
今回は、「熊野の危険な生き物たち」についてお話します。
実際に私が案内中の見たものだけに絞ってお伝えをします。
また、危険は危険でも、種によって対処法が違いますので、その辺りもあわせてお話をさせていただきます。
また、「見た目は怖いが危険ではない昆虫」もご紹介します。
不要な驚きでお客様に恐怖を与えないようにしてもらいたいです。
今回の「昆虫部門」については、こちらのサイトが詳しいので、すべてURLでご紹介させていただきます。
見づらいかもしれませんが、ご了承ください。
オオスズメバチ
「Giant Hornet」
もはや知らない人はいないでしょう。
一口に「スズメバチ」といっても数種類ありますが、今回はこのオオスズメバチと、後でご紹介するキイロスズメバチを取り上げます。
熊野古道の植生は、ほとんどが杉やヒノキに取って代わっていますが、夏から秋にかけて歩いていると、たまに樹液の甘い匂いが漂って来るときがあります。
スズメバチの系統は、この樹液に寄ってくる習性がありますので、樹液の匂いがすれば注意が必要です。
また、晩秋から初冬にかけては、越冬準備のため性格がより凶暴になる傾向があります。
https://www.insects.jp/kon-hatioosuzu.htm
キイロスズメバチ
スズメバチの中でも比較的小型のスズメバチですが、熊野古道では特によく見かけるハチです。
私は以前、熊野古道ではありませんが、このハチに2回刺されたことがあります。
やっぱり結構痛いです(笑)
一回目は渓流釣りをしていて、巣があることに気づかずに近づいてしまったためですが、上高地で刺された時は、ただ歩いているだけでやられました。
よく軒下に巣を作りますので、民家などを通る時に頻繁に姿を見た場合は、近くに巣がある場合があります。
こいつも秋に凶暴化します。
https://www.insects.jp/kon-hatikiirosuzu.htm
セグロアシナガバチ
上記2種に比べれば凶暴性は劣りますが、山で仕事をしている方などはよく刺されていそうです。
特に、ウラジロなどの裏に巣を作っていると発見が難しく、知らずに近寄って刺されるそうです。
以前、法人内で現場研修を行っていた際、研修生にこのハチが止まり、体じゅうをウロウロしてなかなか飛び立たなかったことがありました。
https://www.insects.jp/kon-hatiseguroasi.htm
ウシアブ
ハチとは違いますが血を吸いますので、こいつも要注意です。
熊野古道を歩いていると、やたらまとわりついてくる虫がいれば、ウシアブの可能性があります。
熊野では6~8月にかけてが「最盛期」です。
ちなみに、「Horse Fly」で通じます。
https://www.insects.jp/kon-abuusi.htm
アカウシアブ
ややこしいのがこいつです。
アカウシアブが飛んでいる姿は、キイロスズメバチにそっくりです。
私は昆虫については恐らく他のガイドさんより詳しいと自負していますが、それでも初見ではなかなか判断できない場合があります。
「ウシアブ」とつくからには、こいつも例にもれず血を吸います。
ご注意を。
https://www.insects.jp/kon-abuakausi.htm
キンイロアブ
熊野古道でもよく見かけるアブです。
姿が小さく、止まっていることに気づかないこともあり、私も何回か刺されたことがあります。
刺された瞬間「チクッ」とし、あとから痒みが襲ってきます。
http://www.ishidashiki.sakura.ne.jp/mushi/hae/kobetsu/kiniroabu.html
ヒトスジシマカ
代表的な蚊の一種。
特に7月~8月、滝尻周辺を歩く時は、肌が露出しているような服装で歩くと、こいつの集団にブスブスにやられますよ。
以前アメリカからのお客様を案内した時、その中のひとりにショートパンツの方がいました。
滝尻からの急坂では、休憩を入れながら登らないと頂上まで行けませんので、休憩中は「蚊の餌食」になります。
そのお客様は13箇所刺されてしまいました。
また、蚊の恐ろしいところは、ジカ熱などの病原菌を持っている可能性があるということです。
外国の方はTシャツにショートパンツという出で立ちが多いので、本当にやめてほしいところです。
https://www.insects.jp/kon-kahitosujisima.htm
アブか?ハチか?
ややこしいのが、アブかハチか分からない時です。
先ほどのURLからお分かりになろうかと思いますが、一番分かりやすい見分けポイントは触覚です。
「触覚が長ければハチ」「触覚が短い(確認できないほど短い)場合はアブ」と思ってもらって差し支えありません。
あとは複眼です。
複眼が大きければアブ、比較的小さければハチです。
世の中には必ず例外があり一概には言えませんが、だいたい触覚と複眼を見れば分かるようになります。
危険な昆虫に遭遇したら
では、危険な昆虫に遭遇した場合、どのように対応すればいでしょうか?
ハチについては、「動かずジッとする」に限ります。
私のように、ただ歩いているだけで刺されることもありますが。
逆にアブや蚊のような場合は、「ジッとしていればやられる」ので、動き回ることで回避できます。
あるいは、先ほどお伝えしたように、「ハチかアブか分からない」こともありますので、とりあえず動きを止めて様子を見て、怖いかもしれませんが、体に止まるまで待つ方法も有りです。
ハチであればほとんどが飛び去ってしまいます。
体に止まった時に触覚を確認して、アブであれば可哀そうですが叩く、ハチであればそのまま飛び立つまでジッとしているという判断もできます。
ちょっと慣れが必要かもしれませんね。
【番外】危なくない昆虫
ひとくくりに「ハチ」「アブ」と言っても、中には人畜無害の種もあります。
刺激を与えても、通常の蜂のような反撃はほとんどしてきません。
・・・捕まえたら話は別ですよ(笑)
必要以上に怖がらないようにして、お客様に不安を与えないようにしたいものです。
ベッコウバチ
クモを狩るハチで、主に地面を這い回ってウロウロしている姿をよく見かけます。
巨大なクモ(アシダカグモ)を引きずっている姿を何回か見たことがあります。
親蜂はクモに毒針を刺して麻酔をかけ、動けないようにしてから地中に穴を掘って埋めますが、その時にクモの体に卵を産み付けます。
生まれた子供は、そのクモの体を食べて成長します。
https://www.insects.jp/kon-hatibekkou.htm
クマバチ
花の蜜を主食にしているハチ。
初夏によくホバリングしている姿を見かけます。
体が大きくて黒く、いかにも獰猛そうな印象を受けますが、性格は非常におとなしいです。
https://www.insects.jp/kon-hatikuma.htm
ガガンボ類
蚊の仲間ですが、ガガンボの主食は花の蜜です。
「巨大な蚊」のイメージがありますが、人を襲うことは絶対にありません。
https://www.insects.jp/kon-gaganboookima.htm
以上、熊野の危険な生物(昆虫編)についてお話しました。
ご参考にされてください。































