫁の方は何度も滑っていました。

「新品やけど、背に腹は代えられんで」と、思い切ってモンベルに交換をさせたところ、以後滑りにくくなりました。

トレッキングシューズ選びは重要ですよ。

雨の熊野古道もいいものですよ

雨が降ったらどうしようとか、やめようかなどと考えている方もいるかもしれません。

しかし、少しの雨であれば、かえって霧がかった神秘的な熊野古道は、晴れた日では見ることができない景色です。

どうやって「少しの雨」という判断をするのか、難しいところですが、和歌山地域通訳案内士会では「1時間に10mm以上の雨」を「大雨」と一応定義をしています。

1時間に10mmの雨は感覚的にも「歩きたくないな」というくらいの雨量です。

ネットの天気予報などと照らし合わせて判断されてください。

あくまでも、無理は禁物ですよ。

雨で歩けなくなった場合は、本宮エリアや勝浦エリアの温泉に浸かるのもいいのではないでしょうか?

そう簡単に代わりはいない

今日は久しぶりのガイドに行ってきます。

今年3月にスルーガイドに出たっきりなので、相当勘が鈍っていると思いますが。

今回は体調不良のガイドさんの代わりに行きます。

ちょっと厳しいことを言わせてもらえば、体調管理を気を付けていなければ、プロとしての意識に欠けていると思います。

体調不良になった理由、絶対に思い当たる節があるはずです。

こんなことを言えば身も蓋もありませんが、私も体調を崩す時はあります。

そんな時は自分の体力を過信してちょっと無理をした時とか、油断をして不摂生した時に起こります。

ガイドを控えているのであれば、特に体調管理には気を付けていただかないと、また同じことが起こるでしょう。

事務仕事のように、「ちょっと熱があるけど仕事はできます」というわけにはいきませんので。

そして、自分が体調を崩せば、その度に周りに迷惑をかけることも認識しておいていただきたいです。

直前になってからでは本当に誰もいませんから。

私も今はいいですが、11月からはまた別のことを始めますので、私をあてにされても困ります。

「だれか代わりがいるだろう」という安易な気持ちでガイドに望まないようにしていただきたいです。

・・・今日は愚痴になってしまいましたね。

では、行って来ます。

熊野古道 モデルコース

熊野古道のモデルコースは、主に中辺路に集中しています。

まずは中辺路のモデルコースをご紹介いたします。

1泊2日

1日目 紀伊田辺駅~本宮へ移動
2日目 発心門王子~本宮大社

大阪からであれば、紀伊田辺にお昼前に到着し、そこから路線バスを使って本宮エリアで宿泊、翌日発心門王子~本宮大社を歩いて路線バスで紀伊田辺駅に戻る行程です。

大阪からのアクセスは、
新大阪8:58発、紀伊田辺駅着11:23の便
新大阪10:13発、紀伊田辺駅12:34着の便
が便利です。
JRおでかけネット

紀伊田辺駅から本宮エリアへのバスは
11:35と12:50発の便があります。
紀伊田辺駅、白浜→熊野本宮大社

本宮までは2時間ほどかかりますので、12:50の便に乗ればちょうどチェックインの時間くらいに到着します。
11:23に紀伊田辺駅に到着し、駅周辺でランチを食べて12:50の便に乗れば一番いいと思います。

和歌山地域通訳案内士会では、ガイドの自家用車で本宮までの道中をご案内するプランがあります。

ただ単にバスに乗って移動をするより、道中の滝尻王子や継桜王子などに立ち寄りながら本宮に向かいますので、より密度の濃い熊野体験ができます。

2泊3日 ①

1日目 鮎川王子~滝尻王子
2日目 発心門王子~本宮大社

1日目は紀伊田辺駅からバスに乗って「鮎川新橋」で降車すれば、鮎川王子跡があります。
その向かいの橋(鮎川新橋)を渡ってウォーキングスタート。
2016年に世界遺産に追加登録された北郡越(ほくそぎごえ)を含んだ、変化に富んだコースです(先出のバス時刻表参照)

2泊3日 ②

1日目 牛馬童子口~継桜王子
2日目 発心門王子~本宮大社

1日目は、中辺路のシンボル・牛馬童子像、展望台から見下ろす近露(ちかつゆ)の景色や、樹齢800年と言われる野中の一方杉などを見ることができます。
こちらへのアクセスも、紀伊田辺駅から出発し、「牛馬童子口」バス停で降車です。

宿泊は
民宿つぎざくら
GUEST HOUSE MUI
熊野古道 古民家宿 HAGI
農家民宿さーどぷれいす熊野古道
熊野古道 いろり庵
などが便利です。

3泊4日 ①

1日目 滝尻王子~高原
2日目 高原~近露王子
3日目 発心門王子~本宮大社

1日目の滝尻王子~高原は、始めに1kmの急坂を上ります。
ゆっくり歩けば大丈夫ですが、喘息を持たれている方は注意が必要です。

2日目の高原~近露王子は、本格的な熊野古道を味わえるコースです。
距離は約9kmですが、結構こちらも起伏がありますので、無理をせずに歩いてください。

1日目の宿は
霧の里 高原
けやき
すずしろ
民宿 古道の杜 あんちゃん
あかつき
星空の宿
里山暮らしを遊ぶ宿 のこのこ
Guest House Kiyohime
お宿 日々樹

2日目の宿は
民宿ちかつゆ
熊野古道ちかつゆ 櫻の園
熊野古道の宿 近露そら
ゲストハウス あがえ
ゲストハウス 豊舟
などがあります。

3泊4日 ②

1日目 滝尻王子~高原
2日目 高原~近露王子
3日目 道湯川橋~本宮大社(健脚向け)

3日目のコースは、峠越え2つを含み、距離は約17kmの健脚向けです。

4泊5日 ①

1日目 滝尻王子~高原
2日目 高原~近露王子
3日目 発心門王子~本宮大社
4日目 川舟下り~速玉大社→大門坂~那智の滝

4日目は少し過密になりますが、1日で十分回ることができます。
お泊りは那智勝浦エリアの宿がオススメです。

4泊5日 ②

ガッツリ歩きたい方はこちらです。

1日目 滝尻王子~高原
2日目 高原~近露王子(または継桜王子)
3日目 道湯川橋~本宮大社
4日目 川舟下り~速玉大社→大門坂~那智の滝

5泊6日 ①

1日目 滝尻王子~高原
2日目 高原~近露王子
3日目 発心門王子~本宮大社
4日目 川舟下り~速玉大社~神倉神社
5日目 大門坂~那智の滝

4日目に神倉神社を加えたプラン。
無理なくゆっくりと楽しみたい方向けです。

5泊6日 ②

1日目 滝尻王子~高原
2日目 高原~近露王子
3日目 道湯川橋~本宮大社
4日目 小雲取越
5日目 大雲取越

中辺路最大の難所・大雲取越を含んだ健脚向けです。
3日目は、体力と脚力に自信のある方なら、近露~本宮大社(約25km)を歩くことも可能です(この場合は遅くとも7時半には出発しましょう)

他のルート

現在は中辺路中心となっていますが、当時の巡礼気分を味わいたい方には、紀伊路と組み合わせるプランもいいかと思います。

日本人であれば、まとまった日数を取ることは難しいと思いますので、分割して歩かれるといいと思います。

紀伊路であれば、下記を先ほどの中辺路と組み合わせれば、さらに熊野古道を楽しむことができます。
紀伊路は基本的に駅から駅まで歩くことができますので、アクセスは中辺路よりも断然便利です。

1日目 藤白坂(海南駅~加茂郷駅)
2日目 紀伊宮原駅~湯浅
3日目 切目駅~南部駅

また、大辺路にも長井坂や八郎峠など、魅力的なコースがあります。
ただ、アクセスが悪いので、ガイドや和歌山地域通訳案内士会が車両でお送りする形にてご対応させていただきます。

詳しいお問い合わせは、和歌山地域通訳案内士会まで。

アクセスについては、こちらもご参照ください。
熊野古道 大阪からのアクセス

 

YAMAPのススメと高野山町石道

和歌山県の参詣道・熊野古道(紀伊路、中辺路、大辺路、小辺路、伊勢路)、高野参詣道などの地図が、携帯アプリ・YAMAPに登場しました。

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以前は和歌山県観光連盟が発行している地図や、地図ロイドなどを使っていましたが、このアプリを使えばあまり地図を見ることはなくなります(でも一応地図も持っておいたほうがいいですよ)

今回は、それを実証すべく、また、和歌山地域通訳案内士会のHP用の写真の撮影に、高野山町石道を歩いてきました。

YAMAPでは、歩行距離、歩行時間はもちろん、地図上で自分をトラッキングできますので、現在自分がどこを歩いているのかが一目で分かるようになっています。

また、エレベーションチャートも作成してくれますので、自分がどんな標高差を歩いたのかもわかります。

通行止めの情報もバッチリ(進入禁止マークが入っています)
また、「この橋は横板が弱いので踏み抜く可能性があるので、縦板の上を歩いた方がいい」など、以前歩いた方のコメントなども地図上に入っていますので、危険予知にも役立ちます。

記録を終えると、「活動記録」として保存されます。

活動記録には、時間、距離、上り、下り、地図上で通ったルート、エレベーションチャート、スポット間の所要時間などを見ることができます。

特に、スポット間のトラッキングは非常にありがたいです。

ガイドの下見には最強のアイテムになりそうです。

また、Riliveさながらの3Dの動画も見ることができ、それを共有することもできます。

・・・なぜか私の携帯は「保存に失敗しました」と出て共有はできませんが。

う回路

今回は道の駅 柿の郷 九度山から根本大塔までの区間を歩きました。
この区間の歩行距離は22.9km、所要時間は6時間8分でした(所要時間はあてにしないでください。多分けっこう速いです)

現在(2024年10月12日現在)、町石道の一部が通行止めになっており、う回路を通らなくてはいけませんが、歩けないことを思えば全然ありがたいです。

正直、あのう回路はしんどかったです。

二ッ鳥居から天野に下って、車道を約2km上ります。

矢立に着いた時、関東弁の夫婦がベンチに座っていました。

私はやきもちを買って食べようと、隣に座ったのですが・・・

旦那さんが「あんなう回路ならあらかじめどんなう回路で何キロあると知らせておいて欲しい」などと言って、散々文句を言っていました。

奥さんの方は「せっかく来たのにそんなに言わないで楽しみましょうよ」と言っていましたが、まったく奥さんの言う通りで、歩けるだけでも良しだと思います。

う回路は、いたるところに案内の標識がありますので、非常に分かりやすかったです。

う回路は2か所あり、もう一つの方も、一旦道路に出ます。
アップダウンが激しいですが、距離が短いので何とかなります。

いつも思うのですが、12町石から大門までの上りは、これまでの蓄積もあって相当きつかったです。

熊野古道 大阪からのアクセス

熊野古道といっても、どのコースを歩くかによってアクセスも違ってきます。

今回は、コース別のアクセスについてご紹介します。

オススメコースを北から順に行ってみましょう。

藤白坂(海南駅~加茂郷駅)

藤白坂は、「熊野の入口」とされていた海南市に位置する熊野古道です。
国の史跡に指定されている藤白神社(藤白王子)や、鈴木家が日本に広まったきっかけになった鈴木屋敷などがあり、紀伊路では珍しく古道らしさを残した美しいコースです。

新大阪から特急くろしおに乗車し、海南駅で降車してください。
または快速に乗車して和歌山駅で乗り換え、海南駅で降車。

終点ですが、健脚の方は紀伊宮原駅まで歩くことが可能です。

健脚度にもよりますが、紀伊宮原駅までは7時間くらい見ておいたほうがいいでしょう。

橘本土橋(きつもとどばし)からは、加茂郷駅まで歩くか、タクシーを呼んで加茂郷駅まで行くかになります。
タクシーはこちら(有交タクシー)
073-471-3333
加茂郷駅に1台常駐していますので、タクシーがあれば10分程度、出払っていてタクシーがない場合は海南駅から配車をしてくれます(20分程度で来ます)

加茂郷駅まで歩けば約1時間、タクシーを呼べば約10分で1500円くらいです。

加茂郷駅は普通電車しか止まりませんので、海南駅で特急に乗り換えか、和歌山駅で紀州路快速に乗り換える必要があります。
普通電車は1時間に2本は運行されています。
加茂郷時刻表

紀伊宮原駅~湯浅

醤油発祥のまち、湯浅へ至るコース。
途中には糸我峠があり、そこからは眺めのいい景色を見ることができます。
また、古道からは外れますが、雲雀山を通って糸我峠に至るルートも、健脚の方にはオススメです。
湯浅に着いたら、重伝建地区の湯浅のまち歩きを楽しむのもいいですね。

紀伊宮原駅までは、和歌山駅から約35分です。

湯浅駅では特急が止まります。

滝尻~高原(たかはら)

ここからは中辺路ルートです。

紀伊路はJRの駅から駅に歩けるので、さほど難易度は高くないですが、中辺路はバスの利用も入ってくるため、少々複雑になります。

このルートは、紀伊田辺駅で降車したあと、発心門王子行き、または道の駅奥熊野本宮行き、あるいは新宮行きのバスに乗車し、「滝尻」で降りればすぐ滝尻王子ですので、さほど注意すべき点はありません。
紀伊田辺駅から滝尻方面バス時刻表

ただし、高原で終了した場合、高原にはバス停がありませんので、お帰りになる場合は30分かけて栗栖川バス停まで歩いて下りなければなりません。
栗栖川~紀伊田辺駅バス時刻表

高原で宿を取って、翌日続きを歩くのが一番便利ですが、もし当日に高原から歩きたいのであれば、栗栖川でバスを降りて高原まで歩いて上るか、紀伊田辺駅からタクシーを利用するしかありません。

近露~本宮大社

この辺りになると、大阪から公共交通機関を使っての日帰りは難しくなります。

外国のお客様は、だいたい近露で宿を取り、翌日はバスに乗って道湯川橋まで移動し、そこから古道に入って本宮に至るコースを取ることがほとんどです。

近露から本宮大社まで、一気に歩くのであれば、25km、8~10時間を見ておかないといけませんので、ご自身の体力や日没時間と相談して、無理のない計画を立てましょう。

近露で宿を取って道湯川橋から歩く場合、朝7:23のバスに乗車する必要があります。

道湯川橋までは約10分です。

あるいは、9:07のバスに乗車し、小広峠で降車、道湯川橋まで歩いて古道に入るという方法もあります。
小広峠からは国道311号線を5分ほど歩きますので、車には十分気をつけてください。

道湯川橋から本宮大社までは約17kmあります。
途中には2つの峠越えがありますので、体力に自信のない方は、朝早くに出発することをお勧めします。

発心門王子で終了する方法もありますが、バスがあまり来ないので時間を合わせるのが難しいです。
発心門王子~紀伊田辺駅バス時刻表
タクシーも呼べなくはないですが、本宮には1台しか常駐しておらず、その1台が出払っていれば新宮からの配車になりますので1時間程度かかります。

赤木越

赤木越は、本宮を周回するコースの一部で、大日越と発心門王子~本宮大社につながっています。

湯の峰温泉、または発心門王子のいずれかからでも出発はできますが、赤木越だけを歩くのであれば、発心門王子から出発し、湯の峰温泉で終了することになります。

湯の峰温泉に宿泊されているのであれば、8:00または8:56発、発心門王子行きがありますので、それに乗車します。
車で来られている方でも、湯の峰温泉駐車場(無料)に駐車しておけますので、そこから同じバスに乗ることができます。
奈良交通(バスナンバー302)の11時台のバスに乗車し、一旦本宮大社前で乗り換えて午後から歩くことも可能です(平日と土日祝・年末では時刻が違いますのでご注意ください)
赤木越バス時刻表

大日越

大日越は、本宮と湯の峰温泉を結ぶルートで、距離は約2km。

本宮から出発しても、湯の峰温泉から出発しても、どちらでも構いません。

もし、午後に本宮に到着され、翌日すぐに別のコースに行く場合や、すぐにお帰りになる予定の場合は、この日に大日越の古道歩きに、本宮のお参りを前後に入れることもできます。

バスは本宮大社前、湯の峰温泉のいずれからも出ていますので、ご自身のスケジュールに合わせてどちらからスタートをするのか決めるといいかと思います。
大日越バス時刻表

小雲取越・大雲取越

この2つのルートは、2日かけて歩くのが通例です。

外国の方は小雲取越→大雲取越の順、日本人は大雲取越→小雲取越の順に歩くことが多いです。

小雲取越→大雲取越の場合は、請川、または下地橋(しもじばし)でバスを降りれば、小雲取越の入口付近です。
小雲取越バス時刻表

宿泊は小口(こぐち)エリアになりますが、宿が限られているため、小口に泊まれない場合は新宮市高田に宿泊する場合もあります。
高田グリーンランド

大雲取越→小雲取越の場合は、那智勝浦からのスタートになります。

紀伊勝浦駅からバスまたはタクシーに乗車をして、那智大社から歩き始めます。
バスの場合は那智大社の参道を歩いて行かなければなりません(約15分)
タクシーの場合は、青岸渡寺の防災道路を通行できますので、大雲取越の入口付近まで送ってもらえます。
大雲取越バス時刻表

那智大社付近では美滝山荘で宿泊すれば、参道を歩くことにはなりますが、紀伊勝浦駅からの移動の手間は省けます。

紀伊勝浦駅から那智山バス停までは約30分かかります。

大雲取越は中辺路最大の難所ですので、時間には余裕をもって計画を立ててください。

大雲取越単独で歩く場合

あまりこういったケースはないかもしれませんが、大雲取越だけを歩く場合のアクセスもご紹介いたします。

本宮方面からであれば、本宮大社前からバスは出ていますが、湯の峰温泉や川湯温泉は通りませんのでこの便はあまり使えません。
湯の峰温泉や川湯温泉からであれば、6:35本宮大社前発の便であれば乗車可能です。
ただし、神丸(かんまる)で乗り換えに約40分待たなくてはなりませんので、かなり不便です。
現実的にはタクシーを予約しておりて直接小口を目指す形になります。

新宮方面からであれば、新宮駅発7:10の便に乗車すれば、小口に8:06着です。
時刻表

熊野古道 歩行時間の目安

初心者の方は特に、熊野古道の歩行時間が気になるところかと思います。

今回は歩行時間の目安をお伝えいたします。

結論から言うと、健脚の方で1kmを15分~20分、あまり歩きなれていない方や初心者の方は20分~30分見ておけばいいかと思います。

私たちガイドは、途中でお話をしながら歩きますので、1kmの目安は30分です。

中辺路の場合、アップダウンが結構ありますので、当然平坦な場所と上り坂では1kmあたりの所要時間は変わってきます。

下記にコースごとのだいたいの目安(あくまでも目安です)を記載しておきますのでご参考にされてください。

コース距離(km)所要時間
滝尻~高原3.92.5~3
高原~近露王子9.44~5
近露王子~熊野本宮大社258~10
継桜王子~熊野本宮大社227~9
道湯川橋~熊野本宮大社176~8
大日越21~2
赤木越83~5
小雲取越135~7
大雲取越14.57~10
大門坂~熊野那智大社~那智の滝2.52.5~3

上記は本当に目安ですので、己を過信せずに、計画は余裕を持って立ててください。
一応、最大の時間まで記載をしていますが、「例外」もあります。
私がご案内したお客様の中では、例えば滝尻~高原に4時間、高原~近露王子まで8時間かかってしまった方もいます。
ご自身の体力とも相談して計画を立ててください。

また、秋から冬にかけては、山の中は夕暮れが早いです。
なるべく16時には山から出られるようにしましょう。

こちらの地図が非常に詳しいです。
https://www.tb-kumano.jp/kumano-kodo/maps/

相手の不満をプラスに変える

モンスターペアレンツや、モンスター患者などの登場により、「クレーマー」という言葉が一般に定着しつつあります。

しかし、ここで気を付けないといけない、落とし穴があります。

それは、ちょっとした苦情でも、「あの客はクレーマーだから」と、自分たちの未熟さを棚に上げて、責任をすべてクレーマーに転嫁してしまう危険性が潜んでいるということです。

通常のお客様が感じる不満と、悪質なクレーマーがつける因縁は、異質なものです。

これはお客様の期待に応えることができなかった我々に対する不満なのか、それとも、単に無理難題の要求の範疇なのか、その辺りを冷静に見極めるために、経験と勘を磨いていく必要があります。

心がけるべきことは、常にお客様の立場に立って話を聞く姿勢を持つこと。

そして、どんな状況であれ、マイナスをプラスに転換できないかを考えてみることです。

それが、仕事を楽しむことにつながるからです。

ー高野 登ー リッツ・カールトン 一瞬で心が通う「言葉がけ」の習慣より

以前の記事で、私があるところに苦言を呈した際に逆ギレされたというお話をしました。

その逆ギレしたリーダーは、まさに「自分たちの未熟さを棚に上げて、責任をすべてクレーマーに転嫁」していると言えます。

私も、何もなければあんなことは言いません。

2回もあったから言ったのです。

こういうリーダーがいる組織は、そもそもお里が知れています。

言葉がきついかもしれませんが、プロとしての意識に欠けた、定年退職したおっさんの暇つぶしであり、趣味の範囲を越えられていない、哀れな集団なのでしょう。

勉強することは素晴らしいことです。

ただ、ガイドはそれを発表する場ではないということです。

この語り部団体のみならず、説明している自分に酔っているおっさんというのは、他の団体でも見たことがあります。

相手の様子はおかまいなし。

自分が覚えた、勉強したことを延々と話す。

すみませんが、私はそんな暇つぶしに付き合っている時間はありません。

つい本音が出てしまいましたが、おっさんは厄介です。

以前の団体でも、問題を引き起こしたのはおっさんです。

当会におっさんをあまり入れていないのは、そのためです。

話を元に戻します(笑)

高野さんが海外のホテルで勤務をされていた時、宿泊された日本人の客から、

「うちの息子がゆうべは一睡もできなかった。そのせいで、我々夫婦もまったく眠れなかった。あれは、絶対にホテルのエキストラベッドに問題がある。どうしてくれるんだ」

眠れなかったのは時差が原因だと思った高野さんは、

「そうでしたか、それは申し訳ございませんでした。早速、ベッドの様子を確認させていただきますが、今夜は、普通のベッドをご用意させていただきます」

さらに

「もしよろしければ、ホテルの車で島内をご案内させていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。午後に少しお時間をいただけませんか?」

その客には太陽をたっぷりと浴びてもらい、体を動かしてもらって体をほどよく疲労させることによってよく眠っていただくという手を使ったわけです。

翌朝、

「おはようございます。お子様のベッド、お取替えしておきましたが、よくお休みになられましたか?」

「いやぁ、おかげで、ぐっすり寝ていましたよ。我々もすっかり休ませていただきました」

こんな時お客様は「前日はきつく言い過ぎてしまったかもしれないな」という思いを抱えているものです。

でも「言い過ぎて申し訳なかった」という代わりに、レストランで食事をしたり、お土産を買うなど、予定よりお金を落としたりしてくれるものだそうです。

プロの仕事人だから、そこまで期待してもいいのです。

さらに、帰国してから2、3日後に、フォローのお手紙やメールを送るそうです。

「お帰りになられてから、時差はありませんか?ご自宅のベッドだと、お子さんもゆっくりお休みになれますね」

苦情や不満はチャンス

「苦情や不満が来た時はチャンスと思うこと」

「マイナスをプラスに変える知恵を絞ることが、お客様との間に絆を生み出す機会ととらえること」

「それが仕事のプロとしての醍醐味であると思う」

と、この章では締めくくっています。

クレームがあがって来たとき、それが因縁なのか、お客様が単に不満に思っていることなのかを見極め、それをプラスに持って行くことが必要なのではないでしょうか。

逆ギレは低レベルの、プロ意識の欠けた人間がやることです。

私もそうならないようにしていきたいと思います。

そう思えば、あの人は「こうしたら嫌われるよ」というのを、私の代わりやってくれた、いいお手本だったのだと、思えるようになりました。

感謝です(笑)

感謝に敵なし!(笑)